『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
部屋の隅に高く積まれた本たち。
そのジャンルは様々で、話題の作家の代表作や頭を捻っても分からない漢字を組み合わせた名前の人が書いたこれまた四字熟語みたいな題名の本があった。
ペラペラとページを捲ってみるが何一つ分からない。
「貴方そんな本読まなそうなのに…好きなの?」
自然と上目遣いになる先生が可愛い。
クルクルと回転する椅子に座ったまま私の顔を覗き込んでくる姿には胸が打たれた。
「い、いえ、まったく…今だってパラパラ捲ったら文字が多すぎてびっくりです。先生は好きですか?これ、」
「ふふ、そうだなぁ。俺も文字がいっぱいで無理かも、」
くすりと笑って先生は私の手から本を取り上げた。
隅々まで手入れの行き通った指先が日に焼けた本を掴む。
「死を考える事はよりよく生きることである」
先生のよくとおる声が本の中の1文を読み上げる。
「死を?いきる…?」
「つまり、死ぬ事と生きる事を切り離して考えることはできないってことだよ。君には少し難しかったかなぁ?」
挑発的な表情を浮かべる先生も可愛いがやられっぱなしはなんだか悔しい。
「じゃあその本、借してください!読みますから!」
そんなに怒らないでよ、とにやにやわらった先生は私の手のひらにぽん、と本を置いた。
その上にはゴッホのひまわりを象った金色の栞。
これは先生の私物だろう。キラキラのひまわりが眩しい。
「特別授業ってことで感想文でも提出してもらおうかな」
先生が口にしたトクベツという言葉は舌の上で転がすには妙に甘ったるかった。
2023.12.7『部屋の片隅で』
(続き)
参ったな。
こうなると距離を置こうとしたところで、全く意味がないだろう。
ギュッと抱きしめられると悟の心臓の音が直に伝わってきて、左頬には柔らかい髪の毛がさわさわと当たり、くすぐったい。
私が悩んでいるのは他でもないこの目の前の悟の事だ。
喧嘩したりバカ話で盛り上がったり、そんななんでもない親友だったはずなのに。
気付けばいつも彼を目で追って、悟が隣にいない日は、今彼は何をして誰と会ってるのだろうとか、そんな事を考えると切なくて苦しくなった。
その気持ちにずっと蓋をして気付かないフリをしていたのに。
絶対に打ち明けてはいけないと、男が男を好きになるのはおかしい事だと自分に言い聞かせた。
何よりも彼は親友である私を望んでいるのだろうから、と。
ずっとずっと隠してきたのに。
私の気も知らないで…。
「悟、もう離して。」
「やだね。」
更に抱きしめる腕に力がこもる。
耳元で、はぁ、はぁ、と漏れる悟の小さな吐息に鳥肌が立つ。
元々おかしいくらい近い彼の距離感に私は理性を失いかけていた。
「傑、めっちゃ心臓ドキドキしてんじゃん。何?具合でも悪ぃの?」
そう言ってやっと離れた悟は上目遣いで私を覗き込む。
薄いブルーの宝石のような瞳に見つめられて体が強張った。
もう私は限界だった。
気付けば、なだれるように彼をベッドに押し倒して両腕を拘束していた。
悟は目を丸くして何が起こっているのかわかっていないというような顔でこちらを見ている。きっと混乱しているのだろう。
全部全部悟のせいだ。
私にこんな気持ちを抱かせて。
何も知らないくせに、そのまま親友でいる事も出来たのに。
「驚いた?私はずっと悟にそういう感情を抱いてきたんだ。」
「…そういうって…どういう…?」
「わかってるくせに。」
崩壊した理性が洪水のように溢れ出し、ニヤリと笑って悟の柔らかい髪を指に絡めた。
部屋の片隅に
何日も転がってる写真
壁から剥がしたのはいいけど
どうしても捨てられない
2人ともいい顔で笑ってる
永遠に続く事を信じて疑わない笑顔
最強の2人は怖いものなしだった
ただ、あなたを失うことしか怖いものが無かった
失わないって思ってた
もう戻れない事、誰よりも分かるよ
それが私たちだもんね
いつかお互い笑えるようになるのかな
お互いの知らない誰かと
お互いに知らない場所で
片隅って、寂しく感じる。
でも、端っこって好きなんだよね。
教室の隅。
だれにも気が付かれませんように。
そっと、静かに。
隠れてるわけじゃないよ。
静かで、誰にも気が付かれない、秘密基地。
好きなだけ。
部屋の片隅で
暗く湿っぽい部屋の片隅で
俺たちは集まって言った。
「いやー、そろそろ来ると思うよ。」
「俺この場所が好きだったのになぁ…。」
「まぁ、いつか訪れる運命ですからね。」
今まで数々の仲間があの消滅機の犠牲となった。
そいつらの仇を取るために俺らは生き延びてきたのだ。
だが、それも今日でおしまいかもしれない。
あの馬鹿でかい消滅機がパワーアップしたのだ。
噂をしているとうぃーーーん!!!と大きな音をたてて
ヤツがやってきた。
「…やっぱり来やがったか…。」
「消滅機に見つかる前に人間の体に入り込んで
悪さがしたかったのですがね…。」
「もうここまで来たら諦めるしかないな。」
俺たちは立ち上がった。
正面にはあの消滅機が佇んでいる。
「俺らは今日まで頑張って生き延びたんだ!!
