君は誰にでも優しい。
クラス全員の名前を覚えているし、住む世界が全く違う僕の名前を覚えていてくれる。
人の為に怒って、泣いて、喜べる。
そんな君だからきっと皆に好かれる
そんな君だからきっと皆の中心なんだ
そんな君だから、そんな君の特別になりたいから
僕は君が嫌いだ、僕だけが君を憎もう。
この広い世界でたった僕だけが君に憎悪を与えられる。
あぁ、こんな素敵な事はない!!
【誰もがみんな】
あぁ、まただ。
クラスの窓側、一番うしろの角の席。
特に何をしたわけじゃないのにずーっと睨んでくるアイツの視線。
人見知りなアイツは誰に対してもオドオドして困ったように眉毛をハの字に下げる。
そんなやつがこっちを見る時にだけ鋭く反抗的な目で見つめてくる。
実害は無いけど正直結構困るんだ。
自然と上がる広角を
背筋に走る興奮を
…一体どうやって誤魔化そう
2/10/2024, 11:49:41 AM