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―踊るように―

仕事を午前中で放り投げた。

コンクリートを錆びた手すりで登ってきた。

全部をもう風に任せて、乾杯をする。

電車の音が遠くへ逃げていく。


茜に染まったら 逆光の人が笑いながら

へらへらした顔の私の手をとり

ふらふらした身体をくるくると廻す。


残った仕事が 今は良いと言うかのように

身を軽くさせて 手に促され 踊るように

あなたに踊らされている。

9/7/2022, 3:03:36 PM