『通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#通り雨
突然の通り雨
あー今日はついてない
小洒落たcafeの軒下で雨宿り
同じ事を考えたのか君も雨宿り
同じ大学で時々見かける君
話した事はないけれど
気になる存在
勇気を出して
雨が上がるまでお茶でも飲みませんか?
と声をかけると
私もそう思ってたと返す君
通り雨も悪くない
「」
どんよりした空気。
頭が、体が、重い。スマホを持つ手を額に当て、目を瞑る。冷たい。けど、すぐに熱を持った。
ザザァと屋根を打つ雨。とうとう降り出した。
気分すらも、重い。
ザザァ ザァァ
「」
だから雨は、嫌いだ。
いつの間にか止んだ雨音。眠っていたようだ。知らずに濡れた目元を拭い、枕元に転がっていたスマホを手に取る。
「空、綺麗だよ」
待ち侘びたメッセージ。おぼつかない足で立ち上がり、カーテンを開けた。
―――なんだ、雨も悪くないじゃないか。
「昨日のこと、ごめんね」
「こちらこそ。ごめんなさい」
今は、心まで晴れている。
雨は僕を癒してくれる。
体の疲れではなく、心の疲れを流してくれる。
みんな雨を嫌う。
でも僕は雨が好きだ。
降る前の独特な匂い。
アスファルトの濡れた匂い。
雨上がりの空ほど美しいものはない。
これらは全て雨が必要なんだ。
この世に必要じゃないものなんて無いんだ。
『通り雨』
通り雨はめんどくさい。急に降って、急に止む。
私は通り雨が来ると毎回思う。降るなら、降ってくれと。前、雨が降って来て傘を取りに帰ったことがある。傘を持ち、いざ外に出ると雨が止んでいる。
通り雨は嫌いだ。
通り雨
通り雨だと思ってた。
知ってたけど待つ時間がもったいなくて
屋根のあるところから飛び出した。
すると案の定ビッシャビシャ。
しかも滑って転けそうになる。
ま、いんだけどさ。
通り雨、なんてこともないただの通り雨だ
傘を忘れた私にとってはとても嫌だったが、
友達にとってはそうではないようだ。
友「主人公… 振れたよぉ…」
私は何も言えなかった。
私には関係ない事だし、
言っても何も変わらない
私はただそっと隣にいてあげた。
この雨ずっと続いて欲しいな、そしたら友達も周りを気にせず、思いっきり泣けるのに。
なんで、通り雨なんだろう
通り雨
ザッと屋根を打つ雨音が響く
慌てて窓を閉めるとガラス越しに雨粒が流れ落ちた
薄暗く雨が激しく降っているが川を挟んだ向こう側は青い空が広がっている
しばらくその景色を眺めていると不意に音が途切れた
青空が勢力を広げてこちらに近づいてくる
見ている間に太陽が雲の隙間から姿を表すと七色の光が雲と空を繋げた
暑い夏がやってきた
通り雨
辛いことも
嬉しいことも
きっとぜんぶ通り雨
新しい色の雨が降っているうちに
雫を集めておかないとね。
次にいつ、この色の雨が降るか分からないから。
あの人への気持ちも
通り雨のようなものだったら
これ以上「悲しい」が続くことは無いのにな。
「通り雨」
急に降り出した雨に
慌てて近くのお店の軒下をお借りする
同じように走って来た君
と
どうにかなるなんて事はなかった
つまんなーーーꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あはは
《 通り雨 》
”通り雨”
今日雨が降った。
私は傘を持ってくるのを忘れていた。
振ったのは夕方で私が帰宅しようと
思っていた時だった。私は雨が嫌いだ。
ジメジメしているし頭も痛くなってしまうからだ。
雨で濡れたけど別にどうでもよかった。
なんなら今日は冷たい雨が気持ちいいとさえ感じた。
いつもなら嫌で仕方が無いのに。。。
私は雨に濡れながら泣いていた。
気づいたら頬を涙が伝っていた。
雨が降ってくれたおかげで涙は周りにバレない。
明けない朝はないというようにやまない雨はない。
そう思っていた時雨が止んだ。
そして空には虹がかかっていた。
生きていれば辛いこともあるけど
前を向いて頑張ろうと思った。
山の天気は変わりやすいとはよく言うが、まさかここまで悪天候に見舞われるとは予想外であった。
ぽつりぽつりと雨が降ってきたと思えば、バケツをひっくり返したような豪雨へと変貌した。
容赦なく全身に叩きつけられる雨粒の威力は思いの外凄まじく、痛みすら感じるほどだ。
また間断なく降る雨粒が目隠しとなって視界が非常に悪くなったのは、何より大きな痛手であった。
山頂を目指すよりも脇道に逸れた方が賢明だろうと判断し、目についた藪道を突き進んでいく。
藪道は思ったよりも浅く簡単に通り抜けてしまった。それと同時に豪雨はその勢いを急速に失い、やがて何事もなかったように止んだ。
通り雨で助かった、と安堵するのも束の間、目の前に現れたのは豪奢だが不気味な雰囲気を放つ洋館の姿。
トンネルを抜けると雪国であった──という書き出しが有名な小説のタイトルはなんだったろうか。
もしも、通り雨が抜けると怪しい洋館が聳えていた──という一節で始まる小説があったならば、どんなタイトルが相応しいだろうか──?
