『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
自分が映る鏡をいつからか直視できなくなった。逃げ続けていると、それはもっと悪化していく。
鏡
「鏡よ鏡 、この世で1番美しいのはだぁれ?」
これは 白雪姫 という 童話の有名な言葉
この言葉には
意味が込められてるそう。
考えてみてくださいね
鏡
あの人に会う前は、鏡の前で最終チェック。
いつだって可愛くありたい。
『綺麗』とか『可愛い』とか、言葉には出さなくてもいいから、そう思ってもらえるだけでもいいから、私のことずっと見ていてね。
絶望的な朝
何も見たくない私を映す
嫌がらせみたい
“鏡”
憂いごと吐き気がつく
老人がスマホ鏡の中で驚く
♯鏡
お題:鏡
人は鏡だ。
自分に似たような人が寄ってきて友達になるし、もし知り合いのことを心の中で苦手だと思っていたら相手に通じてしまうものだ。
そして、いつ鏡で自分を見ても恥ずかしくない美しい人であろう。
2024/08/18/(日)/晴れ
噂では、その廃墟ビルの二階の廊下に、姿見ほどの大きさの鏡があって、深夜その前に立つと、背後に女性の霊が現れるという。
駆け出しの心霊YouTuberの俺は、この話に飛びついた。
早速、現場に向かう。
深夜二時。静まり返った廃墟ビル。
二階の廊下を探索すると、鏡はすぐに見つかった。
「これか…」
雰囲気を出すために、目を閉じてカメラを回しながら鏡の前に立ち、せーので目を開けることにした。
撮れ高が欲しいの半分、見てしまったらどうしようが半分。
覚悟を決めて、せーの、で目を開ける。
暗闇に目が慣れてくると、自分の姿がぼんやりと見えてきて、その右肩の上辺りに、明らかに女性の顔があることに気付く。
こちらを見て…微笑んでいる。
カメラにしっかりと収めたのを確認して、ダッシュで逃げた。
後日、動画をアップするとかなり反響があったが、この女性の顔を知っている気がする、というコメントがいくつかあり、もう一度、明るい時間に確認してきて欲しい、との要望に応えて、真昼の廃墟ビルに侵入して、あの鏡の場所へと向かった。
…あれ?
鏡があった場所の、廊下を挟んで反対側の壁に、大きなポスターが貼ってある。
そこには、ビールを片手に持ったビキニ姿の女性が、満面の笑みでポーズを取っていた。
街でもたまに見かけるポスターで、この女性にも見覚えがある。
…そーゆーことか。
落胆して、鏡の方を振り返る。
…鏡が、無かった。
薄汚れた壁があるばかり。
撤去された?この短期間に?なんでわざわざ鏡だけ?
クエスチョンマークだらけで、SNSに現状を伝える。
すると、以前このビルに凸したことがあるという人からコメントが。
「だって、噂の鏡があるのは三階の廊下だよ」
貴女は一時期、鏡がお嫌いでした。
貴女は、貴女のかんばせを見るのが嫌だったのです。
今はずいぶんと変わりましたね。
ご自分の姿に、そこそこ満足していらっしゃいます。
努力を重ねて変わった、というわけではありません。変わったのは、貴女のものの見方です。
そう、見てくれを他人と比べたところで、それが何になるというのでしょうか。どれだけ美しいと人に言われたところで、歳をとれば結局全ては衰えます。
貴女は、その瞬間のご自分を受け入れることを学びました。それだけが、自分に満足するために必要なことなのですよ。
「ハァ……」
朝から鏡の前に立った私は、盛大なため息をついた。
白髪だ。また生えている。
いわゆる若白髪というやつだが、自分が一気に歳をとったような気持ちになって憂鬱だ。
実は白髪自体は幼少期からたびたび出現していた。少し前までならあまり気にしなかった問題である。ならばなぜ今こんなに落ち込んでいるか? 原因はあの子にある。
家庭教師のバイトをしている私の担当生徒、煌時くん。彼はもうすぐ中学生になる年頃で、私に想いを寄せてくれている。
未成年との恋愛という危険行為に及ぶつもりはない。だがもし、彼が成人後も変わらぬ目を向けてくれるなら、こちらも誠心誠意応えたいと思っている。それほど彼は魅力的な子だ。
