『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
街
「街のネズミと田舎の~」って、童話がある
ゴミゴミした街を抜け出して、
田舎で温泉入って、好きな音楽ガンガン流して
BBQとかしたら最高だ!
で、街の便利さが恋しくなるんだろうな。
普段は街に住んでて
休日は田舎の別荘で暮らす、のが
ベストだと思う。
~乗り遅れ~~
やりたいこと
や ヤンゴンでバカンス
り リヒテンシュタインでバカンス
た タイタニック…は不安だから
ダイアモンド・プリンスのスィートでバカンス
い イタリアでバカンス
こ コート・ダジュールでバカンス
と トリニダード・トバコでバカンス
つまりはバカンス行きたい
派手なメイクをして同伴の男性客と歩く。
煌びやかなネオン、雑踏、雑音…
この街は、賑やかで孤独だ。
誰のことも応援してやくれない。
わたしはこの街で生きていく。
生き方が同じだから、安心するの。
街は生きている。
そう思うのは私だけだろうか。
でも、生きているのなら死ぬ瞬間もある。
それはきっと、そこから人がいなくなった時だと、私は思う。
その時、初めて街は死ぬ。
この街は、明日も生きているんだろうか。
お題「街」
【街】
僕は学校を目指していた。汗は頬を伝いシャツに影を作る。まだ六月なのに、ここまで暑いのは解せない。
電車を降り改札を通ると、友達の倉本が壁に寄りかかりスマホを触っていた。
「おーす」
「うぃ」
挨拶を済ませ、僕らは足を進める。
「なぁなぁ」
「ん?」
倉木が口を開いた。
「あのコンビニに例の新人がいたんだけどよ。さっき行ったら客ナンパしてたわ」
倉木は炎天下に目を細めコンビニを指差した。
「まじか。ムカつくな」
「なんでだよ」
適当な返しにも反応する倉木。優しい男だ。
駅前にあるコンビニは店員がコロコロ入れ替わる。そのせいなのかガラスにはバイト募集の文字が年中飾ってある。
未完
長い間ひとつの街にずっと住んでいました
その街の中で何度か転居しましたが
出たことはありませんでした
その街で育ち
結婚して子供も育てました
数々の喜びや悲しみ
成功や失敗を繰り返し
そこでわたしは
独りで朽ち果てるのだろうと思っていました
47年間お世話になった街を後にし
全く別の街へひょんなことから移り住み
今この街がわたしの全てになりました
幸せです
街
人混みの中、特にあてもなく歩く。
活気に溢れた街を歩くのは、嫌いではない。
大勢の人間が思い思いに歩いていて、
自分の存在を消してくれるから。
だけど。
活気に溢れた街を歩くのは、少しだけ苦しい。
道行く人々はみな笑顔で。楽しそうで。
自分一人が、取り残された気がするから。
自分の街はいつまでも好きでいたい
見慣れすぎた街並みをいつか懐かしみたい
明日もこの街と生きてくんだな
───────「街」
普段は人里離れた山小屋で、師匠と兄弟子と三人で引きこもっている。今日は、いつも市場へ行く兄弟子が気温差のせいか、めったにない風邪をひいた。そのため代わりにポーションの材料を買いに、そこから半日かけて山を降りた。
この間兄弟子の代わりに出てきたときは麓は少し冬支度には早い頃だった。今、麓はすでに日差しがきついころになっている。山の肌寒さに長袖を羽織ってきたことを後悔した。
暑い。
荷物になるけどしょうがないか。
厚手のボレロを脱いで、腰に縛る。たくさん買い物をするために両手は空けておかなくては。半袖になると今度は肌をじりと焼く日差しに悩まされる。
着れば汗ばむし、脱げば肌が暑い。どちらかしかないのかしらと思いながら、師匠発案の手に乗るサイズの冷風扇を取り出して胸元に下げた。帽子は一度脱いだが、頭が暑いのでかぶり直す。顔に張り付く髪がうっとうしい。
相変わらず人が多い。その中を師匠のメモを片手に市場のあちこちを巡る。
呼び込みの声や値切る声が飛び交い、売られている家畜の鳴き声がする。店に並ぶ目に鮮やかな果物の甘い匂いに、そろそろ出始める冷やされた色とりどりの果実水。
いろいろなものの中に混じって、遠く離れた東国の香辛料の匂いが、鼻をくすぐった。
この西の国で、故郷の香りと出会うのはいつぶりなのか。もう、ずいぶん前だというのに、頭の中には故郷の思い出が頭をよぎる。
いけない。
喜んで送り出してくれた両親の顔や、地元の村に住む友達の顔を思い浮かべて涙がにじむ。
もう少し学んで、知識を故郷に持って帰って広めること、その夢を叶えるためにここに来たんだ。
もう少しだけ頑張らなくちゃ。
そう言い聞かせ、私は首を振って気を取り直す。
そして、私はメモを見ながら、人ごみにもまれつつ買い物を続けることにした。
あの匂いは、他の匂いに紛れてわからなくなったけれど、それでも何のために学びに来たのかを思い出した。
あれから一度季節がめぐり、麓が初夏にさしかかる頃。
私はようやく独り立ちして、故郷へと旅立つ。
お題:街
だいすきなだったあの街のこと
それについて考えれば
それだけでしあわせで
呑気に歩いたこと
風や空気やすれちがう人のにおい
それが嫌なことよりも美化されて
わたしのこころの泉になって
記憶が柔らかな具象へと変化される。
その遠さが心地よくて幸せで
長い時間の中で1つまみや2つまみで
還る景色だからもっとも美しい。
わたしの歴史を刻んだ街は居場所じゃない時もあったけれど
わたしの形を形成した具象であることに変わりないんだね
街
日の差さない路地裏から、大通りに飛び出した。
ーそろそろかしら?
