NoName

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耳をすませば聞こえてくる
あのさざめきは
一体誰のものだったのだろう
緩やかなようで時に激しく
掴みどころのない自由な波は
またも私を飲み込んだ
けれど溺れることはなく
ふよふよと漂いながら浮かび上がり
水面から顔を出す
なんて心地がよいのだろう
緩やかな光を浴びながら
新たな地を目指して
ゆっくりと泳ぎ始めた

9/5/2024, 10:46:44 AM