『距離』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
再会はよそよそしく
お互いに手探りで
あの頃を真似してみる
距離
「告白」
私は、人を騙してきました
その行為が間違っているかは今は分かりません
しかし、私は失敗しました
人が楽しく話せるように
人が不愉快にならない様に
私なりに溶け込もうとしたんです
人間社会に
そんな私も親愛とも、言える人ができました。
その人にはできる限り、助けたい、守りたい
そう思いました。
出来るだけ不愉快にならないように
出来るだけ楽しくなるように
精一杯やりました
それが間違いだったのかもしれません
全力を投資したあまり1つの綻びを見逃しました
「嘘ついてたの?なんで?酷いよ」
そう言わせてしまいました
そう、悲しませるつもりはありませんでした
どう取り繕う?失敗した。いっそ離れる?→いやだ
間違えた。何処だ?あぁ、終わった。いっその事全て無かった事にする?あなたの為にしたのに。失敗した、
悲しませてしまった。あぁ、終わりだ
色々頭を駆け巡ったのに、取り繕う言葉はでませんでした
普段の私なら何の気なしに無かったことにするのに
出来ませんでした
私は失敗しました
1つ言い訳をするなら、あなたの為に私は嘘を付きました貴方にとって幸せな嘘のはずです。
しかし、貴方にとっては幸せな嘘よりも他の、、、
私と一緒に創る幸せの方が良かったのですね
私と貴方の間に会いた距離はどんな事をしても、
きっと、もう、埋まらないのでしょう
距離
人との距離は難しい。
友人の嫌なところが見え始めたら
きっと近づきすぎの合図。
自分の嫌なところばかりが目につくのは
自分との距離が近すぎる合図。
相手とも、自分とも
適度な距離はとった方がいい。
近くで見ると凸凹で歪でも
遠くから眺めたら案外綺麗だったりする。
きみとわたしの間
ようやく近づいたと思ったら
りゆうも分からず離れていた
思いは始めから遠かったのだろうか
寄り添いたいと願えば
心の扉は開かれるかしら
どうするのが正解か分からない
わたしはただの迷子
#距離
ピーターパンに憧れるウィンディのように
最初はただ貴方に憧れていたの。
自由気ままなで何を考えてるか分からないけど
迷う事なく突き進む貴方にいつの間にか
惹かれていった。
あの時計塔の針までの距離ぐらい
貴方となら余裕で飛んで行けそうな気がする。
窓を見ながら考えているの。
今夜も窓から迎えに来てくれる?
私は2人目のタイガー・リリー?
口移しのワインは何かの儀式?
海賊船の上でも会いたいと思ってくれる?
私はティンカー・ベルには勝てる?
星のキャンドルの下で交わしたキスは
その先を期待してもいいの?
今夜私と大人になってもいいのなら
影を探す振りはやめて部屋に忍び込んで。
1歩下がって歩くあなた
これが僕とあなたの距離
心地よくて
苦しくなる距離
_距離
7つ歳上の秋元さん。冷たい態度だけど天然な彼女はとても魅力的だ。会えばイケナイことをする関係ではあるが、心の距離は近いのか分からない。彼女は今日も何日も替えていない漆黒のストッキングを纏い私に会いに来る。それが私が好きだからだ。清楚で冷徹な彼女が私のためにそうしていると考えるととてつもなく幸福だ。
いつもの通り私は床に横たわり、彼女が黒のパンプスをゆっくりと足から外し、その隙間から数日間彼女の足で熟成された湿気が私の鼻元にまとわりつく。
「これだ」
私はこの香りに屈する。容姿に見合わない臭いに頭を揺さぶられながら、内緒の夜は過ぎていった。
強気な眼差しの中に恥じらいがある彼女の表情がたまらない。ただ、私と彼女はお互いにパートナーがいる。
この距離感がたまらない。この距離感でなければ成り立たない。
少し酸味がかった香りが、思考を止まらせた。
私の愛する人、大切な人、命をかけてでも守りたい人、とても身近にいる人達。でも、どこか遠くにいる人達。