あまりにも異様な光景を前にしたせいなのか、そんな取り留めのない思考が浮かんだ。
テーマ【通り雨】
「なっちゃ〜ん!遊びに行こう!」
私が宿題とにらめっこしていたら、友達のりむが遊びに来た。最近ここら辺に引っ越してきたばっかり、あんまり人と話すのは得意じゃない方だけど、なぜかりむとはすぐに仲良くなれた。
「えー、今から?」
「うん!」
「でもどこ行くの?こんな田舎じゃ遊びに行くとこなんて
ないでしょ」
「む!?田舎とは聞き捨てならないな!」
「でも田舎じゃん」
「うーん、まあそうなんだけどさぁ、じゃなくて!隣町
に新しくカフェができたんだって。行ってみようよ」
「へー カフェか…でもバスある?」
「うーん、わかんない まあなくても歩きっていう手
もあるけどね。」
「えーやだよ。歩きとか、疲れるじゃん」
「もう!なっちゃんは運動しなさすぎ!」
「いいの、別に死ぬわけじゃあるまいし笑」
「お主、運動をなめておるな」
「なめてない。なめてない。 とりあえずバス停まで
行ってみようよカフェは私も興味あるし」
「お!行こ行こ」
いつもと同じようにくだらない会話をして私達は家を出た。隣町までは歩いて30分ぐらい。決していけないような時間じゃないけどめんどくさがり屋の私には歩き何て正直考えられない。りむは歩いて行くのも楽しそうだけど。
少し歩いてバス停に着く。
「えぇと今は4時45分だから…あ!」
「どうだった?」
「ついさっき行ったとこみたい 4時半だって」
「あらら…じゃあ今日は諦めるしかないね」
「えー、久しぶりの両方部活休みの日なのに。あっ!」
…なんだか嫌な予感がする。まさか歩いていこうとk…
「歩いて行こうよ!」
「やっぱり…」
「まあまあ久しぶりの運動だと思って」
「はぁ〜…」
断ったところでどうせ無理やり連れて行かれるのだから
どうせなら自分から行くことにした。全く何で休日からこんな歩かなきゃいけないのかなぁ…
「ほら、なっちゃん、早く!」
「はいはい…」
しぶしぶりむの後ろに着いて歩く。何気ない雑談をしながら、疲れたなーとか、そんなことを思っていたとき、遠くの方からサァァァと音が聞こえた。
「ん…?何の音」
「音……?うわっ冷たっ え雨?!」
「通り雨かな? とにかく雨宿りできる場所」
「え、雨宿り 公園!」
運良く公園の近くを通りかかっていた私たちは慌てて公園に駆け込んで、ドーム状の滑り台?のような遊具の中に入り込んだ。
「はぁ…びっくりしたー なんで雨?
さっきまで晴れてたのに!」
「多分通り雨じゃないかな」
「あー、通り雨、聞いたことある」
「そっ か、
はい、これタオル濡れちゃったでしょ?拭いて」
「ありがと!」
それから少し沈黙が流れた。遊具にたたきつけられた雨の音が響いてくる。なぜかだけど、とても懐かしい気持ちになった。昔もこんなことあったような気がする。
「……ちゃん、なっちゃん!」
「わっ あ、もう拭いた?」
「うん、ありがとう どうしたの?ぼーっとして」
「ん………いや、なんでもないよ」
「えー!絶対嘘じゃん 教えてよ〜」
「……! やだよ、バーカ」
「え、なっちゃんがバカって言った!どうしたのバカなん
か普段言わないじゃん」
「いや、ちょっと懐かしかったなーって 似てるね」
「えーどういうこと!?」
「秘密、教えなーい ほら、雨止んだよ早く行こう」
「…?うん!!」
♯通り雨
通り雨
鼻頭に水滴の気配を感じ、それを拭っていると一気に雨が降ってきた。それほど強くは無いが、弱くもない。向こうの方は明るいから、きっと通り雨だろう。急いで折りたたみの傘を広げる。
昔、通り雨は魔法だと信じて疑わなかった時期がある。どこかの魔法使いがほうきに乗るのを嫌がって、代わりに雨雲に乗って移動している。だから誰も知らない雨は魔法で、その魔法にあやかれる偶然を傘で遮るのはもったいないと、たとえ傘を持っていても差さなかった。結局、風邪を引いたら困るからと何度も諭され、私は傘を差すようなった。そのうち、魔法のことなど忘れてしまった。
思い出したのは、信号待ちをしている少年が傘を差していなかったからだ。雨粒を払う素振りもなければ、視界が滲む雨に顔をしかめる様子もない。彼こそきっと、雨の魔法とそれを操る魔法使いに祝福されているのだろう。幼い私と同じだ。
雨足はだんだん弱まってきた。そろそろ上がる頃だ。
ーーーーー
青い世界にいた。
これが比喩とかなら美しいのかもしれないけれど、デッサンや白黒写真を全部青に置き換えたような、そんな感じ。
