『街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僕の事を誰も知らない
僕の事を誰も傷付けてこない街へ
私は遊びに行く時、よく街に繰り出す。
街に行きだしたのは、中学生になってからだろうか。駅前の祭りにソワソワしながら夜遊び気分で初めて参加したのはいつからだろうか。初めて校則を破ってカラオケに行ったのは、?良いのか悪いのかわからないけど、だんだん大人になってきている気がする。
中でも、最近はカラオケに初めて友達と行って感銘を受けた。まずは、ドギマギしながら予約する。盛り上がる用のペンライトを用意する。そして、キョロキョロしながら、カラオケの中に駆け込む。誰が最初に歌うかじゃんけんするとか、全部の行動が新鮮でワクワクした。やっぱり、友達の前で歌うのはとっても照れて仕方なかったけど、練習してきたのが功を奏したかもしれない。しかし私の練習してきたのは、「恋するフォーチュンクッキー」や「学園天国」など少し時代が過ぎているものだったようだ。ここで私は気づいた。私は時代においていかれてしまってしまっていたことを。
【街へ】
都会と言うには何も無いただゴチャついたこの街
背の高いビルに囲まれ、この狭い路地は日に照らされない。
「ここは、架空の街」
俺はそう思っている
誰かに言えば気持ち悪がられるだろうけど、なにかおかしいんだよこの街
最初は、都会のCDショップを目指して歩いている時に、たまたま通っただけのこの街。
散歩がてらいつもとは違う、遠回りの道を歩き、出た先にあったのは、違和感のある古ぼけた商店街だった。
この商店街に着くまでの道には特に目立つ店なんかは無かった。テナント募集中やなんの会社かも分からない年季の入ったビルが並び、まともに買い物できそうな店など見なかった。
「それにしたって、この人混みはなんだよ」俺は呆気に取られていた。何故ならば、この商店街の近くに来るまで人なんて見かけない程静かな街だと思っていたのに、商店街は沢山の人でごった返していたのだ。
今の時代商店街なんて、スカスカな所が多くどんどん店が潰れているこの時代に、昭和の資料写真で見るような活気の溢れた商店街だった。「商店街を突っ切って行こう。」この街は買い物が出来る店がここら辺くらいしかないのか?
それぞれの店の店主が大声で品物を客に売り込む。一見なんてことの無い普通の店が並ぶ。人混みの中足を進め、何軒か店の前を通り過ぎ目に付いたのは、なんて事ない季節の果物が沢山並べらてた八百屋だった。
たまたま視界に入った、籠に積み上げられたリンゴに何か、強い違和感を感じた。
13個程積まれたリンゴをよく見てみると、ひとつのリンゴがくり抜かれたように丸く空洞が出来ていて、何か
折り畳まれた紙が入っていた。店の商品が何故こんな風になってるんだ、少し気持ち悪いイタズラだと思いながらも紙が気になりリンゴの穴に指を突っ込み果汁で湿った紙を取りだした。
『こんな街は存在しない
違和感だらけだろ』
小さな紙に書きなぐられた、この意味のわからない言葉はますます俺を気持ち悪くさせた。「違和感だらけも何も、このリンゴが1番の違和感だろ。」ともかく定員さんにこのリンゴを渡そうかと、店内を見渡すがそれらしき人は居ない。さっきまでエプロンを身につけた女性がいた気がするが居ない。
仕方ないからこの奇妙なリンゴと紙を定員さんがすぐに見つけられるようにと、目立つ位置に置き、また歩き出そうとしたところで、お爺さんが俺の隣で止まりリンゴを見た。
俺が説明しておこうかと口を開きかけた時に、お爺さんは、紙をリンゴから取り出し開く
文字を見たであろうお爺さんが俺を睨んだ。
[お前か?これを書いたのは]
「いや!俺じゃなくて」
[じゃあ誰だこんなことを書いたのは、俺たちは普通にこの街で暮らし続けたいだけなのに、余計な事を]
そう言うとお爺さんは紙をポケットに突っ込み歩き出して行ってしまった。
何を言っているのかよく分からず立ち尽くしていたが、ここにいても仕方ないから取り敢えず目的のCDショップを目指してまた歩く事にした。
あの紙はなんだったんだろう、お爺さんの様子からして、ただのイタズラでは無いような。
存在していないと書かれていたこの街の違和感が気になり、俺はまたこの街へ来るだろう。
街へ…出てない。もうずいぶん出てない。所用で久しぶりに出たとき、市の中心部があまりにも様変わりしていて、自分がどこに居るのか考え考え、覚束なくうろうろした。ここ私の暮らす街だよね…?
