『貝殻』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「貝殻」
昔拾った貝殻で
殺されるところだった。
私の前に現れた方の
真っ赤な口紅が忘れられない。
その後きちんと
あがれただろうか。
「貝殻」
海には宝が転がっている
貝殻も私からしたら宝物
瓶いっぱいに詰めて
コレクション
貝殻は綺麗だ。
そう思うのは私だけでは無いはず。
でも貝殻って本当に綺麗なのだろうか?
貝の家と言えば聞こえは良いがそれは貝の形を制限してしまっているのでは無いだろうか。
堅苦しい家なんて私は住みたくない。
そう思うのに私の思いは既に消えていた。
あぁ、広大な海に飛び出してみたいな。
貝殻
誰もいない静かな海
独りしゃがんで月を見上げる
「未練なんてひとつもないのに…」
自分から別れを告げたのにそう呟いた時には涙が溢れていた
やっぱり思い出は美化されちゃうみたい
「ありがとう、大好きだよこれからもずっと。」
そう言って思い出の貝殻に全てを詰めこんで
はじまりの海へ返した
【思い出の亡き貝】
黄昏時――波が静かに打ち寄せる浜辺に、彼女は足を踏み入れた。
理由もなく、ただ足が向くままに歩く。
心の中には、何か引っかかるものがあるような気がしていたが、それが何なのかはわからなかった。
砂浜に目を向けると、一つの巻貝が転がっていた。淡い色合いの貝殻は、陽の光に反射してわずかに輝いている。それは、どこか懐かしさを感じさせるようなものだった。
ふと手を伸ばし、貝殻を拾い上げ自然と耳に当てた。そういえば、昔もこんなことがあった――そう思った瞬間、忘れていた記憶が音と共に蘇った。
「海の音が聞こえるよ、耳を澄ませてごらん」
連れられて、初めて海に来たあの日。
彼が微笑みながら同じように貝殻を耳に押し当ててくれたことを思い出す。
まだ若かった自分は、それを不思議そうに聞きながらも、どこか魔法のようだと感じていた。何度も浜辺で遊び、波に揺られた時間があった。二人で同じ貝殻を拾い、笑い合ったあの日々が、まるで昨日のことのように鮮明に蘇る。
しかし、その笑顔はもうない。彼は、もうこの世にはいないのだ。
押し寄せる感情は、まるで荒れ狂う波のように彼女を飲み込んでいった。過去の楽しかった思い出が、重く心にのしかかる。これ以上、彼との時間は戻ってこない。
もう一度、最後に、一度だけでもいいからと、あの笑顔を見たいと願っても、その望みは叶わない。
気づけば涙が頬を伝っていた。感情の波は次第に大きくなり、彼女を岸から遠ざけようとする。必死にもがいて、涙の海から逃れようとした。しかし、その波は強く、まるで彼女を引き寄せて離さない。
やがて、ひとしきり泣いた後、彼女は次第に静けさを取り戻した。心の中で荒れ狂っていた感情も、波が引くように少しずつ消えていった。
貝殻を耳からそっと離し、彼女はもう一度それを見つめた。
何も言わずに、貝殻を静かに砂の上に戻す。まるでその場所に置くことで、彼との記憶を静かに送り出すかのように。
立ち上がり、深呼吸を一つする。海風が頬を撫で、涙の痕をさらっていった。足元をしっかりと固め、もう一度浜辺を見渡す。すべてが元通り、ただ静かな浜辺だけがそこにあった。
彼女は、足を進め、浜辺を後にした。
休日はいつも本を読んだり、録画しておいたドラマやアニメを観たりして過ごしている。僕は外に出て友達と遊ぶより、1人で家の中で過ごすのが好きだった。
彼女が出来てからは、少し外に出る回数が増え、以前よりも外に出るのが好きになった。
手に持ったアイスがすぐ溶けるほど暑い夏の日、彼女と一緒に海へ遊びに行った。家から出た瞬間、一気に汗が吹き出てきて、昔の僕なら絶対行かないような気温だったが、彼女と居られるなら地獄の中でも行く覚悟があるので全然苦じゃなかった。
水着姿の彼女を見た時は、可愛すぎて写真をたくさん撮ったら怒られた。悔いは無い。
貝殻を見つけてはしゃぐ彼女を見ると、日々の疲れが癒えてくる。
「来年も来ようね」
そう言って笑う彼女を見て、絶対に手放したくないと思った。
外出するのを嫌ってたあの頃からは想像できないほど今は外出するのが楽しみになっている。
耳をすませば聞こえてくる
あのさざめきは
一体誰のものだったのだろう
緩やかなようで時に激しく
掴みどころのない自由な波は
またも私を飲み込んだ
けれど溺れることはなく
ふよふよと漂いながら浮かび上がり
水面から顔を出す
なんて心地がよいのだろう
緩やかな光を浴びながら
新たな地を目指して
ゆっくりと泳ぎ始めた
貝殻
貝殻は不思議だ
耳に当てると海の音が聞こえる
魔法みたいだ
海で死んでしまったあの子の声も
聞こえたらいいのに
(貝殻。)🦜
あのね。
僕の・・・ね、
お爺しゃん
から
聴いた、話しなんだ
けどね。🦜
(雀と蛤の
模様が、
似ているから。)
「古来、中国では
雀と蛤は
同じ、生き物で、
・夏は、すずめ。
・冬は、蛤。
だと。
信じて居たんだね。」🦜
✣僕が・・・・・。
蛤に、成る。🦜
【そんなの、そんなの。
絶対に、嫌だからね。】
❝そんな事に
成ったら、将来
娘雀しゃん、と
暮らせなく成る
じゃ、無いか。❞
貝殻
視界一面の青。
海だ。
休憩のために寄った道の駅。
そこは海の近くで、砂浜に降りることもできた。
靴などの替えはない。
そーっと、そーっと、
寄せては返す波に濡れないように近づく。
「あ。」
私は、貝殻がたくさん落ちていることに気がついた。
これは、二枚貝……多分アサリ。
これは……なんだろう?
