『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
街で見かけたアイツは
自分には見せない笑顔で
大事な彼女に手を繋がれ
猫を被っていた
俺は嫉妬している
きっと俺と会っているときの方が
アイツの本性が現れているという自負があった
けれど思い返せば
あんな無邪気な笑顔を俺には
見せるはずがなかった
ああ、くそっ。
今すぐぶっ壊してえ。
そんな猫被りの笑顔なんて
作れなくしてやる
街
貴方の住む街で去年一緒に行った喫茶店
違う街だけど今日同じ喫茶店に行っちゃった
あの時とは場所も違うし、一緒に行った人も違うのに、鮮明に思い出すものね
いやになっちゃう
心にしみちゃった
会いたいって思っちゃった
その後に海に行ったの
心には貴方がまだ残ってるし、思い出だって薄れてないよ
でも気持ちはないの
海に行って、夕焼け空を見てたら
笑いたくも、泣きたくもなっちゃった
なんでだろうね
貴方のことも、他にも色々
最近大変なの
でも大丈夫
きっと大丈夫
「街」
あなたが住んでいなければ、
坂道を登った先で見られるあの風景も、
物悲しい神社が人で賑わうお祭りも、
ときおり見掛ける野良ネコさんの通り道も、
ぜんぶ、知らなかったのね。
「街」
街歩き型の謎解きゲーム。色んな街並みにわくわく。
特産品や歴史も学べて。わたしの世界が広がる。
街
梶井基次郎の檸檬…じゃないけれど、久しぶりに、街に出た…
暫く、籠りがちな生活していた所為か、雑踏が一寸怖い…人々の視線が、突刺す様に感じる…本当は、誰も知らない私の事、見ている筈無い事、勿論判ってる…けれど、世の中から取残されて、僻みだので、そう思おうとしている自分に辟易し乍ら、人目を気にしている…街には、変わらない人々の風景と暮らしが在るだけで…
何となく斜に見ながら、そうしている自分が哀しく思える…
「街」
俺をめんどくせえ性格にしたのは
この街のせいか
健気に歩いてた男の子の背中に
めんどくせえ役の札を貼ったの誰だ
責任とれや
街
悲しい事があった時
前を向いて歩けない
アスファルトのグレーばかりが目に映る
賑やかな音も聞こえない
車が走り抜ける音
横断歩道の信号機が
青になった時の音
学生のお喋り
ほとんど聞こえない
嬉しい事があった時
先ばかり見て急ぎ足
すれ違う人の服の色
ずっと先ににある街路樹の色
色んな色を感じて歩く
坂を下る自転車のブレーキの音
駅へと急ぐ人達の足音
学校の始業のチャイム
色々な音がする
いつもと同じ街だけど
気分によって全然違う景色を感じる
「駐車場で遊んでいたこと」
少し遠くに高層ビル。
その手前にマンションやらビルやらが見える住宅地。
遊び場は駐車場。
公園に行くには大通りを渡らなければならない。
子供たちだけでそこに行くのは危ないし、日中はほとんど車の出入りがないから、みんな駐車場で遊んでいた。
問題は、すぐに吠えて噛み付く犬の散歩コースだということ。
その犬が来るとみんな逃げる。一目散に逃げる。
たまに逃げ遅れて追いかけられたり、噛まれたりしていた。今から思うと、飼い主は何してたんだろうと思う。
駐車場だから、ボール遊びは出来ない。
せいぜい缶蹴り。
ドロケイが多かったかな。
あとは、隅にある椎の木に登ったり。
たまに駐車場から出て、家と家の間の狭い空間をすり抜けていく、探検ごっこ。
今から思えば不法侵入だ。
塀を乗り越えようとしてスカートの裾を破いたこともあった。
地面に書いた絵をバケツに入れた水で消して、バイバイ。
静かにしていると聞こえてきた、路面電車の音。
今はもう、軽くて静かな音に変わってしまった。
それでも、高層ビルと、煌びやかで鮮やかな光、路面電車を見ると帰ってきたと思う。
どんなに他の建物が変わってしまっても。
あの頃仲が良かった子たちが、この街にひとりもいなくても。
────街
街灯の下
照らされる私たち
頬は濡れていた
見慣れた街
住み慣れた街
行きにくい街
生きやすい街
いい面悪い面
表裏一体の街で、ここまで生きてきた。
街
この道を歩いて行くと見えて来る
あの街灯り
お祭りだけにカップルが楽しそうに
微笑みながら歩いて行く
変わってないこの街を通り過ぎると
河川敷が見えて来て皆夜空を見上げて
打ち上げられる花火に声を上げる
変わらないこの景色
変わらない街灯り
私の大好きなこの街をいつまでも
心にとどめておきたい…
作品No.72【2024/06/11 テーマ:街】
変わらない気がしていた街も
どんどん変わっていく
気に入っていたお店がなくなったり
気になっていたお店がなくなったり
建物自体なくなったり
新しい建物ができてたり
そうして その中で生きてる私も
変わっていくんだろうな
街
「おつかれさん」
そう言ってマスターは、手にした瓶ビールを
傾けてテーブルに置かれたコップに注ぐ。
マスターに尺をしてもらうなんて初めてだ。
いや、ひょっとしたらかなり以前にあったか
