ヨルガオ(短編小説)

Open App

鏡に映る自分を信用してはいけない。

それは自分とは正反対の自分だから。

人脈も性格も個性も何もかも。

だからこそ、恐ろしいのだ。

彼らは入れ替わろうとしている。

自分という存在意義を見せつけたいがために。

本物よりも優れ、認められるために。

貴方が産まれて死んでいくまで

彼らは機会を窺っている。

誰よりも貴方のそばにいたのだ。

真似をすることなんて容易いだろう。

もし、入れ替わる事が出来たなら

それを貴方じゃないと認識する人は存在しない。


ー鏡ー

8/18/2023, 4:43:31 PM