『鏡の中の自分』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鏡の中の自分
赤く大きくなった鼻
腫れた瞼
充血した目
へらへらと笑う
「不細工だな」
バチンと鈍い音
嫌気がさす
咄嗟に閉じる瞼が憎たらしい
「逃げるなよ」
眉間に皺がより
こちらを睨みつけてくる
嫌われているようだ
どうして
ただそれだけが浮かぶ
どうして生まれてしまったのか
どうして生きてしまったのか
どうして死んでいないのか
どうして、どうして、
掻きむしる胸元と
締められる首
どうして、
私は大切にできないのか
夢を見た。
目の前には鏡。
鏡の中の私が語りかけてくる。
ーー今日も役立たずだったねーー
『…うん』
ーー居なくなって良かったんじゃない?ーー
『…うん』
ーー私を運んでくれた人も、いい人じゃないよ。人攫いだよ。ーー
『…うん』
全ての言葉に対し肯定をする。
私は役立たず、いなくなってもいい存在、だから人攫いにもあって…
ーーーー……様…ーーー
遠くの方から誰かの声が聞こえた。
ーーー主様……ーーー
どんどん声が大きくなっていく。
ーーー主様、主様、どうかお目覚め下さい……ーー
声がはっきりと聞こえた瞬間、目の前の鏡が割れた。
ーー優しくされても、信用したら傷つくのは自分だからねーー
鏡の中の私が悲しそうに呟いた
君と離れて、初めて実家の鏡を見た時。
鏡の中の自分が嫌だった
同時に死にたい気持ちでいっぱいだった。
君のメール、電話が正直辛くて
でもなかったら寂しくて混乱してる自分。
けどそれは日に日に君からの電話が短くて
もっと君の声が聞きたいよ…。
と自分の心に鍵をかけた。
今は鏡を見れないからmake、お洒落ができない
離れるべきできではなかった2人が、離れて
君はそれでも苦痛を選んだ、、、。
私は君と出会ってから自然と残された時間
この恋を君に捧げていた
その時がくるまで……。
何度でも叫ぶよ大好きって何度でも何度でも
たとえその時が早くなってもいいから、
君に贈るよ…。『愛してる』その一言を。
あなたに一番近づく場所で
素顔を曝け出したまま
好きなだけ飾り立てる
あなたはわたし
他人の瞳に映るわたしが
事実に成るとしても
嫌になる程目が合っている
あなたがわたし
『鏡の中の自分』2023/11/049
《どうして君はそんななの?》
鏡の中の自分が言う。
《いつまで子供のままでいるつもり?
自分がいい年をした大人だってわかってる?》
矢継ぎ早に放たれる言葉に、僕は何も言い返せない。
だってその通りだからだ。
本当に自分が嫌になる。
精神年齢はいつまでも子どもで、人に言われるまで行動できず、相手の顔色ばかりをうかがう日々。
《ボクが君に取って代われたらいいのに》
「…僕も、君に変わってもらいたいな…」
こんな自分はいなくなってしまったほうがいい。
そんな思いをこめてつぶやくと、鏡の中の自分は一瞬驚いた表情をしたけれどそれはすぐに憎しみに満ちた表情になった。
《――…ああ、本当に。ほんとうにどうしてかな。なんで、どうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!!!
どうしてなんの役にもたたない根暗な君が外にいて、このボクが鏡の中なんだ!!!!!!!》
鏡の中の「私」は強い。
鏡の前の「僕」は弱いけれど。
鏡の中の「私」は自信家だ。
鏡の前の「僕」にそんな自信はないけど。
鏡の中の「私」は笑っている。
鏡の前の「僕」は到底笑える気分じゃないけど。
ある日「私」を壊してやりたくて、鏡を割った。
鏡は割れた。
あっけなく割れた。
もう、「私」が写ることはない。
そう思った束の間。
『だから君はいつまで経っても「僕」なんだよ』
頭の中の「私」はそう嗤った。
しょっちゅう会ってる
誰も知らない弱みも知られてる
ちょっとしたことも見逃してくれない
誰だ! こっちが聞いてる!
一歩も引かない奴め
猫が鏡見てる時ってこんな感じ
色々あって悲しくなって
鏡をじーっと見つめてた。
そしたら、鏡にうつってる自分の目から
涙が出てた。
やることがなくて鏡ずっと見てたけど、
涙出てることに気づかなかった。
あれ……?