とりあえず、想像できるほど美しくないってこと。
視界に広がるのは小さめの部屋。
6畳間ほどの部屋だ。子供が使うような木の丸椅子と、それより二回りほど大きいスクエアテーブルと…カーテン側に立つ1人。
少し前まではよく私をなんとも言えない顔でみていて、少し気味が悪く思っていたが、最近は他のことで忙しそうだ。
人はやたら難しそうな顔で、手に薄っぺらい板をもち、目の前のこれまた薄く四角い板に向き合い、何かを乗っけては塗って、時々鋭利なものに持ち替えてを繰り返していた。
私の目には全てが青色でその差が押し測れないのが惜しいなと思う。でもその人の表情はだんだん柔らかくなっていくあたり、思い通りの状態になってきているんだと思う。
突然その人の動きが止まった。どうらや目の前の板が完成したようだ。何かはわからないけど、嬉しそうな表情を見る限り、私も嬉しいよ。
不意にこちらをみて、来た。
私を抱えた人は明るい場所に私を持って行って
思い切り分断した
ばきん!と大きな音を立てて、私は綺麗に真っ二つになった。
そうか、さっきこの人が見つめていた板が、この人が本当に求めていたものだったのか。
私は無意識に、この人に私が必要だと勘違いしていた。
仕方のないことだと思う。本当に必要なものが現れたのなら、それを大切にしてあげないと。じゃあ、私は失敗だったのかぁ。
この人は多分私を作った人だ。あんまり覚えてないのは、同じ色の絵の具を沢山塗りすぎて、視界がおんなじ色、青色になってしまったからだ。よく見えなくてごめんね。
燃やされていることに気がついた。
この時初めて、自分に描かれたものを知った。
思い出した。
そうか、この人は……
炎で燃やされている時、青い絵の具が溶けて、私に駆け巡った。
そういえば、私が物置から引っ張り出された時、この人はずぶ濡れで、外から帰ってきたままでも構わず、私を描いてたっけ。
初めてみた世界は、私の青い世界にそれはふさわしいものだった。それ以外を見つめたことがあまりないから断言するのはおかしいのかもしれないけれど、一粒一粒がプリズムの様に光っては消失する様が、この世で1番美しいと思った。
でも青い視界の、私の青の下には、当時のこの人の心を表すかのような、淡い淡い桃色が塗られていた。
多分そのプリズムはこの人がこの桃色の人と過ごした時間や思い出で、枷になってようやく今、さよならできるんだね。
大丈夫、あの雨と一緒に、ちゃあんと桃色も持っていくよ。
ようやく前に進めるんだね。
私はあなたを支えられたんだね。
おめでとう。
私を作ってくれて、ありがとう。
愛してるよ。
次々に溶け出すさまざまな青は、あの日の雨を彷彿とさせた。
どうかあなたの中の私が、いつまでも美しいままで。
「通り雨」より
降り出したのは雨という名前だ
通り過ぎていくまでの短い時間の名前は知らない
静かな雨はいつも色々と連れてきて
こうやって僕の前に映しだす
僕は遠い過去の夢を見る
大抵は君のことだ
秋の通り雨
冷たい雨に打たれて
どこまでも歩く
もう髪の芯まで
冷えきってしまった
それでもいっしょに
笑顔でいた
あなたを思い出して
雨の日の思い出は、入籍日だったね。
あのときは、大雨で、滝のように、降ってたね。
挙式日と、入籍日は、大雨と、大雪で、なんか、ドラマのような?じゃないけど、最近、こっちでは、あんまりない天気。異例の記念日?だったはず。
どしゃ降りの中、役所に、婚姻届出して、帰ったね。あなたと、雨の日の思い出は、一緒に、傘差して歩いた、・・・・でも、なぜか雨の日に、遭遇する人が、またいつもと違うのは、笑っちゃうくらい。雨の日に、歩いて、歩いて、服が濡れるくらいだと、素敵な出来事があるはず。この間、雨の日に、住宅展示場の見学に行って、素敵な家に、遭遇した。絶対、雨の日じゃないと、素敵に、演出できないなと、モデルルームの見学も、また、2人が上手くいってるときに、最高だと思いました。
雨の日は、ロマンチック?
それは、一瞬で全てを濡らしあっという間に去っていく。僕の前に通っていった雨は一体どこへいったのだろうか。どうして、このまま濡らしてはくれないのだろうか。いっその事ずっと降り続ければいい。
そうして僕の弱さを埋めてくれ
♯通り雨
「今日は通り雨が結構降るらしいよ。」
眠たかった私は友達の話に、ふーんそうなんだ、って適当に返事をした。
帰ろうとしていたとき、急にザアっと雨が降り出した。
友達が言ったように通り雨なのなら、と私は雨のシャワーに体を濡らした。