『誰よりも、ずっと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
(二次創作)(誰よりも、ずっと)
爽やかな海風が吹く。今日も浜茶屋の営業が始まる。客の殆どはルルココ村の住民だが、最近はつゆくさの里やウェスタウンの人もたまに顔を出すようになってきた。そして、そのきっかけとなった牧場主ナナミも。
「って、何でそんなにだらけてるのヨ」
イゥカの目の前で、テーブルに突っ伏したままナナミは動かない。顔色が悪いとか、寝ているようではなく、単にだらけているだけのようだ。しばらくして、ルデゥスがよく冷えたジュースを持ってきたが、ナナミは動かなかった。
「ちょっと、営業妨害なんだけど?」
それでも起きないので、トレードマークの三つ編みを引っ張ったり、麦わら帽子を外したり、脇腹に軽くチョップをお見舞いすると、ようやくのそりと動き出した。
「だってぇ……」
「だって、何ヨ」
「せんせー、ほんとにわたしのこと好きなのかなぁ……」
せんせーとはウェスタウンの医者フォードである。堅物と有名な彼と、目の前の牧場主は、なんと恋人関係にあった。イゥカ自身はあまり会ったことがないが、郵便屋のウェインに言わせれば、誰もが驚く組み合わせなのだとか。
イゥカは、仕方なく彼女の悩みに付き合うことにする。
「まったく会ってくれないとか?」
「ううん、毎日お昼ご飯食べに行ってるー」
「デートができないとか?」
「3日に1回は牧場に来るー」
「好きと言ってくれない?」
「わたしといるとほっとするんだってー」
「…………」
イゥカはフォードとやらをよく知らない。だが話を聞く限り、これは愚痴ではなく惚気の気がしてきた。イゥカは、ややぬるくなったジュースをごくごく飲んだ。その間も、ナナミはつまらなさそうに、寂しそうに海を眺めている。
「アンタ、十分に……」
愛されてるわヨ、と言いかけて、やめにした。彼がナナミを誰よりもずっと好いていることは、ナナミ本人が自力で気付くしかないのだ。
誰よりも、ずっと貴方のことを愛している。誰よりも人に愛されずに誰よりも人を愛している人間になりたかったけれど、愛し方を間違えてしまった。愛しているつもりだったんだけど愛じゃなくて執着で貴方を縛っていた。愛されているの自己暗示が愛しているの土台になって泡になって消えていった。誰よりも、ずっと貴方を愛していたかった。
僕は君のことを愛している。
告白してきた気弱そうな男子より、クラスで1番のイケメンのあの子より、密かに見つめているガリ勉くんより、誰よりも、ずっと。
だって、君のこと、誰よりもたくさん知ってるんだ。
得意な教科は現代文、苦手なのは体育、好きな学食のメニューはオムハヤシで、よく一緒に帰るのはあの女子、スカートはこっそり短くしてて、今つけてるリボンみたいに柔らかくてキラキラしたものが好きで、百均によく寄るし、家は僕の家の隣の駅だし、校則違反のバイトもしている。
見て。君の写真をたくさん撮ったんだ。
アイスがおいしいと喜ぶ君、テストの点数が低くて悲しむ君、生徒会長に告白したけど失恋した君、バイトでお客さんに謝っている君……あれ?
なんで泣いているの?
僕は君を愛しているから、それでいいじゃないか。
なぜ泣く必要などあるんだい?
