『見つめられると』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
見つめられると好きになってしまう。
男はそんな簡単な生き物である。
「ね、私ってどんな人間に見える?」
「うーん そうだね…」
友は手にしていたカップを置くと、目を細めて
口を固く引き結び、じっと私を見つめる。
「肌ツヤ良くて健康的だよね。夜遊びとかしない感じ。コンタクトだから視力は弱くて実は読書家あるいはゲーマー」
「清潔感があって人を不快にさせる要素はないかな」
「服装やメイクはもっとフェミニンな感じにしたほうが似合うしウケ良さそうだけど、そういうの嫌いで敢えて、なんだよね」
ぺらぺらと矢継ぎ早に捲し立てる。いや…そういうのじゃなくてさ…なんていうのか…
「育ちも良さそうで人当たりもいい。でもやや内向的で繊細で対人関係には臆病か?」
あーもう!
「違うよ!そんな分析しなくていいんだって!
フワッとでいいのに!クールとか知的とか…オシャレとかミステリアスとか…雰囲気よ!」
「…なるほど。パッと見の雰囲気というのなら…いま自分で言ってたやつの正反対かな!」
そう言うと笑って肩をすくめ、残りのコーヒーを飲んでる。残念やら悔しいやらそれなりに納得やら…。
ま、長い付き合いで私のことよくわかってくれてるよね。私のほうが自分のことわかってなくて、
目指す自己イメージとはズレまくってるんだな。
はぁ。自分で自分を見つめ直さないと…。
「見つめられると」
#374
【見つめられると】
大抵の野生生物は
見つめられると怒る
視線を敵意と感じるのだろうか
人間はどうだろう
視線を敵意と好意
どちらに取るのだろうか
見つめられると
何か悪いことをしたかな?
何か嫌われるようなことをしたかな?
って不安になるんだ
人に嫌われることには慣れてる
ちょっとみんなと考え方が違うから
共感性に欠けるから
女子と連めない…
悪い方に考えがち
でも好きな人には
見つめられると…照れるよね
そして
ものすごく幸せ♡
けど
見つめられるより見つめていたい
別にゲームしててもTV見ててもいいよ
その横で私はゴロンとして
君の顔なら一日中見ていられる
かわいいね♡
って言うと照れる君の顔もまたかわいい
見つめられることは苦手だけど
見つめることは嫌じゃない
勝手だねw
見つめられると
その大きな瞳で
真っ直ぐに見つめられると
僕はいつも負けてしまう
でもダメだよ
ちゅ〜るは爪切りの後でね
飾られた美術品。
広がる空、流れる雲。
散歩中の犬。
通学路の子ども。
揺れる公園の遊具。
工事現場の職人。
電信柱のカラス。
道端の雑草。
なんて事のないものすら、
君にそれらを見つめられると、少し、寂しい。
“見つめられると”
きみは見つめられると照れながら目を背ける
そんな女の子だったよね
きみは、今ごろぼくより背が高くてかっこいい男の隣で歩いてるのかな
そうしてその男に見つめられると照れながらまた目を背けるのかな
ぼくだけの景色にしたかったな
見つめられると
ドキドキした時もあったなぁ
今、偶然会って見つめられたら
あの時のよぅにドキドキするのかな
まさに運命の出会い
真っ直ぐに私を見つめる、つぶらな瞳
まんまるフォルムの白いボディ
ゲームセンターのクレーンゲーム
ガラスの向こう側で
君は王者の風格で、そこに鎮座していた
「くっ、あとちょっとだったのに!」
出会いから30分
私は未だ思い通りにいかないクレーンの前にいた
あと少しなのだ
一回進めるごとに少しずつ、しかし確実に
あの子はゴールへと近づいている
手のひらを見る
3000円分両替したはずの硬貨はもうない
1つのゲームに賭けるには十分過ぎる額だ
もう諦めなければ
残念だが、これもまた運命
別れの挨拶をとあの子を見つめる
そしてー
あの子のその瞳に見つめられると
私の決心はサラリと消え去り
再び財布へと手が伸びるのであった
見つめられると
想い人がいます。
彼女は帰りの道で少し目の端を通るだけ
名前も歳も、住所も知らない。
ある日、コンビニで偶然ぱたりと出くわし
挨拶を交わした
優しく可愛らしい声だった。
その日から、コンビニによく行くようになった。
安いお菓子ひとつを買いに行くだけ
店員にも顔を覚えれてしまった。
彼女とは挨拶を交わしているうちに
