『逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
多くの人が「頑張れ」と言うなか、
「辛いならやめろ」と諦めることを提案してくれた。
もういいのだ。
心がほどけて楽になった。
お題︰逆さま
逆さまなんだ、足吊るされて、
頭に血が溜まって溜まって、どばどばまっかっか。
赤い世界でゆらゆら揺れて、
あなたもあなたもはなまる0点、赤ペンチェック。
えへへ、うふふ、楽しいな
ぞろろ耳元鳴っている、血溜まりぽかぽかあったかい。
あつーい、あついよぉ、まっかっか
逆さままさか、炎の湖、あれれ生贄? まっかっか。
【逆さま】
私は○○が、好き。
でも、本人の前では
「○○なんて…好きじゃないよw」
素直になれない。これが思春期の恋愛(?)
「逆さま」
優しさ慈しみ
お陰さま精神
縁の下の力持ち
感謝を忘れずに
冷酷無慈悲
お陰さま精神
人の土台
どちら様ですか?
逆さま
真っ逆さまに落ちるような感覚だった。それは雷のように衝撃的で、一目見た瞬間僕の心をギュウっと掴んで離さなかった。
僕は、そう。いわば恋に落ちてしまったのだ。
濡れ羽色の黒髪は彼女の歩幅に合わせて軽やかに揺れる。丸こい頬は内側から滲みでた桜色をしていて、ぽてりと熟れた唇は幼い顔立ちから色気をほんのり香らす。すらりとした不安定そうな細い体躯と悠々たる足取りとの矛盾さにまた妙に惹かれてしまう。彼女の歩いた道に花々でも咲いてしまいそうだと思った。
第一印象は七秒で決まるというが、本当にそうだ。僕は七秒で恋に落ちてしまった。いや、七秒よりもっと短いかもしれない。
彼女はホームで電車を待っている列に合流して同じ列車を待っている。同じ方向だ。どこまで乗るのかな。どこから来たのだろうか。聞きたいこと知りたいことが山ほど浮かんだ。聞けないくせに…。
ああ、心臓が今までになくうるさい。この心臓をどうにかしないといけない。心臓が飛び出そうとはこのことだ。まもなく電車の到着を知らせるアナウンスが聞こえる。電車が勢いよく僕らの前を通った。その風が彼女の髪を吹かせて……あ、おでこ。前髪で隠れていた肌荒れのはの字も知らないみたいな白く綺麗な丸い額が顕になってドキリとした。うわ、うわうわ。なんだか見てはいけないものを見てしまったみたいな気持ちになってきた。前髪をなおす仕草でさえ様になる。ぼうっと見蕩れていると彼女が電車に乗り込む姿を見てハッと電車が来たことに気づいた。彼女が動くのを見なかったら電車が着いたことに気が付かなかった。危ない。彼女を追っていたらいつ車に轢かれておかしくない、と本気で思ってしまった。
電車に乗っている間も彼女から目が離せなかった。通報されてしまいそうな勢いだ。でも周りの人からの痛い視線も気にならないほど彼女は綺麗だったから仕方ないのだ。これだと彼女のせいにしてしまってるみたいだが、そんなつもりは毛頭ない。最大限褒めているつもりだ。彼女の黒髪が大きく風に靡いた。あ、降りるのか。その凛とした背中を為す術なく見ていた。さっきまで何にも考えず彼女を見つめていたけど、彼女の姿が見えなくなった途端にどうしようもない不安が襲ってきた。次会えるのはいつだろうか。もしかしてもう会えないかもしれない。ああ、自分はなんて情けないんだろう。何にもしないでただただ見つめてただけとか考え無しにも程がある。自分の非力さに頭を抱えた。彼女の居なくなった電車はいつも通りの味気ない風景で、一気にモノクロと化してしまった。僕はそのまま心をどん底に沈めてどうやって家まで帰ったかも分からないほどだった。
嘘を吐く。
思っていることと、話していること。
素直になれない。
お題:逆さま
逆さま
ゆるい感覚…で
ゆっくりまったり…
ふわふわもこもこ…
プカプカと水の中…
ユラユラ風が吹いて
浮かんでる
気付いたら…
逆さまになって
ねむりんご🍎
かわいい💕
ねむりんご
逆さまになって落ちているのは私。
私はこの世界で生きるのが大変だった、退屈な事ばかりで凄く辛かった
