『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「街」
俺をめんどくせえ性格にしたのは
この街のせいか
健気に歩いてた男の子の背中に
めんどくせえ役の札を貼ったの誰だ
責任とれや
街
悲しい事があった時
前を向いて歩けない
アスファルトのグレーばかりが目に映る
賑やかな音も聞こえない
車が走り抜ける音
横断歩道の信号機が
青になった時の音
学生のお喋り
ほとんど聞こえない
嬉しい事があった時
先ばかり見て急ぎ足
すれ違う人の服の色
ずっと先ににある街路樹の色
色んな色を感じて歩く
坂を下る自転車のブレーキの音
駅へと急ぐ人達の足音
学校の始業のチャイム
色々な音がする
いつもと同じ街だけど
気分によって全然違う景色を感じる
「駐車場で遊んでいたこと」
少し遠くに高層ビル。
その手前にマンションやらビルやらが見える住宅地。
遊び場は駐車場。
公園に行くには大通りを渡らなければならない。
子供たちだけでそこに行くのは危ないし、日中はほとんど車の出入りがないから、みんな駐車場で遊んでいた。
問題は、すぐに吠えて噛み付く犬の散歩コースだということ。
その犬が来るとみんな逃げる。一目散に逃げる。
たまに逃げ遅れて追いかけられたり、噛まれたりしていた。今から思うと、飼い主は何してたんだろうと思う。
駐車場だから、ボール遊びは出来ない。
せいぜい缶蹴り。
ドロケイが多かったかな。
あとは、隅にある椎の木に登ったり。
たまに駐車場から出て、家と家の間の狭い空間をすり抜けていく、探検ごっこ。
今から思えば不法侵入だ。
塀を乗り越えようとしてスカートの裾を破いたこともあった。
地面に書いた絵をバケツに入れた水で消して、バイバイ。
静かにしていると聞こえてきた、路面電車の音。
今はもう、軽くて静かな音に変わってしまった。
それでも、高層ビルと、煌びやかで鮮やかな光、路面電車を見ると帰ってきたと思う。
どんなに他の建物が変わってしまっても。
あの頃仲が良かった子たちが、この街にひとりもいなくても。
────街
街灯の下
照らされる私たち
頬は濡れていた
見慣れた街
住み慣れた街
行きにくい街
生きやすい街
いい面悪い面
表裏一体の街で、ここまで生きてきた。
街
この道を歩いて行くと見えて来る
あの街灯り
お祭りだけにカップルが楽しそうに
微笑みながら歩いて行く
変わってないこの街を通り過ぎると
河川敷が見えて来て皆夜空を見上げて
打ち上げられる花火に声を上げる
変わらないこの景色
変わらない街灯り
私の大好きなこの街をいつまでも
心にとどめておきたい…
作品No.72【2024/06/11 テーマ:街】
変わらない気がしていた街も
どんどん変わっていく
気に入っていたお店がなくなったり
気になっていたお店がなくなったり
建物自体なくなったり
新しい建物ができてたり
そうして その中で生きてる私も
変わっていくんだろうな
街
「おつかれさん」
そう言ってマスターは、手にした瓶ビールを
傾けてテーブルに置かれたコップに注ぐ。
マスターに尺をしてもらうなんて初めてだ。
いや、ひょっとしたらかなり以前にあったか
も…。
「久しぶりじゃないか。元気そうだな」
恐縮してコップを手にしたままの俺に、マス
ターは穏やかに話しかける。
この人はきっと何もかも知っているのだ。
15年以上も前、俺がこの街から突然いなくな
った理由も。
そしてその間、どこでどうしていたのかも。
ずっとここのモヤシそばが食いたかった。
マスターも、おばちゃんも、りっちゃんも、
飲み呆けて馬鹿やって笑いあった仲間たちも
。一晩だって忘れたことはなかった。
「この辺りもだいぶ変わったろう。
都市開発ってやつでね、飲み屋街はほとんど
