『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の心も、たまに晴れて、たまに大雨が降る。
けど、その一瞬の出来事で大雨が降ったり、晴れたりする。
雨が降ってきた
通り雨であってほしい
友人が死んだ
雨が降ってきたように
思えた、
通り雨であってほしい
立て続けに、親が死んだ
雷のような衝撃が、
走った
もうゲリラ豪雨だ
通り雨
君との初めての喧嘩
くだらないことだったよね
でもめっちゃ泣いたな
そんな通り雨の後、優しく包んでくれた君
そんな君が今隣にいてくれていることに感謝感激
君と付き合ってちょうど1年
また祝おうね
「雨降ってません?ボス」
「おう、でもすぐ止むだろうけどな」
「そうですかね……」
「ボス、めっちゃ降ってきちゃいましたよ!」
「まずいな……エリオ、これ使え」
「えっ、いいんですか?」
雨に濡れないようにと津詰は自分の真っ黒なジャケットを襟尾に手渡した。
「嫌だったら言えよ」
「そんな!俺、いつかボスのジャケットを着ることが夢だったんですよ。それが叶うんですから、もう嬉しいことこの上ないです!」
「別に着ろなんて言ってねぇんだよな……」
「じゃあ、遠慮なく着させて貰いますね」
「通り雨」
短時間でやんでしまうけれど
その時間を過ごすのが私は好きです
「通り雨」
ふと雨の匂いがする
急いで自転車のペダルを漕ぐ
雨には濡れなかったが、結局汗でぐっしょり濡れるのだった
ある日、雨が急に降って、急いでしのげる場所まで走った。
だけど、雨はやまない。
バス停の留置所の屋根に入ると、雨も一緒に入ってきた
雨はずっと僕を追いかける。
コンビニのバイトって、極めることがたくさんあって楽しそうだな。
雨足に追い立てられて入った店内で、そう思った。
ビニール傘の場所を目視する。
たまらなく良い香りが鼻腔をくすぐる。
レジ横のホットスナックがオレンジに照らされてアピールしている。
蒸し器でふっくら蒸しあがった、白い生地を見せつける肉まんも魅力的だ。
そしてこの香りの主犯、おでん。
ほかほかと白い湯気を上げながら、肩まで出汁に使っている。
目の端に写るスイーツも、どれも可愛らしくて美味しそうだ。
傘だけ買って出るつもりだったのに、誘惑が尽きない。
他にお客がいないのをいいことに、ビニール傘そっちのけでつい考えてしまう。
ここで食欲に負けてはダメ、欲望のままに振る舞うのは危険と脳が訴えているのに、ついつい手と目は、財布の中の小銭を数えている。
通り雨に降られたのは、二次面接が終わって帰路に着いている途中だった。
駅まであと10分も歩けば着く。そんな折に急に雨粒が落ちてきた。
春先か夏なら、濡れて帰ったと思う。
だが、あいにく今は秋だ。
風は涼しくて寒い、雨粒は一ヶ月前よりずっと冷たい。
これでは風邪をひく。そしたら来週のリクルート面談に差し障るかもしれない。それは不味い。
電車を一本見送ってまで、人入りの少ない辺鄙なコンビニに入ったのは、そういう事情からだった。
ご当地コンビニなのか、聞いたことのないブランドだが、まあとりあえず、傘だけ買えればいいや、そう思ってこの店に入った。
だが、店内に足を踏み入れた途端、イメージは変わった。
鼻腔をくすぐるホットスナックやおでんの美味しそうな香りと、明るい「いらっしゃいませ」の声。
並べられていた商品はどれも個性的で魅力的。
ほんわかとした雰囲気と控えめにかけられたラジオ番組も相まって、店内は、ほんのり温かい雰囲気に包まれている。
極め付けは、レジカウンター周りである。
窮屈そうに2台も並んだ特大ホットショーケースには、所狭しとホットスナックとホットスイーツが並べられ、カウンターに備え付けられた、他の店の二倍はありそうな肉まんスチーマーには、ふっくらとした中華まんが何種類も並べられている。
レジの横腹のあたりのカウンターには、ドリンクバーと見紛うほどの数のディスペンサーが設置されていて、レジ裏には、電子レンジ二台だけでなく、小型の蒸し器と鍋、小さな冷凍庫付き冷蔵庫、ソフトクリームディスペンサーまで見え隠れしている。
ちょっと覗いただけで思わず、ここは飲食店か!とツッコミたくなるような食へのこだわり。
しかし、他の品揃えが悪くなるというわけでもなく、簡単な衣料品からボールペン、ちょっといかがわしい雑誌まで、すっかり網羅されているのである。
そんな中、たった一人でニコニコとレジに立っている店員さん…。冒頭でコンビニバイトが楽しそうだと思ったのは、ここがそういうコンビニだったからだ。
財布と目の前の商品を何度も見比べて、決意を固める。
よし、体も冷えていることだし…あの季節限定ショコラまんとおでん(たまご、だいこん、もちきんちゃく、ちくわぶ、牛すじ…あたりかな?)とポテからセットとかいうやつとやたら美味しそうなあのウィンナーココアと…それから、夕食後のデザート用にあのケーキを買って…うん、これで完璧だ。
意気揚々とレジに向かい、注文を伝える。
にっこりと微笑んだ店員さんは、世間話も交えながら、手早く丁寧に商品を手渡してくれる。
ベテランさんだ。
「お仕事の仕方、楽しそうで本当に素敵ですね。私もこういうところで働いてみたいです!」
思わずそういうと、店員さんはふわっと顔を綻ばせて、「ありがとうございます」
という言葉と一緒に、ビニール袋を手渡してくれた。
幸せいっぱいの袋を抱えて、店を出る。
ウィンナーココアとショコラまんをパクつきながら、駅を目指す。
電車の中でおでんを食べよう。うわっ、贅沢だ。
意気揚々と歩き出した私の肌に、ぽとり、と何かが落ちる。
何だ、水滴だ。雨だ。さっきのような通り雨。…雨?
