『踊るように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『踊るように』
窓を開けて《ピアソラ》を聞いていたら蝶が入ってきた
部屋をひと通り見て回った後
蝶は本棚でやすみ始めた
丁度《リベルタンゴ》が流れ始めている時だった
曲が終わると蝶は私の近くで舞い始めた
踊るように舞う蝶を見ていたら
情熱的にタンゴを踊る男女が垣間見えた
踊るように
君は踊るように生きている
一挙手一投足全てが綺麗で
舞う汗も美しく
見る人の心を魅了する
美しく、悲しく、儚く、楽しそうに
踊る君の姿は絶対に忘れない
叶うことなら
もう一度君の踊りを見せて欲しい
踊るように、歌うように、眠るように。ずっと君に釘付けだった。
踊るように動き、歌うように話し、眠るように死んでいく。短い一生だったのに多くの人に影響を与え、記憶に残る君のような才能は自分にはない。君のようには、なれない。
[踊るように]
文章を考えるのが好きだ。私が考えた言葉が、表現が、登場人物が私が書いた言葉で踊っている。一人でいることが多かったから、余計に本の世界にのめり込んだ。思えば、空想する事が日常的だったかもしれない。人を観察したり、読み終えた本の続きを考えたりする事が好きだった。周りからは、
「変わっている。」
とか、
「もっと皆と遊ぼうよ。」
とか声をかけられたりもしたが、私には本があった。たくさんの登場人物が友達だった。だから私は小説家になった。私が生み出した私だけの言葉で私にしか出来ない表現で、私を著した。本が大好きで、お話を考えるのが好きで、一人でその世界に浸れる瞬間が堪らなく愛おしい。
だから私は今日も大好きな時間に浸るために、画面の上を踊るように文章を書き込んでいる。
『踊るように』
人生という名の舞台を
踊るように、自由に舞おう
【踊るように】
音楽は好きじゃない。
踊りも好きじゃない。
私は音痴だし、運動音痴だし、
好きになれる素質がそもそもないわけ。
感性も鈍いから、鑑賞で得られる感動も薄いしね。
何より、陰キャなもので。
しかも、特別ひねくれてるタイプの。
他人を下げることで、自分を上げるタイプの。
陽キャを見下せば、お手軽に自尊心を満たせるタイプの。
私はそういうクズだから、
パリピっぽい遊楽はどうにも受け付けられない。
歌ったり踊ったり――それを楽しそうと思えない。
まぁ、楽しいと思う人だけやればいいわな。
私は思わないからやらない。
ただそれだけ。
(本ッ当に嫌なヤツだなぁ、私って……)
わかってる。
わかってるから、秘めて嫌って否定するの。
どんな悪感情でも、心の外にさえ出さなければ問題ないし。
(仕事をしよう……)
(仕事だけしていよう……)
私みたいなのはそれでいい。
それが一番の社会貢献になる。
(よし、今日も頑張りますか!)
データを入力するだけの簡単なお仕事。
回ってきた伝票たくさん。
面倒なんて思わない。
むしろ、多ければ多いほど燃えるくらいだ。
「中田さんのタイピングって、なんだか踊ってるみたいよね~」
隣のデスクの葉山さんの言葉に、思わず指が止まる。
「…………」
にこっと笑い掛けてくる葉山さん。
仕事よりもお喋りが好きな葉山さん。
音楽も踊りも当然のように好きな葉山さん。
「……あは、そうですかねぇ」
私に出来たのは、ぎこちない笑顔で曖昧な言葉を吐くことだけだった。
―END―
踊るように 時にハープを吹きながら
輝かしいステージで舞っていた人
もっと大きなステージで
舞うはずが 跡形もなくなくなり
絆さえもなくなり
残ったのは幻のCDだけだった
今どこにいるのだろう
いまだにあのブルースハープが
耳に残っている
踊るように、
流れるように
作られたのは初恋の味がするスイーツだった
どうして って言葉が
いつも僕に付いて回る
どうして人は生きるのか
どうして僕は存在してるのか
どうして君は泣いているのか
人は悲しいことの方が多くて
気持ちは行く当てもなくて
考えても考えても何も導き出せない
それなのにどうして
今日もまた探してしまうのか
色褪せた景色の中を
走りだしてしまうのか
踊るように舞い落ちる桜色の花びら。
落ちる前に掴めたらラッキーなことがある、と言って笑ったあなたの顔は、今も鮮明に思い出せる。
踊るように
―踊るように―
仕事を午前中で放り投げた。
コンクリートを錆びた手すりで登ってきた。
全部をもう風に任せて、乾杯をする。
電車の音が遠くへ逃げていく。
茜に染まったら 逆光の人が笑いながら
へらへらした顔の私の手をとり
ふらふらした身体をくるくると廻す。
残った仕事が 今は良いと言うかのように
身を軽くさせて 手に促され 踊るように
あなたに踊らされている。
踊るように
桜の、散る様が好き。
風にさらわれ、踊るように舞い散る花びら。
咲く花は美しいが
散る様も、また美しい。
#踊るように
ダンサーとしての岩田剛典くんが大好き。
というかダンスしてる岩田剛典くんが大好き。
Ready?の振り付け大好き。腰振り死にそうなほどえろくて大好き。
岩田剛典くんのダンスが魅力的。
踊るように君とここから空へ舞う。
別に後悔なんてない。
ぼくらにしんみりなんて似合わないから、
ぼくらは、ぼくらだけの終わりを迎える
踊るように
お題とは、ずれた話かもしれないが、
この前、高校生、大学生のダンス発表会を
テレビで見たら、感動しました!