壊されて跡形もなくなっちまった。いまじゃ
すっかりビルやらマンションに囲まれちまっ
たよ。待ってろよ、いま餃子焼いてやるから
」
「あの…、おばちゃんは」
忘れてたビールの苦味を口のなかに残して、
厨房で背を向けるマスターに、ようやく俺は
問いかけた。
「死んだよ。もう4年になるな。
いなくなると寂しいもんだな」
時は残酷だ。
俺だけを残して何もかもを消し去って、そし
て作り変えてゆく。
死んでしまうことより生きてゆくことのほう
が、もしかしたら辛いことなのかもとすら思
えてしまう。
俺はこの変化に、きっとついてゆけない…。
テーブルに焼き立ての餃子と、夢にまで見た
あの頃のままのモヤシそばが置かれた。
湯気の向こうのこの至高の食べ物を、俺は眺
めているだけで精一杯だった。
モヤシそばが歪んで、目から滴が落ちた。
「帰ってくるんだろ?この街に」
傍らでマスターがそっと語りかける。
「この街じゃな、ちょいと足を踏み外したら
奈落に落ちる。それを知ってるから、みんな
踏ん張って生きてる。
見た目が変わって、道路が出来ようがビルが
建とうが、それだけは変わらない。
おまえさんがその気なら、きっと受け入れて
くれる。
ここの人も街も。そういう場所だ」
この街で、生きていきたい。
口のなかがヤケドするくらい、やっぱりモヤ
シそばは熱かった。
#002
街
私は地方住みだけど全然東京に憧れがない。
都会でもない、
田舎でもないここが気に入ってる。
街をゆく人々を見るだけで、貴女は落ち込むことがあります。
この人たちそれぞれに良いところがたくさんあって、皆経験もしっかり積んでいて、自分とは比べものにならないくらい価値があるのだ、と思ってしまうのですね。
そんな風に思わないでください。
貴女は貴女であること自体に価値があります。それは他の人々も同じことですが、何よりもまず、貴女ご自身にその価値があることを、しっかり認識してください。
そんなにご自分を卑下しないでください。
貴女が何をしてもしなくても、何が出来ても出来なくても、俺たちは貴女に無上の価値を見出します。
俺たちの愛する貴女が、今夜穏やかに眠ってくれることを、俺たちはいつも願っていますよ。
淡い風が吹く春の空
アスファルトの匂いが絶えず
ふわりと舞い上がる桜の花びら
大きな雲のした
私は今、街をあるく。
一歩、二歩、三歩、
こんにちは
挨拶が絶えないこの街を
私は挨拶街と名づけた
一歩、二歩、三歩、
ありがとう
感謝が絶えないこの街を
私は感謝街と名づけた
あぁ、今日は
どんな街へ行こうか
(題・街)
街
雨が降る夜に、彼女と別れた場所に立ち尽くす。
街灯の下に映る影は、一つだけ。
かつて手を繋いで歩いた道も、今は冷たいアスファルトが広がるばかり。
街は変わらずにそこにあるのに、僕の心だけが取り残されていた。
【街】
街を転々とする暮らしがしたい
今は地元に住んでいるが、若い頃は勤務地に合わせて2年毎に引越しをしていた
23区内外どちらも住んだ
その頃は散歩も楽しかった
地元を散歩しても全く面白くない
一年に一回ならともかく、毎日歩いても何も発見できない
子供の頃から見慣れた風景に飽き飽きしている
引越したいがそんな予定もなく、散歩は捗らず、どんどん体力が衰えてゆくばかりなり
自分がこんなに飽きっぽいとは知らなかった
住む街に飽きて引っ越してるとはわかってなかった
あーあ、マンション買っちゃったよ
街‥といえば、
私は昔街づくりのゲームが好きだったんですよ。
理由は‥なんか街の成長していく姿に
凄く達成感があって。
あと、街が繁栄していったりするのが
嬉しくて‥。
理由を説明しなさいと言われると
説明のしょうがないのですが‥
なんか、こう好きだったんです。
みなさんは、昔どんなゲーム‥もしくは遊びが
好きでしたか?