も…。
「久しぶりじゃないか。元気そうだな」
恐縮してコップを手にしたままの俺に、マス
ターは穏やかに話しかける。
この人はきっと何もかも知っているのだ。
15年以上も前、俺がこの街から突然いなくな
った理由も。
そしてその間、どこでどうしていたのかも。
ずっとここのモヤシそばが食いたかった。
マスターも、おばちゃんも、りっちゃんも、
飲み呆けて馬鹿やって笑いあった仲間たちも
。一晩だって忘れたことはなかった。
「この辺りもだいぶ変わったろう。
都市開発ってやつでね、飲み屋街はほとんど
壊されて跡形もなくなっちまった。いまじゃ
すっかりビルやらマンションに囲まれちまっ
たよ。待ってろよ、いま餃子焼いてやるから
」
「あの…、おばちゃんは」
忘れてたビールの苦味を口のなかに残して、
厨房で背を向けるマスターに、ようやく俺は
問いかけた。
「死んだよ。もう4年になるな。
いなくなると寂しいもんだな」
時は残酷だ。
俺だけを残して何もかもを消し去って、そし
て作り変えてゆく。
死んでしまうことより生きてゆくことのほう
が、もしかしたら辛いことなのかもとすら思
えてしまう。
俺はこの変化に、きっとついてゆけない…。
テーブルに焼き立ての餃子と、夢にまで見た
あの頃のままのモヤシそばが置かれた。
湯気の向こうのこの至高の食べ物を、俺は眺
めているだけで精一杯だった。
モヤシそばが歪んで、目から滴が落ちた。
「帰ってくるんだろ?この街に」
傍らでマスターがそっと語りかける。
「この街じゃな、ちょいと足を踏み外したら
奈落に落ちる。それを知ってるから、みんな
踏ん張って生きてる。
見た目が変わって、道路が出来ようがビルが
建とうが、それだけは変わらない。
おまえさんがその気なら、きっと受け入れて
くれる。
ここの人も街も。そういう場所だ」
この街で、生きていきたい。
口のなかがヤケドするくらい、やっぱりモヤ
シそばは熱かった。
#002
街
私は地方住みだけど全然東京に憧れがない。
都会でもない、
田舎でもないここが気に入ってる。
街をゆく人々を見るだけで、貴女は落ち込むことがあります。
この人たちそれぞれに良いところがたくさんあって、皆経験もしっかり積んでいて、自分とは比べものにならないくらい価値があるのだ、と思ってしまうのですね。
そんな風に思わないでください。
貴女は貴女であること自体に価値があります。それは他の人々も同じことですが、何よりもまず、貴女ご自身にその価値があることを、しっかり認識してください。
そんなにご自分を卑下しないでください。
貴女が何をしてもしなくても、何が出来ても出来なくても、俺たちは貴女に無上の価値を見出します。
俺たちの愛する貴女が、今夜穏やかに眠ってくれることを、俺たちはいつも願っていますよ。
淡い風が吹く春の空
アスファルトの匂いが絶えず
ふわりと舞い上がる桜の花びら
大きな雲のした
私は今、街をあるく。
一歩、二歩、三歩、
こんにちは
挨拶が絶えないこの街を
私は挨拶街と名づけた
一歩、二歩、三歩、
ありがとう
感謝が絶えないこの街を
私は感謝街と名づけた
あぁ、今日は
どんな街へ行こうか
(題・街)
街
雨が降る夜に、彼女と別れた場所に立ち尽くす。
街灯の下に映る影は、一つだけ。
かつて手を繋いで歩いた道も、今は冷たいアスファルトが広がるばかり。
街は変わらずにそこにあるのに、僕の心だけが取り残されていた。
【街】
街を転々とする暮らしがしたい
今は地元に住んでいるが、若い頃は勤務地に合わせて2年毎に引越しをしていた
23区内外どちらも住んだ
その頃は散歩も楽しかった
地元を散歩しても全く面白くない
一年に一回ならともかく、毎日歩いても何も発見できない
子供の頃から見慣れた風景に飽き飽きしている
引越したいがそんな予定もなく、散歩は捗らず、どんどん体力が衰えてゆくばかりなり
自分がこんなに飽きっぽいとは知らなかった
住む街に飽きて引っ越してるとはわかってなかった
あーあ、マンション買っちゃったよ
街‥といえば、
私は昔街づくりのゲームが好きだったんですよ。
理由は‥なんか街の成長していく姿に
凄く達成感があって。
あと、街が繁栄していったりするのが
嬉しくて‥。
理由を説明しなさいと言われると
説明のしょうがないのですが‥
なんか、こう好きだったんです。
みなさんは、昔どんなゲーム‥もしくは遊びが
好きでしたか?
今日もお疲れ様でした。
2024/06/12が貴女が少しでも笑える1日で
ありますように。
おやすみなさい。
街
街に行くと、ウキウキしませんか(^-^)/
とくに何の目的がなくても、ただ、ウィンドウショッピングするだけでも面白いです。時間を忘れて、いろんなものを見ます。そんな中、あっ、これっ!ていう良いものにであって、思いきって購入して、ラッキーだなと思ったりします。
私は、田舎育ちだからなのかな、街というと、何だかそんな普通のことが、ワクワクしながら、思い浮かぶのです。