十数年しか生きていないのにこう思うと言う事は社会に出ても、生きていけないだろうと思った
だから今、私は天国へ落ちている
スカートも逆さまになってひらりと宙に舞っている
親からも愛されていなく、クラスの皆からも嫌われ教師にだって嫌われたのだからこれはきっと、正しい事だったのだろうなと考えている
楽しかったなぁ、落ちるのも生きるのも。
逆立ちをすると、子供に戻った気になれる。
あの、非効率的な姿勢が、童心に戻れるのだ。
少し歩けたり、長く逆立ちできたりすると、褒められた。
逆立ちしても、もう、誰も褒めてくれないけど、
あの世界が反転している世界はいい。
自分の中の怪物が日増しに大きくなる。
あなたの顔をした悪魔が夜毎耳元で囁くので、今日も僕は寝不足だ。
中途半端に残った愛情や優しさという感情たちが、僕を責め立てる。
おまえは何も守れない。
おまえはあの人に勝てない。
僕は何者か。
あなたは何者か。
僕らの矛盾している関係は、僕らだけが知っていればそれでよかった。
ときどき僕とあなたが一つのように感じる。
不本意だが、僕はあなたの示す道を歩くしかないようだ。
今日僕はあなたからナイフを受け取った。
そして、僕の世界は逆さまになった。
反転。
暗転。
明滅する光の向こうを見透かそうと、僕は目をすがめている。
革命を起こそう
手持ちのカード
散々だとしても
あきらめないよ
チャンスを掴め
貧民より大富豪
たかがトランプ
あなどるなかれ
夕ご飯の支度が
かかってるのだ
顔には出さずに
静かに進めるよ
ハートのキング
苦笑してるけど
『逆さま』
グラニースミスという珍しい品種の林檎を買ってみた。
サラダに合いそうな酸味と控え目な甘み、さっぱりとした後味の青リンゴ。
本来は加熱用らしいので、焼きリンゴでも作ってみようかと冷凍庫からバターを取り出すと、使いかけのホットケーキミックスの粉が一緒に出てきた。
……供養、じゃない使ってやらねば。
くし切りにして砂糖をまぶしたリンゴを型に敷き詰めて、モッタリとしたクリーム色の生地を流し込む。
水が冷たい時期なので洗い物は最小限に、ボウルにこびりついた生地もシリコンベラで刮げていく。
トントンと型をテーブルに落として空気を抜いたら、熱々のオーブンの中へ投入。
包丁やまな板にボウル等を洗って、ついでに昼ご飯をチャチャッと作って食べる。今日はシャケ茶漬けだ。
オーブンの中、ふくふくと膨らんで盛り上がっていく生地を眺めながら、お茶漬けに入れたシャケを箸で解していった。
テーマ「逆さま」
私と妹は逆さまだ
成績優秀スポーツ万能
おまけに美少女でクラスの人気者
欲を言えばヘルマン・ヘッセが書いた小説「少年の日の思い出」に出てくるエーミールのような非の打ち所の無い人間
そんな私と妹は180度違う
できそこの無い私と、地頭の良い妹
だから比べられると辛かった
「ひなちゃん、はるちゃんを見習いなさい」と
そこで私は願った、せめて性格は勝ちたかった
どうか、威張り屋で生意気でありますようにと
しかしその答えは勢いよく予想を反した
「お姉ちゃんも頑張ってるよ」と
無邪気な笑顔でそう発した
あぁ、眩しくて何も見えない
私はきっと今泥だらけだ
私は妹には何も勝てない、、
唯一親を振り向かせる何かがない
私は生きててなんの価値があるの?
どんなに頑張っても、全部輝かない
どんなに礼儀正しく、優しくそして丁寧に接したって
友だちは一人もできない
そんなある日、一人の男性がこう言った
「頑張っている君が好きだ」と
そのときは、純粋にとても嬉しかった。
だけど、それ以上に恐怖を感じ取れた
また、取られるのではないかと
あなたと一緒に行動するのが嫌い
近寄るのも嫌い、誰か
見るのも嫌い、辛い
口取りも顔も笑顔も嫌い、助けて
私が私を守るために
たとえ私が居なくったって、あなたの周りには人がいる
お願いだから手をさしのべないで
これ以上私を傷つけないで
本当は私の内面が悪いけど
あなたの純粋さが私を傷つけた
神様、世の中こんな残酷で苦しいことってあるでしょうか?
