逆さま』の作文集

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逆さま』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/7/2023, 12:04:44 PM

逆さま


(お題更新のため本稿を下書きとして保管)


2023.12.7 藍

12/7/2023, 10:56:02 AM

「アビス」

テーマ「逆さま」

ショートショート ユーモアファンタジー

12/7/2023, 10:51:55 AM

逆さまに世界に寝転ぶ猫を見て小春日和に暖房を切る


題目「逆さま」

12/7/2023, 10:25:05 AM

#73 逆さま


初めは君からLINEしてきたのに
今は私が待っている

通知が鳴る度、期待する

12/7/2023, 9:59:27 AM

逆立ちしたら世界が逆さまに見えたよ

サングラスかけたら世界が暗くなったよ

笑ったら、世界が明るくなった

12/7/2023, 9:58:55 AM

逆さま (12.7)


あれは明らかに…

気づかないフリをしながら微妙な面持ちで板書する。するりと落ちた髪の奥から、通常運転で横向きに腰掛けた少年の顔が見えた。

やめてよ、すっごく気になるんだけど。

ヒィッヒィッとベテラン芸人にそっくりな引き笑いが教室をさらに沸かせた。なんで誰も指摘してくれないの、と目の端でムードメーカーのその男子の顔を見る。

やっぱりマスク逆!

本来くちばし型のそれは、今はあごが出ているように見えて。こちらの耳が赤くなってきて、ガリガリとシャーペンを走らせる。あれはネタなの?彼ならあり得るけれど、だとしたらすっごくダサい。誰も突っ込まないとかボケとしてどうなんだ。
自分だけドッキリにハメられているような、何かがズレた気持ち悪さにパキッと芯が派手に折れた。

「ちょっと、マスク」

苛立ちと恥ずかしさで単語しか出てこない。しんと凪いだ空気の中で、数秒きょとんとした彼はカラッとした笑顔を浮かべた。

「うわはっず!なんで誰も言ってくれんのや!」

ヒィッと喉を鳴らした彼は、私にだけ見えるように親指をグッと立てていた。

12/7/2023, 9:56:29 AM

お題 逆さま

鏡の向こうは、こちらとは逆さまな世界だ。逆さまな自分が、同じ姿のまま現れる。逆さまの世界は鏡のまえに立つ以外、見る事が出来ない

もう一つの世界。パラレルワールドといったとこなのか。

行ってみたい。そう念じながら、鏡に手をのばす。

すると突然鏡の向こうへ引きずられるような感覚と共に声が聞こえた。

「此方に来たいか?なら望み通りにしてやろう」

急に怖くなって鏡に吸い込まれかけている身体を取り戻そうともがいた。

排水管に掴まりながら、あちらに連れて行かれないように必死で抵抗する。しかし吸い込む力が強すぎた。

「さあ、此方に来い!!」

飲み込まれてしまった身体は、此方にもういない。この鏡の世界の一員になったのだ。

12/7/2023, 9:54:02 AM

ことり。ことり。静寂な小部屋に響くのは、盤上の駒の足音のみ。
 今にも張り裂けそうな詰めきった空間は深呼吸すら許されない。

 状況は優勢、このまま進めば誰もが自分に軍配を上げる。それほどまでに分かりきった未来へ着々と近づいていく。
 ゴトッ。ふと明らかに駒より重く鈍い音がした。
 盤上から目を上げると、対面に座る友人が、駒を動かすはずの右手で砂時計をいじりながらにやりと笑っていた。