あ!これは巻貝だ!
シーグラスも落ちていた。
思う存分に拾い、ビニール袋にいれる。
砂も少し入れておく。
ビニール袋の口を固く結ぶと、
出発する時間になった。
家に帰ってきた。
私はビニール袋から拾ったもの……砂浜の一部を取り出し
外でしばらく乾燥させた。
乾燥しきったのを確認すると、
私は洗って乾かしたジャム瓶を取り出し、
砂浜を詰め込んだ。
底に砂を入れ、
さまざまな貝殻と
ところどころにあるシーグラスを上から詰める。
蓋を閉めると
まるで、そこに砂浜と海があるようだった。
その貝殻の瓶は、
今も部屋の机に飾ってある。
貝殻…
貝殻から覗き込む景色は何色?
貝殻の中に、どんな世界が広がっている?
向かうは有色か無色か…
どうせなら、有色の世界の方がいい
どんな雰囲気?
賑やか、華やか、
静か、寂しい、、、
きっと、その時の気持ちによっても、
見える景色は違うだろう
見る度に変わる景色…
それは、自分自身の心を映している…
いつも明るく、前向きでいたい
その先に、また新しい景色は広がるのだから。
貝殻
海に乗って流れていく
私も君のように旅したいな
手を繋いで離さないで
私たちは何時でも一緒でしょう?
わたしたちは同じ貝じゃなかったみたい。だってそうでしょ? 二枚貝になろうとしても、どうしても合わない。でもそれを見て見ぬフリして、「わたしたちって運命だね」なんて笑ってたっけ。今思うとすごくくだらないのに、何故だろうその頃はとても楽しかったんだよ。
#貝殻
僕は海に行った 。
その海は時間帯もあるのか誰もいない 。
静かな海を眺めて 、勝手に足が進む 。
冷たい海 … と思いきや暖かい 。
その暖かさに幸せを感じては大きな波がきて 。
僕は何故か体が動かずそのまま 。
海の中で目を空けられた 。
僕は混乱したがひとつの貝殻を見つけた 。
手を伸ばすとはっとして 、いつの間にか景色は戻った 。
貝殻
病気の牡蠣だけが真珠を作るのです、と半ば泣きながら彼は演説したが、ほとんど誰にも意味がわからなかっただろう。まあ牡蠣もごくたまに真珠を作るんだろうけど、真珠はアコヤガイからとるのよね普通は、と私は思ったけど、そういう問題でもない。あのバカはR・A・ラファティのSF「素顔のユリーマ」から引用したのだ。オリジナルじゃない。あいつは天才だけどオリジナリティはあんまりないのだ。盗みと模倣と推理の天才。そうあいつは天才的なホワイトハッカー。
ホワイトハッカーとして名前だけは有名だった彼が今日はじめて世間に顔を見せ、涙目で演説した。そして閲覧者みんなをドン引きさせた。引退するつもりだと昨日聞かされたとおりにあいつは引退するんだろう。LIVE配信が終わり、彼がいつも使ってた牡蠣殻のロゴだけが画面に映っている。これまで牡蠣殻ってあまり美しいと思わなかったけど、内側が美しい貝殻なのだね。あいつがまだ私と連絡をとってくれるなら牡蠣殻は美しいと伝えることにしよう。
【貝殻】
貝殻は
大きさ、形
すべて違う。
人間と違って
美しい。
朝、犬を連れて散歩に行く。
まだ子犬だった頃は貝殻をくわえて遊んでたな。
成長して貝殻には見向きもしなくなった。
そんなところに時の流れや成長を感じる、今日この頃。
浜辺にて
波の欠片を
拾い上げ
景色を聴こうと
耳に据えれば
『貝殻』といえば、
アフロディテ!
(英名 ヴィーナス)
その誕生は
驚きの話になるが
なにはともあれ
後世のわたしたちに
愛と美を教えてくれた
女神だ
わたしは
この辺りで
貝になろう
まー