『遠くの空へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
遠くの空へ
いつか行ってしまうのかな。
でも、それでも私には分かるんだ。
“また何処かで絶対に会える”って。
#遠くの空へ
「遠くの空へ」
私の背中に翼が生えて
遠くへ飛ぶことが出来たら
人生の美しさに気付くことが出来ただろう
でも
それと同時に
苦しいことから逃げ出すだろう
私は
簡単に逃げ出してしまいそうな自分を恐れて
遠くの空へ羽ばたくことを望めない
ある日、僕は夢を見た。
それは、陽も昇り切らない薄暗い明け方に誰も居ない海辺を1人で歩いているというもので現実世界と区別するのが難しいほどに感覚が妙にリアルだった。
音を感じた。
磯に打付ける波の音が周囲の音を掻き消す。
風を感じた。
波風に煽られて髪がたなびき何度も手で掻き分ける。
穹を見上げると1羽の鳥が飛んでいた。
「君みたいに、自由にこの穹を飛びたいよ。」
と、言葉が通じる訳でも無いのにまるで厨二病真っ只中の中学生の樣な台詞を吐く自分を羞恥心が襲う。
すると、その鳥は僕の目の前まで飛んで来た。
その瞬間、僕は反射的に目を閉じる。
怖くて暫く目を閉じていたが
「(あれ、波の音がしない、、風も、、)」
と、先程まで感じていた波の音や風が急に止んだ事に気が付く。
「ドンッ…」
という大きな音が鳴り何かが身体に乗った樣な重圧が一度に掛かり、再び目を開けるとそこには地平線の彼方へと続く蒼穹の大地が何処までも拡がっていた。
「ドクン…ドクン…」
と、同時に鼓動が高鳴る。
まるで、この穹と共鳴しているかの樣に
「ドクン…ドクン…」
と、鼓動は高鳴り続けピタリと止まる。
そこで、僕は目を覚ました。
ある日、僕は夢を見た。
それは、1羽で何処までも遠くへ往く鳥になりこの穹を自由に飛び回る夢だった。
#遠くの空
私には、好きな人がいました。
その好きな人は、
どこか遠くの空の上にいます。
その彼とまた会いたいな、
声が聞きたいな。
手を取ることは出来ないけれど、
また次___、
会えたら、、、
絶対に言うんだ─────。
今日もお空は泣いて笑って大忙し
最近はあんまり情緒が安定しないみたい。
なんだか今の私みたい。
ねぇねぇ もしよければ
私の涙もどうぞ?
それとも私も一緒に泣いちゃおうかな?
お空も私も 心不安定。
お互いお疲れ様だ。
一緒に泣いたら
今度はうんと元気になろうね。
拝啓
-遠くの空へ-
【遠くの空へ】
真っ赤な風船が、抜けるように青い空に浮かんでいる。どこかの子供が手を離してしまったのだろうか、たった一つだけぽっかりと。
青空をゆっくりと、横一文字に飛んでいく風船。河川敷に仰向けに寝転がっていた僕は、思わずそれに手を伸ばした。
人差し指と親指の間にぴたりと収まった風船は、けれどすぐに風に流されて、僕の手の中から抜け出してしまう。ああ、いったいあの風船は、どこまで旅をするのだろうか。
(君のところまで、届けば良いのに)
ネットワークもろくろく整っていない開発途上国へと、子供の教育の普及のためにと旅立っていった君。空港の保安検査場の前、軽やかに手を振った君の笑顔を、ふと思い出した。
果たして今も、君は僕の知らない空の下で、元気に過ごしているのだろうか。
(どうか君の人生が、幸いに満ちたものでありますように)
餞別にと最後に贈ったストールの、君が好きだと言っていた鮮やかな椿の花の刺繍を思い浮かべながら、遠くの空へとどこまでも飛んでいく風船にひそやかな祈りを託した。
お題《遠くの空へ》
想い描く夢ひとつ。
いつか描いた夢は、いつかいつかと遠ざかって泡沫となって、散ってゆく。
それでも夢の翼を描いて、蒼穹目指す鳥になるんだ。
遠くの空へ 思い馳せて
大空に浮かぶ 雲のように
自由に飛びたい その思いは
果てしない未来へ 続いていく
【遠くの空へ】
君はもうここにはいなくて僕だけが残された。
君への想いがこの身体を張り裂くなら一層のこと
君への想いもあの日の思い出も
遠くの空へ溶けて消えてしまえばいい。
ただの抜け殻になれれば
君のいない世界でも存在することはできるだろうから。
『遠くの空へ』
人には学校や仕事、生活の中でもたくさんの悩みを抱えている。私にも人間関係や勉強、恋愛など悩みがたくさんあり、時には逃げ出したくなることもある。考えても考えても答えは出ないと分かっているのに。今までの私はそうだった。でも、1番大切なことは我慢しないことだと思う。
高く高く、鳥のように自信を持って私も空に羽ばたきたい。
時には嫌なことは忘れて、新しい世界に飛びたとう。
久しぶり。元気だった?
