『部屋の片隅で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
短い小説 『部屋の片隅で』
部屋の片隅で、慶太はごそごそしていた。
何をしているのかきいても、何も答えてはくれなかった。
変なのと思い、私はその場を去った。
瑠香が来た時も慶太はごそごそしていた。瑠香は気になり、何をしているのかきいた。
すると慶太は瑠香の耳元に顔を寄せ、小声で言った。
「○○さん(私)にプレゼントしようと思ってるんです」
慶太が私のサンタになってくれていたと分かったのはクリスマスの次の日だった。
部屋の片隅で
うずくまる
なんてことは
したことがない
落ち込むことがあっても
違うことをして
その日は気を紛らわす
そして寝る
寝ると頭や気持ちが
整理をされる
一晩寝てダメなら
また一晩を過ごす
そうしていると
気持ちが整理されてくる
部屋の片隅で
家に帰るといつでも君はそこに居た。
僕が帰ってきたことがとても嬉しそうで、尻尾が千切れてしまうほど振っている。
家の中にひとりでうろうろして何かあっては危ないと思い、隅っこの方に柵で広めに囲んでその中で過ごしてもらっていた。
だけど、君は逝ってしまった。
身体を寄せてくる体温も撫でて嬉しそうな顔も僕を見つめる瞳も、もういない。
喪われてしまった。
僕は今日も二度とは帰らぬ、君を思う。
部屋の片隅で。
お気に入り。
私はいつも隅っこにいる。
なぜかって?落ち着くから。ただそれだけ
人見知りな私にとって友達なんて言える人なんていない。
みんなが笑うとすごく不安になる。
「私の事を笑ってる、?」
んじゃないか。って
怖くなって泣きそうになった時は、隅っこに行く。
隅っこには、神様がいるようで私を守ってくれるそうで不安が スっ_ と抜けるような感覚。
「あぁ、ありがとう」
ただそう思うだけ。
周りから見ると変なやつかもしれないけど、、そんなのどうでもいい_
ある日先生が私にだけお話をしてくれた。
「〇〇さん。」
驚いたがなんだろうと思い先生に近づいた。
「隅っこ、落ち着く?」
先生がニコッと笑いながらどこか儚い声で言った。
「あ、はい。隅っこ大好きで、、」
咄嗟に出た言葉だった。
「そっか、不安とか消えるよね~笑」
「ですよね笑」
「実はね、あそこの隅っこ」
いつも私が行くところに指を指した。
「あそこから飛び降りた子がいるの。」
・
・
・
「え、?」
分からないけど緊張が走った
「その子ね。いつもそこでいじめられてたらしいの、」
今にも泣きそうな声、でも先生は話を続ける。
「もう本当に辛かったらしくて、。だからそこから飛び降りたの。」
ぐちゃぐちゃになってなんだか分からなかった。
「ただ、きっといつも1人な〇〇さんを気にかけて守ってくれてると思うの」
「そうなんですか、。」
「ちなみに何年前に亡くなったんですか、?」
「6年前だったかな。私すっごい記憶に残ってる。亡くなる2年前にここに来たの。」
「隣のクラスの担任をしていたころ。」
「あの子は~…」
と淡々と話を進めた。
ただ私は、
「守っててくれたんだ」と心の底から安心した。
そう思っていると先生は
「ごめんね、こんな話しちゃって。」
「いえ!大丈夫です。なんだか守ってくれてるって思うとすごく安心して、仲良くしたくなりました笑」
「そう笑ありがとう。じゃあ次の時間も頑張ってね。」
そう言って先生はクラスから出て行った。
一人ぼっちな私。なんだか友達が出来そうなんて考えてる。
これから私はずっとあの隅っこに居ようと思う。
あの子が寂しくならないように。
私のお気に入りは、部屋の隅っこです_
部屋の片隅で周りの人に響かないようにポロポロと弦を弾く。
どんな音だっていい、わたしが奏でたい音に合わせるだけよ。
わたしがわたしでいられる時間を、どうか誰も邪魔しないでね。
外に出れば必ず見張られてしまう世界のなかで、この部屋の片隅だけがプライベートになってしまったの。
#部屋の片隅で
部屋の片隅でぼーっとすることが幸せだ。
部屋の片隅で毛布をかぶりながらアニメを見ている時間が幸せだ。
部屋の片隅で友人と電話をすることが幸せだ。
部屋の片隅で涙を流すこともある。推しの卒業、将来への不安、わけも分からなく流れてくる涙。
私が落ち着きたい時は決まって部屋の片隅に座る。
泣きたい時も決まって部屋の片隅に座る。
部屋の片隅は特に何をしてくれてる訳では無い、それでも落ち着くのだ。
私は思う、部屋の片隅のような人間になりたいと。
誰かが困難に直面している時、悲しんでいる時、叫びたい時、ぼーっとしたい時、何もしたくない時。
私は部屋の片隅のような、ただあるだけで落ち着き、安心出来るような人間になりたい。
【部屋の片隅】
お題「部屋の片隅で」
「あーぁ、せっかくの流星群が…。」
幼馴染の晴香が、残念そうに肩を下げる。
今日は何年に一度かの流星群の日だった。
しかし、外を見れば真っ黒な雲が空一面を覆っている。