もしあなたと私が一緒ならどれくらい泣き叫んで喜んでいたことでしょう。
「逆さま」は見えにくい
だから嫌いなの、180度は
逆さま
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実は、パラレルワールドをこっそり信じている
きっかけは確か、友達に誘われて初めてみた恋愛映画
主人公たちのいる世界線は、悲惨な運命を辿った
でも、それをなんとか別の世界線の自分達に伝え、別の世界線の主人公たちはハッピーエンドになる
そんな話だったような気がする
以前母から、一番最初の子は流れてしまったのだけれど、もう一度私を選んでくれて貴方として産まれてきてくれたのかもね、なんて話を聞いたことがある
私は末っ子だけれど、もしそうだとして
もしその時生まれていたら、私は逆に長子で、今とは全く違う人生があったのかも、なんて考えたことがある
ありえない話だけれど、もしかしたらそんなことがあったのかも、と考えるだけでちょっとワクワクする
この考えは、選択に迷ったり、選んだことを後悔しそうな時に使ったりする
AとBがあって、Aを選んだけれど後々Bの方が良かったのかも...なんてごちゃごちゃ悩んでしまう時には、
今私がいる世界線ではAを選んだ
もしかしたらBを選んでいた世界線もあるかもしれないけど、今、私がいるのはAを選んだ世界線で、
Bを選ぶのは、この世界線の私の答えではない
なんて考える
私の場合は、これで腑に落ちることが多い
考えるだけはタダだから
なんでも自由に考える
きっとどこかの世界線には、今の私とは逆さまな私がいる世界線もあるかもなんて
馬鹿らしいだろうか
嫌い、ウザい、触るな。
そう言って私を遠ざけた君に私はどうすれば良かったのかな。
幸せだった日々にもう戻れるはずもなく心はどんどん離れていく。
私が別れを切り出した時、無関心で無表情で接してくれるものだと思っていた。
なのに何故そんな顔をするの?
どうして嫌そうな顔をするの?
あれだけ私を突き放しておいて何を望むの?
彼が私の腕を掴もうとした時、私はもう彼に触れられたくなくて初めて「嫌い」と言った。
好きだったはずなのに、こんな事言いたくなかったのに。
君の声に耳を貸さず私は彼から離れた、遠い遠い場所に向かった。
……本当は分かってた、貴方が素直じゃない事。
全て裏返しの言葉だったって事も分かってた、でもその時の私には君を受け止められるだけの器も心も無かったの。
貴方のその言葉の棘が私を引き裂いた、だから思うの。
次に貴方を好いた人が私と同じ目に合わない事、ただそれだけを願う。
逆さまな愛情なんて、伝わりっこないの。
剣の道を極めた
まっすぐな剣を愛した
曲がった人間
腐った人間
強欲な人間
自分とは違う人間
すべてを斬った
斬り果てた先に思い描く理想郷があると信じた
私は武勇と思想を称えられ、国の王になった
そして知った
自分の愚かさと罪を
曲げられた人間が支えていた人々
罪を背負う人間が支えていた綺麗事
欲に忠実な人間の努力
矛盾を愛すことができなかった
自分と逆の相手の立場に立てなかった
滅びゆく国を見下ろしながら
私は剣を首に突き立てた
逆さま
ぱっと浮かんだのは
たまごか鶏か問題
逆のさま、その様子
内と外は間違えてる人らはいるね
どちらも別に裏でも表でもない
一部ですよってね
でも実はその人らに向けた表現で
ようは合わせているだけ
その表現者とは無関係だったり
無関係は言い過ぎだけど
要するに合わせてあげてる
ちょっとした優しさ
勘違いされても困りませんから
ほとんどはどうでもいい
そのちょっとで楽しめる幅が変わる
ちょっとではなくなる
多くのちょっとに関わるものなんです
体験を出来て良かった事柄は
割と大きかったんだなって
たまにわかるときがある
知ってるか知らないかで全然違う
コツって奴は使えば使うほど
上手くなるから
下手でも使ってみてる内に
なんだかんだ出来るようになる
最近だとテトリスのテンプレがそう
まぁやってみることが成果になってる
諦めてもいいことがあって
諦めるんだけど
それでも手放さない
それが志なのかもしれない
気が付かないうちに結局はやってる
やってるものは違うんだけどさ
逆さまになりやすいのは
手段と目的ってことでまとめとこう
またがあったらまたここで
ここにはここで
そこにはそこで
またがあるといいね
散歩中の ちいさな犬が
一生懸命階段を降りてる
まるで さかだち してるみたい
可愛い 愛らしい
鏡に写った逆さまの自分の姿。
その姿を見て寒気がして後ろをみた。
後ろも鏡だ。
しかも私の見てる方向に、また私が逆さまになっている。
どこまでも延々と繰り返し自分を写して、そうして周りが万華鏡のようになっているのに気づく。
出口がどこにあるのか、そもそもあるのか。
果てしなく続くこの世界から私は、
脱出できるのだろうか。
逆さまのお題を見て思い出した事がある
僕は昔、逆立ちがとっても好きだったし得意だった
逆さまにみる世界はいつもとは別世界
だからこそ新鮮で
とても面白く楽しかった
誰にしろと言われる訳でもなく
ただ逆さになる
自己満足でしかないが
とても満たされていた
今はもうずっと出来ていないし
きっと出来ないだろう
でも床を蹴って反動をつける時の
体の動き
手の位置
視界
重力のかかり方
昨日のことの様に思い出せる
僕の体は変わっても
心はあの時のままなのだと思う
それがいいか悪いかは分からないが
正解や不正解はきっとない
いつか記憶がなくなる日が来ても
体は覚えていてくれるだろうか
そんな事を考えながら
夜はまだまだ続く