『赤い糸』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題
『赤い糸』
緊急速報です。明日から赤い糸が見えるようになりました。対象者は独身の方となっております。義務教育者は見える化を選択できます。それ以上の方々は見えるようになるそうです。
速報でした。
『えー、!赤い糸見えるんだって!』
「あー、そっか」
『興味な!?』
だって、自分が好きなの君だもん。違ったらどういう反応したらいいか分からないよ。
しかも、、多分…いや絶対?自分と君は結ばれないと思うから、誰が決めて見えるようになったか知らないけど普通なら男、女だよね、
君はそういうタイプじゃないでしょ。ちゃんと異性が好きだもんね。
自分の望みは叶わないよね。
だから赤い糸なんていらないんだ。
『えー、楽しみだなぁ…』
「………。」
それでも行動出来ない自分が嫌いだ。
突然、世界中の糸が見えるようになった。といっても、糸というのは存外種類が多いらしい。
色でいえば赤、白、紫、金、緑、青、黄、黒、が主だった。でも俺には白の糸しか無かった。
なので、気になって俺についている白い糸を手繰っていくと、大嫌いなやつがいた。
なんで、この糸があいつと繋がっているのか分からなくて調べてみると、性別を超越した清潔な関係と出てきた。
まあ、確かに何もしていない清い関係ではあるけれど!そういうことじゃなくない!?
と、一人で問答していると、あいつが話しかけてきた。
「今日も今日とてお前は妄想か?そんなことしてる暇あったら課題くらいしろ。」
「あ゛あ!?」
あいつの神経を逆撫でする言葉がなければ好きになってたかもしれない。でも、性格がなぁ。
などと、思っている俺ではあるが、糸の両端がじわじわと赤く染まっていっているのは、まだ気づいていない。
題:赤い糸
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君と赤い糸なんて
繋がってないと思った
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Theme:赤い糸
多くの人が運命のという言葉で使っているけど、身近にあると思う
だって自分が辛い時に手を差し伸べてくれた人ときっとその瞬間に結ばれている。だから、近くすぎて気づかないことが多いんだ、それぞれが望む運命は自分の傍にふと座っているものだと私はほんとか分からないまま信じてます
真っ白な糸を 茜の根で染めて
赤い糸を作ろう
緋色と朱色に染め分けて
美しい赤い花が溢れ咲く
絨毯を織る
あのひとと暮らす部屋を
あたたかく彩るやわらかな絨毯
一本一本 一段一段
心を込めて 織り上げていく
どれほどの時がかかるだろう
毎日ずっと休まず手を動かして
子にも孫にも使い継がれるよう
しっかりと丈夫に丹念に仕上げる
赤い糸は 赤い花はわたしの祈り
大切な人たちの日々を
あたたかく守り続けるように
「赤い糸」
#151
『赤い糸』#2
結ばれていたと、結んだと、思っていた。
君はどんなときでも飄々としていて掴みどころがなくてどこまでも優しい子だった。
最期だっていつも通りに笑っていたね。病気なんて嘘みたいだった。糸は簡単に切れてしまう。ベッドの上で最期を迎えた君が起きてくれないかと何度叫んだだろう。叶わないのならやることはただひとつ。君の遺言の通りになるように。
『来世はお前と家族になれたらいいな』
そう言って縋るように笑う君の願いが叶うように。
だから赤い縄でそれぞれの足を結んで、マッチについた小さな炎を放った。
ねぇ、知ってる?赤い糸を束ねて縄にして、好き合う二人の足を結んでおくとずっと一緒に居られるらしいよ。
赤い糸
小指についた赤い糸
その先に繋がるの
誰なのか、そもそも同類なのか……
きみは優しくて一緒にいると楽しくて、いい人。最初は仲良くなれそうな人だなーってだけだった。でも、きみと関わっていくうちに、きみのいいところを知って惹かれていった。始めは自分の気持ちを認めたくなかった。これは恋なんかじゃない。夢中になんかなっていない。そう自分に言い聞かせてた。でも、そう考えるほど苦しくなって気持ちは大きくなっていった。
そして願ってしまった。
きみと赤い糸で繋がったいたい、と。
「赤い糸」
どこまで続いているんだろう
手繰り寄せあってるのかな?
それとも
細く長くしている?