なんで悲しくなったんだっけ。
あれほど悲しかったことなのに。
忘れてしまった悲しいことだけど
私の頭の中から今日の「悲しいこと」の
存在がなくならない限り
ずっと涙は出続ける。
「鏡の中の自分」
【98,お題:鏡の中の自分】
鏡の中の自分は、優しくて 誰からも好かれる少年
鏡の中の自分は、怒りんぼで 皆から怖がられる青年
鏡の中の自分は、愛想良くて 皆から可愛がられる少女
鏡の中の自分は、頭が良くて なんでも要領よくこなす優等生
鏡の中の自分は、運動が出来て 皆の憧れるスポーツマン
鏡に映る自分は、ボサボサの髪に 死んだ瞳の無気力な青年
鏡に映る自分は、生きることを嫌い死ぬことを恐れた 社会の老廃物のような生き物
鏡に映る自分は、前にも後にも進めず戻れない ただ酸素を消費し続ける 生産性の欠片もない肉塊
理想を映す鏡は、それと同時に現実をも映す
変わりたい理想と、変われない現実に板挟みにされ圧死していくのが 腐りきった自分の行き着く先か
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
もちろん、自分でないことは分かっている。
だって、鏡に映る私は、嘘つきの顔をしているんだもの。
「鏡の中の自分」
【鏡の中の自分】
いつも私を見つめる私がこんにちはと話しかけてくる。私はそれに気づかないからただ私を見つめているだけ。なにを言われて、なにをされようと私は何食わぬ顔で日々を過ごす。
鏡の向こうにいる私はまた別の人生を歩んでいるのだろうか。そんなの迷信というのか、信じてる人は幸せかもねと言われるのか。
それを信じてしまえば、裏切られた感覚に襲われるだろうか。例えるなら、美味しそうだと思って買ったパンがすごく不味くて、聞いたことない会社のパンはもう買わないと決めるようなものか。
この地球に生まれてなにも知らないまま育ってきて、
「鏡の中に入れると思う?」
なんてくだらない論争を繰り返して、私たちは生きていくのか。
鏡1つでここまでくるなんて鏡も考えてなかっただろう。もちろん鏡の中の私も。
鏡の中の自分
光で反射している自分の姿
って認識してるけど
以前ネコさんを抱っこして
鏡を見せてみたけど
ネコはそれが自分の姿って
わかってるんだかわからないんだか
いまいち反応が薄かったのでした
ネコに鏡を見る必要性が無いから?
人間は他人からどう見えるか
わりと意味を持つので
鏡の中の自分をたまにチェックしないとね
そんなときはせっかくなので少しだけ
笑顔を。
鏡の中の自分
あんたは可愛いよ
その服もそのメイクも
振られてぐちゃぐちゃの顔も
髪の毛縛ってる時の変な顔も
全部、全部見てきたから
全部、全部知ってるから
自信持ちな
世界で1番可愛いんだからさ
鏡の外の自分よ
鏡の中の自分が思ってたより疲れた顔してるのに最近驚いた…個人的に身体の調子いいのにななんででしょうね
#鏡の中の自分
語りかけるのはだれ
あなたはだれ?
いつのまにか
鏡を見ることすら忘れてた
自分に目を向けることすら
何故か怖くて…
でも久しぶりに
うつむき加減の顔をあげて
恐る恐る見つめた先には
見覚えのあるよな
知らない誰か
でも鏡の前にいるのは確かに自分なのに
自分を欺き 自分に嘘をついて
笑顔(つくりわらい)の仮面で
生きてきた
その報い その代償
心を取り返せるかしら…
今からでも間に合うかしら
ナミダが頬をつたう時
鏡の顔がひび割れて崩れ落ちた
その時聴こえたのは
大切なヒトの私を呼ぶ声
鏡の中の自分
「ねぇ....。なんでそんなにないているの?」
レイは何も言わない。そんな例を見て私は言う。
「レイを虐めるやつなんて、此処には居ないよ。
例え、レイが色んな人から嫌われても、私はレイの事嫌いにならないよ。」
そう言うとレイは顔を上げ私を見た。
「ほら綺麗な顔が涙だらけだと、折角可愛い顔で生まれてきたのに、台無しになるよ。」
私はレイと手を合わせた。
それに応えるように、レイも手を合わせた。
「ね?どんな時も私はレイの味方だよ。」
レイは頷いた。
真っ暗な部屋の中
1人の女子が鏡の前で何かを言っている。
それは《鏡の中の自分》にずっと語りかけている。
