『誰もがみんな』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『誰もがみんな』
誰もがみんな特別な存在になりたい
私はそうですわ
主人公が無双してモテモテになるお話は
昔から大人気でしょう?
みんな主人公に自分を重ねて気持ちよくなってますの
私もそうですわ
けれど現実は物語のように上手くはいかないものです
認められたい愛されたいと願って
自分を大きく見せたり相手を貶めたり嫉妬したり
雁字搦めになるばかりですわ
どうすれば愛されるようになるか調べてみたら
相手を特別扱いしてあげることが大切だと
そう本に書かれていました
私はどうかしら?
自分のことばかり気にして周りのものたちの尊さに
気付かぬまま過ごしているのではないかしら
もしこのまま無碍に扱えば
私は台本通り今までのツケが回ってきて
没落の道を辿る事となるでしょうね
人でも植物でも猫でも絵でも何でもいいです
慈しみ感謝し大切にする心を忘れずにいたいですわね
悪役令嬢にそんなものは似合わない?
確かにそうですわね
やっぱり今の発言はなかったことにします!
誰もがみんな
自分自身を知らないままこの世界にやって来る。
何が出来て、何が苦手で
何が好きで
どんなことに心が震えるのか。
それらは全て
この世界で体験して初めて知っていく。
そして、その過程は
みんなバラバラであり、
体験できることも
得られる価値観もしかりだ。
誰もがみんな自分のことを探す旅の最中であり
誰もがみんな長所短所を持ち
誰もがみんな万能ではない。
そう思うと、この世界の懐は案外広いのかもしれない。
人というのは気まぐれで頑固だ
それぞれ皆、
自分よりまともな人はいないと信じている
それを信じていない人は
立派な哲学者か
病人だ
人として生まれ育つなら
一度で良いから
自分のことなど構わずに
世界を見ることができたら
きっと今までにない
生命の満足を得られるのに
「誰もがみんな」私を好きじゃないのは分かってる。
そりゃ全員に受け入れられるとは思っていないわ。
でも、私は
私が一番好きな私でいたいの。
好きなメイクをして、好きな格好をして、
好きなことをしたいの。
ふと振り返った時、恥じない私でいたいだけよ。
周りの目なんて全然気にならないくらい、自分に夢中でいたいの。
【誰もがみんな】
子どもの頃は誰もがみんな幸せに生きていると思っていた。
身近であれば親であり、友だちであり、先生である。
しかし日々を重ねていくと、「あれ?そんなことないのか」と思うようになる。
まず私。
給食で嫌いな食べ物が出た。あぁ不幸である。
なおかつ残してはいけないというルールが適用され、鼻をつまみながら完食した。
いつ同じ献立になるかわからない恐怖に怯えるのである。
次は親。
私と同じ時間に家を出て、帰るのは私が風呂時であった。疲れきった表情の中、残り少ない自由な時間を浪費していた。
次は友だち。
上級生とケンカをし、痛手を負っていた。しかも先生からこっぴどく叱られるのであった。
最後は先生。
私たちのような生意気な子どもたちを相手に、日夜奮闘していた。
変なタイミングで怒ったり、理不尽な言動は今にして思えばストレスで堪らなかったのかもしれないのだ。
私は一側面でしか皆のことを知らない。
一面だけを見て「幸せではないのかな?」と思っている。
そうはいっても、別の面から見れば幸せであった瞬間はあったのだろう。
私だって好きなものが給食に出ていれば、その日は幸せであった。
じゃんけんで勝って、休んだ人の分まで食えれば大したものである。
歳を重ねればどんどん良いことだけではなく、嫌なことも増えていく。
その比率を考えると、私が見ていた他人はごく一部であったのだなと再認識する。
生きている間ずっと不幸という者があるなら、幸福の価値を高く設定しすぎていると思うのだ。
