『踊りませんか?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#踊りませんか?
踊れませんが?
地元の馬鹿ロック音読すら踊れませんが?誘うのか?
マツケンサンバなら多少…。
森のロンリー・オールドマン
その老人は深い森の中で一人きりで暮らしていた。家も森の木を材料にして造られており、そこそこ立派な家に住んでいた。
老人は街に出ることはない。生活水は川の水を使い(この川がまたとても澄んだ綺麗な川だ)、電気の代わりに薪で暖をとった。当然、夜は部屋の中は蝋燭の明かりのみになるが、老人はこれらを不便だと思ったことは1908年にこの場所に移り住んで以来、40年間一度もない。老人の孫と妻は戦争で先立ち、もはやこの家にいるのは老人一人だった。
老人は小口径のライフル銃で森の動物を狩っては、それらの肉を余すことなく食べ、日曜日には神に祈りを捧げていたが、とうとう彼は限界が来ていた。
ある時、彼の家に見知らぬ男がやってきた。男は元ナチスの軍人で、高級将校の一人だったという。しかし彼の身なりは浮浪者そのもので、身体からはきつい臭いを放っていた。男は拳銃を老人に向けるなり、「この家を借りるぞ」と言った。老人は彼をもてなした。
というのも、老人は孤独感に心を押し潰されそうになっていたからである。この際、誰とでもいいから、一緒に居たいと思っていた。軍人は川で身体を洗うと、老人に何か食べ物をよこせと要求した。老人は焼いた鴨肉とワインを差し出すと、二人は奇妙なランチタイムを始めた。
腹を満たした軍人は、勝手にソファーに寝転ぶと、ワインの残りを飲んだ。老人は軍人に何か話しかけようとしたがやめた。彼がすぐに眠ってしまったからである。
軍人の左手首にはめられたヒトラーの印が刻まれたクロノグラフの時計を老人は宝石を見るような目でまじまじと見ていた。
それから老人はライフル銃を担ぐと森へと入っていき、その途中でカーキ色の制服を着た連合国軍軍警察の男とばったり出会った。男はドイツ軍人を見なかったかと聞いたので、すかさず老人はその男の眉間を撃った。
森に乾いた銃声が響き渡り、その音を聞いた軍人は飛び起き、一目散に老人の家を飛び出して行ってしまった。
老人はまた一人になった。
踊りませんか?
昔流行った、ダンスの映画…久しぶりに見たら、一寸だけ、踊れる気がした。が、何のことも無く、運動会のフォークダンスすらまともに出来ない…手足を同時に動かす何て…あの映画の頃、片想いだった君と一緒に観てから、何度も誘われたけど、曖昧に誤魔化すだけだったね…一度でいいから言ってみたかった、踊りませんか…
やっぱり前作【別れ際】の続きです。
この間から、妙に頭が働かない。
授業に身が入らないばかりか、当番の掃除を忘れてしまったり、気がつけば寝ていたり。
まるで、思考をすることを禁じられているようだと友人には話したが、一笑にふされて終わってしまった。
そこからの記憶は、あまりない。
彼がこの話を聞いてきたのは、台風が吹き荒れて、季節が混ざり合ってしまったような曇天の日の事だった。
話しかけられた途端、頭を覆っていた霞が一気に払われたような気がした。「かわいそうに。」不意に聞こえた音に顔をあげれば、
彼はその顔(かんばせ)を歪め、憐憫にも似た表情で僕を見下ろしていた。
君には全てを話す義務がある。それが、つまらない争いに巻き込んでしまった、せめてもの詫びだ。
そう切り出した彼の話は、所々聞こえないところもあったけれど、気にならないくらい理解し難いものだった。
昔のことだ。古事記を読んだことは?あれの八割くらいは、本当のことだよ。
そう、世界には<’”<~^の神々がいて、常に季節の座をかけて争っていた。その時の神は皆一様に一人だったがある時^^~^^”::_*_()の神から生まれた1柱が兄弟神三柱をつくりだした。そして、季節の座を皆で掴み取った。我らは4柱でひとつ。一年を四等分し、交代で治めることになった。幸せだった。皆幼く、純粋で、欲を知らなかった。ある時、西のエデンから逃げてきたと言う蛇を見つけた。蛇は狡猾に我らに取り入り、夏に欲を持つことの素晴らしさを教えた。夏は行動の夏。もっとも深き時が生まれるとき。全てを手にしたくなり、春を連れて私と冬を滅ぼしにきた。
元々、全てを眠らせ、休眠を与える静寂の冬と木々を実らせ着飾らせ、最も華やかであると言ってもいいくせに、たんたんと夏から冬への移り変わりの引導を引き受けるだけの秋。停滞していた日々で、欲を知った夏は春には"面白く"感じたのだろう。しかし、命を芽吹かせ、豊穣の風を吹かせる春に滅亡はあつかえず、結局我ら秋と冬は季節から追放されるに至った。
君に春の術がかけられているのに気がついた時は心底驚いた。人は時として神を悪霊にさえ変えてしまうほどの力がある。きっと、詮索されることを恐れたのだろう。
だが、あの術は人を無気力にする。元冬の力だ。あのままだと、君は死んでいた。
きっと、君は信じていないんだろうね。
厨二病だと揶揄してもらっても構わない。
これは、ただの懺悔なのだから。
全てを失ってなお、片割れを愛しく思う、愚かな者の懺悔なのだから...
