『誰もがみんな』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〘誰もがみんな〙
「あの子になりたい。」
小学生の頃、彼女といっしょのクラスになった女の子たちは口々にそんなことを言った。当時、私だけその子を知らなかったので、「あの子ちゃんって、誰?」と聞いたしまったのは苦い思い出ではあるが、とりあえず彼女はみんなの注目の的だったらしい。
曰く、かつての天才ピアニストの子供で全国コンクールで最優秀賞をとったとか、模試も上位の成績を修めているだとか、ハリウッドの映画監督が彼女を見初めたとか、はたまた武道の心得があり、不審者を撃退しただとか、私たちとは世界線が違うレベルの優等生だった。それだけでも、へぇ~と感心したものだけれど、女子の眼中にあるのは別のことらしかった。当時、クラスにK君という(周りとは格が違う)イケメン優男がいたのだが、彼がその子(仮にNちゃんとしよう)を一頭気に掛けていたらしい。
それが羨ましいのだとか、綺麗でお似合いだけど気に食わないのだとかよくそんなことばかり言い続けられるな、と密かに考えていたのは覚えている。
数日後、宿題を取りにに教室へ戻ろうとすると、中にNちゃんの姿を見かけた。声をかけようとしたけど、いつもと違う鬼気迫るような表情をに恐怖に感じて、私は思わず後ずさって逃げた。途中の廊下でK君にぶつかってしまった。彼は謝罪の後にNちゃんの場所を聞いてきた。私は疑問に思いながらも答えた。その後のことは知らない。宿題は忘れた。
次の日からNちゃんはいつも通り、ニコニコした優等生だった。彼女の身体に傷は一つも見当たらない。
人はみな、誰しも言えないことがあるのだと思った。
誰もがみんな
みんな、生きているから笑う。有名な童謡にこんな歌詞があったななんて、近所の保育園から微かに漏れ出ているのを聴きながら、思い出した。最近では仕事に忙殺されて人前に出る仕事ではないのをいい事に、ろくに表情筋を動かさない日々を過ごしている。笑えていない私は、生きているのだろうか。誰もがみんなそんな笑いながら生きている訳じゃないのにな、なんて考えながら私は縄に首をかけた。
誰もがみんな 誰もがみんな幸せとは限らない
誰もがみんな生きている
誰もがみんな頑張っている
誰もがみんな辛い
他にもたくさんあるだろう。
でも何事も自分が一番、楽しくて辛い
そう思うのが人間という尊いものである。
それで良いのです。
この世界の私を起点とした半径3m外は残らず全て背景である。
人口密度に応じてその範囲は狭まり、背景の割合は増える。例えば、都会の雑踏は2㎜、田舎の農道は100m……。
何を言いたいかと言うと、すれ違う人間どもは皆、その背景として機能するその場限りの存在で、すべからく容姿などはランダムに生成されるということだ。
雑踏の声は実は彼らから発されたものでなく、全員が幻を聞いていて、会話の内容は不明瞭かつ漏れ聞こえた単語が意味のあるものとして処理されない、そんな形をしている。
肩をぶつけた足を踏まれたと思うのは実は肩や足がそれ単一の存在としてこの世界を跋扈しており、普段は透明な彼らが突如雑踏に現れることで、間近に居る肩や足の複合体である人間が犯人となる。
この雑踏のように不明瞭な話は単純明快な結論を持っている。
自分以外が背景であるこの世界は、ゆえに誰もが、一人である。
【誰もがみんな】2024/02/10
このぶんでなんとなくかたちがそうぞうできたひとはじぶんときがあいます
誰もがみんな
欲しがって
ぐるぐる回って追いかけて
巡り巡って穴の中
うさぎが担いで逃げてった
ちょっと待ってとあの子が言えば
スタコラサッサとお城に入る
そしたらおいらの頭の上に
ポンと飛び出て来たものは
金のひよこがピーチクパーチク
とたんにおいらが追いかけられて
いやよいやよも好きのうち
バレンタインのチョコくれよ
ハートを串刺す女王様
おいらを夢中にしちまった
助けてハニー甘すぎる
苦み走った良い男
チョコチョコ逃げるな 捕まえろ
同じだよ
違いばかりを
言うけれど
誰もがみんな
「今」を生きてる
お題☆誰もがみんな
─誰もがみんな─
世界には、様々な生き物が居る。
当たり前のように息を吸って、吐く。
仕事をしたり、学校へ行ったり、
逆に何もしなかったり。
でも、それだけで生きていられる。
幸せでいられる。
誰もがみんな、“当たり前”を信じて、今日を生きる。
だがそれが、僕には辛かった。
勿論、息を吸って吐くことなら、最初からできていた。
しかし、大人になるに連れ周りの“当たり前”が分からなくなった。
そんな僕は、「邪魔」「消えて」「うざい」と言われていった。
なんで、そんなことを言うんだ。僕は悪くないだろう。
世界が悪いんだろう。世界が可笑しいんだろう。
“勝手に”当たり前を作って、“勝手に”それを押し付けて、
“勝手に”それが出来ないと見捨てて、“勝手に”罵倒の言葉を浴びせる。
そんな世界、可笑しいだろう?苦しいだろう?