「こっからは僕のターンかな」

 ガタン、とわざとらしく音をたて砂時計が逆さまにひっくり返される。

 次の一手から形勢が逆転したのは言うまでもない。


「逆さま」

12/7/2023, 9:50:51 AM

逆さま

夕焼けに 電車の音が ことことことこと
うさちゃんと
みいちゃんと
レオナちゃんと
カラスさんそれぞれに
遠いお空が 赤くなるのを 見上げては
もうすぐ夜ね。
これからどこへ 帰ります?
と聞くので
みいちゃんは
飼い主の所へ 帰って こたつでため息ついて
お風呂に入ってくつろぎます。
と答えて
うさちゃんは
お空から星さんが降ってくるのを 眺めては
遠い空から 帝様が 降りてこないか
団子を食べて お待ちしております。
と答えます。
レオナちゃんは
暖かいお母さんが作った美味しいクリームシチューを食べながら、へそてんしながら
ベッドの上で 横になっては甘えます。
カラスさんは
遠いお空の向こうに 私のルーツがないかと
電柱の上で過ごしては、テレビでも見ようかとおもっているところです。
と答えると
おもむろに帝様はどうするつもりか尋ねると
万葉の歌でも読んで、もう少し日本を
ノスタルジックに 応援したいので
もう少し お団子でも食べて
私の帰りを待っててくださいと
おっしゃるので
まだ遠い空へは帰れないかと思いながら
うさちゃんと
レオナちゃんと
みいちゃんと
カラスさんは
井戸端会議をそこそこに
影法師伸ばした 夕焼け空から ぽつんと光る
急いで家へと かえりました。
逆さまに夜更けは空に広がっていきました。

(*>∀<)ノ))またねー

12/7/2023, 9:50:23 AM

二次創作 文豪ストレイドッグス
『もしも、屋上から夢主が落ちてきたら彼ら(太宰、乱歩、敦、国木田、中也、芥川)はどうする?』


足を滑らせて、真っ逆さまに落ちていく貴方。異能力でダメージ軽減は出来ますが、骨折は避けられない!
誰か! 受け止めて〜!!


太宰治

「酷いじゃないか! 投身自殺なんて……どうして誘ってくれなかったんだい?」
受け止めてくれるものの、投身自殺しようとしていたと誤解。誤解? いえ、わざとです。
受け止め方はとてもスムーズに、優しくふわっと包み込むような……。
「気をつけたまえよ?」
耳元でボソッと囁いて注意してくれます。


江戸川乱歩

「今日は屋上行くなよー」
そもそもこの人は原因に近づけない。けれどそれだとつまらないので、落ちましょう。
「だから言ったじゃん。罰として1週間お菓子奢りね」
ぶーぶー言いながらしっかり受け止めてくれます。アニメ5期で意外と身体能力高かった乱歩さん。ちゃんと筋肉もあって、(男の人だなぁ)と感じますね。


中島敦

「あわわわわ!? 大丈夫ですか!? 何か悩み事があるなら聞きますよ?」
投身自殺しようとしたと勘違いする敦くん。こちらは本当に思ってる。事情を説明すると、「良かったぁ〜。でも、何かあったらいつでも相談してくださいね!」
君はどこまでも優しいね。虎化して受け止めてくれます。フワフワの毛が気持ちいい。


国木田独歩

「お前は! 何をやってるんだこの馬鹿!!!」
受け止めて貰ったあとたっぷり怒られます。そしてこちらも投身自殺しようとしたと勘違い。違うんだよ。ちょっと足を滑らせたんだよ。と弁解すると
「そ、そうか。俺の勘違いか、すまん。しかしだな……」
あー。また始まっちゃった。けどこれはあなたの事を凄く心配してるから。


中原中也

「何やってんだ、あぶねぇだろ」
重力操作で難なくキャッチ。きっと足でも滑らせたんだろうなー。と分かってるから別に目立って心配はしない。けど、危なっかしい奴だなー。俺が守ってやらなきゃなー。とは思う。
「お前、暫く俺から離れんなよ」
あわよくばこのまま自分のモノにしちゃいたいなぁ。なんて考えてる。母性本能よりも独占欲の方が少し強め。


芥川龍之介

「……愚者め」
散々罵倒はすると思う。けど、受け止め方は優しかったし、その後もなんやかんや怪我の心配をしてくれる。
「……何かあったか?」
あちゃー。こちらも勘違い。違うんですよ、ちょっと足元を見ていなくて……。と言えば
「馬鹿だな」
はい。おっしゃる通りです。けれどその顔には少し安堵の色が……。


お題:逆さま
2023 12 09

12/7/2023, 9:49:45 AM


11月ではない季節
学校に行くときも
帰るときにも
寒い冬

寒いときには
なべをたべて
体が暖かくなる

だから僕は
冬が来たら
なべをたべるのが好きだ

12/7/2023, 9:47:41 AM

「おはよう。おや我がライバルの葵さん、なにか困ってるようね。どうしたの?」
「あ、親友の友子ちゃん。おはよう」
「親友じゃないから」
「友子ちゃんってば天邪鬼なんだから。
 実はね、書く習慣っていうアプリで、お題に『逆さま』が出たの。でも何も思い浮かばなくて…」

