『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
寂れた街でも
そこで生きている人がいる
誰にもわからない人生がそこにある
世代交代なんて言葉が嫌いです
だってなんか余りにも、冷たくないですか
-街-
私はこの街が嫌いだった。
人は多いし、騒がしいし、息苦しいし。
あと埃っぽくて。
夜になってもこの街は眠らない。
大人になったら、こんな街じゃなくて
もっと自然豊かで静かな場所に住みたいと思った。
でも、人間というのは不思議な生き物で。
失ったり、離れてからその大切さに気付いてしまう。
大人になった私は望み通り引っ越して
静かな場所で暮らすことになった。
なのに。
今じゃ、
人が多くて、騒がしくて、息苦しかった
あの街が恋しい。
埃っぽい街だけど、それさえ懐かしく思う。
夜になっても眩しかった街はとても綺麗だった。
私はあの街が好きだった。
私はあの街が今でも好きだ。
自分の足音だけが響く。
街灯が道を少しだけ照らす。
街灯に灯されず、ぼんやりとした輪郭の視界と。
街灯に灯されて、自分の足元にふらつく影と。
片手には、かれこれ4年は使っているバックと。
片手には、また何も掴めなかった手のひら。
ポッケに入った社員証が、やけにうっとおしく感じる。
頭には、ぐるぐると言葉が行き交う。
顔とか声とか文字とか。
喜びとか、がっかりとか。
嬉しそうな部下の顔とか、失望した上司の顔とか。
あれをやるには、これを進めるには。
出すものは何が必要で。
そのためにはあれを考えなきゃで。
ただ、目に入るのは足と影で。
白と黒と。蛍光灯で照らされたぼんやりとした、くすんだ茶色の靴と紺のスーツ。
無感情に。無意識に。
足は動きを止めない。
今まで、何人とすれ違ったのかすら興味がない。
どこらへんを歩いているのかもわからないまま。
視界になにか飛び込んでくる。
少し前の、膝辺りに。
黒い。
黒い。
髪が。
チラっと。
見えた気がした。
ふと、跳ねるように前を見る。
いつもの曲がり角。
突き当りを左に曲がると、自宅が近い。
私は、さっきの髪が右に曲がったように感じたから。
右を見てみると、少しだけ暗くて。
ちょっと行った先に鳥居が見えた。
特に、意味もなく、ただなんとなく。
足は、右を向いていた。
鳥居をくぐると、息苦しさすら覚える暗闇が広がっており、
これ以上進むのがためらわれた瞬間。
耳元で、何かが聞こえた。
パッとそちらを振り向くと、少しだけ明かりがみえた。
何故か吸い込まれるように、歩みを早めた。
大丈夫。
はやる鼓動を落ち着かせながら。
暗闇としか見えなかった木々が、開けていった。
目の前を埋め尽くすような、輝く光の奔流。
人が生きている。営んでいる。
➖➖➖➖街だ。
私がさっきまでいたとこも、まだ煌々と。
みんな生きていて。
こんなにちっぽけな。
優しい風が、じっとりと汗ばんだ体を撫でる。
私は、しばらくその場で立ちすくみ。
振り返ると、「前」を見つめ、まっすぐ帰路につく。
先程の曲がり角には、花が一輪。
いつからあるのか知らない私は、なんとも言えない気持ちになりつつも。
頭を下げて。上げて前に進んだ。
著そらのけい
街
人混みに飲まれながら進む道
時にはぶつかりスムーズにいったり
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人生も時には挫折することもある
でも、諦めず進むでいけば叶うものはある
街
街には色んな建物。
ありすぎてぐちゃぐちゃ。
汚いところ。
明るいところ。
色んな人がいる。
酔っ払い。
オシャレさん。
青い髪の人。
私は街に現れる。
大体はアニメイトにいる。
よろしくね。
どんなに街が変わっても
あなたは変わらずにいてくれますか。
夕暮れの街角
覗いた喫茶店
雨が降る夜の街。
聞こえるのは雨が地面に落ちる音と、自分の足音だけ。
車の音も、工事の音も、人の話し声も何も聞こえない。
雨の音で全ての音が吸い取られているんじゃないかと錯覚する。
ここに居るのは私だけなんじゃないかと錯覚する。
私はずっとここの住人だと錯覚する。
錯覚させるのが得意な幻想的な街。
そんな街が私は好きだ。