いつものように、決まった道順をトテトテ歩く。
さっき通った路地裏も、水が噴き出す噴火も、花壇に咲いた花も、日向ぼっこする原っぱも、
ーみんなみんな、私の大好きなもの。・・・それから、
「また来たのかい。黒猫のおちびさん」
大通りに面したカフェで、この時間この人はコーヒーを飲んでいる。
「ちょうどよかった。コーヒーのミルク飲んでいきな」
「ニャーン」
いつも私はこの人から甘いミルクをもらう。
ーーーこの人が好き。
私はあなたがいるこの街が好きだ。
「このクソ街から出て行けるとはなんと喜ばしいことだ、ははは!」
"もうこんなクソ街、早く出て行きたかった"
小学3年生の頃、この街はつまらないなと気づき、そう思いはじめてから早9年。
この街には人も少なけりゃ交通整備も整えられておらず、あることと言えば夜に鳴くカエルの鳴き声、くらいか。
とまあ、そんなクソ街で育った俺は大学へ通うことになり東京へ上京することが決まっていた。両親に伝えた時は、最初は驚いていたが、「あなたの信じる道ならそれでいいんじゃない?」と言ってくれた。
これで心置きなく東京ライフが送れるぜ!
途端、何故だかすごくさみしい気持ちが溢れ出した。なぜだ?こんなクソ街、いいところなんて1つも__
____いや、あった。ある。
うっとうしいカエルの鳴き声も、好きな子に思いを告げたあの木も、母さんの作った美味しいご飯を、家族揃って食べたのも、
全部全部。
そして、街から離れる当日。両親は空港まで着いていくと言ってくれた。
そんな俺は、母さんと親父に言ったんだ。
「…母さん、親父。俺、忙しいからって実家に帰らないつもりなんか、ないからな。安心して家で待っててくれ。それまでは、"またな"」
あなたの街にはどんないいところがありますか?
_2023.6.12「街」
かつて、街として栄えていたこの場所。
今では立派なシャッター通り。
当時は沢山の飲食店や服、インテリア屋さんがあった。
しかし今となれば、シャッターは閉まりっぱし、アーケードの中を歩いても人はいない。
店の入り口と思われる所にはスプレーで落書きも多々見受けられる。
開発土地だ、なんて、囃し立てられて、たくさんの店が建った、よくわからない政党の事務所とかもあった。
でも今は治安が悪いと言われるくらい落ちぶれて、色んな人がこの街を出ていった。
あの時の活気はもう戻ってこないのだろうか、たくさんの人が行き交い、色んな買い物をしたり、それぞれの生活があったあの街は。
吹きさらしになったアーケード、今は管理者もいなく廃れていく一方のこの街で、私はまだひっそりと暮らしています。
【街】
街って都会のイメージあるね。
都会に住みたいとは微塵も思わないけど、好きな美術館とか舞台とかイベントとかライブとか全部都会だからその点羨ましいね。
【街】
イルミネーションのチカチカと瞬く並木道を、足早に歩いていく。吹き抜ける風が冷たくて、首のマフラーをぎゅっと巻き直した。
恋人や家族と楽しそうに語らいながら、歩道を歩いていく人々。立ち並ぶ街灯の橙色の光と白色に輝くイルミネーションとが、彼らを明るく照らしている。この時期の街の姿が、私は一番好きだった。
(でも今日からは、君がいない)
いつも隣を歩いていた君の温もりを思い出すと、枯れたと思っていたはずの涙がじわりと視界を歪めた。出張中に電話を受けて、慌てて新幹線に飛び乗って帰ってきた時にはもう、君は病院のベッドの上で息を引き取っていた。
君ひとりいなくなっても、この街の景色は何一つ変わらない。穏やかに日々は続いていく。当たり前のその事実が、妙に胸に痛かった。立ち止まってしまった私を、人々は迷惑そうに避けていく。ごめんなさい。そう謝りたくても、私の喉から漏れるのは嗚咽ばかりだった。
君のくれたマフラーに口元を埋める。その優しい温もりも、私の心を包んではくれない。ひとり取り残された街の片隅で、私はただ涙をこぼし続けた。
小さな工場のある辺鄙な街があった
そこには働き者のエドリックというオーストラリアから来た人間が毎日、毎日鉄板に穴を開ける仕事をしていました。
そんなことを毎日続けていたらもちろん飽きてしまいます
エドリックもたったの3日で飽きてぼーっと窓の外を見ながら作業をするものだからある日穴を開け忘れた鉄板が3つも出来てしまったのです。
街はいつも灰色。
コンクリート、鉄パイプ、私の心。
いつか巨大な怪獣が現れて
会社も電車も私も、ぜんぶ壊してくれるのを待ってる。
「街」
街ですれ違ってきた人たちの中で
明日には存在が消えてしまう人がいると思うと
#街
街
もう彼とは会えないのかなぁ…
時間とともに記憶から消えちゃうんだろなぁ…
考えてる時間も少なくなりつつある毎日
気持ちに蓋をしよう‼︎と思った矢先
何でこのドラマに似つかわない、
この街が出て来るんだよ‼︎
しかも私たちが待ち合わせしたこの場所
彼目線からはこう見えていたのかなんて思いながら
ビックリした
本当に待ち合わせたその場所でのシーン
まだ忘れるには早いと言う事かな…
私達が街中で偶然に出会う。
その確率はどのくらいのものなんだろう。
「街」
#街
綺麗なところだ。ここは。
俺の生まれ育ったこの街は、海の近くにある、小さな街だ。
小さいけれど、活気があって、賑やかな街。
こんな街が、俺は好きである。
もし、また、戻ってこれる事ができるなら、
俺はその日を楽しみにしていよう。