今日もお疲れ様でした。
2024/06/12が貴女が少しでも笑える1日で
ありますように。
おやすみなさい。
街
街に行くと、ウキウキしませんか(^-^)/
とくに何の目的がなくても、ただ、ウィンドウショッピングするだけでも面白いです。時間を忘れて、いろんなものを見ます。そんな中、あっ、これっ!ていう良いものにであって、思いきって購入して、ラッキーだなと思ったりします。
私は、田舎育ちだからなのかな、街というと、何だかそんな普通のことが、ワクワクしながら、思い浮かぶのです。
「ねぇ、君って”過客”でしょう。マスクを付けていないもの」
突然話しかけてきたそいつは、ペストマスクをしたミニキャラだった。
頭には鍔付きの黒い帽子を被り、顔には歴史の教科書で見たペスト医師のマスクをつけ、幼稚園生くらいの身長を包む洋服は、これまたペスト医師のような黒いコートだった。
「こんな所で”過客”に出会えるなんて珍しいな」
ペストマスクが喜んでいる。
顔は見えなくても、ウキウキとした身振りや喜色を帯びた声から上機嫌なのが伝わってくる。
「ここで会えたのも何かの縁だし、僕がこの街を案内するよ」
断る暇も与えずにペストマスクが袖をグイグイと引っ張ってくる。
何故ここにいるのか不明な今、このへんてこりんなペストマスクに付き合うのも悪くないだろう。
そんな事を考えていると、ペストマスクが袖をつかんだまま歩き出した。
ペストマスクはミニキャラのくせに力が強い。
引っ張られ、つんのめる形で石畳の暗い裏道を抜けると、日の当たる円形の大広場に出た。
大広場の中心では、噴水が涼し気な水音を周囲に響かせている。
まだ高い位置にある太陽の日差しを受けた水しぶきが
キラキラと輝き、まるで絵画の一場面のようだ。
広場を囲う建物は、どの建物もステンドグラスの窓を持ち、全体的に棘棘としている。
所謂ゴシック建築と言われるものだろう。
思わず歴史的な建築物という想像をしたが、ハズレのようだ。
どの建物もドア付近にショーウィンドウを持ち、プラプラと風に揺れる看板を掲げている。
意外だなと思いながら、ショーウィンドウを軽く流し見て驚いた。
ショーウィンドウの中に飾られているのは全て、本だ。
プラプラと揺れる看板の文字はよく読めないが、多分本屋と書いてあるのだろう。
ショーウィンドウの中に児童書を掲げたこじんまりとした本屋の隣に、一揃いの小説を慎ましやかに飾った本屋がある。その隣にはカラフルな漫画本でショーウィンドウを賑やかに飾った大型店があり…どこを見ても本屋、本屋、本屋。本屋がひしめき合っていた。
「ここは本屋通り。この街の住民は本が好きなんだ。目移りするくらいあるでしょ」
ペストマスクが自慢気に言ってくる。
「でもね、これでも昔より少ないんだ」
ペストマスクは少し寂しげな様子で、広場にある本屋を見渡した。
「昔はもっと多かったの?」
「昔は、さっき通った裏路地にも本屋があったんだよ。でも、こういうのってしょうがないことなんだよね。新しいものが増えたら、古いものは廃れてしまうんだ」
ここにある本屋達はもってほしいな…。
ペストマスクは寂しげに呟くと、首をふるふると振った。
「しんみりしちゃいけないね。”過客”の方をご案内中なのだから」
「さっきから言っている過客って何?」
「旅人のことだよ。色々な世界を旅する尊い人。過客に出会ったら丁重にもてなすよう教えられているんだ」
ペストマスクは誇らしげに胸を張ると、再び袖をぐいっと引っ張ってきた。
「街の全体が見える塔に連れて行ってあげる」
どうやらこの子は、丁重にもてなすの意味を知らないようだ。
────────────────────────
ペストマスクに引かれながら本屋通りを抜けると、緩やかな坂道が現れた。
それと同時に不思議な音楽が聞こえてきた。
「不思議な曲でしょう?」
ペストマスクの言葉に素直に頷くと、ペストマスクはうんうんと頷き言葉を続けた。
「民族的で、未来的で、懐古的。十数年前にこの街で流行った音楽なんだけど、また密かに流行り始めてるんだよ。僕はこの曲を聴くと、遠い昔から知っていたような、大切な何かを思い出せそうな気分になるんだ」
ペストマスクが言うように、その曲は次元を超えた何かを持っているように感じた。
その証拠に、歌声を聴くたびに心が震えてしょうがない。
物事は出会うべくして出会うと言うが、この広い世界で出会うべきものと出会える確率はどれくらいだろうか。
そして、出会ったものに心が打ち震える確率は一体どれくらいなのだろうか。
心から湧き上がってくる歓喜と敬虔な気持ちに感じ入っていると、「ほら、あそこを見て」ペストマスクが左方の遠くを指差した。