「ちょっと目を瞑って待ってて。」
目を瞑ったのを確認して、押し入れを開ける。
ゴソゴソと探れば、僕が探していた物が見つかる。
僕は部屋の真ん中にそれを置いて、電源を付けた。
「え、星だー!」
部屋の片隅で、僕の隣で嬉しそうに目を輝かせる晴香。
前にクリスマスプレゼントで貰ったプラネタリウムを使ったのだ。
凄い!凄い!なんて彼女が笑う。
良かった、元気になって…。
「ありがとう!」
照れ臭くなった僕は、うん…と小さな声で言うことしか出来ないのだった…。
部屋の片隅で
あれからどのくらい時間が経ったのだろう。そもそも “あれから” とはいつからだ。いったい今日は何月何日で、今は何時何分なんだ。大丈夫、ちゃんとわかる。わかっているはずだ。大丈夫だよ。
後先も考えずに、周囲の環境から逃げるように引き籠った。人目も憚らず、全ての連絡手段はごみ箱へ落としておいた。逃げるは恥だが役に立つとはまさに。そしてそれは自分自身との対話に全てを注ぎ込み、見えている答えに触れないようにただ時間を浪費するだけであると気付いたのでもあった。このままがいい、このままでいいわけがない。大丈夫ではないのかもしれない。
時折、窓の外から聞こえる道路工事の音や、隣家の子供があげる奇声で、望んでいない現実に帰ってくる瞬間がある。その際に日付と時間を確認する。そこでようやく、今はもう冬なんだと知る。大切だった季節を感じる感覚はもう失くしてしまっていた。いったいこの感情は何処へ流れ着いていくのだろう。誰かに大丈夫だと言いくるめて欲しかった。
小さなこの部屋だけが、自分だけの味方をしてくれている。欲望のままで居たって、絶望の淵を覗き込んでいたって、何も変わらないでいる。営みは破綻しても生活は送らせてくれる。四方は歪んで真ん中はもう無くなっていても。大丈夫なのかな。
部屋の片隅で小さく言い放つのは、行動には移せない既視感たっぷりの希死観念。今日は何月何日で、今は何時何分なんだろう。大丈夫、ちゃんとわかる。わかっているはずだ。大丈夫だよ。
悲愴苦
失い得た
孤独と言う籠
見据えた
自由と言う匣
「選ンダ 私ノ世界・・・」
築き触れ
息吹かせた歪
魅創した
割れた破片聲
「狂ッタ 私ノ空間・・・」
どうして私は
此処に居て 生きて
視て泣いて居るの・・・?
どうして私が
何故か居た 逝きて
器は雫が溢れてる・・・?
何処に
私ト言う存在が・・・
冷たい
世界の中で居た・・・
「時が・・・」
夜空に輝くあの星たちに、この部屋の片隅で重力に負けて下に落ちていくこの雫は、見えているのかな。
雫が輝く粒になった日に、きっと星たちは笑顔になる。
◎ 部屋の片隅で
部屋の片隅で
暗い部屋の隅っこで…
目をつぶって
うずくまることがあるの
自分の殻に閉じこもり…
誰も入れない秘密の空間
あんしんする…
願わくば…
特別な貴女だけは
わたしの秘密の空間に
入ってきて…ほしい
そうおもう
人生に意味なんて無いからさ ただ君を唄っている
「人生に意味なんて無いからさ」って呟いて息を吸う
「部屋の片隅で」
何にもない部屋の片隅で丸くなって考え事をしていた。
同棲していた彼氏が、荷物をまとめて出て行ったのだ。
1年程一緒にいたのだけど、「お前の価値観についていけない」って言われた。
価値観以外にも大雑把な私の性格と几帳面な彼とでは-(マイナス)の波長しか出ておらず、それが彼の視界に私がいるととても疲れるらしい。
そんな事を感じていたなんて全く分からなかった私の鈍くてお馬鹿な感覚はおめでたい程悲しくなかった。そこが、彼氏から見るとイラつかせてたのだろう。部屋の片隅から空っぽの部屋を眺めていると一緒にいたかつての二人の生活が垣間見える。
お題 部屋の片隅で
駆け足で通り過ぎていく季節に
さよならを言えなくて
古い想い出の中部屋の片隅で泣いている
ほんの少しの我慢は慣れてるはずなのに
あなたの事になれば何も分からない
こんな私を守って
「部屋の片隅で」
この思いの行き場がないから
ずっと泣いている。
『部屋の片隅で』
部屋の片隅では
いつも君のことばかり
大掃除してる母親見て 手伝おうかと思うんだけど
めんどくさい気持ちが有りすぎて いつも親任せ
毎年毎年 12月の忙しい最中に 母親は 黙々と
自宅と 祖父母宅の大掃除をしている
母親が亡くなって 自分らで大掃除をやる必要になった時 …どれだけ時間がかかり 重労働かが痛感した
腰痛こらえて拭き掃除していたら 部屋の隅っこに
小さな紙切れが見つかった!
母親の字で「大掃除の大変さ 思い知れ!」
…すまん🙏 十分思い知ったよ!
部屋の片隅?
私がいれば
そこが、
部屋の真ん中よ。
ゆらゆらと浮かんでいる私の白い尾びれ
窓の外から差し込んでくる光と風にゆれてたゆたい
ほのかに花の匂いがする昼下がり
『部屋の片隅で』
『部屋の片隅で』
腹痛に耐える自分
あぁ、
これは昨日の下剤のせいだ
トイレに走る