『鏡』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私だけの鏡がある本当の姿を映す鏡があります。それはいつもの私じゃない本当の姿誰か気づいてお願い。助けて
ある朝鏡を見たいつもは見ないのに
そこには知らない顔が写っていた周りを見回しても誰もいないもう一度鏡を見ても知らない顔がある。
なぜだ?私は疑問符に埋もれた
そして数分それと見つめ合って気づいた私の顔はこんなに変わってしまったのかと、
育児の疲れ、夫への疲れ、仕事への疲れすべてが気づかないうちに私の体へ侵食してきていたのだ
➖鏡➖
毎日、日常生活を過ごす上で誰もが必ず見るし、それを欠くことはできないと思うのは鏡だろうと思う。
なぜかというと、例えば
メイクする時。
スキンケアをする時。
歯磨きをする時。
髪を整える時。
服を見繕う時。
自分という"外見"を自分で見ようと思ったなら、鏡が必要だからだ。
私はいつも、鏡の向こう側にいる自分に対して話しかけることがある。ただし、それは自分ではなく、他人に向けて何を伝えたいかを考えている。
そんな風に、シミュレーションすることもある。
鏡の中にいる自分は、少なくとも悲観的ではない。
好意的に捉えてくれている-いや、相手はこんな風に自分を見て欲しい。
そう、これは私の願望がそうさせているんだろうなと客観的に思う。
はたから見ると、鏡にむかって話しかけてる…と奇妙に思われるだろう。しかし、やめられないのだ。
他人とのコミュニケーションは、私にとっては時々難しく、思うようにならず疲れてしまう。だから、時々こうして仮想相手にして密かに練習している。
その練習が成果を出せているかは、それはまた別問題なのだが。
鏡に映る自分を信用してはいけない。
それは自分とは正反対の自分だから。
人脈も性格も個性も何もかも。
だからこそ、恐ろしいのだ。
彼らは入れ替わろうとしている。
自分という存在意義を見せつけたいがために。
本物よりも優れ、認められるために。
貴方が産まれて死んでいくまで
彼らは機会を窺っている。
誰よりも貴方のそばにいたのだ。
真似をすることなんて容易いだろう。
もし、入れ替わる事が出来たなら
それを貴方じゃないと認識する人は存在しない。
ー鏡ー
ワタシハアナタ、アナタハワタシ。
ワタシが笑えば、アナタも笑う。
ワタシが泣けば、アナタも泣く。
ワタシが怒れば、アナタも怒る。
ずっと、同じことをする。
……ワタシがこの世から消え去るまで。
〜鏡〜
鏡
可愛いって言葉は贅沢品だ
割っても割っても映り込んでくる劣等感
私は仮面を被っている
他人と話す時も
友達と話す時も
学校の先生と話す時も
全部私じゃない
誰しも他の人と話す時は
仮面を被っているものだ
その仮面の下を知っているのは
私だけ
鏡に映った自分は
「本当の私?」
cat
割れ鏡
何時もと同じ自分がいる
目が冴えていない私がいる。
今日こそは「 私 を 見 て 」
時間に余裕も無く通り過ぎた
鏡は私を映さない
何時もの私など存在しない、
目が冴えていない私など存在しない
今日も、私は見ている
時間に縛られた私など存在しない
鏡はありのままの私を写した。
鏡に向かっ「この世で一番美しい人は誰?」と投げ掛けても答えは帰ってこなかった。
テーマ“鏡”
鏡にまつわる怖い話はたくさんあるけれど
私が知ってる中で一番怖い話は
夜な夜な、鏡に向かって
「この世の中で一番美しいのは誰か」
と問いただす(自称)世界一美しい女の話だ。
まあ、最終的には自滅するのですが
世界一美しかったからと言って何なのだろう?
