『誰かのためになるならば』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「いいんだ、それで」
君はひどく軽い笑顔を浮かべた。それはきっと、真夏の青空に似ている。清々しくて、雲ひとつなくて、まっさらで、──その明るさに焼かれてしまう人間たちのことなんて、微塵も考えていない。
「俺の行動が誰かのためになるならさ。それだけで、報われた気持ちになる。実利がなぁんにもなくったって」
「──なるほど。……なるほど、ね。君は、そういうやつだったか」
「うん」
「我らが生徒会長様は、反吐が出るような愚か者ってわけだ」
心底軽蔑した瞳でそう告げてやっても、君は優しい笑みを崩さなかった。それが気に食わなかった。──誰かのために、なんて、まったく。
まったくもって、バカバカしい。
「愚か者でも世界は変えられるよ」
「改善になるかはわからないけど」
「そうだね。そうしたら、まあ……また出てくるでしょ。俺みたいのが」
そう告げて、本当に、君は最後まで憎らしくて/愛おしくて/どうして君が/いかないで、
「ばいばい」
──肉塊の潰れる音は、静かな世界でやけに響いた。
きっとそれが、彼らの革命の狼煙なのだった。
#誰かのためになるならば
「誰かのためになるならば」
そう言って笑顔で旅立っていく貴方を、どうして引き止められましょうか。
「必ず帰って参ります」
だからどうか泣かないで、笑って送り出してください。そんな優しい言葉をかけてくれた貴方。
本当なら行かないでと叫びたかったけれど、そんなことを口にすることすら許されなかった、あの時代。
誰もが大切な人を、家族を、行かせたくない戦地へ送り出した、あの時代。
あれから何年も何十年も経った、今。
すっかりシワシワのおばあちゃんになってしまった私を、あのころと変わらないままの貴方は迎えに来てくれました。
「誰かのためじゃない、あなたの為になるならば。そう思って戦地に向かったのですよ」
そのひと言に救われた私は、まるでサナギが蝶に生まれ変わるように、シワシワのおばあちゃんという『殻』を脱ぎ捨て若い頃の姿に変わると、あなたに手を引かれるまま、新しい光の中に向かって走り出したのです。
「誰かのためになるならば」と身を尽くして来たようだけど…
その『誰か』は「君のためになるならばと」尽くしてくれたのかい?
誰かのためになるならば____
誰かのためになるなら、
自分なんてどうでもいい。
ただ、誰かのために
自分の大切なものを犠牲にされるなら、
その誰かなんてどうでもいい。
人のために何かができるだなんて、なんて素晴らしいことなのだろうか。強制でも任意でも、他人のために動くという行動をとったら、人は認められるべきだ。他人のためになったなら賞賛されるべきだ。
けれどわたしは、賞賛されるためではなく、あなたの笑顔を見るために行動する。
#誰かのためになるならば
誰かのためになるならば
自分を犠牲にして構わない?
自分さえ我慢すればいい?
そんな働き方も
生き方もしたくないなあ
誰かのためになるならば
貴方様に、生涯この身を捧ぐと誓った。
あの日から、私の全ては貴方様のために。
貴方様の笑顔が、優しい眼差しが、私の名を呼ぶ綺麗な声が、私にとっては全て宝物です。
しかし最近の貴方様は、どうも思い詰めているように見えた。理由を尋ねても、にこりと笑うだけ。
風の噂で、貴方様は重い難病を患っている事を知った。
それも、寿命はあとわずか。
私は純白のベッドに横たわる貴方様の手を握っていた。
もう、長くはない。
直感的にそう感じた。
「ねぇ、お願いがあるの。
私の命を、あなたの手で終わらせて」
消え入るような声で、貴方様は懇願した。
聞き間違えかと思いたかったが、貴方様の瞳に迷いはなかった。
大切な人の命をを、自分が奪うなんて。
躊躇う私の手を、貴方様は優しく握りしめ、微笑みを浮かべながら私の手を首元まで持ってきた。
残酷だ、と思った。
それでも、これが貴方様の幸せになるならば。
――どうか、安らかに、お眠りください。
私の涙は暫く止まらなかった。
誰かのためになるなら私は一体何をする。
他人になんて興味は無い
もし私の行動1つで人を救えるとしても私は動かない
私は最低だ、きっとアニメの世界に行けばヒーローに殺されるヴィランの1人だろう。
ただ存在が邪魔なだけの邪悪な生き物
それでも、そんな私だって人の役には立ててると思う時がある
でもそれはきっと声をかけられなければ動けない
1人で勝手に行動して恥をかくのが怖いから。
こんな私でも誰かの役に立ててるのだろうか___
「ね、お願い。最後に、さ私のわがまま聞いてくれる?」
「ん、いーよー。僕ちょうど暇だったし」
「あの、ね。この近くにさ、孤児院があるでしょう。そこにね、私の遺産ぜーんぶ寄付しておいて、くれる?お願い、」
「いーよ。ワガママってえのはそれだけ?」
訊いてみても返事はない。
もう二度と動かない、彼女だったモノがあるだけ。