君は泣かなくていいんだよ。
幸せにしてあげる。
誰よりもずっと、君を愛している僕が。
誰よりずっとなんて言わないけど
自分ができる一番遠くに行きたい
誰よりずっとなんて言わないけど
自分の中で一番深くまで思いたい
誰よりずっと自分が一番、自分らしい
誰よりも、ずっと一緒に居た。もはや家族よりも長い時間を共に生きている。だからもう好きとか嫌いとかそういう次元じゃないと思っていた。
そんなに長くいると、会話をせずとも意思疎通ができる。
あいつは顔に出やすいから、というのを差し置いても俺はあいつの事を知っている。誰よりも、ずっと。あいつよりも。
でもそれはあいつだって一緒だ。あいつだって俺をわかっている。自分の限界には気づけないくせに、俺の機嫌は察せる。
だから、俺の気持ちもわかっていると思っていたのだ。
誰よりも、ずっとわかっていたはずなのに、忘れていた。
あいつは自分のことになると鈍感だった。
『誰よりも、ずっと』
人の決死の告白「ええよ、どこ行くん?」で済ませやがった!
そんなお決まりのボケをホンマに言うやつ居るのかと思っていたが、めっちゃ近くに居た。灯台もと暗し、ちゃうねんアホ!
作者の自我コーナー
いつもの。ギャグっぽくなりましたが、鈍感なのは自己評価が低いからです。いつか王子様が呪いを解いてくれるといいんですけど、あの人照れ屋だからなぁ…。
誰よりも、ずっと(9日)
誰よりも、ずっと見栄っ張りなのは、どうしてだろうか…
別に、常にマウントを取っていたい、トップ(1番)を取っていたいって訳ではないんだけど、相手より優位に立っていたいってのはある(笑)
嫉妬もするし、ちょっとそういうのでイラッとくる時はあるけど、そういうもんだと思って割り切っている私。
本当、もう少し我儘(わがまま)に生きて行きたいわ…(笑)
僕は人よりも劣っている。
勉強も苦手で、運動もできない。
だから、学校ではよくからかわれる。
最初こそ満更でも無かったが、最近は度が過ぎており、いじめられてるように感じるようになった。
そんな僕でも、大事にしてるものがある。
何年も前から集めてきた大事なコレクション。
僕は、機械をいじるのが好きで、休みの日は度々リサイクルショップへ行っては、所謂ガラクタを集めている。
このガラクタの山は、僕にとっては宝物で、大事なコレクションなのだ。
そのガラクタでPCを作ったり、家のテレビやゲームを治したりしている。
学校では冴えない僕だが、家では誰よりもずっと頼りにされている。
何か壊れたら僕を頼ってくれる家族がいる。
今は暗くても、未来は明るい。
僕はこれからも、ガラクタ集めを続けようと思う。
「誰よりも、ずっと」
テーマ 誰よりも、ずっと
自分は引っ越しばっかの幼少期だった。だから運動や勉強を努力した。たっくさん努力した。そして、優等生になった。完璧な人間。何一つかけてない。自分が一番誇れる存在だった。
ー ある日 ー
中学生になった。転校ではない。卒業式が終わったあとに引っ越しをしたからだ。引っ越ししてこの中学校ことを知らない自分は不安が積もっていた。でも、
「あの...」
「ん?」
「突然だけど友だちになってくれない?」
「いいよ〜」
「特技とかある?」
「自分は.....」
正直嬉しかった。自分に話しかけてくれる人がいて。
ー 下校時 ー
「じゃあね〜」
そう言って去っていた。帰ろうとして廊下を歩いていたとき。話しかけてくれた人は小学校の友達と思われているやつと仲良く話していた。親友みたいだ。話しかけてくれた人は自分に気づいていなさそうに元気に笑っていた。
ー 家 ー
「あんな仲いい友達がいたらな...」
そう涙を流していった。その言葉だけが静かな部屋を満たす。段々と頭が痛くなってきた。一生の友達を作れる気がしないよ。
「勉強も運動も良かったのにな」
いちばん大切なものが自分にはなかったようだ。頭が真っ白になっていった。