生きたくないと、思っても仕方ないだろう?
本当、生きていたくない。
それが叶わないのなら、息をしているだけで、褒めておくれ。
生きてるだけで、うんと沢山、褒めてくれ。
誰もがみんな不安を抱えている。
自分だけだと思わないでたまには周りを頼ることも大切。
ひとりで抱え込まないで。
全ての人に解って欲しいなんて思わない
ただ一人
貴方だけ
私と同じ気持ちであればと願う
誰もがみんな
同じだ
採血されるときを待っている
「……(まだなのか!?)」
変だな
おれの場合、誰もがみんな"同じ"とは
少々違う気がした
「では、ちょっとチクッとしますよ〜」
引き攣った笑顔のナースは
その言葉を言ってから
数分は軽く硬直している
血管を探る細くて頼りない指先に
ゴクリと唾を飲み込んだ
#誰もがみんな
誰もがみんな、辛い過去を背負っている。それはいじめだったり虐待だったり、束縛だったり、失恋だったり。人類みんな、死ぬほど辛い経験をしたはず。何度も心が折れそうになっても、時間をかけて立ち直ってきた。人間の心は強そうで脆い。それでも、何度も形は戻っていくんだ。心は何度でも動いてくれる。だから、安心して。明けない夜はないよ。
誰もがみんな勉強ができるわけではいなと思う、勉強ができる人は日々努力していて一つ一つにゆっくり時間をかけていく人こそ勉強のできる人だと私は思う。
勉強が出来ない人はシャーペンを握ることさえなく
いつもスマホを触ってばかりだとおもう
誰もがみんな
必ず1人は想い人がいて
今日もその人の事を想って
心を痛めてるんだ
最近の出来事を挙げさせてもらいますね…🫠
何か僕は俗に言う陰キャなんですが、同じクラスには当たり前のように陽キャが居る訳なんですよね🫠
僕はその日、普通に椅子に座ってボーっと窓の外を見てたんですよね🫠
そしたらその陽キャの1人の子が、ベランダ的な所に出て、僕の目の前にニッコニコの笑顔で出てきたんですよね🫠
「何だコイツ」と思いながら、適当に笑って手を振ったら嬉しそうにしてましたね🫠
その日は面白い事もあるもんだな〜とか考えてました🫠
2日後ぐらいから、そのニッコニコの陽キャが僕に異様に関わってくるようになったんですよね🫠
「今日来るの早くねー?w」みたいに言って僕の事をハグ(絞め殺す気があるくらいの力)してきたりだとか、
先生の「2人一組作ってください」という地獄なイベントの時も、僕が組む人を探してる時に、
「俺組む人いねーから組もー」と言ってくれたり、
僕が帰ろうとした時に「おいちょっと待て。一緒に帰るぞ。」って言ってきたりね…🫠(部活をサボったらしい🫠)
距離感ってあんなに難しいものだったかなって思うようになってますね🫠
友達もそれを遠くから苦笑いして見てますね🫠
マジでどうしようかなって思ってる日々ですね…🫠
「近い。止めて。」と僕が言うと、もっと酷くなってめっちゃほっぺを触ってきますね🫠
最近は雪がたまーに降ってきて、雪を思いっきり当てられるし…🫠
まぁそこから僕もやり返して雪合戦になります🫠
たまーーーーーーーに100円玉が多くて、ジュースを陽キャくんに渡すと、めっちゃわかりやすく喜んでいて面白いです🫠
取り敢えず僕なりの対応をしますね🫠
そういやMBTI…?みたいなやつ、巨匠(ISTP)でした!!