「確かに、素直で箱入りで、何度騙されても人を疑う事を知らない葵さんには難しいかもね」
「今さり気なくディスらなかった?本当に親友じゃないかもしれない」

「親友じゃないのよ。
 だけど大丈夫。私が良いことを教えてあげよう」
「ホントに。助かるよ。やっぱり親友だね」
「違うから。悩み事のせいで、力が発揮できないあなたに勝っても嬉しくないのよ」
(素直じゃないなあ)

「何よその顔。やっぱり教えるのやめようかしら」
「…さすが私のライバル」
「分かればいいのよ」
(チョロいな…)

「それでアイデアというのはね。股のぞきというものよ」
「股のぞき!聞いたことある」
「逆さまになって、股を覗いて景色を見ると、景色の見え方が変わるの。
 葵さんはあの名誉あるイグノーベル賞の話題で聞いたことがあるのかもね」
「なるほど。イグノーベルで聞いたのかもしれない」
「それにイグノーベル賞もノーベル賞の一種の逆さまみたいなものだから、そこを広げると良いと思うわ」

「さすが友子ちゃん。完璧ね。でも一つ穴があるわ」
「穴?穴なんてあるかしら」
「うん。締切の夜七時がもうそこに迫ってるの」
「えっ」

「だから、調べる時間が無くて、このまま書くしか無い」
「このまま?」
「そう、このまま。
 さっきから逆さまを言ってる友子ちゃんのことを書くよ」
「待って、葵さん。私は逆さまではないわ」
「大丈夫。友子ちゃんはそのままでも面白いから」
「心配してるのはそこではないわ」
「友子ちゃん。私たち親友だよね。だから書いていいよね!」
「…本当に親友じゃないかもしれないわ」

12/7/2023, 9:43:36 AM

逆様 ここたん

鏡の中には
あべこべな自分がいて
鏡の中には
絶世の美女が
いるのかな
なんて今日も
空想にふけりながら
身支度をする

12/7/2023, 9:41:04 AM

「上下逆って意味の『逆さま』が、多分出題者の『コレ書いて』なんだろうな」
ただ「真っ逆さま」って書けば、何か誰かが落ちるハナシもできそう。落下は既に2回出題されてっけど。
某所在住物書きは、過去のお題「落下」と「落ちていく」の投稿内容を確認しようとして挫折している。
「落ちていく」は数日前。「落下」は何ヶ月前?

「逆の『逆さま』と、落下の『真っ逆さま』と、あと他には……?」
他には、「逆さま」の3文字から引き出せるアイデアは無かろうか。物書きは首を傾け、更に傾け、
なかなかネタが降りてこず、今日も途方に暮れる。
「親より先に子供が亡くなることも『サカサマ』って言うらしいが……それはそれで、書きづらいか」

――――――

最近最近の都内某所、某アパート。
部屋の主を藤森というが、晩飯の準備のために、
コトコト、ことこと。少し大きめに切られた豚バラ肉を、トマトベースのスープで煮込んでいる。
ここにソースとバターを加えれば、なんとなくそれっぽい味のするビーフシチュー風。
肉はビーフではなくポークだし、バターも高騰につきそもそも未購入、ゆえに安売りしていたクリームチーズの代替品などで代用の予定。
まがい物だが構わない。所詮自分用。
上手くいけば食費節約レシピのひとつに、失敗してもひとりで食えばよろしい。

どんな味になるのやら。
パラパラパラ。藤森は個包装されたチーズのひとつを小さくちぎり、砕いて、鍋の中へ。
クリーム色は順次、濃い赤に真っ逆さま。
静かに煮立つ泡に当たり、底へ底へ沈んでいく。
「食えれば良いさ。食えれば」

防音防振設備完備のアパートに一人暮らしの藤森。
先月8年越しの恋愛トラブルにようやく決着がつき、心に余裕と平穏が戻ってきたところ。
8年間、ずっと己を追ってくる初恋相手を警戒して生きてきたが、今はもう夜逃げの心配をせずとも良い。
急な家具家電整理と、迅速な東京脱出が、人生設計から消えた藤森。8〜9年前の初恋を知る前より、少しだけ幸福に、楽観的に生活できるようになった。