「いやあ。本当にいい人だったよ。初対面だけど。よくあるんだよねえ。初対面の人に昔からの友人だって思われること。」
けたけた笑いながら一人で喋る。
「で、なんだっけか。寄付か、そっかそっか。」
そう言うと彼女は、この家の地下へと向かった。
「んー!サイアクな空気ー!」
地下の金庫にそっと近づくと、ガコンと音を立てて扉を外した。
金庫の中には沢山の金。
「彼女ねえ、誰かのためになるなら私死んでもいいわって言ってた、らしい。頭のおかしい彼女にしちゃ、なんか良いこと?いってたね」
こちらを見ながら語り出す。
「余命残りわずかって宣言されたからってさ、すげーのよ?自分の内臓ぽぽいのぽい!換金しちゃいましたあ」
阿呆かあ!と叫ぶと彼女は、金庫の中の金に火をつけた
「いやー!物凄い阿呆!本当に死ぬんかーい!例えやないんかーい!生きろやあ!」
何処から取り出したのか、消化器で火を消す。
地下からでると、死体に向かって叫ぶ。
「起きんかあ!阿呆!頭ほんっとうにおかしいなあ!書き替えたる!テメエの人生書き替えたるわ!」
そう言うと紙とペンを取り出し、なにかを書き始めた。
「……焦げ臭い。」
「起きたな?!テメエ起きたな?!燃やしたからな!金!全部!」
「全部?!内臓売った意味は?!」
「ナッシングじゃ!生きろ!」
「余命残りわずかだけど?!後2日だけど?!」
「あー!話が長え!オチがねえ!とりあえずテメエは生きる!あと50年は生きる!それ以上生きるかもだけど!生きる!」
ポカンとしている死体だった彼女から視線を外し、こちらを向くとまた彼女は叫ぶ。
「この話はオチがない!オチが!ない!(大事だから2回いうよ)とりま、誰かのためになるならーで命投げ出すなあ!分かったか!内臓換金少女!」
『誰かのためになるならば』
本当にオチがねえのよ
私は生きていて何かを感じることは多々あるが
誰かのためと言われるとそのような経験はない
貴方はそんな経験があるのだろうか?
齢15の僕に分かるだろうか
30を超えれば分かる様になってくるのだろうか?
答えは誰も知らない神も悪魔も誰も知らない
闇の中に一つポッカリと浮かんでいるのだ
【誰かのためになるならば】
最近、有名人が自分のセクシュアリティを公表することが増えてきた。
公表する人は皆、もし同じ境遇の方のためになるならば、カミングアウトしないまでも、1人で悩んでる方に、一人じゃないって思ってもらえるのであれば、そんな気持ちで公表しているんだと思う。
セクシュアリティを公表すると、イジメにあうんしゃないか、友達が離れてしまうんじゃないか、親にどう伝えよう、認めてもらえるんだろうか、いろいろな悩みがあると思う。
セクシュアリティをカミングアウトすることは、相当な勇気が必要だとおもう。一人でも背中を押してくれる味方がいると、少しは気持ちも楽になるのかな?
私はあまり、誰が誰を好きになったみたいなことは興味がなくて。相手が女でも男でも、幸せならそれでいいと思うし。
私がこんなスタンスでいるからか、カミングアウトされたことかある。〈へーそうなんだ。一緒にいて幸せ?〉みたいな。「気持ち悪くない?」って言われたけど、〈幸せならそれでよくない?〉って言ったら、「ありがとう」と言われた。
感謝されることはしてないけど、けど、その子の気持ちが少しでも軽くなるなら、その子のためになるなら、私は、すべてを受け入れるよ。背中を押すことはできないかもしれないけど。
でも貴方の味方でいることはできるよ。
人と違うことは、ただの個性だと思うから。異性が好きになることは、別に〈普通〉ではないし。割合的に異性が好きな人が多いだけで。
セクシュアリティなんてただの個性。
個性は大事にすべき。
誰かのためになるならば、と、自分を犠牲にできる人間ではないと思う。思うというか、実際そう。
家族とか、友達とか、大切に思ってる人相手にさえ、自分を犠牲にできるかどうかわからない。どこまでいっても自分が大切で、そんな薄情な自分が怖くて不安できえてしまいたくなる。自分自身はこんなに周りにしてもらっているのに、私はきちんと返せるのだろうか?人からの優しさが、暖かいだけ不安になる。
大切だと、思っているはずの人たちに、こんなことを思ってしまう自分が情けないなと常々思う。
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誰かのためになるならば
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あなたは
知らない誰かのために
どこまで出来ますか?
家 嫌
事 荷 い
の 物 一 な
手 運 緒 物
伝 び に を 自
い を 幸 い 食 分
を 代 せ て 仕 べ を
す わ誰 を 上 事 て 捨
る りか 願 げ を 上 て
こ にを う る が げ る
と す嫌 こ苦 こ 誰ん こ こ
? るい とし と かば おと と
借 こに 嘘 ?み ? をる 金? ?