見た目の美にこだわり過ぎて
本来の美しさを見失っていたのではないか。
人を羨み、人を妬み、人を蔑む姿は
誰が見ても美しさとはかけ離れているはず。
…とはいえ、正直、この物語に出てくる
鏡に最も美しいとされた少女と、
その少女を妬んだ女は、歳が離れすぎて居て
信憑性が無いのは気のせいだろうか。
人はそれぞれ、その年代により美しさが異なると思うのだが。
まあ、鏡がロリコンだったのかもしれない(極論)
鏡は嫌いだ。
母親に殴られた傷、父親に蹴られた傷、兄に切られた傷父親にやられた火傷の跡、学校で虐めにあったときについた傷、リスカした時の傷、自分の心の声。
全てを、現実を自分に見せてくるようで嫌になる。
こんな鏡割ってしまいたい。
いっその事、鏡なんて無くなればいいのに。
# 97
鏡___
笑顔を作る度、
鏡の前で練習をした。
友達といる時、
家族といる時、
恋人といる時、
必ず私は笑顔を作った。
毎日鏡の前で笑顔を作る私が映る鏡には
段々とヒビが入っていった。
まるで私の心も映しているみたい。
鏡
鏡をみる。
自分の目を見れない。自分の目を見て。
存在を確認したくない瞬間。私はここにいるよ。
私を見て。
「ねえ鏡さん、この世で一番美しいのは誰?」
魔女様のいつものご質問。答えは勿論決まっているわ。こう答えない人が果たしてこの世にいるのかしら。
「それは勿論、魔女様ですわ」
そういえば、有名なおとぎ話に出てくる鏡はここで「それは白雪姫です」って答えるらしいけれど、それは本当?
白雪姫。森の奥で動物や小人たちと慎ましく暮らしている薄幸の美少女だという噂だけれど、その白雪姫ならさほど美しくないわ。皆、噂を信じすぎなのよね。実際のところは、色白すぎて逆に不健康を疑いたくなるほどよ。
やはりわたくしの魔女様の方が百倍お美しいわ。
「魔女様はいつでも世界一の美しき女性でございます。
わたくしが保証いたしますわ」
「ありがとう、鏡さん。あなたもいつも綺麗よ」
魔女様からのお褒めの言葉を頂けるなんて、どれほど光栄なことかしら。白雪姫はこの喜びさえ知らないんですもの。世間知らずなお嬢さんにはきっと一生分からないわね。
わたくしはいつまでも魔女様にお仕えし続けるの。それがわたくしの唯一の望みよ。
鏡
双子の弟は私にそっくり。
同じ服を着れば親でも見分けるのが難しくなる。
ある時、男子が弟に告白した。
理由は間違えた、だそうだ。
うちの学校は私服登校だから同じ服を着ている私たちを見分けるのは至難の技。
けど、弟にも声変わりの季節がきた。
けど、声が女のような高音域の声に変わった。
いつしか、自分より女の子みたいな弟に嫉妬を覚えた。
私の方が声も高いし顔だって同じなのに、性格のせいですべてが台無しだ。
容姿は鏡を見ているようだったが、中身は正反対だった。
鏡
一日に一回は絶対見る自分の顔。
鏡などで見る自分の顔がこの上なく嫌いだ。
「はぁ…」
今日も朝起きて自分の顔を見る。
割れている鏡。
私が割った。あまりにも嫌だったから。
輪郭を確かめるように頬を撫でる。
『かわいいね』
そう言ってくれたあの子はもういない。
「よし…」
メイクも済んだので今日も社会へとでていく。
最高にかわいい私を見てもらうために。
昔から、鏡が苦手だ。私の醜いところも、隠したいところも、昨日できた虫刺されの痕や、昔つけた足の傷や、あれやそれや…とにかく全部うつしてしまう。そうして、斜に構えて私を見つめてくる。
何さ、その顔。つん、と鏡の中の偉そうな顔をした女の子のほおをつつく。背筋伸ばしなよ。その顔、なかなか悪くないんだから。
今日を乗り越えれば、鏡のあの子も笑顔になるに違いない。そうして、私は踊るように人生を生きていく。
「踊るように」
鏡を覗いて、いつも私は確かめる。
私が、ちゃんと私でいれているかどうかを。
ここ数十年間、必死に生きてきたが結局今のところ自分が何者なのか何者になりたいのか、全くもって分からない。し、きっと死ぬまで分からないかもしれない。だけどまあ、私はきっとそれでいいとおもっている。