デパートは皆撤退してしばらく経つ。地元の日銀支店は「この市は2035年には市を維持出来てない可能性が高い」という評価を翻してない。アレだ、幼児や介護に縫い付けられているうちに、「あまずん」とか「なんちゃら書店」とかのりっぱなユーザーになってしまって、地元でお商売していた各位にあまりコミットメントしなくなったんだが、たぶんそのような買い物をする住民も少なくないのだろう。中心部のショッピングモールは、ともすれば外国の方を多く見かけたりする。
ど田舎の街と言っていい場所だ。地勢的に医療と食料品はまったく不足ないが、やはり「専門店」が消えると、昔ながらの質の生活用品が遠くなる。大型量販店では「間に合うもの」は扱っているけれども、「これだよコレ!」と思うものは無い。
茶房が消え、金物店が消え、食器の店が消え、文房具屋が消え、古書店が消え、画材店が消え、印章店も消え、オモチャ屋も消え、模型店も消え、近所の酒屋も店を閉めた。米穀店・八百屋もだ。精肉店は繁盛してるようだけど。専門店にとって存続が難しくなる時代と言ってしまえばそうなのだが、時々思う。「量販店が撤退したら通販頼みか?」とか。
…怖い想像しか出来ないな。生活を支える品物を依存している場所のことを考えると…
「出てみる街」には、「必需品」が極端に少ないのだ。
〖街へ〗
いつも活気で溢れて賑やかな場所
いろんなお店があって
買い物をしたり遊んだりデートをしたり
たくさんの人がいる
だから 気分転換によく街に行く
自分に精一杯のご褒美をあげて
狂った調子元に戻す
それなのに最近はどうしたんだろう?
あんなに楽しかった街が最近は楽しくない
周りは幸せそうなのに孤独を感じることが多い
あ、そっか
元に戻せないほど狂ったんだ
でもまた街に行くよ 『私はまだ大丈夫、』
~街へ~
街 楽しい都会?それとも実家にあるような唯一の街?
付き合ってる人がいるなら、街も楽しい場所
ただの主婦の顔なら、ただの買い出しの場所
田舎から都会の街へ行くと、その歩行速度にびっくりする。
こちらがふらふらと、景色を楽しみながら歩く中、脇目も振らず流れるように進んでいるのだ。
そんなに急いでどうするのだ、と思うが、仕事で忙しい方はそれが普通かもしれない。
いつか私もこんな風になるのかと、求人情報を見ながら考えた。
一年のうち絶対に買いに行く物があるから、今日も街へ出かける。
彼氏はいない…
好きな相手もいない…
ただ、自分へのご褒美に。
『バレンタイン』
昔は、ソワソワしていたイベントだったが
今となっては、誰かにあげる風を装い
デパートのバレンタインチョコの会場を彷徨う。
有名チョコ…
お気に入りの店のチョコ…
この時期だけ催事場に出店する店…
誰かにあげる為、真剣な表情をして選ぶ人やあげる人を思い浮かべながら店員のおススメチョコの話に耳を傾ける人の隣で私は自分へのご褒美チョコを
真剣に選ぶ。
もうここ数年、コレが私の定番行事に
なってしまった。
さあ、今年も甘い匂いに導かれるように街へ出かける。私を待っているチョコレートの元へ…
はぁ、いいなぁ。
下の街はとっても綺麗でさ。
街灯がキラキラ輝いていて、
ビルの階の明かりがポツポツ咲いてて、そんな小さなものでもこの街だから綺麗に見えてしまう。
暗いところに光があるだけでこんなにも美しく、
惹かれてしまうんだろう?
月が街を明るく照らしているから?
めったに見ない景色だから?