そこで話を戻すと、若いより幼いという言葉のほうがしっくりくる相手との将来を考えた時、私は自分が老いさらばえていやしないかと不安なのである。
しかしながら、努力で埋められない差について案じていても仕方あるまい。私は唇を引き結び、顔全体に化粧水を押し込んで大学へ向かった。
「ハァ……」
朝から鏡の前に立った私は、盛大なため息をついた。
ニキビだ。狭い額で赤々と存在を主張している。
そろそろ思春期に突入しようという齢、仕方のない現象なのかもしれない。でも今日は、先生が来るのに。
好きな人の前では綺麗でいたい。古今東西時代を超えた願望だ。ニキビひとつとっても由々しき問題である。たとえ相手にされなくとも。
「先生もニキビとかできたのかなぁ」
ぽつり、呟いてみる。神がかって美しい先生にも、見た目で悩んだ時期があるのだろうか。そんなことを言ったらきっと先生は、「君のほうが美しいですよ」なんて言って笑うんだろう。
先生はわかってない。私がどれだけ先生を美しいと思っているか。
「……今日からおやつ控えよ」
私はニキビの原因を減らすためにできることをしようと決めた。
「あれ、食べないのですか?」
「はい。ちょっと今、お腹いっぱいで」
先生の指導中、いつものように父が差し入れてくれたおやつに手を付けない私を見て、先生が不思議そうに問うた。「そうですか」と納得しかけた先生だが、次の瞬間、私の腹の虫が鳴き叫び、怪訝な表情を浮かべる。
「もしかしてダイエットですか?」
「えっと、まぁ、そんなところです」
「君には不要だと思うけど」
先生の心配は嬉しいが、額のニキビを見せてこれのせいですとは言いたくない。葛藤する私を更に心配した先生が補足する。
「軽い気持ちで始めたダイエットが重い病気を招く例もあります。おやつを抜くのはいいですが、食事はきちんと摂ってくださいね」
「はい、そうします」
約束ですよ、と言って先生は最後のわらび餅を頬張った。
暖房の設定温度が低いからか、お腹が空いているからか、私は問題を解きながら背中を震わせた。次いで鼻の奥がムズムズしてくる。
クシュンッ!
なるべく音を抑えようとしたが効果はなく、先生が振り向いた。
「おや、風邪ですか? 熱は?」
「ァ、ちょ」
止める間もなく額に当てられる手。
「んー、熱はないですね」
先生の指に確実に当たったはずのニキビ。絶対に気づかれた。
「どうしました? 具合悪い?」
ちょっと泣きそうになった私の顔を見て、体調が悪いせいだと思ったらしい先生が優しい声をかけてくれる。ニキビさえなければ喜んで終われたのに。
父を呼ぼうかと聞かれて首を振る、しかめっ面の私。困り顔の先生。
「今日はもう終わりにしますか?」
「大丈夫です。体調は悪くないです」
「ではどうしたんですか、そんな辛そうな顔をして」
「……ニキビ」
私は意を決してワケを話した。
「先生には知られたくなかったです……」
「なるほど」
先生はホッとしたのか小さく息を吐いた。
「私にも、美容の悩みはありますよ」
「えっ、本当に!? どんな悩みですか?」
「フッ、内緒です」
「えっ、ずるい……」
子どもっぽく唇を尖らせる私に、先生は穏やかな顔で言った。
「そういえばあの約束、まだ果たしていませんでしたね」
「あ、発表会の時の」
「ええ。いつがいいですか?」
「じゃあ、土曜日で」
演劇発表会で良い演技をしたご褒美に、丸1日先生を独占させてくれる約束なのだ。私からしたらデートだ。プランは全部私の自由。計画はすでに立ててある。
「わかりました。楽しみにしています」
「はい!」
私はニキビのことなどすっかり忘れて机に向き直った。
夜に再び鏡を見て、約束の日はニキビが治ってからにすればよかったと少し後悔した私だった。
テーマ「鏡」
鏡
昔は自分に自信がなかったから全然鏡見なかった
ヒゲも剃らない
髪の毛セットしない
シャツもダラダラ
怒られてばっか
今は自分を大切にしてるから鏡を見て髪の毛、洋服
気を配っている
自分を大切にするための大事なものだよね!
