『過ぎた日を想う』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「過ぎた日を想う」
過ぎたときを想う
たとえそれが昨夜のことであろうと
たとえそれが今宵
先刻のことであろうと
過ぎた日々の欠片たち
その欠片を両手で掬いあげ
宝箱に隠す
それが記憶
何気ないやり取り。
たまに、話して
会えたらそれで良かった
ただ、それだけで幸せだった
決して戻って来ない
幸せだった、
戻れない場所
過ぎた日を想う/夜凪
過ぎた日を想う事は
良いことばかりではない。
私の中のブラックボックスは
…時に、カタカタと
私自身を、脅かす。
傷だらけ、ぼろぼろ。
二重の皮を被ったような違和感。
この心は、ささやかな幸せを
感じ取ることも出来るし
人の痛みにも、ちゃんと反応
するけれど。
そうなるまでには、確かに
痛かったよ。
もう、忘れたいほどに。
【お題:過ぎた日を想う】
過ぎた日を想う
嫌な思い出は改ざんしちゃえばいいんだって。
自分の中で書き換えちゃえばいいんだって。
しんどい思い出を都合よく書き換えしたって、
誰にも迷惑はかけないでしょ?
いいことだってあったけど、
いろんなつらいことも越えてきたから、
過ぎた日を想って、
もう苦しまなくていいんだって。
あの時にああすればよかった、あんなことしなければよかった……。
そんなどうしようもないことを考えても、それがあったからこそ今の自分があるんじゃない?
過ぎた過去はもう戻らない
なのに人間は後悔をずっと抱える
何のために
きっと意味があるのだろう
私はまだその意味を知らない
電車に乗って。
吹き抜ける風をただ心待ちにして、いつかを思う。
文化祭、体育祭、なんてことない日常。
今の3日分が1日分で、エネルギッシュで青さに満ち溢れていたいつかを。
定期テストの辛さも今なら思い出だ。
結局大人になれば離れられると思っていた勉強は、今でもずっとつきまとう。
私は勉強が本当に嫌いだったし暗記も苦手だったから、今の大手ではないけどそこそこの会社でもあまり良い成績を残しているわけではない。
でも、取り忘れていた有給をとることを勧められるくらいには一応真面目に働いていたつもりだ。
5日ほど纏めてとらされた有給を消化するため、今どこにいくかも決めずに当てのない放浪をしようと揺れる座席に座っているのだから。
景色がどんどんとすぎていく。
ああ、今視界から消えて見えなくなったあの山ももう『過去』。
ほんの少し前までは『現在』だったのに。
さぁ。
行き先はどこにしようか。
金なら一応あるものだから、県を越えたって良い。
時間も余ってるようなものだ。
せっかくだし、過去……つまりは過ぎた日々を懐かしんだついでに青春の友のところへと行ってみようか。
驚く顔が目に浮かび、思わず最近不機嫌に固まっていた口角が上を向いた。
それがいつぶりだろう……と考えていた自分に驚き、あんまりにもあんまりな状況に陥っていたことに苦笑を漏らす。
そういえば、ここ1ヶ月は推しの配信さえもスルーしていた。
いつもなら彼女の明るい声を愛で、ゆるゆるとした元気を貰っていた筈なのに。
悪循環、自省しかない。
思わず天を仰いだ視界の隅。
つり革が並んだ電車の天井から、はみ出している鮮烈なまでの青と白。
嗚呼、今日はきっと旅行日和だ。
過ぎた過去がもたらしてくれた贈り物。
せいぜい楽しむとでもしよう、とため息をひとつついてそのまま目線をずらして空に魅いられることにした。
「過ぎた日を想う」
その時には気づかなかったな...
