鏡の中の自分は、本来の自分にあらず。
人間の顔で左右対称という人は、少ない。
モデルなど顔を生業としている人であれば話は別だろうが、大抵の人は左右非対称である。
鏡というのは、対象を反転に映す。
その為、鏡の中の自分というのは左右反転した自分である。
また、人間の心理で鏡を前にすると、取り繕うということが起きる。
鏡の前でキリッと或いは可愛く自分を作っているのだ。
さて、前置きが長くなった。
そんな自分の本当の姿をみたいと思うのなら、誰かに不意打ちで、尚且つ自動加工等の機能がないもので写真を撮ってもらえばいい。
写真は他者から見た自分の姿であり、世界にさらしている本來の自分の姿だ。
不意打ちで撮られることにより、取り繕っていないまったく自然、または油断した状態の自分が見られる。
鏡の前では姿勢を正していても、本来の姿は猫背であったり、鏡の前では歪みがなく見えても、顔の歪みがあったり。そういった事を一切誤魔化すことなく真実として突きつけてくる。
その姿を認める認めないは問わないにしても
そういう姿の自分がいたことは確かなのだ。
鏡の中の自分は、本来の自分にあらず。
努々忘れることなかれ。
11/3/2023, 10:38:10 AM