みんな、最後まで誇りを持っていくぞ!
……ほこりだけに…!!」
「…最後のセリフ、もう少しいいのなかったのか…?」
そう、俺らは「ほこり」だ。
潔癖症の人間にとってはゴキブリの次に嫌いな敵だ。
そして俺らの天敵はあの消滅機、
通称、「掃除機」だ。
どこの家にも必ず存在するほこりと、
それらを吸い取ることを使命としている掃除機の
熱い戦いが今、始まる…!
部屋の片隅で
部屋の片隅で、折り畳みスチール椅子に座るスヌーピーのぬいぐるみ。立たせて測れば60〜70センチはある。コロナ禍前の落語会の打ち上げでもらったぬいぐるみ。今日のお題で、ひさしぶりに気づいた。
噺家さん交えてのプレゼント交換。予算は、1000円以下。わたしはインド雑貨、ビーズで飾った缶からの小物入れ。貰ったのがスヌーピーのぬいぐるみ。
ぬいぐるみを持ってきた佐藤さん、UFOキャッチャーで取ったって笑ってた。あの後会ってないな。結構わたしより年上だったから、元気にしているかと気にかかる。今日のお題で忘れかけてた佐藤さんを思い出した。
物には思い出で付いている事が多い。良い思い出だったり、悪い思い出だったり。
部屋の片隅で
って言葉がありきたりで
何を書いても
誰かの言葉に思えてきちゃう
自分の口から出た言葉だって
いつかの誰かが言った言葉かも知れない
自分が傷付いたあの日の誰かの言葉だって
いつかの自分が誰かに言った言葉かも知れない
自分の言葉ってなんだろう
自分のものってなんだろう
『花言葉💐』
私は、今日、新しいヘルパーさんと会ったんだ。
ホントは、想先生と行った、学祭もその新しいヘルパーさんだった。
そのヘルパーさんは、自転車で転けられて、ケガをされたための想先生はピンチヒッターらしい(^_^;)
でも、想先生にお会い出来たことは、嬉しかったけれども、なんか真夏の太陽をいっぱいいっぱい浴びたアスファルトのような、私は、気分だった。
ーーあの後、正直何も入って来なくて抜け殻のような私だった。(´;ω;`)
その新しいヘルパーさんに、私は、大好きな天月さんの歌の花言葉💐の歌詞を真似て『痛いの痛いの飛んで行け〜!!ちちんぷいぷい⭐』と、メールをした。
『ホントは、学祭は、私が行く予定だったんだよ〜♫』と、言われた。
『私も、あなたと行きたかったです💞』た、行った。
『あんずちゃん、本当か〜?!』と、瞳を覗かれた。
『ホントです❢神に誓って🙏✨』
と、私は、まっすぐ言った。
送迎してくれた、父が大笑いしたwww😂
本当なら、もっと、神聖な神に誓ってとつかいたいとこです(^_^;)🙏✨
今日は、私は、通院に、行った。長い待ち時間、新しいヘルパーさんとおしゃべりをした。
想先生と、私には、境界線があるそうです。超えられない壁ね‥‥。悲しいな〜(´;ω;`)
ーー私が、想先生に掛けた言葉。『リミットブレイク!!』
満開に、咲く梅の園の早春、私だけが好きでした‥‥‥。
私は、想先生のことを考えながら夏目友人帳のウルさんの『リメンバー』を聴くと言った。
『さよならじゃない、向き合えずにいた寂しをーー(;_;)』と、小さな声で歌った。思わず涙が込み上げたんだ。
新しいヘルパーさんが、心配してくれた。(^_^;)なんか、すみません🙏
それから、私(あんず)が人魚姫が好きでもし泡になったら、その新しいヘルパーさんは、『私が黄色いブイをつけてあんずちゃんを助けるわ〜❢』と、言ってくれた。
私は、胸が熱くなった。😢
そうこうしているうちに、私の番になった。約1時間30分待った(^_^;)
私は、体調が悪いことを伝えて、検査をしてもらった。
医師は、検査を頑張ってしてくれてありがとうと言った。😯びっくりした。
それから、医師は、『今の診察内容ではダメだ〜、22:31通院している医師を批判はしてないけれども‥‥‥。』と、怒っていた。
医師は、いまし通っている医師に手紙をパソコンで書いて下さいました💻
医師は、明らかに、パソコンのキーボードを怒りながら打っていた。カタカタのキーボードの打ち方が、強く聞こえた。
そのキーボードの打ち方の音を聞いて、私は、笑みが溢れた。 不謹慎だが、幸せな気分になった。
私を想って下さる医師がいるんだと想ったら‥‥‥。不思議です。
新しいヘルパーさんは、診察室の外で待機して下さいました☺
『あんずちゃん、大丈夫だった』と、心配してくれた💞(*˘︶˘*).。.:*♡ちゃんと報告もしましたョ☺
色々なことや想先生のことで、めっいっぱいになっていた、私です。
天月さんの花言葉💐の歌詞は、どんな花言葉よりもあなたらしい花を咲けーー。と、歌っている。僕がついている^_^♫と。