うん、久しぶり。あっちはどうだった?
楽しかったよ。気温もちょうど良くて。
いいなぁ。楽しそう。
次は君も一緒に行くかい?
ううん、大丈夫。ここにいるよ。
そう…とりあえず一時はこっちにいるからさ遊ぼうよ。
そうだね。何をしようか?泳ごうか?
それはいい!そうしよう。
───ふたりで泳ぐゆったりと
話は尽きない。旅のこと、こっちのこと……
あぁ、空をとべたなら君についていけるのに。
君と遠くまで空へ
遠くの空へ行きたい そう思った事は無い? 僕はある
皆はとっくに行ってるのに、ボクはまだ行けないんだって
ていうかまだお外にも出たことないんだ 皆忙しそう
お母さんに ボクも手伝おうか? って言ったら貴方には早すぎるって言うんだ ボクだってお父さんやお母さん、お姉ちゃんたちと一緒にお外でお仕事したいよ
しつこく言ったら怒られちゃった。 なんでなんだろ
今日、お母さんが泣いていた 何故かお兄ちゃんがいなかった どうしたんだろ? 次の日、お姉ちゃんがいなかった
お父さんも落ち込んでる その次の日、お父さんが居なかった お母さんに理由を聞いたら教えてくれた!
でも、でも、嬉しくなかった。 お父さん達は戦争をしてたんだって どうしてそんな大事な事言ってくれなかったの
て言うことはお兄ちゃんたち、この世に居ないんだ、、、
戦争なんて、なくなればいいのに
遠くの空へ
あなたは…わたしじゃない
のかもしれない…
胸が苦しくて…
さみしくてつらいの
わたしはあなたがいいのに…
違う誰かを見てる…
わたしはあなたと同じそら
を見ていたい…
遠くの空でも
遠くの空へ
2023.04.12
遠く遥なるソラ
僕は最近、太限のツラを拝んでいない
嫌われた?まさかね
僕の方が嫌いになったよ
昔は好きだったのに
大人になるのが楽しみだったのに
空は平等に人を見おろす
仕事へ向かうあなたが見下ろす空。私のアパートの窓から見える空。駆け足で次の予定へと急ぐあなたを照らす空。公園でのんびり見上げる空。不甲斐なさを抱えるあなたが友と帰路につくときに見る夜空。これが同じ空なのだろうか。どう思いますか?あなたの世界はとてもとても眩しく見える。近づきたいと願った私は嘘つきです。ただの阿呆だと知られることすら幸福なのだから。ほら、今でもそのうつくしさの幻影。一生交わらないで。遠くの空へと誘われたあなたが残すキラキラしたもの。見える。
今の私は遠くのことより、
自分の身近なところ
見える範囲で起こること
そういうものを見ていればいいのかな
と感じている。
今は…ね。
でもたまには、
メッセージボトルを流すように
遠くの空へ思いを馳せて。
見知らぬ誰かに届けるみたいに。
ボクは魚
あなたという
海のなかでしか
泳ぐことができない
魚
言葉も
声もなく
日毎に
あなたに
溺れていく
✩ボクは魚 (104)
「遠くの空へ」
遠くの空へ、
翔びたいと願うけれど
祈りは散り
地上を駆け回ることしか出来ない。
[遠くの空へ]
白い紙を几帳面に折った君は。
吸い込まれそうな夏の青空を見上げて得意げに笑った。
風が長い髪を梳いて吹き過ぎると。
君はそれを追うように振り返り、手にした紙飛行機を飛ばした。
細い指先を離れたそれは、君が読んだ通りの風に乗って。
青く遠い空に吸い込まれて消えていった。
そんな、夏の幻影の話。
遠くの空へ
中原中也の詩に「汚れちまつた悲しみに」がある。昔から知っていた詩なんだけど、悲しみが汚れるの意味がよく分からなかった。人に聞けばよかったんだけれど、周りには聞けなかった。悲しみが素直に伝わらないのかもしれない。人の傷みが分からないのかもしれない。自分のことは他人にはわならないさ、と言うことかもしれない。この世が嫌になると遠くへ行きたくなる。地面は汚れているからお空がいいなと思う。