今日のお題は鏡…めっちゃ難しいお題来ましたねw
鏡っていえば親は子の鏡って言いますよね~
この言葉めっちゃ納得してますね。例えば親の仕草を子が真似したり、性格や身長なども親に似てくるですしね。私もよく優しい人と言われます。(自分ではそうとは思いませんが…w)それはきっと自分の親が優しい人だからだと確信してます。実際自分でも自分の親の事は優しいなと思っていますね。
もう書くことが思い付かないのでこのへんで。
誰かがこの文をよんでくれますように。
「鏡見てこい」という台詞を聞くと一方では、
「自分で見る鏡のなかの自分は実際より3割増しで良く見える」という話もあるからなあ、とも思う。
鏡で己の真の姿を自覚できるものなのか。
しかし鏡は前を向いたままの自分自身の目でみることができない、後ろの光景をみせてくれる。
後ろの人たちがお前をどんな目でみているか見てこい、ともとれるのではなかろうか。
そんなどこにも着地しないことを、鏡越しに後ろの人と目が合わないようにしながら鏡を見つめて前髪を直した。
【鏡】
鏡。
地元で有名なアクアリウム専門店。
店の入口は大きな鏡が対になっていて
合わせ鏡になっている。
小学生の頃。
その鏡の何番目かの顔は、
自分が死ぬ時の顔だという
荒唐無稽な噂が流行った
時間指定があったり、何曜日じゃないと
見えない等、妙に条件が厳しかったのを覚えている。
まぁありがちな話だと、
そこまでして見たいものかと、
全く興味がなかった。
今、このアプリを開き
お題の「鏡」を見て思い出した。
もう随分と、合わせ鏡なんて見てないな、
そう思った僕は、自宅の洗面台に立った。
小学生の時の、少しスカしつつ
少し怯た顔をしていた自分を思い出しながら
手鏡を使い、やってみたのだ。
「!?」
なんてことだ‥
今まで全然気が付かなかったが
僕はあまりのことに死にそうな顔をしていた。
あぁ、もしかしてこう言う事なのか?
鏡の中の男は、悲壮感を漂わせ
青い顔をしていた。
そして手鏡の中には、
禿げ上がった後頭部が映っていたのだ‥。
─── 鏡 ───
父譲りの綺麗な髪
母譲りの陶器のような肌
とても美しい娘だとみんなは言う
それなのに
私は自分を見たことがない
家には鏡と名の付くものはひとつもなかった
両親に何故ないのか聞いても
買って欲しいとねだってみても
意味がないからと取り合ってくれない
だから内緒で買ってきたの
とても私好みの可愛らしい手鏡
帰宅してから覗いてみようと
その場で我慢するのが大変だったわ
両親が寝静まったあと
自室でこっそり鏡を覗き込む
数十秒見つめた次の瞬間
私は悲鳴をあげて手鏡を床に叩きつける
覗いた鏡には私の部屋しか映っていなかった
僕には鏡がない。なぜなら、
僕は双子だ。僕を鏡で見たような兄が居た。
ずっと、僕らは鏡だと思ってた。
なのにどうして、僕の鏡は消えてしまったのだろう。
僕の目の前から君が消えてしまったその時、僕の鏡は割れてしまった。
僕には鏡がない。
なぜなら、
兄は死んでしまったから。
僕はもう、
もう1人の僕の姿を見ることは
出来なくなってしまったのだ。
鏡
気に入らない日だった。
帰宅して顔を洗う。汗は消えても、不快な気持ちは微塵も消えなかった。
不機嫌な顔。洗面台の鏡に見慣れた顔が映っている。左右だけでなく、中身までも反対に写してくれたなら、さぞかし爽快な顔だったろうに。
憤懣を抑えきれず、鏡にドライヤーを投げつけた。イメージよりも小さな衝撃音だった。
散らばる破片。そのどれにも、さっきの不機嫌な顔が写っている。
暴れたところで何も無い。しかめっ面が増えただけ。
疲れ切った体で破片を拾い始めた。
そんな顔で見るなよ。 俺は鏡の中の愚か者に言った。
そもそも、俺は悪くない。悪いのはあいつだ。いつもあいつが悪い。