その今年で、何度も泣いた。゚(゚´Д`゚)゚。私らしい、花💐、か。
週末に、エビカニクス🦐と、あんずのオズの魔法使いの朗読の物語を書きたいと想いま〜す💐🌈
ーー私が祖母から、もらった誕プレに、万年筆_φ(・_・をもらいました🖊だから、私の夢なんだ🌈どんなことがあっても頑張って書き続けたいです_φ(・_・📝
終わり
そよぐ風が髪の間をすり抜ける。
鳥の羽根のように軽やかな髪の毛が
ふわふわと泳ぐようになびいている
雲のすきまからもれる光のような
澄んだ夜空の星の光のような
そんな光が髪の隙間からもれている
ほこりひとつない空気を吸う
今日も快調だ 体の痛みひとつも感じない
部屋の片隅で
リビングの片隅に、クリスマスツリーが
ひっそりと立っている。
ハロウィンが終わった後、ハロウィン用
オーナメントと交代して飾り付けられた。
だが、コンセントはまだささっていない。
家主の気が向いたときと、クリスマスの
夜しか輝けないのだ。その一時を、ただ
ひっそりと待っている。
そしてクリスマスが終わると、お正月飾
りと交代し、戸袋でまったりと横になる。
happy holidays
傷ついて、飛べない鳥が
ひたすらに、時を待つ
こんなにポッカリと空いた穴に
昨日の大切を投げ入れて
誰かのようになりたがったり
ただの普通を欲しがったり
手に入らないものを憎んだり
ただの自分を呪ったり
むなしさの数を数え上げれば
自分の虚ろに根拠が出ると思ってる
持て余すささやかな願い事に
いっそ見放されれば楽になれるのに
昔背負った火傷の痛みは、いつまでも消えない
お前のせいだよと囁かれるから
毎日、ただ時を待ってる
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【11】部屋の片隅で
部屋の片隅で
静かな部屋で思う。
こんなにも広かったのかと。
君がいなくなってから何も無くなった部屋。
君の洋服も。
雑貨も。
歯ブラシも。
君のもので私の部屋は埋まっていた事に気がついた
今日もまた君のいない部屋で何も無い部屋を見つめる。
部屋の片隅で唯一君が置いていったタバコを吸いながら。
「部屋の片隅で」
ひとり膝を抱えて
来るはずのないあなたを待っている
ねぇ 帰ってきてよ
部屋の片隅にある
マッサージチェアに1時間座ることが
おじいちゃんの日課。
窓際にあって、
日向のぽかぽかした空気を感じられる。
20年前に、お母さんとお父さんがプレゼントした。
おじいちゃんが亡くなって
おじいちゃんの家には、もうずっと誰も住んでいないけど
帰るとその場所に、マッサージ機があって
今も、たまにお天気がいい日には
ぽかぽか気持ちよく
座ってくれてるんじゃないかなと思うんだ。
『部屋の片隅で』
お父さんは立派な人。
勉強がとてもよくできて
お仕事でも部下が沢山いるエライ人。
町の自治会の会長もやっている。
町のイベントの時はもちろん
お父さんが一生懸命準備する。
町内対抗カルタ大会の時
うちの自治会は訓練をした。
私はお父さんと一緒に行った。
そしたらお父さんは
子どもたちに教える係になった。
凄いなぁ凄いなぁ。
お父さんって
凄いなぁ。
集まっていた子どもたちは
懸命にお父さんの声に集中したり
お父さんの周りに群がって
質問したりしていた。
お父さんと一緒に来た私は…
…なんだかついて行けなくて…
一人、部屋の隅っこで
黙ってみんなを見ている。
全体を見ることに優れたところ。
できることが限られていても、可能性に制限はない。
思考の中心地。
お題:部屋の片隅で
部屋の片隅で
部屋の片隅で泣いている君
まるで私を見ているようで
なんて声をかければいいのか
分からなくなってしまう。
でもそっとしておいた方が
君のためなのかなって思ったりもする
結局はどれが1番正解なんだろうか。
部屋の片隅で
きちんと引っ掛けて飾ってある
ショウ・ロンポーさんのステッキ。
かっこいい。
部屋の片隅で蹲る
涙すら枯れ果ててしまった
カレンダーに綴るバツの文字
終わりの日まであと少し
環境が変わってから、人と関わるのが増えてきた。最初は、「人脈が広がった!」ってテンションが上がったけど、だんだんめんどくさくなった。関わって楽しい友達はもちろんいるけど、嫌なことを言ってくる人や苦手な人も周りいるわけで、関わることをなかなか避けられない。毎日楽しくやってるけど、たまに辛くなるよ。自分を見失うよ。
「はぁ…」
今日もため息をつく。部屋の隅が、唯一心が休まる場所だ。