「「一人ぼっちだ」」
沢山努力したのにな。一人は悲しいよ。努力したところを褒めて。悲しかったら慰めて。話し相手になって。
友達の親友になりたいよ。
ポロッ自分の何処かが欠けていた。
おわり
誰よりもずっと、常に15位以内だったのに
みんなが受験近づいてきたら頑張るから
下がる。やる気なくす。
最悪だ。
昔から、そうだった。
これからも、きっと。
親友であり戦友である関係が変わることはない。
男と女の友情はあるんだと、自分に言い聞かせて、彼を見る。
10年間、誰よりも、ずっと彼のそばにいられたのは、心を閉じ込めていられたから。
これからも、この思いを解放するときは、誰よりも、ずっと彼から遠いところへ行くときだから。
お題『誰よりも、ずっと』
#5 【誰よりも、ずっと】
あれから
いくつ経ったのだろうか
君と離れてから
出会いも別れも
何回あったのか
今でも思い出す
君の笑顔や仕草など
誰よりも、ずっと
そばで見てきたから
誰と付き合おうが
私の中では
今でも君が1番だよ
誰より愛してる
ずっと君だけを見て
君は僕のだから
絶対に逃がさない
正しさの変動
誰よりも、ずっと正義を貫いていたのに
正義はきっと、僕を嘲笑っていたのだろう。
保身のため。と強く握っていたナイフの柄には鋭い刺があった。返しの付いたその棘は僕がナイフを手放すことを許してはくれない。
僕が纏っていたはずの甲冑は既に朽ち果てていて親切にも僕の弱点だけをはっきりと映し出していた。
私は魔法少女だ。
私の魔法は時を操る。
だから、愛しい人々の死を何度も見てきた。
ある日、君は神になることを決めたね。
君は世界に存在しなかったことになり、
概念として新たに生まれ変わった。
だから、みんな君を知らない。
でも、私は君と過ごした日々を鮮明に覚えている。
それは、誰よりもずっと、
強く、美しく、鮮やかな
遥か昔の私の思い出。
【誰よりもずっと】
私、誰よりも幸せかも知れない。
当たり前の生活。
当たり前のクラス、どれも当たり前だけど、
どれも幸せ。
この幸せはいつまで続くだろうか。
いや、いつまでも続いて欲しい。
幸せの欠片は意外と、近いのかもしれない。
きっと見つかる。
貴方の幸せの瞬間が。
人生には、そんなルールがある。
貴方は、今幸せですか。
いいねお願いします。
次の休みには
傘を持って土手に行こうか
ささらさやけき花弁の音で
周りの音をかき消して
淡い色で視界を埋めて
あなただけに見惚れさせて
きっと叶わない
次の休みには
次の休みには
唯一無二の親友でした。
出会ったのは、小学一年生の頃。満開だった桜が風に揺られて舞い上がっていました。
散りゆく桜を私は捕まえようと、夢中になって走り回ってました。突然、強い風が吹いてバランスを崩して、転びました。
風が止み、涙を堪えている時に声をかけられました。顔を上げると、そこにはとても綺麗な女の子がいました。こちらに伸びた彼女の手を握ると引っ張り上げて起こしてくれました。
砂を払っていたら私の手のひらと膝に擦り傷ができていて、血が滲んでいました。知らない子の前だから気丈に振る舞うつもりでしたが、彼女はとてもビックリしていて。次の瞬間には私の手を取って歩き出しました。その後は校舎の水道に連れて行かれて水で洗い、保健室に連れていかれました。
そこから話すようになって、休日に遊んで、中学も高校も大学も同じところへ進みました。クラスは離れてしまうこともありましたし、私も彼女も他に友達ができることもありました。
でも、私たちはお互いが一番の親友でした。それだけは、確信しています。
同じ職場へ就職することは難しく、別々のところで働き出しました。私は初めて離れたからすごく不安で仕方なかったのですが、彼女は笑ってこう言ったんです。
「もしどこか遠くへ行っても、私とあなたは運命共同体だよ」
って。
