『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
休日の午前中!
天気が良い時に
洗車する
自分でワックスがけすると
ボディに気になる
キズを見つけることがある
「このぐらいは…」と、
自分に言い聞かせても、
2度と忘れることはない
そんな日に限って、
夕方に『通り雨』!
白い車が美しく雨をはじく
よかったーーー!
まー
「うわあ、雨かー……」
今日の予報にはなかった雨に、隣から嘆く声がした。
「もー、勘弁して欲しいよ」
勇気を出して声をかける。
「よければ予備の傘、貸すけど……」
マジで!サンキューな!ラッキ〜、と一気に機嫌が治るのに、私も気分が上がりそうになるのを抑えて、ちゃんと返してよね、と冷静に答える。嘘、返ってこなくてもいい。
「せめて体育の後に降ってくれたら……あ、止んできてないかこれ!」
「えっ?」
窓を見やると、じきにまた空が明るくなって雨も弱まっていた。まるで誰かがこの地に気まぐれに水まきでもしていたみたいに。
「よぉし、これくらいなら体育いけるっしょ」
「……無くなると思ってたのに」
どんまい、と軽く返されたところで予鈴が鳴り、会話は終わってしまった。
「勘弁してよ……、思わせぶりだな……」
気まぐれな通り雨を降らせてきた窓の向こうの空を、私は誰にもばれないように、軽く睨みつけた。
【通り雨】
通り雨
激しい音と稲光と共に
空から大粒の雨が降ってきた
たまらずそのへんの軒下に走り込んで
ため息をつく
ほんの数秒というのに全身びしょ濡れだ
「ついてないな」
思わず声に出して
「そうでしょうか?」
返事が返ってくるとは思わず
びっくりして横を見ると
スーツをびしょ濡れにした紳士が立っていた
「あなただってずぶ濡れじゃない
その高そうなスーツだって
洗濯が大変そうだし」
「あはは、確かにそうだ
スーツの替えもないし、困ったな」
本当に困っているのかわからないほど
紳士は明るく笑っている
「ですが」
不意に目を細めて言葉をつなぐ
「通り雨の後は空気が綺麗になるんですよ
それにあなたのような素敵な方と出会えた
私は幸運です」
その瞬間、急に辺りが明るくなって
「ああ、やっぱり私たちは運がいい」
雨はすっかり上がり
紳士の指差す先には大きな虹がかかっていた
【通り雨】
雨音に混ざって誰かの声がする
みんな傘を被って表情を消して
誰もが誰かじゃなくなるから
声の主人は見つからない
だけど僕には絶対に聴こえたし
そのおかげで傘から顔を出すきっかけをもらった
気がつけば雨は上がっていて
声を聴こえなくなったけど
頭の中は素敵な音で溢れていた
2024-09-28
下校中、急に雨が降り始めた。
空は晴れているのに、太陽にかかった雲が光り輝き降る雨が帰り道を照らした。傘にあたる雨音、走る自動車の音も大きく響いて、いつもの帰り道が雨と一緒に私たちを導く。通り雨は、去った後も強く私達に光を見せた。
おじぎ、おじぎ、パン!パン!
「南無釈迦牟尼…まちがえた!ん゛んん。
神様、宿なしの権兵衛です。
最近どこもかしこも集中豪雨ばかりで困っちゃいますね!集中豪雨にならないよう雨を振り分けて降らしてもらいたいんです。本来降る雨が分散できれば、災害にならないかもしれない。サクヤヒメ様、どなたかお知り合いの神様はいらっしゃいませんか?神様じゃなくても構いません、雨に関係する何かと…お知り合いじゃないかと思い…。
もしたまたまお知り合いがいたら、しとしと雨でも通り雨でもいいから、定期的に降らせたがっている奴がいたと、お伝えいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
最後にいつものやつです。ここを守っている人たちを災厄から守ってやってください。可能な範囲で、できる限りで、気が向いた時で構いません。どうぞよろしくお願いいたします。
さらに気が向けば、その範囲を町、県、国へと広げていただき、通りがかりに目についた人間がいたら手助けしてもらえると助かります。たとえば俺とか。もちろん気が向いた時で。よろしくお願いいたします。」
最後の一礼っと。
「サクヤヒメ、月が見えるかな?
