『踊るように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私はバイオリンを弾く。
目を閉じて、
自分の響きを感じて、
踊るように、
音に自分を任せる。
踊るように、
踊るように。
左右上下
進んで戻ってまた進む
一呼吸おいて、また最初に戻って勢いに乗って最後まで
踊るように指が滑る
書く習慣を書く夜
//踊るように
「踊るように」
広がるスカートが楽しくて、嬉しくて。
くるくる、くるくる、まわってしまう。
題.踊るように
夏の、萌ゆる葉の裏に
銀の踊り子が見えた。
熱く、湿気が絡む風に吹かれて
その耳飾りを揺らしながら、
ゆらゆらと。
見えない笑顔を感じる。楽しそうだった。
【41,お題:踊るように】
小さい頃に一度だけ人魚を見たことがある。
家族で海に来て、1人泳いでいた時だった
クルルル、キュイ!ピィィィ
イルカみたいな高い鳴き声に
なんだろうと思い、大きな岩の外側を覗き込んだ時
パシャン!ザパン!
「!......す、ごい...」
ピーコックグリーンのきらびやかな身体をもった、私と同い年くらいの見た目をした人魚の子供
何度も水面から飛び上がり、空中で身を踊らせるその姿は
生きていることを全力で楽しんでいるように見えた
ふと、その人魚と目があった。
ピィィィ?キュゥ
好奇心で満ち溢れた、2つの瞳が私を見据える
キョトンと首を傾げると、君も遊ぼうよ、と言うように手を差し出してきた
「私も、いいの?」
おもむろに手を取ると、グンと引っ張られ水中に身体が沈む
驚いて目を見開くと、見渡す限り広がる澄んだ青の景色と
いたずらっぽく笑う人魚の男の子が居た
にっと、こちらに向けてピースをすると
男の子は踊るように身を捻り、水中で何度も宙返りをしてみせた
すごいなぁ、と感心しながら見ていると
男の子は一度海底に届くほどに、深く深く潜っていき
すぐに身を翻して、勢いのままに海中から飛び出した
ザッバァァァッ!
軽く3mほど飛んだだろうか?
落下した勢いを泳いでいなし、海面から顔を出して得意気にこっちを見る姿に
私は思わず拍手を送った。と、
「結海~?帰るよ~どこにいるの?」
「あ、お母さんだ。私もう行くね」
じゃあね、と手を振る
彼はキュイ!と鳴き返し、真似して手を振ってくれた
少し歩いて、振り返ったときにはもう彼の姿はなかった。
私しか知らない、幼き頃の大切な一夏の思い出
サブリミナル
髪をなびかせて
死角から死角へ
風が吹いただけなのに
一瞬というには長すぎる
網膜に映った3秒くらいの君
※踊る様に
踊るように
突風に、紙の束が舞い上がる
持ち主が慌てたように紙を回収しようとするが
風に舞う紙はするすると手からすり抜けていく
まるで踊っているみたいだ
微笑ましく見守っていると
一枚の紙がこちらに飛んでくる
あっ、拾って…いや、見ないでー!
悲鳴を上げながら持ち主が走ってくる
目の前で躓く
何とか拾い集めたらしい紙束が
再び盛大に宙に舞った
視界に入ったのは丁寧に描かれたスケッチ
なるほど
前へ進み出て、舞った紙を集める
共に踊るのも、悪くはない
踊るように
台風も過ぎたオレンジ色のアスファルトの上。
夏が最後に負けるもんかと悪あがきした水溜り。
その水溜りにぴょんぴょんと跳ねるかわいいかわいい子。
まるで初めて水溜りを見つけたみたいな。
きゃあきゃあと笑って踊るように。
踊るようにイキイキと絵を描いてる彼女の姿が好きだ。
でも、僕にとっては高嶺の花で、話しかけることすら出来ない…。
そんなある日、彼女から話しかけられた。
「君の絵、すっごく素敵!」
キラキラ笑顔で僕の絵を褒めてくれる。
やっぱり彼女の事が好きだと、改めて感じた。
友達としての好きではなく、恋愛の好きで。
#踊るように
#20
追記
皆様のおかげで、ついにいいね数が200超えました\( *´ω`* )/
こんなに続くと思ってなかったし、いいねがつくとは思ってませんでしたw
これからも頑張って書いていくので、応援よろしくお願いします!
