アヤメ所長

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文章を考えるのが好きだ。私が考えた言葉が、表現が、登場人物が私が書いた言葉で踊っている。一人でいることが多かったから、余計に本の世界にのめり込んだ。思えば、空想する事が日常的だったかもしれない。人を観察したり、読み終えた本の続きを考えたりする事が好きだった。周りからは、

「変わっている。」

とか、

「もっと皆と遊ぼうよ。」

とか声をかけられたりもしたが、私には本があった。たくさんの登場人物が友達だった。だから私は小説家になった。私が生み出した私だけの言葉で私にしか出来ない表現で、私を著した。本が大好きで、お話を考えるのが好きで、一人でその世界に浸れる瞬間が堪らなく愛おしい。

だから私は今日も大好きな時間に浸るために、画面の上を踊るように文章を書き込んでいる。

9/7/2022, 5:29:03 PM