古来から私たちは生きているだけで幸福という時代があり、何事もなく生存し続けている瞬間にこそ幸福は芽生えているはずである。
怪しい宗教のような発言をしたが、不幸なときはそんな戯言を言えないのである。
だが今の私は子どもの頃よりも力を持ち、給食の献立などに縛られず、自分の食事など思うがままなのだ。
不幸なときの献立は、私の好きなカレーである。どうだ。
味覚は子どもの頃からまるで成長していない。
朱里は、深夜の田んぼ道をひとり歩いている。
辺りに街灯はなく、スマホのライトだけが頼りだ。
今にも雨が降り出しそうな空は、やがてゴロゴロと音を立て始めた。
「あー、疲れた」
今日も給料の発生しない残業をこなしてきた。
最近は業績が底を突いているらしく、上司はピリピリだ。
働き方改革とか国が声を上げているけど、こんな田舎は
いつまでも昭和おやじばかりである。
急な雨に興奮した蛙がけたたましく鳴き出し、さらに苛立ちが増す。
まあ、そんなことはどうだっていい。
明日は3ヶ月ぶりの休日だ。ゆっくり寝てやる。
早歩きで歩いていると急にライトが消える。
充電切れかな、さっきまで結構残ってたのに。
すると目の前に薄い影のようなものが現れた。
おかしいな、灯りなんてどこにもないのに影が見える。
微かに見えるそいつの口がにわかに微笑んだかと思うと、ゆっくりと、いや段々スピードを早めて近づいてくる。
「キャー!!」
来た道を全速力で走って逃げるが、圧倒的にあちらのほうが早い。
とにかく、誰かに助けを…。
すると丸い小さな家が観えた。
ここに匿ってもらおう
激しくドアをノックする、がその音は無音の暗闇に応えるばかりだ。
ついに影が追いついてきた、もうだめだ…。
跡形もなく朱里は姿を消した、と同時に家から老人が顔を覗かせる。
「うまくいったかね、樹液細胞くん。」
「はい。これが最後でした。とりあえず治療は終了です。」
「ありがとう、本当に助かったよ。」
「はい、肺がんはいつ起こるかわかりませんから、困ったらすぐ呼んでくださいね。」
そうして、彼は去っていった。
これは誰の身体でも起こり得ることです。
気を付けてくださいね。
『誰もがみんな』
誰もがみんな幸せな世界なんてない。
幸せな人がいるなら
どこかに必ず不幸な人がいる。
手を差し伸べることが正義かどうかなんて
私にはわからない。
【誰もがみんな】
誰もがみんな
孤独な魂を抱えている
夜空の星々のように
孤独に輝いている
生きる悲しみを抱え
孤独に輝いている
誰もがみんな
堂々と歩きながら
そしてちょっと誤魔化しながら
オナラをしているはずさ。
誰もがみんな
誰もがみんななんの為に
生きているのかを知りたい。
"誰もがみんな"
人は誰しも、他人に見られたくない、知られたくない自分がいる。
そんな自分を知ったら、幻滅されるかもしれない、軽蔑されるかもしれない、嫌われるかもしれないという周りの人の評価への恐れ。《普段の自分》と《周りのイメージの中の自分》の相当な乖離。色々な理由がある。
俺の理由は、《周りを巻き込みたくない》。
痛い思いや辛い思い、苦しい思いをするのは俺だけでいい。
別に周りを信じてないとか、周りを過小評価してるとかじゃない。信じて動くところが多々あるし、十分すぎる程評価しているつもりだ。
それ故に『こいつならこう動くだろうな』『あいつならこう言いそうだ』と、ある程度予測ができる。その末が、そいつが傷付くような結果の時。
傷付くところを見たくないから、あからさまに、『自分はどうなってもいい』『どう思われてもいい』『恨まれてもいい』と手段を選ばずに、突き放す。
戦うのは、抗うのは、俺だけでいい。
生きていることは奇跡であり、何と素晴らしいことであり、ありがたいことかと思う。当たり前に思われていることが、生きていることで、貴重な体験をしているのだと感じるようになった。