ペストマスクの指差す方を目で追うと、屋根の合間から小高い丘が見えた。
「夜になるとね、あそこ」
ペストマスクは、緑の丘の中央付近をぐるりと指した。
「あの辺りで、この音楽を作ったアーティストのホログラム演奏が見られるんだよ。あっ、因みにホログラム演奏っていうのは、実際に本人がいるわけじゃなくて、立体映像のことなんだ。何処の誰がホログラムを流しているのか誰も知らないし、その事を追及する住民はこの街にはいない。皆、一度彼の曲を聴くと酔いしれちゃうからね。彼の音楽が聴けることに異論なんてないのさ。その証拠に、好きな曲を僕たちで選ぶことは出来ないけれど、文句を言っている人は一人も見たことがないよ。彼が歌う姿を貴方にも観てもらいたいな。彼が歌うとね、金星が一等輝くんだ。オーロラが出ている時は、歌声に合わせて赤や緑に変わるんだよ」
ペストマスクは興奮した様子で捲し立てると、丘を指さしていた手を引っ込め、自身の胸元をギュッと握りしめた。
まるで、そうでもしないと心臓が飛び出してしまうと言わんばかりに黒いコートを掴む手は白くなっている。
「僕、彼の歌っている姿が好きだ。夜空に向かって歌う姿は、まるで遠い存在に向けて祈っているみたいに見えるんだ。彼の歌う歌詞は難しいけれど、旋律に身を委ねていると歌詞の根底に隠された深い優しさに気付けるんだ。僕はその優しさに触れてどんなに心が満たされたか知れないよ」
ペストマスクはホーっと長い息を吐くと、コートから手を離した。
握りしめられていた黒いコートは、クチャクチャになってしまっているが、ペストマスクの意識はアーティストのことでいっぱいらしい。
コートのシワを伸ばすこともせず、今は見えないホログラムのアーティストを幻視するかのように丘を見つめている。
「彼は世界に向けて、音楽という形で愛を届けているんだろうね」
ペストマスクの言う、夜空へ向けて祈りを捧げるように歌うアーティストの事を想った。
彼が空へ歌声を響かせると金星が光を放ち、その側では天女の羽衣のようなオーロラが鮮やかな色でそよぎ始める。
金、緑、青、赤、ピンク、紫。
豊かな色彩の中心にいるアーティストは、自身の中にある愛で世界を満たしていた。
幻想的な想像に浸っていると、ペストマスクの声が現実へと意識を引き戻した。
「昔はね、吟遊詩人がこの街のために歌を作ってくれていた時もあるんだよ」
ペストマスクは遠くの丘から目を離すことなく、大切な秘密を明かすかの様にひっそりと言葉を続けた。
まだ終わらない(´・ω・`)
続きはまた今度
街
「街」
しずかにしめった路地裏に
靴音だけが響いてくる
切り絵の街
迎えに来る
その足音だけを待っていた
久しぶりだね
君はずっと 変わらないんだね
あの日の約束は覚えていたから
旅支度は済んでいる
添えられた象牙色の手に
そっと手を合わせたら
待ち侘びた年月分の
時が戻った
街
行ってきますが
こんにちはが
ありがとうが
街を飛び交う
一人ひとりに
意思があって
希望があって
思いがある
優しい言葉だけじゃないけど
それも含めて、
この街だから
愛してみようと思う
喧嘩が起こるこの街を
愛してみたいと思う
眠れば夢見るこの街を
今日もまた産声が上がって
愛してやろう
生きとし生ける
全ての想いを抱き締めた
そんな街を
皆が支えて
今日も街は生きている
街灯だけが起きていて
人が寝静まった夜の街を1人でぐるぐる歩き回る。
――誰もいない。私だけ。
なんとも言えない征服感の中、姿は夜闇に溶けていった。
#街
街は不思議な場所だ。朝日が昇ると、静かだった街が一気に目を覚ます。通勤ラッシュの時間には、人々が駅に向かって急ぎ足で歩き、電車の中で新聞を読む姿が見られる。店が開き、カフェからは新鮮なコーヒーの香りが漂ってくる。昼間には、オフィスで働く人々や買い物を楽しむ人々で賑わう。学校の子供たちの笑い声や、公園で遊ぶ犬の鳴き声が街の背景音として響く。
夕方になると、街はまた違う表情を見せる。仕事を終えた人々が家路に急ぎ、飲み屋やレストランには、友人や同僚と一緒に時間を過ごす人々が集まる。ライトアップされた建物や看板が、夜の街に彩りを添える。
そんな街の風景の中で、人々は日々の生活を営んでいる。一つ一つの瞬間が積み重なり、それぞれの物語が紡がれていく。街は、無数の物語が交差する場所であり、そこで生まれる出会いや出来事が、また新しい物語を生み出していく。
夜が更けると、街は静けさを取り戻す。しかし、そこには次の日への期待や希望が満ちている。街はいつも変わらずそこにあり、私たちの生活の一部として、見守り続けてくれる場所なのだ。
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