___________________________________________________
お題の【踊りませんか?】どこいった?って話です。
ちょっとこの話と結びつけるのはできませんでしたね...
背景が明かされて、敵?の正体も見えてきた..?
次回は違います!
「巡り会えたら」
もし、私が私自身と巡り会えたら。
もっと気楽に、息を吸ってと伝えるかな。
#34
今の私の横に居る人と過去の私とは別の人と踊っていますか?それとも同じ人と踊っていますか?今宵はよかったら寝る時間を惜しんで一緒に踊りませんか?
#踊りませんか?
生まれたとき
ひとりひとりのステージに
自分では選べない課題曲があるのだとしても
どう踊るかは自由
だから
ほら、すてきに気持ちよく踊ろう!
「踊りませんか?」
#224
踊りませんか?と誘われても
絶対無理断る
最後に踊ったのはいつやろう
高校の体育の授業で制作ダンスした
みんなの前で踊って恥ずかしかった
今もリズム感ないし手拍子が精一杯
踊れる人が羨ましい
「踊りませんか?」
踊りませんか?という言葉が
手を取ってくださいという意味なら
手を取ってくださいという言葉が
私を助けてくれるという意味なら
私はずっとその言葉を求めていたかもしれない
真っ青な空の下。授業中の屋上という箱庭に、今日は僕以外の客人が訪れた。
「サボりか?」
「あなたこそ」
綺麗な長い黒髪をなびかせた客人は、僕の隣にスンと座る。真面目そうな面して僕と同類なのだろうか。
「先生が心配していたぞ。2-3橋本 尚クン?」
ギクリ。肩がはねる。
なんで僕の名前を知っているんだ。同クラスでもないし、そんなに有名人でも無いのに。
「ははは。人間関係を友好に進めるためさ。全学年のクラスと名前を覚えるくらいわけない。
そんなことより、サボりをする時は事前に誰かにいいたまえ。君の担任が心配していたぞ」
すごい事をさらりと言い流し、僕の目先に(正確に言えば僕のメガネの先だが)指を突きつける。
ほんとに何者なんだこの人。
「そういうあなたはどうしてここへ?」
「あぁ。3組にサボり魔がいると聞いてな。気になって付いてきた」
「なんですかその理由……」
「それに」
隣でひょいと彼女が立ち上がる。
「サボりも悪くないな。気分がいい!」
挙句にはふんふんと鼻歌を歌いながらそこらでくるくると回る。彼女の影がゆらめく。強い日差しで一瞬彼女が消えたように思えて、慌てて数回瞬きした。
「君が毎回屋上に来る理由が分かった気がする!」
踊りながらそう言って、彼女は笑う。
理由?理由か……ただ、僕には退屈だったんだ。閉鎖的な空間で受ける授業が。あの気だるくて生ぬるくて苦痛とも言える時間から解放されたかった。
そんな僕の漠然とした理由を言えば、彼女はまた笑うだろうか。
「何をぼーっとしているのだ?」
彼女が踊りをやめて、こちらに手を差し出す。
「一緒に踊ろうじゃあないか」
僕は別に屋上に踊りに来たわけではないが……ニヤリと笑う彼女を前に、断るのは野暮だろう。
僕は「喜んで」と恭しく頭を下げ彼女の手を取り、青空の下のステージへと上がった。
踊りませんか?
嬉しいことがあったのですか?
盛り上がることがあったのですか?
できることが増えたのですか?
やりたいことができたのですか?
嫌なことがあったのですか?
悲しいことがあったのですか?
息苦しさを感じたのですか?
寂しさに押しつぶされそうですか?
その全てを体の中から踊らせてみませんか?
気持ちの良い動きで踊りませんか?