誰もがみんな
誰もがみんな一緒じゃなくていい
何もかも違ってていいんだ
誰もがみんな、結婚したいわけじゃない。
誰もがみんな、恋をしたいわけじゃない。
誰もがみんな、甘いものが好きなわけじゃないし、
誰もがみんな、ネットを使ってるわけじゃない。
一人が好きな人もいるし、恋愛に興味が無い人もいる。甘いものより辛いものが好きな人もいるし、情報収集のツールは新聞とTVと人、っていう人もいる。
結婚したい人と一人が好きな人は性格が合わないかも知れない。甘いものが好きな人と辛いものが好きな人は食べ物で喧嘩することもあるかもしれない。ネットを使っている人と使っていない人とでは、価値観が全く違うかもしれない。
たった一つ、多分間違いなく言えるのは、
誰もがみんな、幸せになりたいと思ってる。
そしてこれも多分間違いないのは、
その幸せの形は一つとして同じものがないということ。
END
「誰もがみんな」
誰もがみんな
その夢を否定してる訳では無い
失敗してほしくないと思ってるだけ
だから否定的になる
だからって諦める気にはならないでしょう?
みんなが目指せるって訳では無い
反対に目指せないとでも言いきれない
可能性を信じてみようよ
誰もがみんな
誰もがみんなできるとなんて思わないで。
そんなこといつだって思う。
姉はできて、私はできない。友達はできて、私はできない。みんなそれぞれ得意不得意があるんだ。
そんなことわかってるんだ。でも、ほんっとに悔しい。少し例えが汚いけど反吐が出るほど悔しいときだってある。何が悔しいかって、自分の負けず嫌いがそうさせてるんだと思う。実際そうだろう。それでも勝ちたいと思ってしまうんだ。
ちゃんとした事、言いたいことをまとめると、誰もがみんな出来ると思わないで。でも出来ると思いたいんだ。こいつにこれは出来ねぇから期待しないでおこうなんて私は思われたくない。でも初めから期待しないで欲しい。
我儘だ。
なんか最近こんなことばっかり考えてしまう今日この頃ですが皆様はどうでしょうか。最近こんな感じの類でまた悩んでおります(思春期というやつですが思春期やししょうがない。と言われたくないと)はぁ…
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。というより付き合っていただいてありがとうございました。
今日のお題は『誰もがみんな』でした。
君は誰にでも優しい。
クラス全員の名前を覚えているし、住む世界が全く違う僕の名前を覚えていてくれる。
人の為に怒って、泣いて、喜べる。
そんな君だからきっと皆に好かれる
そんな君だからきっと皆の中心なんだ
そんな君だから、そんな君の特別になりたいから
僕は君が嫌いだ、僕だけが君を憎もう。
この広い世界でたった僕だけが君に憎悪を与えられる。
あぁ、こんな素敵な事はない!!
【誰もがみんな】
あぁ、まただ。
クラスの窓側、一番うしろの角の席。
特に何をしたわけじゃないのにずーっと睨んでくるアイツの視線。
人見知りなアイツは誰に対してもオドオドして困ったように眉毛をハの字に下げる。
そんなやつがこっちを見る時にだけ鋭く反抗的な目で見つめてくる。
実害は無いけど正直結構困るんだ。
自然と上がる広角を
背筋に走る興奮を
…一体どうやって誤魔化そう
誰もがみんな
誰もがみんな
愛し 愛されたいわけじゃない
誰もがみんな
同じ未来を望んでいるわけじゃない
もう放っておいて
私は『わたしの幸せ』を見つけたいだけ
『あなたの幸せ』を押し付けないで
それを『優しさ』だと思い込まないで
#誰もがみんな
誰もがみんな同じじゃない
みんなと同じじゃなくていい
自信を持ってね。
誰もがみんな
(本稿を下書きとして保管)
2024.2.10 藍