パラパラ、パラパラ。
トマトと少しのチーズとソースを内包したとろとろスープに、今度は乱切りニンジンが真っ逆さま。
ジャガイモと追加投入のタマネギがそれに続く。
「……コショウと七味は、さすがに違うか」
はてさて、ルーを使わぬビーフシチュー風、どんな味になるのやら。
藤森は少し笑い、火を中火から弱火に切り替えて、
先ほどからピロンピロン、ダイレクトメッセージの到着を通知するスマホを手に取り、ロックを外した。

『突撃!先輩の晩ごはん!』
最初に何が送られてきたかは知らないが、ともかく藤森の目に飛び込んできた最新分は上記の一文。
職場の後輩だ。たしか今日、随分遅く残って仕事をさせられていた筈である。
藤森は瞬時に鍋を見た。
あいつに「これ」、食わせて、大丈夫か……?

『今日はやめておけ。晩飯で実験していて味の保証ができない』
『だってあのゴマスリ係長、私にもどっさり仕事押し付けてきて、さっきやっと終わったばっかり』
『なら牛丼屋でもうどん屋でも、好きなところに行け。ビーフシチューモドキの、「モドキ」にすらなっていない可能性のあるものしか作っていない』

『ハローわたし後輩。今あなたのアパートの前でビーフシチューに歓喜してるの』
『やめておけ と 言っている のだが』

12/7/2023, 9:36:27 AM

逆さまにしたバケツの水はもとに戻らず、あたしの心を濡らす雨になった。覆水盆に返らず。2時間目の小テストに出てきた言葉。あのとき消しゴムを忘れて困ってたアイツに、ひとつ貸してあげた。貸すためにふたつ持ってたわけじゃない。自分用の予備。テストの後に助かったよなんて言ってきたから、どうしたら良いか分かんなくてとりあえず引っぱたいた。仕方ないじゃん。でもアイツがあたしを選ばないのだって仕方ない。
お姉ちゃんが仕事帰りにドーナツを買ってきてくれた。あたしのヘコみっぷりを見かねたお母さんから頼まれたらしい。でもあたしは食べなかった。っていうか食べられなかった。放課後アイツと一緒に寄ろうと思ってた店のだったから。これからは南さんと一緒に帰るんだって。もっと早く誘えば良かった。バカって言ったほうがバカだったんだ。
何ひとつ思い通りにならなかった。

12/7/2023, 9:35:03 AM

逆さま→さかさま?ぎゃくさま?

読み方に自信がなくて調べた。
「さかさま」って出てきた。
逆さまに読んだり、物事を逆に考える?
正直、うまく思いつかない。
なので今は書く。書く習慣を身につけるために始めたのでとにかく書いてみよう。

以上

12/7/2023, 9:12:19 AM

〚逆さま〛

2つの砂時計が、体をくっつけ合い、話している
「僕と結婚しませんか?」
彼からのプロポーズに彼女は一呼吸置いてから答える
「…あなたの砂が落ち切るまで考えさせてください」
しばらく沈黙が続き、刻一刻と時が経つ
すると彼は砂が落ち切る直前、くるっと半回転し、逆さまになった
砂が振り出しに戻る
どうやら断られるのを恐れているようだ
意気地なしだなぁ
もっと自信持ちなよ
彼女は今、とても嬉しそうじゃないか