僕には分からないよ。
でも、行って見てみたいな、
街へ。
街へ→街に行ってみたい少年
ぼくとおかあさんは、山でくらしています。
今日は、ふたりでまちへ買い物にきました。
きらきらの石や、りっぱな服がいっぱいあります。たまに、いいにおいもします。
「おかあさん、あれ食べたい」
でも、おかあさんにいくら言っても、食べものだけは買ってもらえませんでした。
結局、ぼくの服とおかあさんの服をいくつか買って、帰ることになりました。ふわふわの丸いパンも、ちゃいろいお魚も、ひとつも買ってもらえませんでした。
山にもどってから、ぼくはおかあさんに聞きました。
「どうしてまちの食べものは買ってくれなかったの?」
すると、おかあさんはこう言いました。
「街の食べ物を食べたら、ここに戻って来れなくなるからよ」
どうやら、まちにいる"ニンゲン"という生きものが作る食べものは、とってもあぶないのだそうです。食べてしまうと、二度と山のものを食べられないのろいをかけられるのだそうです。
ぼくは、おかあさんといっしょにまちへ行ってせいかいだと思いました。そして、"ニンゲン"はとてもおそろしい生きものだと思いました。
やっぱり、ぼくたちタヌキは山でのんびりしているのが一番です。
賑やかな街へ。
窮屈な部屋から1歩踏み出して、新鮮な空気を吸う。
疲れきったサラリーマン、ケーキの箱を持ってニコニコと笑う親子、一生の思い出をスマホに残しているリア充。
色んな人がいる中で、やっぱり私はちっぽけな存在なんだなって。
でも、なんだか少し、心が軽くなった気がした。
【184,お題:街へ】
木陰でうずくまっていた私を見つけてくれた
「何してるのー?」って屈託の無い笑顔で笑いかけてくれた
差し出された手は異常なまでに冷たくて
私と同じ「何か」の重圧を抱えたまま生きている人だってすぐ気付いた
「君も、一緒に行こうよ」
それでもその胸の中の冷たさを感じさせない程に、あなたは明るい人だった
私の道を照らしてくれる光、私にとってそうなりたいと思える目標の光
今日もあの屈託の無い笑顔で誰かを元気付けるのだろう
私だけのあなたじゃないのが、ちょっと残念だけど
あなたに救われたこと、一生忘れることはありません。
街には2つの意味がある。中華街や商店街など。町と街の違いは町は全体的なことを言うが街は部分的な場所をさす。だから街という場所にはたくさんの人がいるということだ。
街はちょっと苦手かな
人混みが苦手っていうか、いろんな人がいるところが苦手っていうか
ホントはあんまり言いたくないけど、キラキラしてそうな人を見るとうらやましくて、自分がミジメに思えて…
そんなふうに感じる自分も嫌だし
だから街には用事があるときしか行かない
時報を聞き駅へ急ぐ。
灰のカラスの影の様な空が今は暗く、
紫の神社で貰った御守が今は淋しげな色のまま息を切らす私を守っているのだろう。
突然呼び出した彼について言えば、不幸な事に大きな事件に巻き込まれたらしい。
彼は人一倍正義感に厚かった人だ。
良く思い出すのは彼木戸正一がその社長斎藤金七が部下の咲実恵の病気を引き起こした事をきっかけに真剣な目でせき立てた事だ。
彼は一連の流れをこう説明していた。
かつて咲実恵は自分の業務に忠実であり、それ以上に会社に身を捧げる日々を送っていた。
彼女の口癖はやるならやってみなさいよ。例え出来なくても私は平気よ。その方がスマートでしょう?そんな女性だった。
某令和2年1月19日、社内に不正が働いたようだ。
従業員の一人が数人とタッグを組んで、取引先会社の金融取引を調べ上げ、ある金融業者A社から人材を買収し社内で組織を組んで粗利を得るバレない方法をマニュアル化して販売していた。
結果、そのマニュアルには穴があり、僅かなミスがあったので人材Aは罪を被る事になった。
悪い事に、人材Aは口を結び開かなかったようで斎藤社長の従業員一味は捕まらないでいた。
それを突き止め、金七に伝えようとしたのが咲実恵だった。彼女は従業員一味を相手にある取引を持ち掛けた。取引先会社との信頼関係の回復に努めてから自主して欲しかったが、咲氏が通報するか社長に伝えるかの選択を判断させようと努めた。結果、彼らは警察へ自主をした。
その咲実恵も誠実にサポートしていたの今回呼び出してきた木戸正一だ。