《レイ》は学校で虐められて以来ずっと、部屋に篭もり夜になると鏡の中の自分を慰めるように喋り続けている。
レイは《レイ》の前では正義のヒーローでありたいと思っているかもしれない.......。
幼い頃の思い出は、常に祖母が隣で微笑んでいた。今でも笑い話になるのは、祖母の部屋の障子に穴を開けて顔を突っ込んで泣いていたとか、夜中に布団からいなくなったと思ったら何故か祖母の部屋の隅に丸まっていたとか。そんなことがあっても、祖母はいつも笑って頭を撫でてくれていた。
「……じゃあ、片付けようか」
「……うん」
その祖母が亡くなって、私はお母さんと一緒に部屋を整理していた。
「あ、この写真……」
「何?」
「七五三のときじゃない?」
そこに写っていたのは、振袖を楽しそうに振り回している幼い私と、それを見て困ったような祖母。うん、確かにそうなんだけどそうじゃないよね昔の私。
「あらあら」
「また何か?」
「おばあちゃんの似顔絵。描いた覚えあるでしょ?」
丸められた画用紙には、クレヨンで大きく描かれた似顔絵のようなもの。
「画力ないね、私」
「別にいいのよ、そんなの」
「そう?」
「ええ」
そんなものなのかな。
「あ」
「どうしたの?」
今度は私が見付ける番。それは、昔飼っていた犬に普通のそりを引っ張ってもらって楽しそうにしている冬の写真。確か、この後カーブでそりがひっくり返って、犬が『大丈夫?』といった風に戻ってきた思い出が。
「何か、色々残してたんだね」
「それはもう、可愛い可愛い孫だったからね……あら」
「今度は何?」
出てきた小さな箱を開けて、お母さんが目元を押さえる。
「……あなたに、だって」
差し出された箱の中には、祖母の字で『おめかしもしなさいね』と書かれた手紙と、手鏡が部屋の電燈を映していた。
「……ありがとう」
その鏡に写る自分の顔は、涙をこらえた笑い顔。その向こうで、写真に写る祖母が少し笑っていた気がした。
毎朝私がする習慣がある
それは鏡を覗くこと、そして
毎日鏡の中の女の子を見て
「今日もかわいい!」と声をかけること、
傍から見ると変な人だろう
私だってそう思っている
けどそう声をかけるのは、
鏡の向こうにいる彼女の少し照れたように
微笑むあの顔がみたいからなのだろう
私の目の前で頬を染めてはにかむ彼女をみると
今日もがんばろう、と少し前向きになれる
まあ、それも家の鏡だけだが
1度学校の鏡で彼女の姿を見たことがある
いつものように「今日もかわいい!」
そう声をかけようとして気がついた
少女の頬を伝っていた透明な雫に……
私と見つめ合うその子の涙を
どうしても拭いたくて彼女の頬に手を伸ばした
けど、、私は阻まれた。
他ならぬ彼女の手によって
それからというもの、
私は学校の鏡は見ていない
だって彼女の涙なんて見たくないし、
あの子の手によって拒まれた
少し悲しい記憶を思い出したくないから
それと……
いいや、やっぱなんでもない
鏡の中の自分は、本来の自分にあらず。
人間の顔で左右対称という人は、少ない。
モデルなど顔を生業としている人であれば話は別だろうが、大抵の人は左右非対称である。
鏡というのは、対象を反転に映す。
その為、鏡の中の自分というのは左右反転した自分である。
また、人間の心理で鏡を前にすると、取り繕うということが起きる。
鏡の前でキリッと或いは可愛く自分を作っているのだ。
さて、前置きが長くなった。
そんな自分の本当の姿をみたいと思うのなら、誰かに不意打ちで、尚且つ自動加工等の機能がないもので写真を撮ってもらえばいい。
写真は他者から見た自分の姿であり、世界にさらしている本來の自分の姿だ。
不意打ちで撮られることにより、取り繕っていないまったく自然、または油断した状態の自分が見られる。
鏡の前では姿勢を正していても、本来の姿は猫背であったり、鏡の前では歪みがなく見えても、顔の歪みがあったり。そういった事を一切誤魔化すことなく真実として突きつけてくる。
その姿を認める認めないは問わないにしても
そういう姿の自分がいたことは確かなのだ。
鏡の中の自分は、本来の自分にあらず。
努々忘れることなかれ。
鏡の中の人を愛せればいいな、愛したいな。
真っ直ぐに貴方の目を見られるように。
〝鏡の中の自分〟