12/7/2023, 8:38:16 AM

じめじめとした洞窟の中に、アグニムは縛られて地面に転がされていた。時刻はやや太陽が沈み始める頃合いのときだ、洞窟の入口がさっと翳る。誰かが洞窟の入口から中を覗いているようだ。
 自分のいる場所から、洞窟の入口まではやや高さがある。自然と彼は洞窟の入口にいる誰かを見上げる格好となった。入口から誰かがこちらを覗いているのが見えるが、逆光でその顔はよくわからない。
 それは目を眇めて洞窟の中を凝視していたが、ようやく目当てのものが見つかったらしい。ほっとしたように破顔すると、ゆっくりと洞窟の中に足を踏み入れる。そして、一目散に縛られている彼に元へと向かう。
「アグニム様!」
 今、このようなところで聞くことのない声のはずだった。芋虫のような状態になっているアグニムは、緩慢な動作で寝返りを打つと体を起こす。
「……フーリエ……」
 ほっとしたような泣き笑いのような表情を浮かべる彼女が目に入った。彼女は持っていたナイフでアグニムのあちこちを縛るロープを順次切っていく。全てのロープが切られて、縛られていたあちこちにようやく血が通い始めた気がする。
「お怪我はございませんか?」
 フーリエが眉を八の字にして小首を傾げた。
 大丈夫だと返しながらも、彼は感慨深い気持ちで胸がいっぱいだ。
「お前に助けられることがあるとは夢にも思っていなかった」
 彼の誰に言うとでもなく洩れた呟きに、フーリエは小さな微笑みを浮かべた。
「何だかいつもと逆ですね」
 ふ、と彼も笑った。
「ああ、そうだな」
「今回は、きちんとお役に立てている自負があるので、とても嬉しいです」
 フーリエは彼に向かって、手を差し出した。その手を取って、彼は立ち上がる。まだ足元がくらりとよろけるので、彼女の肩を借りることとなった。
 きまり悪そうな表情を浮かべる彼に、彼女は言った。
「どうか必要とあれば遠慮せずに頼ってください。アグニム様はご自身でできることが多く、わたしがお役に立てることはほんの僅かですが、それでも何か頼っていただけるとわたしは嬉しいです」
「……そうか。そう言ってくれるのであれば、なるべく頼るようにしよう」
 彼の言葉にフーリエが満面の笑みを浮かべた。
「今回は確かに助かった。礼を言う」
 だが、と彼は言葉を続ける。彼女の肩を抱く手の力が強くなった。
「お前自身が危ない目に遭うかもしれないことを、今後は絶対にしないでくれ。心臓に悪いから」
 彼はほろ苦い表情をしていた。

12/7/2023, 8:35:44 AM

中学生の頃、部活を辞めてからほぼ毎日
放課後立ち寄った文房具屋があった。
その店の真ん中にドーンと大きなハンコを売る棚があった。
透明のフタが付いていて、開けるとバカっと音がする。
くるくる回る棚は何となく眺めてるだけで楽しい。

そんなある日ふと気になった。違和感が半端ない。
上下逆さまのハンコが異常に多い。誰かのイタズラだろうか。
いつもたいした買い物もせず寄らせてもらってるお礼に
逆さまハンコを直してあげるか。

意を決し、ハンコ棚の逆さハンコを1つ1つひっくり返した。
他の客の目も気にせず、一心不乱に棚のハンコを直す。
上の方は腕が疲れる。下の方は腰がしんどい。
そしてついにハンコ棚のハンコが全て上下正しく入った。
回しても回しても違和感無し。やった!
妙な達成感がダルくなった腕を腰を癒していく。
満足して家に帰る。何だか久しぶりの気分の良さだった。

そして次の日の放課後、文房具屋に立ち寄りハンコ棚に近寄ると
「御入り用の際は店員に申し付け下さい」との貼り紙。
見ると透明フタは全面鍵が掛かっていた。
気を良くしてた自分が本気で恥ずかしい…

12/7/2023, 8:25:30 AM

「precious」



嫌いだらけのキミはいつだってキミ自身を呪って生きてる
綺麗だねってボクからすればそれだけでキミを好きと言えるのに

産まれなければよかったなんて言わないでよ
その瞳に映る景色にボクは居るから
世界を呪いながら生きるなら そんな世界ごと愛してあげる

産まれたことに誇りを持ってボクは言うよ
この瞳に映る景色にキミは居るから
世界を呪いながら生きるなら そんな世界ごと救ってあげる


キミの嫌いが100個あるなら101個目にはボクが居るから
ここから新しい素敵を見つけていこう
キミを好きであるボクが好きであるように
手を取り好きを教えてあげる
いつかキミがキミ自身を好きと言えるまで

ガラクタだらけの世界だって光があれば綺麗に輝くよ
ほら、闇に閉ざした心にだって沢山の宝物が詰まってる
触れてきたモノ全部が輝く未来になるように共に歩んでいこう 
そこに咲く小さな花さえ明日に向かって生きてる
ボクたちの瞳にはもう大好きなモノが溢れてる

春風が吹くのを待つように寒い冬は温め合って
例え今は種火でも想像するんだよ
空高く舞い上がる花びらを仰ぐボクとキミが微笑む姿を

ガラクタだっていい何度だって触れていく
巡る世界のなかでかけがえのない宝物を抱きしめるよ

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