『踊るように』
「まるで踊っているようだ」
呟いたはずの言葉は思いの外、大きかった。
文机でさらさらと筆を滑らせていた先生が、何を言っているんだというような目を向けてくる。
「あ……その……すみません。先生の筆が踊っているように見えたので」
なんでもありませんと言うつもりだったのに、先生の視線には勝てなかった。
踊っているよう、と表現した訳を話すと先生はそっと筆を置いて体をこちらに向けた。
「踊るなんて初めて言われました。具体的にお聞きしたいです」
「え、あの……それは」
まるで責められているかのように感じた。
そんなことを聞かれるなんて思っていなかったから。
何となく焦りはしたが、咄嗟に誤魔化しが思いつかなかったのでもう素直に答えることにした。
「先生の筆の動きが大きかったり小さかったり、早くなったり遅くなったり……時折止まったり……そういう動きが何だか踊っているように見えたのです」
別に先生だけではない。筆を使う時はそうなることが多いので、当たり前のことではある。
しかし先生の筆の動かし方は美しく、落ち着いていて優しく紙の上で自由に踊っている気がしたのだ。
それを包み隠さず伝えると、先生は一瞬だけ驚いたような表情をした。
そして再び文机に向い、筆を手にする。
「嬉しいお言葉です。しかしそこまで見られたと分かると、少々恥ずかしいので……あまり見ないでください」
先生の横顔は少し照れくさそうな顔だった。
創作 2023/09/07
踊るように
ゆっくり歩いたかと思ったら
急にリズムも方向も変えるきみ
表情がクルクル変化するのに
楽しげなのはずっと同じ
普段はのんびりしてるのに
今なら突然だれかが立ち止まっても
ぶつかることなくかわせそうだね
うそが苦手なきみ
水族館がすきだと言っていた
ここまで夢中になるほどだったんだね
子供のように目を輝かせているきみ
少し離れたところから見ているぼく
水族館ひさしぶりだよ
ぼくの知り合いの声
どうやら一緒にきた数人が
近くに集まりだしたようだ
水族館は癒しだよね
そんな会話が聞こえてくる
キラキラ光る水槽ときみ
きみがいると
すきなものが増えていくような気がする
退勤列車 街中の光
雨がひと粒降ってきた
エレベーター前の人混み
スーツケースを引くかわいい女の子
大荷物の主婦
ワイシャツサラリーマン
飲み会帰りの大学生
交差点ですれ違うこいつらにこいつらの人生
ブルーライトが目に悪いとか
平日夜のお酒は控えるとか
知らんがな とっととおつまみでも買って帰ろうや
酸っぱめ甘め苦めでキメたら
TVerでお気に入りのテレビ番組なんか観てさ
いい夢見ようぜ
松ちゃんが言ってた
クソおもろいセリフだけ妙に覚えてる
頭ん中からっぽ
フワフワする気分いい
まだ木曜日 もう木曜日
明日を適当に済まして
スキップで土日に飛び込んでやろうぜ
軽やかな曲に合わせて
レタス君の登場です
トマトさんをエスコートして
キュウリさんと合流
みんなを包み込むのは
黄金に耀く
玉ねぎドレッシング
さあ、サラダボールで
踊りましょう
昨日までの私はもういない
あらゆる束縛を解き放って
あの窓へと駆け出す
心が羽をもって
空高く飛び立つ
踊るように 軽やかに
すべては自分次第
私を縛る足かせ
そんなもの初めからなかった
今やっと気づいたから
~踊るように~
耳から脳へ、心地の良い音楽が流れ込んでくる。
脳からカラダへ。ジャズでもK-POPでもクラッシックでも。
思い思いのリズムにのって、ステップを踏む。
トントンっと足を鳴らして、裸足だって大丈夫。
リズムにのって、カラダを揺らして、少しだけはしゃぐ。
簡単なこと。音楽さえあれば、どこでだって踊れるの。
辛いとき、悲しいとき。そんな暗い気持ちを吹き飛ばしたいと思ったら思い出して…
「わたし」はいつだってここにいるよ。
『踊るように』
心に浮かんだことをやってみる
しばらくすると
あれをやりたいな
それをやってみる
しばらくすると
これをやってみたいな
それをやってみる
しばらくすると
こういうのをやってみたいな
それをやってみる
すると
今までやってきたことが
全て繋がっていたことに気がつく
飽きっぽい?
ありがとう
褒めてくれて
軽やかに軽やかに
今この瞬間に生きているだけ
〜踊るように〜
踊るように
蝶がひらひらと舞い踊る姿は
何か意味深で催眠術のようだ。
天女が手招きしているような
色仕掛けで誘うような。
じっと見てしまうと心が踊り
操られそうだ。
いつだって絶体絶命。
生きているようで、片足あの世に行っているみたいで。
本当に、いつだって不安定で、不思議で、陽炎みたいで。
そんなあの人が唯一生きていると実感できるのは。
一心に踊り続けている時。
まるで”踊るように”、命さえ投げ出しかねない人だから。
だから側にいたんだ。だからきっと、追い付いてくれるって、信じてたんだ。
でも、違った。あの人にとって自分は、勝手に先に行って置き去りにした最低な相手になってた。
言葉にするのが苦手な人だから、先回りしたことだってある。
それが、あの人にとっては身勝手で自分勝手に写ったんだろう。
きっと付いてきてくれるって、いつか本音を話してくれるって、信じてた。
けど、後に続いていないことに気づかなくて、待たなかったことが悪いのなら。
本音を聞いたのに、例えで誤魔化して言ってくれなかったことに気づかなかったのが悪いのなら。
待つこともしないで、意味に気づかなかった自分が悪いんだろう。
だから、どうか、その人とは幸せになって。
まるで”踊るように”、軽やかに並んで歩く2人を見送りながら。
言葉にならない絶望と、もしもを願う浅ましさを嗤うしかなかった。
踊るように
【踊るように】
夏祭りの金魚すくいで取った金魚は尾鰭をひらひらさせ踊るように泳いでいた。
#踊るように
全ての動きを把握することができない
舞いながら
飛びながら
踊るように次々と薙ぎ倒していく
あなたが味方で良かった
敵だと彼はとっくに死んでるよ