貝殻
視界一面の青。
海だ。
休憩のために寄った道の駅。
そこは海の近くで、砂浜に降りることもできた。
靴などの替えはない。
そーっと、そーっと、
寄せては返す波に濡れないように近づく。
「あ。」
私は、貝殻がたくさん落ちていることに気がついた。
これは、二枚貝……多分アサリ。
これは……なんだろう?
あ!これは巻貝だ!
シーグラスも落ちていた。
思う存分に拾い、ビニール袋にいれる。
砂も少し入れておく。
ビニール袋の口を固く結ぶと、
出発する時間になった。
家に帰ってきた。
私はビニール袋から拾ったもの……砂浜の一部を取り出し
外でしばらく乾燥させた。
乾燥しきったのを確認すると、
私は洗って乾かしたジャム瓶を取り出し、
砂浜を詰め込んだ。
底に砂を入れ、
さまざまな貝殻と
ところどころにあるシーグラスを上から詰める。
蓋を閉めると
まるで、そこに砂浜と海があるようだった。
その貝殻の瓶は、
今も部屋の机に飾ってある。
9/5/2024, 10:44:36 AM