世間話をするようになった。
そして帰り道、目の端を通るだけだった
彼女が僕に手を振り返してくれるようになった。
その時の笑顔が眩しくて、
見つめられると鼓動が早くなる。
再確認するんだ
僕は彼女が好きなんだと。
見つめられると
そんな風に見つめても
本当の『わたし』は見つけられない
どんなに見つめても
『わたし』の嘘は見破れないから
見つめられれば見つめられるほど
『わたし』の殻は硬くなる
だから…
時々目が合うくらいに
そっと見ていて
離れたところから
そっと見守っていて
まだ見つめ返せるほど
『わたし』の心は 強くないから
見つめられると困るよ
今ダイエットするって決めたから
本当は食べちゃいたいの
買ってあげたいの
ごめんね
脂質の塊だからさ
揚げ物さん洋菓子さん
さようなら
見つめられると、とても参ってしまいます。
こちらを見つめる目線にとても弱い自覚があります、私は子犬を健康的に飼うことはまず出来ないでしょうし、わが子を厳しく叱ることも出来ないでしょう。
子犬が愛おしくて仕方がありません。
あのくりくりの目とちいさなあんよが今隣にいてくれればこの気圧で軋む関節の鈍痛も吹き飛んでくれそうなのに……。
大人の目を見る事を拒否して眉間のシワをよく観察するようになってしばらくたちます。
この緊張しいの為のライフハックに無意識に頼りきってしまって、もうそれを知る前の感覚は記憶にありません。
人を見つめることになんの意味があるのでしょうか、恋慕でしょうか警戒でしょうか。
そう想ったことはあっても見つめてみたことはありません、子犬の忙しないしっぽくらいです。
私が思っている以上に人が人を想う気持ちは力強いものだと、最近よく驚かされます。
私があまりに無関心すぎやしないかと人の真似をして人を想っては、芝居がかりすぎだと心がわらいますが、結局母や友人に会う度にまた驚かされることになるのです。
今度会った時、母の目だけでも1度見てみようと思います。
★見つめられると★
あのクリンクリンのつぶらな瞳
どんなイタズラも許せちゃう
小さな体でこっちを見上げて
じーっと見つめるキラキラの宝石が2つ
なんてズルい!
それって作戦?
あ~!やっぱりわんこって可愛い!
最高で最強に可愛い!
生きている意味なんて、無いと思っていた。
死んでいる様に生きていた。
それなのに、僕のこの心臓が音を立てたんだ。
君の途方もなく澄んだ瞳が、僕のこの心を掴んで離さない。
嗚呼、死んでいたのではなかったのか。
ちゃんと生きていたんだな。
鼓動の音を全身で感じるという初めての感覚に、どこか恥ずかしさを抱えながら。
僕は息を吸った。
〝見つめられると〟
「ん、どうしたんだ〜?そんなに見つめて」
『あ、いや、何でもないわよ』
「えー」
『でも...ありがとう』
「え?」
『一緒にいてくれて、ありがと』
「...大丈夫だよ」
悪い気はしないさ
同じだけ俺もやり返せるから
あの子の一挙一投足を熱を込めて見つめてやれば
きっと頬を赤らめてそそくさと逃げ仰るだろう
ただ、食事中は控えてほしいってだけだ
味がしないから
せっかくいただいた卵焼きも
まるで砂を噛んでいるかのよう
言ってくれよ
さあ、俺の隣にいたいと
聞けばいいだろう
なあ、わたしの料理はおいしいかと
『見つめられると』 2024/03/2908
見つめられると
あなたに見つめられると
笑顔になっちゃう
それはきっと
あなたも笑顔だから
照れもなく
気負いもなく
視線を合わせて
微笑み合う
ときめきからは
ちょっと離れてしまったけれど
しあわせだなって
あたたかくなる
この気持ちを
味わいたくて
わたしも
あなたを
見つめてしまう
見つめられると、ドキドキして、ふわふわして、ぴりぴりして、チカチカして。
よくわからないけど、不思議な感じになる。
君以外に見つめられても、なにも感じないのに。
それは、君が大好きだからだと、信じたい。
見つめられると
人に見られるのが苦手な方の私。
見つめられると、普通じゃいられない。
まず緊張するか不安になる。
そして視線から逃げるべく去る。
だけれども最近気がついた。
視線の中には温かいものもある事に。
どうやら私は見つめるのも見つめられるのも苦手だったらしい。
見つめられると逃げたくなる。
でも、見つめられて初めて気付けるものもある。
たまには、悪くないな、なんて。