金 とな で を 殺こ を
を ?る 幸 耐 すと い 呪
か こ せ え こ? っ 家う
ば 愛と に る 友 と ぱ 族こ
う を? し死 こ 達 ? い をと
こ瀕取 てを と を 嘘寄 売?幸
と死り あ覚 ? 見 を付 る を
?の上 誰 げ悟 捨 嘘す こ 壊
魚げ か るで て でる と す
をる の こ戦 命 る 言こ ? こ
見こ た とう 懸 こ 自 いと と
なと め ?こ け と 分 訳? 地?
か? に と で ? を す 獄
っ 毎 ? 守 蔑 る に
た 日 り ろ こ 墜
こ 涙 ぬ に と ち
と を く し ? る
に 流 こ て こ
す す と 押 と
る こ ? し ?
こ と 殺
と ? す
? こ
と
?
他人に
┏━━━┓
┃出 あ┃
┃来どな┃
┃まこた┃
┃すまは┃
┃かで ┃
┃? ┃
┗━━━┛
誰かのためになるならば
貴方はどんなことをする?
私は、ある程度自分ができる範囲ならする。
あー、でも自殺しろとか無理だよ?w
私は、死にたいが出来ない。
自殺が出来ないのは、誰かに生きろって言ってしまったからだ。
生きてたらいいことがあると人を励ましたからだ。
生きろって言った人間が死ぬのはダメだろ?
それに、私はこの世を知った気でいる。
いや、私たちか…
この世は、残酷で、汚いが、綺麗で美しい。
それをできる限り知れたら私は死んでいいと思う。
寿命というものが私たちにはあるから全て知るのは私たちが作った神様という幻ぐらいだろう。
誰かのためになるならば、悪役を引き受ける。
そんな人が減ったなぁ〜と思う。
誰かに手を貸したり、助言したり…
そんな当たり前の事が難しくなっている。
そんな気がする。
事務室の若い子に備品の補充をお願いした時、在庫の場所が分からなくてウロウロと探し回っていた。
部屋には20人弱居たけど、誰も彼女に助言した者は居なかった。
時が過ぎる程、部屋は異様な雰囲気になっていった。
教えてあげたいけれど…
ウザがられるかな?
みんな、爪先立ちの前傾姿勢をキープしている様な、そんな感じ。
私は部署が違うので、彼女には教えてあげられず、他の人にも頼み難く、どうしたものかと思っていたら、外出先から戻った室長が事態を収束してくれたのだった。
事務室のみんなが息を吐いた気がした。
「死にたい」
そんなことを言うと絶対に言われる言葉。
「生きたくても生きれない人がいるのに」
「あなたが死にたいと思った日は誰かが生きたかった日」
「かまってちゃんじゃんwww 」
顔も知らない誰かが生きれなかったんだから生きなさいってこと?
冗談とかノリだと思ってるの?
私の苦しみも何も知らないくせに。
誰かのために生きなきゃいけない世界なら私はいらない。
他人に喜んで分け与える人。それが彼女の第一印象だった。
困っている人がいれば息をするように助け、ただ、そうするのが当然、というように老若男女問わず手を差し伸べていた。
そんな彼女を「偽善者」と陰口を叩く人間もいた。
なにかの拍子でふと尋ねてみたことがある。どうしてそんなに人の為に行動できるのか、と。
彼女はまるで苦手な野菜を話すかのように言った。
「誰かのためにじゃないと生きられないんだよね。自分のために生きられないの。」
少しうつむき寂しげに言葉を続けた。
「これも『偽善』なのかな……。」
/「誰かのためになるならば」
私という人物は御大層なものではありません
すぐに面倒臭がり放り出したくなるし
ちょっとしたことで腹を立てるし
正義か悪か、そんなことはどうでもよく
私というものに害なす者は簡単に呪うことだってある
なんの取り柄もありません
他人に嫉妬するほどの気力も失いました
未来への希望、ありません
そんな私でも
そんな私でも
世の理不尽なニュースには少しばかり憤るし
自ら命を投げ捨てた者の噂を耳にすれば
その人生を思い、少しばかり憂うこともあるのです
私の人生は御大層なものではありませんが
私に優しい者たちの人生が
少しでも幸せであればと
願うくらいの心はあるのです
あなたのためなら
死んでもいいって思うし
生きていたいとも思う。
誰かのためになるならば、なんて考えるだけで反吐が出そう。
頭ん中、大槻ケンヂの人間嫌いの歌がいつも流れてる。
人間てやだな
人が大嫌いだ
ちっちゃな世界にひしめきあって
やなやつばっかだから
とにかく人が嫌いって歌なんだけど、聴いたことある?
ないよねえ、もうずっと前の歌だもの。
でもさー、この歌。ちょっと例外があってね、
君以外の、君以外の、君以外の、君以外は、っていう。
ただ1人生き残った君に、おめでとう。
そして世界に、おやすみなさい。