手元を見る。
手に持っているのは、カバンとビニール袋。傘は持っていない。買い忘れたのだ。
いや、買い忘れただけでは飽き足らず、ビニール傘分の小銭も、さっきの爆買いで使い果たした気がする。
…ということは?
…ヤバい、今通り雨はヤバい。
この幸せフードたちを守らねば。
ウィンナーココアに蓋をして、慌てて走り出す。
雨雲の足音をすぐ真後ろに聞きながら、私は全力でダッシュする。
通り雨は、ふらふらと、もうすぐそこまで通りがかっていた。
題【通り雨】
昨日の続き❤️
(登場人物→すみれ、葵、ふうま、ひなた)
×
(登場人物→莉緒、和樹、隼人、太陽)
「雨が降ってきて焦ったけど良かったですね。葵」
「そうだね~。」
「通り雨だったんだ。」
「僕ね!通り雨って知ってるよ!」
「そうなんだ。すごいね、和樹くん。」
「ごめんね💦瀬川くん。」
「?良いよ。僕、年下の子、大好き。」
「俺もだよ、莉緒ちゃん!」
「ありがと。」
「早速、高校の道案内と、文化祭を回ろ!」
「そうだね。よろしくね。えっと、ひなたさん?」
「そうだよ。君は莉緒ちゃんだよね?」
「うん。」
「あと、ひなたくんで良いよ。こいつらも、くんとちゃん付けで!」
「そう?」
「うん。全然良いよ❤️」
「私もあまり気にしません!」
「俺も。」
「じゃあそう呼ぶね!」
「OK~!じゃあ、早速レッツゴー!」
「「「「「「おー!」」」」」」
「最初はやっぱりお化け屋敷だよな。」
「おー、分かる?太陽!」
「あぁ。俺、お化け屋敷大好きなんだ!ひなたもなんだね。」
「お、お化け屋敷か。」
「天宮さん、怖いなら俺と一緒に入ってみる?」
「良いの?」
「うん。言ったじゃん!僕が守るって。」
「そうだね。」
「姉ちゃん!俺とも回ろう?」
「はいはい。」
「私達はすみれ、葵、ふうまで回りましょうか。」
(お化け屋敷は)
「そうだね❤️」
「じゃあ、みんなで行こう!」
「よし!レッツゴー!」
「怖かった…。」
「天宮さん泣いてたもんね。大丈夫?」
「うん。大丈夫!」
「姉ちゃんってビビりなんだね!」
「うー、ごもっともです。」
「太陽!怖かった?俺は全然大丈夫だった♪」
「俺も大丈夫だったよ。クオリティが高くてすごいね。」
「俺も思った!」
「きゃー!?!?腕触られました~!!」
「だ、大丈夫?すみれ。」
「怖かったんだね。すみれ泣いてるし…。」
「ないでまぜん~!」
「泣いてるやん(笑)」
「はいはい、怖かったんだね。」
「わーん!ありがとう!葵!」
「あはは。次はどこ行く?」
「(莉緒)私はどこでも良いよ。」
「(隼人)俺は射的行きたいなー 。」
「じゃあ、行っちゃおー!射的!」
パンッ!
「取れた!」
パンッ!パンッ!パンッ!
「また、取れた~!?」
「すごいね!隼人くん!」
「うん。人物は得意なんだ。」
「瀬川くんは、完璧だね!」
「そう?ありがとう。あとさ、」
「?どうしたの、瀬川くん。」
「俺のことさ、次から隼人くんって呼んで?」
「えっ、でも!」
「お願い!」
「良いの?」
「うん。天宮さんに呼ばれたいんだ!」
「ありがとう。あと、私も天宮さんじゃなくて、莉緒で良いよ!」
「分かった!莉緒!どうかな?」
「いいね!あらためてよろしくね!」
「うん。」
明日はさらに、さらに続き❤️
「五分前まではすっごく降ってた」と青空睨むきみの髪を拭く
題-通り雨
#21 【通り雨】
沖縄ではさ、通り雨のことを「かたぶい」て言うわけ。
「片降り」が訛ってるんだと思うんだけど
沖縄は島だからさ、天気が良かったらだいたい南風(ふぇーぬかじ)が吹いているわけ。
そんで太陽(てぃーだ)さんに照らされた海から、すぐ雨雲が湧いてきて、さーっと降ってすぐ通り過ぎていくんだよね。
多かったら日に2回とかね。
晴れてるからすぐ虹が出るし
かたぶいするの、とっても好きだった
すぐ止むし、どうせ晴れるからすぐ乾くし
傘とかわざわざささない人がほとんど
沖縄の人が、内地のゲリラ豪雨とか、近年の暴力的すぎる夕立とか遭遇したらびっくりするはずよ。
沖縄の通り雨(かたぶい)は、あったかくて、さーっと通っていくんだよ。
内地の通り雨 はなんだか、冷たくてザァザァ降るようなイメージになっちゃったな。
詩(お題)
『通り雨』
通り雨なら雨宿りして
運がよけりゃ虹が見れるかな?