ヘトヘトになって
傷つけ合って
まやかしの縁をつかんでは離す
これ以上は傷つきたくなくて
偽物の自分を愛してた
偽りだらけのこの世の中で
終わりにしようと決めた朝
足元にいつも君がいたことに
気付いたよ
待っててくれて
ありがとう
赤い糸
手繰り寄せ君に続いてた
赤い糸
赤い糸がある。
ごく普通の、運命のとかそういう枕詞のない、ただの赤い糸だ。
それを高宮早苗は、どういうわけかすっごいニコニコした顔で、宮川翔吾のところに持ってきた。まるで猫が獲物を捕まえて飼い主に誉めてもらおうとしているように見えた。
「なんだよそれ」
笑顔と赤い糸を交互に見て、翔吾は早苗に話しかける。早苗は、胸をはってよくぞ聞いてくれたとでも言いたげな態度で話し始めた。
「先日、両親と自宅で糸の染色をして遊んでね。見事な色の糸が出来たから持ってきたと言うわけだ」
ごらん、この色。ここまできれいな赤色は売り物以外でみたことないだろう。元は白かったらしい糸をずい、と差し出しながら得意げに早苗は話す。
確かに、これほど綺麗な赤い色を出すのは難しいだろう。食紅を使ったのか草木染めをしたのかはわからないが、思色と呼ばれる赤いその色は、とても鮮やかだった。
「すげえなこりゃ」
翔吾は早苗から糸の束を受け取る。早苗はそうだろうそうだろうと何度も頷いた。
「君のため 茜を取りて 糸染める 糸の色こそ 我が思いなれ」
その歌を聞いて、翔吾は早苗の顔をじっと見た。早苗の頬は鮮やかに、赤い色に染まっていた。
────
短歌って難しいですね。
献血が赤い糸で表現されてるCMみたことあるんだけど
マジいいCMだよね!?
命を紡ぐ的な
完
年齢を重ねるにつれ
子供の頃
漫画で読んだ恋愛は
ただの幻想
でしかないんだと
実感していく。
何もしなければ
わたしには
恋人なんて出来なかったし
出逢ってすぐに
ドキドキする
ようなことはなかったし
気が合ったら
恋人になれる
わけでもなかった。
この糸が
誰と繋がっているのか
見えてたら
ラクだったのにな。
#赤い糸
ミーチャンの可愛いところ
その5
ワインを飲むときの可愛い笑顔…
私ときみは、赤い糸で繋がっている。
見えない糸は産まれた時からあって、歳を重ねていく度にきみとの距離が縮んでいく。
そうしてようやく会えた。私が高校一年生になった頃だ。
「やっと会えたね」
穏やかな風が吹く四月。桜の花弁が美しく舞っている。
最高のシチュエーションに、私の心は踊っていた。
風で乱れる髪を手で直しながら、私はきみに近付いていく。
きみは私に気が付くと、驚いたような顔をする。
私もだよ。
こんなところで会えるなんて思わなかった。
だけどもう大丈夫。私ときみは今日からずっと、一緒だよ。
そしてきみは口を開けると、開口一番私にこう言った。
「ごめんなさい。あの、どなたですか?」
#39 赤い糸
【赤い糸】
よく、運命の人とは赤い糸で結ばれている、なんて言われているけど、
そんなものって一体本当にあるのかな。
そもそも、赤い糸ってなんだろう?
指から赤い糸が見えて、それが運命の人に繋がっている、とか。
こんなこと、考えたこともないけど、
わたしはあの人と、結ばれていてほしい。
【 6/30 赤い糸 】
運命の赤い糸って信じますか?
少女漫画に「運命の赤い糸」って言葉が
出てくる度にドキドキしちゃう…
いつか運命の人が現れて欲しいって女の子は
1度くらい思ったことがあるんじゃないかなぁ
好きな人と赤い糸で結ばれたい
って私もすごく思うから、可愛くなる努力をして
赤い糸を結べるように頑張ろうかな…!
赤い糸。
赤い糸は
誰に繋がってるんだろ?
ずっと大好きな
2人?
妹にゆうの事話したら
「お姉ちゃんっぽいよね」って。
私もそう思う。
だからこれからも
赤い糸は
ゆうと。
赤い糸
運命の糸
愛する人
私だけ
見てて
分かってるの
赤い糸
見えてる
私だけ
「愛してる」
の言葉が一方通行で
分かってるの
分かってるよ
「運命の人とは赤い糸で繋がれている」
…なんて、誰が言ったのか。実際ここ16年生きてきて俺は、「この人…!…運命だ!」なんて事起きた事ないし。
幼馴染とか、転校生とか。そんな漫画みたいな事は起きないし、期待するだけ無駄なのだ。
人でごった返す街中には、カップル…カップル…カップル……
「赤い糸で結ばれてんのかなぁ」
ボソッと呟き、空を見上げる。
俺にあるのは、夏…梅雨のジメジメした空気と曇った空。
「…雨。」
太陽さえも俺を慰めてはくれないようで、傘を忘れた俺は1人、雨に濡れながら走る。
近くのコンビニで雨宿りしながら、雨で重くなった服から水を絞り出す。
「…もうすぐ、七夕か。」
はぁ、と溜息をつきながら、カップルが七夕に浮かれる様を想像し、更に憂鬱になった。
「帰ってゲームでもするかぁ…」
シトシトと降る雨を小走りで帰った。
「赤い糸」
#創作
赤い糸?そんなものはない。
僕の人生を作るのはその場の思いつきと運だ。
あったとしてもとっくのとうに切れている。