大切なものを無くしてから想いは膨らむ
もう二度と戻れないけど
素敵な日々でした
いつか会えるなら
桜の花が咲くころに
なにもしなくてもしにたいの。
おもいかえしてみると、どうしてあのときしななかったんだろうとおもったりした。
そうおもっただけ、べつにそこにいかりもかなしみもなにもない。フラットだあたしは。
なにもない、なにもない、なにもない。
うれしいもかなしいもにくらしいも全部そのフリをするのに本当は疲れてるの。
ただ、ただ私はそう思ったってだけで、その言葉があるだけで。
そう本当に何も無い私だから、全部取り繕いながら生きるのは相当に疲れるんです
ただ与えられただけの皮を動かして振舞って私がそこにあるかのように、多分これが生きるってことなんでしょうけれどこれがとてもつらいんです。
本当は何も無くても死にたいだけのこんなのが私なんです。
でも痛いのも怖いのも嫌だからただ何も無いままいたいんです。
あのとき、今も記憶はすっぽり抜けてるあのとき、ご飯がある環境だったから食べたんでしょう。お風呂が使えたから体を洗ったんでしょう。用を足すことは出来たんでしょう。
そのまま野垂れ死ねるほどかんたんにはいかないものでしたね。
死にたいって激情に駆られたこともあったりはしたけど、そこまでじゃなくてでもいつも平然と呼吸の代償のように死にたいんです。
こわいくせにね
「過ぎた日を想う」
私はあの日を忘れられない。
あの笑顔も、あの声も全てが好きだった。
だけど君にも好きな人がいて私達はすれ違った
私は過ぎた日を想いながら前を向く。
″過ぎた日を想う″
「さむーい…」
夜のうちに降った雪がかなり積もっていた。この後の雪かきを考えると憂鬱になる。
「小さい頃は雪が積もったらテンション上がってたのになー…」
「お母さーん、あらかた雪かき終わったよー」
「ありがとね〜。あ、そういえば、コロポックルには会えた?」
「は?なにそれ」
「あなた小さい頃に言ってたのよ。『小さいお友達に会った!』って。フキの葉を傘代わりにしてたって言ってたからお父さんがコロポックルじゃないかって」
「何それ、子供の戯言でしょー」
「随分嬉しそうにしてたのに。大人になっちゃったわね」
「はいはいそうですねー」
ひょこっ
とてとて
じーっ
ふりふり
ぴょんっ
毎日が楽しかった
きみがいるだけで
目の前の景色がきらきらで
やること全部が新鮮だった
ひとりになって想う
きみは僕のすべてだった
どうして思ってもない言葉で
傷つけないといけなかったんだろう
ただ一緒にいられればよかったのに
過ぎた日を想う
この気持ちが晴れるとき
僕は前に進めるだろうか
きみ以上に大切にしたいと思える
誰かに出逢えるだろうか
今はまだきみを想う
きみが幸せであることを願いたい
3年生になって初めて同じクラスになった君。そして3年生の間ずっと私の隣の席だった。彼から名前を聞かれて褒められてから私たちが親しくなった。神様のちょっとしたいたずらに翻弄されるかのように、私は君に恋をした。でも君は問題があって留年していた一個上の先輩でそれに彼女持ち。
でも、そんなことをお構いなしに君に私はどんどん堕ちていった。朝の教室の挨拶から帰りのSTの後のお別れの挨拶も、一瞬一瞬が私のかけがえのないものになっていった。そんな幸せな日々が過ぎるのはすごくはやかった。
怒涛のように無事に卒業式を前日に控えた。今回の卒業式に無事に先輩は卒業できるようだった。前日は午前中で終わり、早く帰るのもよし、学校にも残っていてもよし。私は後者を選んだ。まだ、この愛おしい日々に別れを告げたくなかった。
教室の君の隣に座れる特等席に座り、机に突っ伏す。今でも思い出せる。例えば、君の授業中の居眠りとか私の視線に気づいて笑いかけてくれる笑顔,,,。過ぎた日を想うと、胸の何処かで小さな痛みを感じる。どんなに好きでも先輩には一個上の彼女がいる。教室の窓の外から君と君の彼女。君は私に向けた笑顔よりも愛おしいような笑顔と眼差しで見ていた。
「,,,大嫌い,,,」
クラスのみんなが友達同士での最後の思い出を作っている間に私は誰にも聞こえないような声で窓の外にいる君に向けて最後に私の気持ちを伝えた。でも、そのときに私の頰に涙がつたっていた。