通り雨なら濡れてもいいな
透けた下着に君が困るかな?
通り雨なら良かったのに
人生は急変する
通り雨なら笑えたのに
さよならの雷鳴だ
些細なことから
もつれてゆく
だから、
通り雨とおにごっこ、しよ!
君の傘は小さい。いや、俺がでかい。
朱色の傘を二人で分け合う。
分け合うと言いつつ大体は俺の肩が占める。
なんなら傘から少しはみ出ている。
君は申し訳なさそうだ。
俺も申し訳なくなる。
せめて、と思い俺が傘を持つ。
君の歩幅に合わせてチマチマ歩く。
周りから見れば滑稽だろう。
君はいつもなら乗らないバス停に並んだ。
ちょうどバスが行った頃らしい。
屋根の下の長イスに座る。
君は傘を畳みながら、今日はすみません、と言う。
俺の方こそ、と言う代わりに、お礼を言った。
あなたと帰れるの、嬉しかったです。
君はきょとんとする。
自分の鼻息が荒くなってないか不安になる。
君はちょっと笑って、次は大きい傘を買います、と言った。
バスに乗り、君と違う駅で降りる。
帰り道、君の言葉を反芻する。
反芻しながら、雨の中、踊り狂うように走って帰った。
題:通り雨
最近傘の出番が増えたと思う 晴れてたのに急に暗くなってきて ザーっと通り雨が降って来るし 真冬以外は日傘も欲しい… これからもお世話になります「晴雨兼用折り畳み傘」さん!
ポポヤ
急に雨が降って傘を持ってなかったから雨宿り
そしたら私と同じ状況の人が先に居て、なんだか気まずい
「急に雨が降ってきましたね(笑)」
そう話しかけてくれた彼
思ったより会話が弾んで楽しかった
このままずっと雨が続けばいいのに。
でも実際そうはいかなくて、
「それじゃ、さよなら」
そう言って去る君
君の背中を見てまたどこかで会いそうだと勘が…
_通り雨
晴れなくていいから
曇りになってよ。
通り雨ってつよく降ってすぐ止む雨のことなのかな
そういう雨って面白い 外にいるときそんな雨に出会ったら楽しくなる 雨はほどほどが魅力的
最近多い通り雨 勿論、湿気で髪はうねるし傘さすのは面倒だしで大変だけど
その代わりに夕焼け空がいつもと違う表情を浮かべるのが好き
時々顔を出す虹が好き
雲の気分が目に見えて好き
、、意外と通り雨って良いところも沢山あるもんだね。まぁこれからは見れなくなるけど。
『通り雨』
私は15年目のうつ病から
双極性障害と診断変更された
つい2週間ほど前の出来事だ
そしてこれは脳の病気だ
鬱は10人にひとり
双極性障害は100人にひとり
別に珍し過ぎる訳ではない
が
自殺リスクはとても高い
そして
それらを理解していても
防げないことが多い
何故ここまでそれまで診断が遅れたか?
それは周りにも医師にも
自分を偽っていたからだ
これは…
私のスペック
産まれた瞬間から望まれなかった私を
守るためのスペック
見事に、赤ん坊の時から発動した
どうでもいい人には通用した
丸々と太って、可愛げもない容姿でも
良い子だね!可愛いね!と
大人になってもいい人、明るくて元気な人!と
『通り雨』のように
ただ嵐が去るのを待つ
笑っていれば、良い子にしていれば
いい人を演じれば…
親が大人が、教師や友人や
私にとっては大切だと思う人には
嫌われない
それらを本能的に知っていたし
反射的にこなせる
だから診断が遅れた
だが
遅れた分、反動が著しい
もうスペックは発動しない
もう反射的にこなせない
これ以上を超えると入院だろう
わかっていても
もう無理かもしれない
もうそこまできてるけど
多分、次の受診も偽りの私を演じると思う
こんな気分も
『通り雨』のように
過ぎ去ってくれたらいいのに
そして虹が見られたら最高だろうな
でもさ
なんか…もー苦しいや
「通り雨」
小さい頃、通り雨の時は
ネズミさんがお嫁にいってると教わった。
今でも、通り雨が起きる時は
お嫁に行ってるんだなぁ〜って思ってる。
幸せに♡
梅茶々