私に興味のない人、私のことをただの友だちとしか思ってない人、私より自分の命のほうが大切な人、とても、とても遠くにいる人達。私がどれだけ思っていてもあなた達が私を思ってくれていないと、私達の心のミゾは埋まらない。わたしたちの心の距離は縮まらない。
急に距離を近付けないで。
ビックリするし、ドキドキする…。
好きなはずなのに。好きな、はずなのに。
恥ずかしくて、なんだか怖く思えてきて、
距離をとる。
そしたら猿笑いのような微笑みで指を絡めてきて、
もう私は駄目になった。
彼の事をいきなり嫌いになった。
そうやって触れられたのが下心があるような気がして、
また心も距離をとって、
離れた。
おい!!と呼ばれたような、
でもごめんなさい。もう私、あなたとはいられない。
辛いの。辛いの。ごめんなさい。
「また逃げるのか?」
そう自分の中で言われた気がしたけど、
でも違うの、違うの。
逃げるんじゃなくて、帰るだけなの。
そうやって言い訳しながらビルの明かりで照らされた、
妙に明るい闇を走り出す。
ゼーゼーと呼吸しながら走る。止まらないで。
走る。走る。辛さと息苦しさで胸が張り裂けそうな
そんな感情で。
これが映画のワンシーンだったらどれだけ美化してもらえたのだろう。
わぁっと転けた。盛大に。
またそう思う。私の人生も、全部綺麗になったらな。
日々の仕事や都会の喧騒に追われる日々。
年末が近くなって、ふと故郷を思う。
今頃、雪が降っているだろうか。
今年はどんな冬を迎えているのだろうか。
みんな元気にしているだろうか。
ああ、居間にある薪ストーブをみんなで囲って談笑していた日々が懐かしく、愛おしい。
気がついたら夜行バスサイトに御予約完了の文字。
さて、みんなが好きな羊羹と梅酒を準備するか。
距離
距離近いのはわざと?
それとも無意識?
どちらにしても苦しいよ
わざとでも、好きでやってるのか。思わせぶりかもしれない
無意識だったら、他の子にもそうしてるってこと?
私の気持ちに気づいてる?
私もう耐えられないよ
苦しいのはもう嫌だ
眠らない限り明日が来なければいいのに。
そうしたら、嫌なことも全部遠くへやれる。
自分を守ることだってもっと容易になるし、自衛の手段が増えれば心の余裕にも繋がる。
余裕というものは財産だ。間違った処方をしなければいいこと尽くしである。
(ああ、だけど、それじゃあ不眠症の人はずいぶんと苦しくなってしまう)
いつものようにおとなしく薄い二枚の毛布の隙間に体を捩じ込み、枕元に常駐するリモコンで部屋の電気を消した。
きょうも僕らは背中を丸める。そうして、光の薄い明日から目を反らすように、夢を見るのだ。
▶距離 #80
距離
君の初めての営業先は片道2時間半かかる
君の家族の愛犬は余命いくばくもないと聞かされる
夜道をウォーキングしている時に
その事を考えていた僕は
とはいえ横を行く車
ガソリンスタンドの灯り
すれ違うカップル
駅から家路を急ぐ人たち
同時に視野に入れながら歩みを進めてた
およそ1時間と15分
余命はあとどのくらいだろう
数時間だろうか
数日だろうか
君が心に哀しみや寂しさを抱えながら
初陣に挑む1日
およそ10時間程か
時間は残酷だけど平等
それぞれの歩み
それぞれの距離
同じ時間の中で違うのに
心は距離を飛び越えられる
君 愛犬 家族 そこには僕も
心は同じ体験をするのに距離を必要としない
心で繋がって
それぞれの距離を歩むしかない
それぞれの1日を歩むしかない
大丈夫
寂しくない
心はつながる
距離を必要としない
距離感って難しい。
家族との距離感。
友達との距離感。
恋人との距離感。
職場の人との距離感。
みんなそれぞれ違う。
遠すぎると無関心な人とみられ、近すぎると揉め事の発端となる。
どちらにせよ仇となる。
人には人の数だけパーソナルスペースがあり、むやみにそこへ踏み込んでは行けない。
ではどうしろと?