働き出して目まぐるしい日々を送る中、だんだん連絡が途絶え気味になってきました。お互い忙しいから仕方ない、繁忙期を過ぎればまた会える。そう言い聞かせて彼女からの連絡を待ちました。
一週間、一ヶ月、半年……。もっと胸が張り裂けるような、壮絶な感情に支配されると思っていましたが、案外へっちゃらでした。そのうち、彼女を待つという意識すら忘れてしまいました。
だから、連絡が途絶えて一年と一ヶ月あまりの日。
突然、彼女が現れた時は驚かされました。
元々美人な子だったけれど、さらに垢抜けて華やかな雰囲気でした。身に付けているものは高級なブランド品ばかりでしたし、明るい髪色と濃いメイクでより美しさを際立たせている感じでした。甘くて艶やかな香りも、私が知らない彼女そのものでした。
あまりの変わりように私は言葉を失いました。彼女も特段身の上話はしませんでした。会えてなかった約一年の間に何があったのか。今でも分かりません。
唯一、彼女が口にした言葉は、
「どこまでも一緒にいようね」
と。
私は頷きました。また彼女と一緒にいられるなら、たとえ地獄だろうと行けると心から思ったんです。
でも同時に、いつもと雰囲気が違う彼女に対して少し怯えていました。身なりは大分派手でしたが、彼女です。でも、目の奥が笑っていないというか、冷め切ってしまっていたというか。まるで心の奥でとんでもなく恐ろしい獣でも飼っているのではないかと。
彼女はもしかして、何かよからぬ事を企んでいるのではないか。
一度疑ってしまうと、どうにも怖くて。怖くて怖くて、仕方ありませんでした。
だから、怖くない彼女に戻ってもらおうと思いました。
私が、他の誰よりも、ずっと、彼女のことを知っていた頃に。
後は、皆さまがお調べしてくださった通りです。
抵抗する彼女をなんとか床に倒して、重たい花瓶で頭を殴りました。いかんせん大まかな計画しか立てていなかったので、指紋を拭き取って、この町へ逃げ込みました。ありきたりな殺人事件のはずなのに、私のところまで辿り着くのが遅かったから逆に焦ってしまいました。
どうぞ、任務を遂行なさってください。
私はもう逃げも隠れもしません。
私のことをよく知っている彼女が、かつてこう言ってくれました。
「堂々としているから間違っていても分かりづらい」
と。
『誰よりも、ずっと』
「誰よりも、ずっと」
今年から私たちは高校生になる。
生まれたとき瞬間からずっと一緒だった幼馴染の彼。
小学生高学年の頃からずっと彼の事か好きだった。
高校は彼とは離れていて、県が隣の高校に君は通う。
離れてしまうのは仕方ないこと。
この別れを気に、私は強くなれた気がした。
私と彼のそれぞれの夢を叶える為、この3年間は勉強に集中しよう。
彼に好きな人が出来ちゃったらどうしよ。
なんて事を考えながら通学路を歩く。
この恋は卒業後に叶えれる事を願うばかりだ。
誰よりも、ずっと。
誰よりも、ずっと………?
私に誰にも負けないような、誇れるようなことなんて何もない。
いや、社会に馴染めないことなら………。
他にも私より苦労している人はいるな。
私なんて人より劣っているはいるが所詮軽度のものなのだ。
なんてつまらない人間なのだろう。
僕がキミの良さを一番知ってるんだ!そこらのニンゲンより絶対!!底がでこぼこしてる鮮やかな小さい靴を履いているヤツや、だるだるの襟を着た男や、声が高い女よりもずっと!
僕はキミの頑張りをずっと見てきたんだよ。知ってるもん、毎日本とにらめっこしながら紙にいろいろ書いてること。お湯に肩まで浸かってる時もぶつぶつ呪文を唱えてること。暖かいものでくるまれて横になってる時に泣いてること。その理由が頑張りすぎてるからだってことも。
だから胸を張ってよ!自分はすごいんだぞって!自分を信じてよ、自分はできるんだぞって!そんなことできない?自分は頑張ってない?まだそんなこと言うの?猫様であるこの僕がキミの情熱を見てるよ。
『誰よりも、ずっと』