あいつさえ……、あいつさえ居なければ……。
4つ目の破片に手を伸ばしたとき、写っている顔が歪んでいるのに気付いた。今まで見たことのない笑み。悪意の笑み。
ちょうど、あいつを消すすべを思いついたときだった……。
鏡
水垢一つ無い、きれいな鏡。
そこに映る自分の口元を見ながら、赤い、グロスを付ける。
鏡に映る自分は、滑稽で、汚くて、嫌悪感しかない。
私は、自分が大嫌いだ。
親からも「可愛くない」と言われてきた。
兄からも、「汚い、死ね」と何度も言われた。
自分が可愛くないことなんか、自分が一番分かっている。毎日鏡の中に映る自分を見ているのだから。
でも私は負けず嫌いで、結構心は強い方だと思う。
卑屈になんてなってやらないし、誰からどれだけ貶されて、消えてしまいたいと思っても、その度に自力で這い上がってきた。時間をかけても、必ず心を保ってきた。
落ち込むたびに、図書館に通って漫画や小説を読む。
私の想像する、本の中の主人公は、だいたい可愛くて、困難があってもそのままの自分でいる主人公を愛してくれる人が現れた。
本にのめり込んでいると「私にもいつか…」なんて、憧れの気持ちが湧いてくるのだけれど、現実はそう上手くいかないこともわかってる。
でも、本の中の主人公を目指したくて、毎日少しだけ努力してきたつもりだ。清潔感を保つために、石鹸から見直して、お化粧やファッション、ネイルもしたし、エステも行ってみた。美容院だって何件も回って良さげなところを探してみた。
でも、どれだけ「キレイ」を目指しても…
鏡の中に映る自分を好きにはなれない。
私が一番、よく分かってる。
「でも、諦めたくない」とまた本の世界にのめり込む。
繰り返す、厄介な感情。
鏡をみるたびに思い出す、過去に言われてきた罵り。
負けない、負けない。
「今日も、きれいになれた」
嘘でもいい。精一杯の笑顔を鏡の前で作る。
誰からも愛されないなら、私だけでも私を愛してあげないと。
鏡に映る私は、昨日より少しでも、きれいになれたかしら。
鏡に映った自分の姿が大嫌いだけど、
君が「かわいい」って言ってくれるから、
もう少しこのままでいようと思う。
【鏡】
⑯鏡
好きか嫌いかで言ったら
嫌い
現実を写す
見たくないもの
でも
人から見た自分を知る
大切なツール
笑顔じゃなくても
人から見えた自分が
幸せそうなら
嬉しいな
お題「鏡」(雑記・途中投稿)
鏡よ鏡?
中学の国語の教科書で「昔小児麻痺に罹ったから、後遺症で片足に障害が残っている。だから鏡が嫌い」というエッセイを読んだ覚えがあるのに、作者も作品名も分からなくて未だに困っている。
教科書の最初に載っていて、感想文というほどちゃんとしたものじゃない初出感想を書かされた時に「私も鏡が嫌いです」と書いたから内容は間違っていないはず。
……中学じゃなくて高校だったかもしれない。教科書の出版社はどこだろう。東京書籍?
今朝(8/23)調べたら村上春樹ばっかり出てきて泣くかと思った。絶対違う。
本の概要とか書いたら有志が教えてくれるかもしれない掲示板を見つけたから泣きついたら、半日程で特定してくれた。
三木卓の「廊下の鏡、ペルセウスの鏡」で三省堂だったらしい。だから高校だな。
Wikipediaを見たら、記憶通り小児麻痺に罹って片足(左足らしい)に障害が残ったそう。
芥川賞って書いてて納得。(選考対象は私小説)
鏡の国のアリスもあったな。チェスと麻雀と囲碁と将棋は永遠の憧れ。
学校の階段踊り場にある鏡の存在が謎すぎて、鏡を外したら裏通路とかあるんでは?と思ってしまう厨二病(不治の病)廊下ならともかく、階段踊り場ってのが謎。……小学校か中学校の時にそんな話でも読んだのでは? と邪推したけど記憶にはない……。