貼り付けた笑顔で、ただただ目の前にある業務をこなせばいいだけの事。
そうすれば、人間関係で悩むことは無い。
浅くて薄っぺらな人間関係で満足出来ればの話だがね...
しなやかさ 信じる強さ 我慢力 手にするまでは 闘い続ける
【距離】
〇〇駅までの切符をショルダーバッグに押し込んで、
田舎行き特有の一両列車に乗り込む。
日曜の昼過ぎにもかかわらず、
案外人が多くて混んでいる。
食後だったからなのかわずかな眠気を感じた僕は、
相席できそうな人のいる席を探す。
ある席では、対席の方へ足を放り出して寝ている人、
またある席では、スイミングスクール帰り?と
思われる母と息子の二人親子。
僕は迷わず後者を選ぶ。
その親子の目の前に座った瞬間、
二人はそれまで楽しそうに話していたのを止めた。
母は読書。息子はケータイ。そして僕は…
近くて遠い騙し部屋
心の底は箱の角
閉じても開いても同じ幅?
1ミリが左右する世界
有効射程は自分の後ろ
狙いを定めてストライク
押して引いての防衛戦
物差しで測る策略
――サメの言うことにゃ、
距離
『距離』
近すぎてもいけなくて遠すぎてもいけない難しい距離。
ぶっちゃけ皆と仲良くなんて出来ないと思う。
人それぞれ趣味や性格があるんだもの。
合う合わないが絶対ある。
そこを踏まえて、我慢して補い仲良くする。
そんなの相手からしたらとても都合がいいだろう。
だけど、それが1番楽。
すぐに揺れてしまう天秤。
自分も相手も互いに悪い所を我慢して二人で距離を縮めていかないとすぐに関係なんてくずれていく。
こんなにも生きにくい世界で仲間や友達がいることはとても誇りに思うことだ。
私の自慢の友達。
誰にもとられたくない。
僕には友達がいない。昔はいたはずなのに…。 あの日 を境に、僕の周りが 敵 になった。
あの日、僕はいつもと同じ時間に、いつもと同じ道を通って登校した。教室に入ったとき、クラスの空気がいつもとは違った。ざわついているような気がする。クラスメイトの視線が一斉に僕に向いた。状況を理解できないでいると、学級代表の1人が僕に近づいてきて耳元で囁いた。
「ねぇ、黒板に書かれていることって本当なの?」
黒板を見ると、そこには 僕の恋愛対象は男だ という暴露が。誰にも知られたくなかった。何年もずっと隠してきたことなのに…。もう誰とも顔を合わせたくない。恐怖で心がいっぱいだ。僕は必死で教室から逃げた。
どのくらい走ったのだろう。運動不足なのか疲れて呼吸が荒い。毎朝自転車で通う道を戻ってきた。もう少しすれば家に着くはず…。クラスメイト含め、知り合いはこの辺にはいないだろう。息を整えつつゆっくり歩く。
「おい、待て!!」
突然、後ろから腕を掴まれた。振り返ると幼馴染みの親友がいた。
「え…。なんで…?」
「なんでって…お前が心配で追いかけてきたんだよ。」
「はぁ…。クラスメイトはみんな僕を気持ち悪いと思っている。君と僕が話しているところを誰かに見られたら君だって嫌われる。…もう僕に触るなよ!!僕に近寄るなよ!!」
思わず叫んでしまった。僕の親友が僕のせいで周りから嫌われてほしくない。僕を追いかけなくていいのに…。
「お前…。何言ってんだよ!!お前が1人になるんだったら周りから嫌われていいよ!!恋愛対象が男だっていいじゃん!!お前がどんなに厚い壁を作っても、俺はぶち壊すから。だって、自分らしく生きているお前が好きだから。」
君は僕の頬に優しく唇をつけた。
※フィクション
【お題:距離】
p.s. 安定の低浮上
縮まらない。最初は画面越しの距離、次は同じ県、次は似た場所、聖地巡礼。そこには推しが映ってるのに目の前にはいない。距離が遠い。次は同じ建物内。初めて推しを生で見た。ちゃんといた。でも三階最後列、1番遠かった。でも近かった、縮められた。次もまた、もっと縮められるかな。