そして数年経った今、君の結婚式前日。君との過ぎた日を想う。
~過ぎた日を想う~
いっぱい笑って悔しくて泣いて
怒りで狂って
恥ずかしくて転げて
なんであの時どうにかならなかったんだろうなんで今も生きてられるんだろう
今は後悔も悔しさもなくなり
ただ感謝
過ぎた日々は
私の中で硬い石になり
もう動かない
思い込みで突っ走り
恥をかいたり
思いがけず迷惑かけたり
時間とともに
全てが固まっていくのは
ありがたい
そんな中
できたかもしれないのに
勇気がなくてやらなかった事が
チョイチョイと
石の表面に出てくる
過ぎた日を想うと
そのクイに 時々引っかかる
早すぎん?あっという間に 日曜日
ちょっと長いお坊さんの説法
ええ話やけど おばあちゃんの 14回忌
大西商店を 右に曲がって
まっすぐんとこの 大きめのお家
お母さんと そのお母さんの 思い出の地
並んで座って スイカを食べた
あっこの倉庫 昔は馬小屋
いや何回目やねんその話 なんて
つっこみはなし 今日だけは
きしむ縁側 思い出ばなし
飲み"過ぎた日を想う"
飲んで、飲み続けて、
朝に帰る、そして寝る
起きる、体がダルい、水を飲む
このときの水が1番美味しい
この人生が始まってから
20数年たったけど
この人生が終わるまでには
あと何年がかかるだろう
平均寿命の1/4
たぶん
まだまだ若いのだ
そんなやつにも 昔はあって
今は昔の積み重ね
*
僕の言葉や振る舞いを見て
周りの大人が言うことは
若いのに とか
大人だね とか
そんな言葉を聞くたびに
ほんのちょっぴり思うのは
だってこれしか知らないし…
*
あなたの思う"若い"ってなに?
あなたの求める"こども"ってなに?
社会の望む"大人"の像を
演じたことなど一度もない
僕の中での"正解"は
今も昔もこれひとつ
*
帰る途中の電車で出会う
部活終わりの高校生
友達同士で話しているのを
扉の脇で聞いている
*
ふっと想うは過ぎた日のこと
あの頃どうしていたならば
僕は子どもでいれたかな…
あの頃どうしていたならば
僕は"仲間"で入れたかな…
*
僕は大人になったけど
"子ども"にずっと囚われたまま…
No3.『過ぎた日を想う』
ありがとうと、さよなら。
もう会えない君に、伝えたい言葉はそれだけ。
一緒に暮らした日々にたくさん話をしたから、もう他に何も言うことはない。
ありがとうと、さよなら。
このふたつだけは、うまく伝えられた自信がない。
ありがとうは照れくさくて、さよならは遠く思えて。
でも、言わなければならない時は、思いのほか近くにあった。
ありがとう。
僕が自分らしく生きられたのは、君が僕らしさを教えてくれたから。
自分らしく生きることに、何の疑問も持たなくていいと教えてくれたから。
過ぎた日を想う今、僕には君が必要だったんだと気付く。
さよなら。
君を失うはずはなかったのに、何ひとつ間違ってはいなかったのに、君はその言葉を僕に告げた。
どうして?としか言えなかった僕に、ごめんね、とだけ残して。
君からのさよならに、ちゃんと答えられなかったな。
過ぎた日を想う時、そんな後悔ばかりが心を満たす。
ありがとうと、さよなら。
伝えたい言葉は、それだけ。
もう、伝えられる日はきっと来ないけど、この言葉を伝えたいと思えるようになったことが、僕が前を向いて歩き出そうとしている証なんだ。
過ぎた日への想いを乗り越えて。
実話なんだけどねー。
今年のゴールデンウィークの初日かな、大勢の友達と公園で遊んでて、昔から仲良い男友達が私のこと好きらしいってことを聞かされたの。
最初はびっくりしたんだけどなんか納得しちゃって、なんやかんやで自転車二人乗りしてもうほんとにラブラブだったのね。
でも、その翌日私が要らんこと言っちゃって相手は冷めちゃったんだろうねー。
恋愛にさ、押して引くみたいなのあるじゃん。まさにそれでわたしが逆に好きになっちゃって、でももう無理だから叶わぬ恋だよね。
もし過去に戻れるならあの頃に戻って幸せになりたいなー。
でもね、あの人と仲悪くなっちゃって、自分は他の人にも恵まれてるなー。って気づいたよ。
「過ぎた日を思う」