『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
片側だけ降っている。獣は選んでそこを通る。君は晴れた道をゆく。ひどくひどく渇いている。涙はすぐに枯れ果てて、喉はとうに切れていて、首輪のついたあの獣は、先にエデンへ着いただろう。
通り雨
乾いた表情が一瞬だけくもり
溢れた雫が流れ落ちていった
また、乾いた表情のまま
何もなかったかのように
鏡の自分と顔を合わせた
通り雨、ゆく人来て別れては、また会うも泡沫なり。
たたずんでいると、大きな人がやって来た。
長身で、スーツ姿だった。
そのスーツを傘替わりにしているので、私は少し横にずれて、コンビニの軒下を譲った。
「降りますね……」
(うわ、声めっちゃ低い……タイプ)
「そ、そうですね」
思わず声がうわずるぐらい、私は動揺していた。
この状況下で、出来ることといえば、本当に井戸端会話ぐらいしかない。
話すのか?
この男と……。
見た感じは、普通のサラリーマン。
そして、驚くほど、ガタイが良い。
スーツの下に覗く、筋肉質な体が、雨に濡れたシャツに透けている。
髪の毛は黒髪の短髪。目つきの悪い……というか、これは隈だろうか?
もしかして、ブラック企業勤務、とか?
「あ、あの……」
「なんでしょう、えっと、なにか失礼を?」
「い、いえいえいえ、なんでもありません!」
ただ、その会話だけで終わった。
男の人は傘を買って、去っていった。
ただ、その勝った傘が、数秒で風に吹かれて裏返ったのには、正直ウケた。
かわいそうに……。
私は手を合わせて、拝むしかなかった。
ほのぼのオカルト
洗濯物
秋風が吹き込む座敷の畳の上で眠っていると、ふいにさぁっと湿った冷たい風が吹いてくる。
『雨じゃ、雨じゃ』
『通り雨じゃ』
甲高い声が聞こえ、周囲を軽い足音がいくつも駆けて行く。
ぱたぱた、ぱたぱた。足音が庭と座敷を往復する。
『何じゃ、呑気に寝おって』
ばささ。何かが僕の顔に身体に被さった。
ざぁぁ……。雨音が通り過ぎていく。
「あっ! ありがとう。洗濯物を取り込んでおいてくれたんだ」
お題「通り雨」
行く手行く手を塞ぐ 雨
出戻りになったり
雨宿りで足止めをくらったり
悲しい程 びしょ濡れになって
余計な買い物をさせられたり
大事な書類を汚されたり
けど、
嫌なことばかりじゃないよ
心の汚れ 含めて
綺麗に流してもくれるから
(2023.09.27/通り雨)
通り雨の後は空を見上げる☁️
虹が出ているといいな。キラキラした空を見たいな。
悲しくなると
涙を流して
リフレッシュして
また頑張るのは
私よりも膨大な
仕事をこなす
神様も一緒。
傘持ってきてないし
予報も出てなかったけど
許してあげる。
一緒に明日も
頑張ろうね。
–通り雨–
それは、予定外の雨宿り。
貴方と私だけの空間。
まだやまないでと空に祈った。
通り雨に打たれて濡れても、傘を差さなかったのはその気力すら湧かなかったから、どれだけ腕をあげようと思ってもなにも動かせなくて手に持った黒い傘を引きずって歩いていた。
真っ直ぐ歩くことも儘ならず、フラフラと歩く目から涙は流れなかった。流すことが出来なかった。自分が今どんな感情なのかが分からなかった。いや、分かろうとしなかった。
君がいなくなった世界を私は歩けるだろうか。
通り雨の日に
美人な女に逢った
めちゃくちゃ綺麗な人で
俺をみるなり交差点に飛びだしてしまいその時通った車に
轢かれてしまった。
その後その女と逢う事はなかった。
なんて、出だしの小説をフッと思いつきました。
あ、降ってきた
雨宿りしていこう
あの子達の傘、
色とりどりで可愛い
長靴履いて
スキップして
雨なんて
全然気にしてない
無邪気で
こっちまで
楽しくなってきた
あれ?
よく見たら。
カエルさんたちだったの!
通り雨……。
人生に降っている雨は、いつ止むのか? 通り雨にしては、永すぎる。
あのゲス女に台無しにされた人生は、もうもとには戻らない。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
通り雨……。
夜の新宿、裏通り。肩を寄せ合う、通り雨。
この頃は、歌が三番まであったんだよなぁ。
今日は通り雨が続いている。だから、今日は徒歩で帰るかバスで帰るか迷っている。
あっ、通り雨!
あ〜あ傘持ってないのに~
うわ思ったより強いし
今日塾あるのに最悪~
なんで通り雨って降って欲しくない時に降るんだろ?
通り雨のいい所...?
あっ虹だ。
綺麗~
いい所は虹かなぁ?
通り雨
濡れた
塗れられた
雨色に
でも
次に晴れる時は
きっと
いいや
絶対
虹が見えると
信じてる
_2023.9.27「通り雨」
苦しいな。
疲れたな。
やめてしまいたいな。
そんな感情もどうか、心の通り雨でありますように。
〝通り雨〟
通り雨。
通り雨には
本当に
悩まされる。
電車に乗る前に
傘を買ったのに
降りたら止んでた。
通り雨が
降る度に
少しは季節が変わるのかな?
急に降り出した雨
さっきまで青空だったのに…
あんなに降っていた雨も
すぐに降り止んだ
通り雨
じっとしていれば
また青空が戻ってくるんだね
大丈夫
どんなことがあっても
この空のように
きれいな青空が戻ってくるよ
虹を連れて
【通り雨】#2
通り雨
一時的に雨が降り…
また…少し経つと
雨が降る
不安定な気持ちの
よう
でも
あなたと出会えたのは
通り雨だったね
辛いとき…
そっと傘を差し出して
くれた
忘れられない…
通り雨
落ち込みなが歩いていたら突然の雨に降られてしまった
まるで、今の自分みたいだな。
雨宿りしながら、空に願った。この雨と一緒にモヤモヤも流してくれないかな。