もう夜だから寝て、良い夢見てください!!!
だれもがみんな
そんな烏滸がましいことは
言えないの…
だれもがみんな
平等でありたい
差別も偏見もない
世界でありますように…
誰もがみんな面白いと思うような、そんな小説を書くのは不可能だよね
人にはそれぞれ好みがあるから
ほんの一握りの人にでもいいと思ってもらえるものが書けたらいいけど、この頃は、最悪自分だけでも楽しめたら、それでもいいかな、なんて思っている
今、コンテストに応募する小説の推敲をしているところで、これが完成したら、次は純粋に自分が楽しむためのものを書こうと思っているんだ
だって小説を書くことが大好きなんだもん!
ここに辿り着くやつは誰もがみんな何かを抱えてる。死に場所を探してるやつもいれば、必死に生きようとしてるやつもいる。あんたがどういう経緯でここに来たのかは、俺には関係ない。興味もない。
そう言うと男は、気だるそうに紫煙をくゆらせた。
天井付近まで立ち上って消えてゆく煙をぼんやりと追いかける。追いかけながら、問うた。
「あなたはなぜここに?」
「……」
「他人に興味を抱かないのは、自分に興味を持たれるのを避けるためではないのですか?」
煙の消えた一点を見ていた視線を男に向ける。男は、言葉の意味をさぐるように眉根を寄せてこちらを見ていた。
「僕は死にに来たわけでも、生きるために逃げてきたわけでも、ないのですよ」
長く、とても長くお互いを見やっていたと感じたが、おそらく沈黙はほんのわずかだったのかもしれなかった。
こちらの瞳の奥まで覗き込んでいた男が、その貼り付けた無表情を、ふ、と弛緩させる。
意外と早かったな、と男はシニカルに笑った。
「もう少し時間がかせげるかと思ってたよ」
小さくつぶやいて、腰掛けていた椅子の背もたれに体を預けた。
「どうやってたどりついたんだ」
「興味はないのでしょう?」
男はさも可笑しそうにクツクツと笑った。
これから全てを絶たれようとしているというのに、まるで親しい友人を見るようにこちらを見、哄笑している。
周りにいるみんな性格全然違うけど一緒にいて楽しい人しかいない。自分と同じで笑のツボが浅かったり、いつも元気で素直な人だったり普段大人しいけど仲のいい友達の前では思いっきりはしゃいだりみんな違う。だから自分は、みんな好き。誰もが一緒な性格だと面白くないもん。
【誰もがみんな】
あなたは、誰もがみんな声を掛ける素敵な人。陽だまりのような暖かな人。
どこかに連れ去られそうで、心配になる。
(お願い、何処にも行かないで―――。)
声が喉元までせり上がってくるのを、慌てて飲み下す。
あなたの周りは、いつもたくさんの人で溢れていて、誰もがあなたを好きになる。
あなたは、誰にでも優しくて、嫌な顔ひとつせずに、屈託なく喜怒哀楽を伝えられる素敵な人。
(あぁ、また埋もれて。)
囲われて何処かへ連れて行かれてしまうのではないかと、ハラハラする。
遠巻きにそっと見守るように、あなたを視線で追う。少し胸が痛んで、肩にかけている鞄のベルトをぐっと握り締めた。
(―――っ。大丈夫、いつもの事だから。)
溢れる取り巻きの中へ入ることも出来ず、見守るしかない。
せめて、穏やかに笑って戻ってくるのを待ちたいのに、心は少しもままならない。
視線を外すことも出来ず、居た堪れなくなって俯いた。枯れ葉が1枚、風に流されて足元へ寄り添った。情けない自分を映しているような気がした。
ふと気が付くと、囲みの中からあなたが大袈裟に手を振っていて、満面の笑みを寄越していた。
小さく手を上げると、囲みの中からこちらへ走り出てきた。
「かっちゃん、ごめんね!おまたせ。行こう!」
あなたは囲んでいた人たちに向かって、大きく手を振って、お礼を言っている。
「場所聴いてきたから、こっち!」
躊躇いなく自分の手を握るあなたの手に釣られて、歩き出した。