極たまに自分を見失う時がある。
昨日の自分とは、違う自分。何故か赤の他人になったような気がして止まない時がある。
誰かの人生を、友達のゲームを横でじっと見ているかのように、ただ何も思い浮かばず眺めているかのような、そんな状況なのだ。
動いてるのは自分なはずなのに、上手く感覚が掴めなくて切り離された空間の中で冷静に、他人の人生を分析しているような、そんな感覚なのだ。
そんな時は、私は必ず鏡を見る。
鏡の中の自分の目を見て、頬に手を置く。笑ったり、口をへの字に曲げてみたり。
そうすると、鏡の中の自分も同じ動きをする。それを見て、自分は自分だと、たった1人の人間なんだと理解出来る。
そうする事で自分を保ってきた。
何者になれなくてもいいじゃないか、私が私であることは私にしか出来ないのだから。
ほら、また今日も自分を見失いそうになった。他人になった気分だ。
だから、今日も私は鏡を見て確かめる。
私が笑う。そしたら鏡の中の私も笑い、ゆっくりと目を閉じる。
あ、私って意外と睫毛長いんだなぁ、と鏡を見て思った。
────
まつ毛の長さ、なんで見えたんでしょうね。
私は目を瞑っていないのに。ね
Mr.Children 「優しいうた」の詞に
(「鏡の中の男に復習を誓う」)
時の儚さに憂いて
それでも受け入れて…
【鏡】
シズクは鏡を見た。
そこには見慣れた顔がある。その無駄な造形美のせいで生きにくさを感じてることはもうどうでもいいし、考えないようにしている。
それでも穴が開くまで鏡を見つめているのは、子供のころ読んだ鏡の中に広がる世界のファンタジーを描いた本のことを思い出していたからだ。
現実では虐げられていても、自分のカラを破れなくても、どんな姿をしていても、ひとたび鏡を潜り抜けて違う世界へ行けば、己を苦しめる暗黙の了解というしがらみも、偏見もカーストも何もない。自由でありのままの自分で冒険ができる。
シズクの現実の世界を、苦しいとか、大変だとか、ましてや無理ゲーなどと表現する者はいないだろう。でもそれは他人の主観だ。他の人達が楽をしているとは思わないが、自分が苦労していないとも思わない。
シズクは鏡をそっと押してみた。物語とは違って、それは無表情で冷たく、硬くシズクの手を押し戻した。
ふと気づくと、その鏡の中に、知らない女生徒が写っていた。シズクは少し目を泳がせたが、精いっぱい素知らぬ顔をして、もう一度手を洗い、ポケットからハンカチを取り出して手を拭いた。
その間もずっと女生徒はシズクの後ろに立っていた。
「どうかした?」
意を決して、シズクが尋ねる。
女生徒はうろたえたような顔をして、
「いえ、なんでもありません。」
女生徒は一つ下の学年の色のジャージを着ていた。
腰まで届きそうなロングヘアが少し不自然に光ったような気がした。よく見ると、女生徒といっても、少し筋張った腕が気になる。
(いや、あんまり見るのも悪いな)
シズクはそのまま振り切るように女子トイレを出た。
シズクのいなくなったトイレで、今度はレイが鏡を見つめていた。
(ヨシカワ先輩・・・だよな。)
一つ下のレイの学年にも、彼女の名は知れ渡っている。才色兼備、文武両道、完璧超人と言われる人だ。
(先輩が、Kanzaki・・・?そんなまさかな・・・。)
レイは、SNSでたくさんの絵師たちをフォローしている。色彩やコンセプトなど、服のデザインに繋がるところがあるからだ。
(でも、あのキーホルダーは・・・。)
シズクの制服のポケットから出ていたキーホルダーに、見覚えがあった。
たしか、Kanzakiの投稿で見かけたような・・・。
Kanzakiとは、イラストや、短いアニメーションを投稿しているユーザーだ。その、やけに純粋で卑屈な世界観が癖になる。
(まさかな・・・。)
そう思いながらレイは鏡を見る。そして思い出す、鏡越しに見たシズクの顔。
(なんか、別人に見えたな・・・。)