降り止まぬ空模様から
雨音が響いたら…
RAIN DANCEが聴こえてきた…
雨のバイパスから…
アスファルトに打ち付ける
心模様のざわめきが
画面上の警笛が
跳ね返しながら乱れ跳ぶ…
待って…
違うよ!
1人に躍らないで…
その自由なときめきは…
違うから…
もし私があなたの世界に居たら
あなたは私を誘ってくれますか?
そして私だけに笑顔を
見せてくれますか?
繋いだ手をずっと離さないで
踊ってくれますか?
【⠀踊りませんか? 】
自分を見失わず
客観視も忘れずに
良い悪いではなく
正しい間違いではなく
相対的な結果を見据え生きる
信者というものはなんと愚かか
まぁ、本人が楽しければいいんだろうが
私はごめんだ
なんて斜に構えてるあなたも
一度回れば止まらないものです
一度だけでいいので
一緒に踊りませんか?
20231004【踊りませんか?】
涙が出る。
疲れてしまった。
いつもはすぐに流せることでも、頭からこびりついて離れない日。
そんな日は夜更かしをして、何も考えずに。
手を取って、私と踊りませんか?
【No.7 #踊りませんか?】
僕は決めていた。今日こそは絶対に声をかけるんだ。
外ではすでに後夜祭が始まっていて、生徒達の楽しそうな声が聞こえてくる。僕は急いで教室を出た。走るな危険と書かれた張り紙を横目に全速力で廊下を走り、階段を下って昇降口に出る。自分の下駄箱から靴を出して履き替えると、上履きを片付けるのも忘れて校庭に急いだ。
校庭の真ん中には小さなステージがあり、それを囲むように生徒達がいる。各々が友達や恋人と一緒に笑い合ったり、二日間の思い出を振り返ったりしている。ステージの上に立った生徒が合図をすると、吹奏楽部の演奏が始まり、生徒達が手を取り合って踊り始めた。
ーーやばい。彼女はどこだ?
僕は楽しそうな生徒達の間を縫って彼女を探す。
「いた…」
彼女は校庭の中心から少し離れた場所で、みんなが踊っているのをみつめていた。鼓動が速くなる。秋の風は涼しいのに、額から汗がつうと頬を伝う。立ち止まり、深呼吸をしてからゆっくりと彼女の方へ向かった。
「あの!」
「あれ、どうしたの?踊らないの?」
「ーー僕と、踊りませんか」
言った、言ってしまった!もう後には引けない。差し出した手を彼女が取ってくれるのを祈るしかない。恐る恐る彼女を見つめると視線がぶつかった。
「うん、踊ろう」
彼女は笑いながら僕の手に自分の手を重ねてくれた。その笑顔が嬉しそうに見えたのは、僕の思い上がりだろうか。
吹奏楽部の演奏が、秋の夕暮れの中に僕の鼓動の音を隠してくれた。
踊りませんか?
踊り…たいねえ。
ダンスが中学校で必修になったのは
2012年だそうだ。小学校では 表現運動 と
名前こそ違えど、
今の子たちは9年もダンスを習う。
私が小学生だったのははるか以前なので
とても踊れない。
やっぱり若い頃にかじっておいた 何か は、年取ってから、
効く。
お嬢さん、踊りませんか?
喜んで!
このワンピースなら、ちょっとしたパーティにも着て行けますよ
と同じで、
(踊るような)ちょっとしたパーティなんて
ありゃしないけど、
そんなワンピースもないけど、
憧れるねえ。
はあ、踊りたい。
踊りませんか?
一緒に踊りませんか?と言われても、踊れない。
完璧に踊らないといけないのではないか?と不安がある。
相手に身を任せれば良いと言うが、それはそれで申し訳ない気持ちと難しい気持ちがある。
踊れる人が羨ましい。心からそう思う――
#踊りませんか?
月が綺麗ですね
と同じくらい
踊りませんか?と言うタイミングは難しい
何度も自分に矢が刺さっても
ずっと馬鹿なふりをして
傷つかないようにしていたけれど
その傷はやがて膿んで跡になり
そこからどんどん腐ってゆく
その痛みに耐えられなくなってきて
どうしようもなく辛い
わたしにもそんな時が訪れる
その時にどうすべきなのか
爆発して本音を漏らそうものなら
また誰かを傷付ける
そしてわたしは完全なる悪となる
静かに目を閉じ
そっと心に蓋をして
何も言わない言ってはダメ
完全に閉ざそう
そうすれば誰も傷つかない
腐りゆくわたし
それでいい