少しでも長くいたいけど、二度と帰れなくなってしまうその前に戻らないと。
幻想と現実は対の世界。
雨が止むその前に、さぁ帰ろう。
にぎわう
にぎわう
ひのひかり
しずまり
しずまり
ゆきがふる
きみがいる
わたしのまち
‐街‐
此の足が
進まなくとも
此の心が
留まろうとも
波の音と
汐風と共に
刻が全てを
流してしまふ
ああ想ひ出の君よ
幸せであれ
今日は街って言うテーマなんだね
近所が街なんで今日近所に出かけたから
その事を話そうかなって思う
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今日は近所の街に出かけたけど、なんか前より
人も街も寂れた気がしてしんみりした
前はあった店がコロナの間に大分減ってたり
人もいつの間にか色々入れ替わったりしていて
自分だけ置いてかれてる気がする
虚無感やばいなぁ
街で…俺は、
様々な人々と出逢った。のだ
今日、間違えて普段乗らない快速電車に乗って目的とは違う駅で降りて、折り返しの電車を待つ間駅のホームからみた街の光が綺麗だった。
新木場〜。
感動的な気持ちと裏腹に幼い頃の思い出も蘇り、少し悲しい気持ちになった。あの頃思い描いていた未来とは別の世界線を生きている。
散歩してたら可愛い服のお店があったのでそのお店で可愛い服を買いました(*^^*)
いつもは明るくて綺麗な街が
今日は黒く見える
大丈夫、いつかまた明るい街に戻るから
仄暗いシャッター街
何年も座り込んでいるホームレス
光ることの無いであろう電光掲示板
もう吸い殻や空き缶なんて目にも入らない
何気ない日常を置いていく
僕らは大人になった
どこにいても、貴方を探してる。
もう好きじゃないよ。
でもさ、
学校の校区内に居ても、街に出ても、どこか、別の市に居ても、探しちゃうの。
それはやっぱり_______,
貴方が好きなのかな。
人が行き交う
あんなに人がいても
思いはバラバラ
互いに共感し合わない
街
ある日この地球から人類が消え去った
ただ1人この僕を除いて
望んだからか神の悪戯か
最初こそ1人を満喫していた
元々1人は好きだったし
そんなに苦ではなかった
しかしいつの間にかそんな日常に物足りなさを感じるようになった
何もやっていないテレビ
更新されないSNSやYouTube
どれだけの罪を犯しても飛んでこない怒号
明かり1つ無い夜の街
何もかも日を重ねる毎に段々とボロボロになっていく
僕はいつから1人なんだろう
今まで人がいる幻を見ていたのか
急に夢から覚めたのか
人間なんて最初から僕だけだったのか
僕はどこから来たのか
答えの出ない問いを1人延々と続ける
電気も水もガスも止まり
サバイバル生活を強いられた僕は気付いた
人間1人の何とちっぽけな事だろう
船も作れなければ火も起こせない
挙句飲水の確保も出来ない
こんなピンチを共有する仲間も
一緒に乗り越える友達も
助けてくれる親も
誰もいない
僕はこんなにも何も出来ない人間だと自覚させられたのは初めてだ
図書館に行って生活に役立ちそうな本を読み漁った
薄暗い店に行って役立ちそうなものを貰った
でも何の意味があるんだろう……
今度こそ本当に僕が死んでも誰も困らない
僕が生きていても誰も褒めてくれない
誰も見付けてくれないどころかそもそも誰の目にも触れない
僕を慰めるのは今まで見えなかった星達だけ
ある日突然人類が何事も無かったように戻ってきて
何て事無いと思っていた日常を幸せに感じる
そんな夢を何度も見た
そんな妄想を何度もした
でも目を開けば誰もいない
荒廃していく街があるばかり
ある日から体を蝕む病の音が聞こえるようになった
でも何の病気か分からない
治す術も分からない
きっとそう長くはもたない
そして彼は死んだ
地球には何も無かったように時が流れる
誰かが生きた証に感動するのも涙するのも
恩恵を受けるのも迷惑を被るのも結局人間だけなのだ
誰も見る事の無い
デジタルタトゥーの末尾に添えられた言葉
緑に飲まれるアスファルトにペンキで大きく書かれた言葉
ありとあらゆる場所に貝殻や浮きや電化製品を並べて出来た言葉
「確かに僕はここにいた」
彼の叫びすらも何も無かったように消えていき
今日も地球は回る
Title¦街