今日は綺麗な満月だぞ!」
通り雨
見上げると、青空が広がっているのに…ポツポツと落ちて来る雨粒…天気予報は、一日晴れ、って云っていたのに…周章てて、軒下に逃げ込んだ…
暫くして、雨は、本降りになって、アスファルトは湯気をたてながら、色を変えた…でも、空には、少しだけ雨雲があるだけで、晴れ間が見えている…
もう少し待っていようと、思い始めた時、雨が、小降りになり、軈て、陽射しが戻ってきた…同時に、ムッとした空気も、立ち込めてきた…
時計を見ると、待ち合わせの時間が近づいていた…其れから私は…
(通り雨。)🦜
・朝から
いい天気、
柔らかな
日差しに誘われ
お昼寝してたら。🦜
・急に
黒い雲が
湧き出して
雨が降り出した。🦜
(これは、大変。)
「幼い雀は、
体温が
下がると
動け無くなる。」🦜
✣急いで
優しい叔父さんちに
駆け込んで
理由を話して
暖めて、もらつて
食べ物を食べた。🦜
《お陰で元気が出た。》
✣此の恩は、忘れないし。🦜
【神様に、お願いして、
叔父さんを、幸せに
してもら用に
お願いするんだよ。】
通り雨とは降ったり止んだりする雨。降り始めや降り止みが突然の雨らしい。今感じてる不快感も通り雨みたいなものかもしれない。
ヒトリになるのが怖い。嫌だ。離れないで。ずっと一緒がいい。ずっと一緒にいて。優しい人になる? それはヒトリになりたくないだけ。私の行動はキレイなモノだけじゃない。けど嫌わないで、離れないで。
こんな私と一緒にいてくれるの?話しかけてくれて、話してくれて嬉しい。また話したい。もっと話したい。皆の笑顔が好き。私の話で笑って欲しい。皆と仲良くなれたら。こんな私といないほうがいいよ。あの子と話してるほうが。でも私とも話して。ヒトリが嫌だ。私は優しくもない。ただヒトリにならないためにしてること。怖いし。嫌だ。あなたの笑顔が辛い。嬉しい。これからも話してほしい。皆と笑ってたい。こんな私だけど。よろしくね。いつか通り雨が晴れるから。その時は皆と笑ってられるかな。
【 通り雨 】
私の涙を
美しい通り雨で隠して欲しい
2024 09.28 #01
通り雨
ぽつぽつ
ぱらぱら
あっ!洗濯物が!
ばらばらばら〜
うわぁ〜😭
せっかく乾いてたのに〜
友人との帰り道、いつの間にか降っている雨
雨宿りするももうすでに止んでいる
雨で少し濡れた友人と笑い合う
小雨が降り出して、コンクリートの色が濃くなる。
屋根の縁から雨水がぽたぽたと零れる。
植物の匂いが辺りに香る。
雲の隙間から太陽が覗く。
色とりどりの傘が咲く。
だから私は雨が好きだ。
通り雨 𓈒𓏸𓐍 𓇢
性急な雨雲レーダー手がかりに
困ることなく 虹 見ることなく
「通り雨」
会う雨に名を付け
君を懐かしむ
余は通り雨かいな俄雨
「通り雨」その2
通り魔と
空目をして
ひりとして
空に目やりて
通り雨 来る
「 通り雨」3
お題:通り雨
その日はなんとなく気分が優れなかった。
朝のテレビの占いは最下位だっだし、メイク乗りも悪かった。
授業中も眠くてめんどくさくて、何度時計を見たかわからない。
ようやく放課後になり帰ろうとしたら、ぽつぽつと雨が降ってきた。
天気予報大はずれ。今日はとことんついてないな。
どうやって帰ろうかと考えながら下駄箱の前で突っ立っていたら、
同じクラスの男の子に声をかけられた。
どした?傘持ってないの?
サッカー部の彼は、私の子供の頃からの幼なじみ。
いつも男子とつるんでいてぶっきらぼうだが、笑顔が明るくてスポーツが似合うかっこいい彼に、私は密かに思いを寄せていた。
少し緊張しながら返事をする。
これ使いなよ、俺いいから。
彼は少し照れたように笑いながら、ずいと私に傘を差し出した。
いいのと聞くと、いいからとだけ言って、部活で使うマフラータオルを頭にかぶせながら足早に去ってしまった。
雨続きの近日、きっと傘を置きっぱなしにしていたのだろう。
そんなことできる人だったんだ。案外優しいんだな。
やっぱりかっこいいな、ずっと好きだな。
そんな思いを、心の中で彼の背中にぶつけた。
天気も私の心も単純だった。
傘をさして数分で、雨は止んでしまった。通り雨だったようだ。
鬱屈とした私の気分も、彼と話してからいつの間にか晴れていた。
私の顔にはいつの間にか笑みが浮かんでいた。
明日返す時にまた彼と話そう。
明日を楽しみにしながら、彼に借りた傘をたたんで家に帰った。
【通り雨】
水に流す
それを試みるなら
このモヤモヤは
その水量じゃ
足りねぇなぁ
珍しく
抑えても湧き上がる
この憤りは
初めての体験かも知れない
まだ
我が身に起きた方が
どれだけマシだったか
違うから抑えられないのか
鎮火の見通し立たず
ただただ天を仰ぐ
あまりの理不尽に
力不足の胸が痛い
笑顔の燃費がすこぶる悪いや
#通り雨
私は雨女だ。
貴方からの告白を受けようとした時も雨が降った。
好きな人から恋人になったとたん虹がかかった。
彼は晴れ男だそうだ。
「通り雨」(一行詩)
昼顔の表情した君が通り雨となり跡を残す
◆
通り雨を待ち伏せする蛇の目傘
◆
秋雨に打たれ妖艶増す彼岸花
◆
黒のフリルが透け通り雨に感謝よ
告白した日そして付き合った日
記念日だね
それなのにあなたはおめでとうって言う言葉も言えないの
家でピザやケーキとか沢山頼んで待ってたのに
いつまで経っても来ない
あれからどれくらい経ったのかな
LINEしても電話かけてもなんもなくて
はぁ、まぁそりゃそうか
だってもうあなたは雨になったんだから
私のとこには会いには来れないけど
私に会いに来ようとしてくれているんでしょ
でももういいのよ
もう全部終わったんだからね
通り雨
(本稿を下書きとして保管)
2024.9.27 藍