凄いリズム感!曲のイメージに合ったダンス!
ストーリー性も有り、ダンスって教育に
関係あるの?と疑問点に思っていましだが、
なかなか良いものですね❗️
凄く感動しました❗️
ダンス部の皆さん感動をありがとうございます☺️
お題 踊るように
今日道端を歩いていたらね
お花が踊るように風になびかれてたの。
花は自分の意思で動くことはできない
だけど、風によって踊ることができるんだ
私はそれを操り人形のように思えた。
【踊るように】短編⑦
くるくると踊るように
舞え 舞え
火の粉を撒き散らして
ごうごうとその存在を示せ
炎よ 炎よ
私の疲れ切った心を濁り切った心を
灼熱の光で包んで
彼方まで飛ばしておくれ。
「踊るように」
真っ暗な空間に私がいる。
閉じ込められた思いは、どんなに開けようとしても封印されたまま。
いつかこの空間を抜け出して、踊るように空に羽ばたいていきたい。
「私とあなたじゃ住む世界が違う 第九話」
肌の色はベージュ色、目の色は焦げ茶色、茶髪のてっぺんに大きなお団子のポップ系のファッションを着た元気なギャルっぽい女子高生の志那は、帰り道を急いでいた。
「すっかり遅くなったー!零也の所に居すぎたかな…?」
志那は、この日もレンタルオフィス街に行っていた。
「零也に好きな人が出来たらどうしよう…私でありますように!」
突然、志那のスマホの着信音がなった。
「誰からだろう…?」
志那はスマホのアプリを開いた。
「え…?!私の顔写真や住所や電話番号が広まっている?!」
SNSには、「カインドに近づく女」と言うタイトルで志那の個人情報が掲載されていた。
「何コレ……?!一体、誰が広めたのよ?」
志那は、コレから面白半分に噂される被写体になってしまう事を恐れた。
「な…何で?私、何か悪い事した?」
志那は、周りの人達で自分に恨みを持つ人間が居るか、頭を巡らせていました。
「うーん、誰か居たかな…?まさか、梨々華じゃ…?でも、別に良いじゃん。零也は、クラスメートなんだからさ。ユーチューバーは憧れの的だけど…」
「そりゃあね。ユーチューバーはみんなの憧れの的」
「みんなの物を独り占めにしようとしたから、ファンに狙われたんだよ」
「だ…誰よ?!」
「我々は饅頭。You Tubeの解説動画ではよく見かける筈だぜ?」
「我々のお陰で、You Tubeが楽しく分かりやすいコンテンツになってるから感謝はすべきだよ」
志那の前に、数多くの顔だけの妖怪の饅頭が現れました。
「あ!知ってる!どっかで見たことあると思ったら、『まったり』じゃん!」
「やったー!我々が有名だと言う証拠だー!」
饅頭達は喜びだして、周りをぐるぐる回りだしました。
「早速だが、一般人がユーチューバーに近づいた罪は重い」
「始末するぞ!」
「え!?何なに…?」
饅頭達は、志那の周りを取り囲みました。
「かかれー!!」
「キャー!助けてー!」
志那は、饅頭に襲われそうになると、突然、零也らしき人物が志那の前に現れて、
「ダークミスト!」
と、唱えると、辺り一面に黒い霧が立ち込めました。
「う……うわああああああ!」
「逃げろォォォォォオオオオ!」
饅頭達は、一目散に逃げて行きました。
「零也……なの?」
「俺はカインドだよ」
ワルっぽい高校生に見える零也は薄いベージュの肌、黒目の隻眼、黒髪に赤のメッシュが入っている、ショートのウルフヘア。中肉中背だけど、痩せ型に近い体型。黒の地雷系ファッションを着ています。カインドは黒のパーカー姿ですが、零也とほぼ同じ特徴です。
「カインド……?どうやって、魔法使ったの?饅頭って?妖怪?」
志那はどう言う事か、一体どうなってるのか、頭が混乱していました。
「後で話すよ」
「魔法使ってる時の零也って、別人みたいでカッコいいな……。改めて、好きになっちゃいそう」
戦っている時のカインドを思い出して、志那は、ドキドキしていました。
「お前は?名前、何?」
「え?私の名前、知らない?斎藤志那だけど」
志那は、カインドの言動に疑問が少し湧きました。
「志那、コレからお前ん家行って良いか?」
「ええっ?!い、いきなり?!」
「安心しろ、俺は霊みたいなモンだから、襲いはしねーぞ」
[踊るように]
あなたの言動に踊らされる
私はなんて浅はかなの。