会社内のその部署では捕まった従業員一味が通じる者を多く作っていたので、その空気感からたくさんの嫌がらせがあり、心身ともに疲れていた。咲氏にとっては良い従業員仲間となっていた。その中、斎藤社長は咲氏に取引先企業との信頼関係に務める特使として送る指示を出した。
然し、予想通り取引先会社からの嫌がらせまで過酷なものだった。
それに対し斎藤社長は次第に咲氏を責め立てる様になった。
結果、度重なる責任に心が壊れてしまい、鬱病と診断されたのだ。
彼女は会社を退職し、木戸正一は斎藤社長に真剣な眼差しで社長を改心させようとしたのだった。
その内に、目的地の駅に着いた。
木戸正一は、何者かに刺されていた。
幸いにも、息はあった。助けを呼び病院へ向かわせる為に救急車を読んで欲しいとジェスチャーしていたので、慌てて救急救命センターに連絡をした。
その後、共に病院へ行き、後日私は警察署へ殺傷事件の届け出を出した。
一ヶ月以上経ち、お見舞いへ行く内に手術は成功し次第に回復していた。
落ち着いた折に、木戸正一はその日まであったことを話し始めた。
彼は仕事以外の付き合いで良く飲みに行く人でもあった。その中にある変わった経歴の人物がいた。その人は心七愛という方で、マサチューセッツ工科大学で学び首席で卒業し、暫くマイクロソフト・オフィス社で勤務した後、社界活動家として目覚め、今に至ったという女性の方だ。木戸正一は立場は違えど正義感に通じるものがあったのだろう。いつの間にか、心七愛から赤屋勝吉という人を紹介された。
その人には裏の顔があったことを心氏は知らなかったは言えない。赤屋は極道出身だった様だ。その内木戸は赤屋と意見の合わない席を共にしていた。心氏も共犯なのかもしれないと思いながら、木戸は赤屋の名を憎む様になった。一杯の酒で喧嘩になり、暴力団からマークされてしまう様になった。妙な事だが、その心氏と赤屋氏を近くに呼び寄せたのが斎藤社長だったという不安材料が明るみにされて来た。
木戸はその折、殺傷事件の被害者となったらしい。木戸は疲れ切っていた。
街へ行こう
あの人に会うために
街へ行こう
この村から逃げるために
街へ行こう
明日を掴み取るために
お題『街へ』
街に出るとそこには私の知らない人ばかり
喋った事も顔も見た事ない人たち
なのにいつもどこかで誰かが私のことをみている
いつもどこかでカメラを向けられている
知らないのに喋った事もないのに
なぜ周りの目を気にして街を歩くのだろうか
同じような服を着て
同じような髪型
同じようなメイク
同じように皆細い足とウエスト
髪の毛なんて巻いてない
コンタクトをつけて眉毛だけ書いた顔
黒いおっきめのズボンに
お気に入りのスウェット
お気に入りの白スニーカー
お気に入りのあったかいダウン
イヤホンはすぐ無くしちゃうから線で繋いでるやつ
みんなとは違う太い足と寸胴な胴
昔ある人が
みんな違ってみんないい
といった
それは当たり前だとみんなは言ってるけど
じゃあなんでみんなと違う私は
後ろから指を刺されるのだろう
四角いドアを開けて
四角い駅に向かって
四角い電車に乗って
四角い建物の中で遊ぶ
空は四角い建物に切り取られて四角い
街路樹だけがやわらかい形
テレビみたいなそんな街へ
私は初めて遊びに行く
2024 1/28(日) 10『街へ』
ビルの縁に座り、足をぶらぶらとさせていた。
ここから全体がよく見える。絶景だ。
「何してるの、グラッツィ...」
声のする方を向くと、黒い片羽に綺麗なレースのドレスを身に纏った堕天使レリーレがいた。
「何って、アレを見ていただけよ?」
私はそう言って下の方を指差す。
ゾンビやら魔女、吸血鬼に狼男達がうじゃうじゃいた。
「今日ハロウィーンなんですって」
「......えっと...だから...?」
「パーティーよ、パーティー」
「...?」
「貴方察しが悪いわね。人一人消えても気づかれないって事よ」
レリーレは驚いた様に目を見開いた。
「そんな......駄目だよ...!勝手に人の命を奪っちゃ...」
「あら?貴方もその気で来たんじゃないの?ご丁寧に弓矢も新調しちゃって」
レリーレの右手がぴくり、と反応する。
「何か...問題でも...?」
先程の弱々しい表情は何処へ行ったのか、鋭い視線を向けていきなり弓を構えてきた。
「あらあら、そんな顔しなくても私は横取りなんてしないわよ。それに私は不死身よ?そんな平凡なものじゃ私は死なないわ」
「...かの有名なグリーンアイドモンスターは悪魔祓いの儀式で消滅すると聞いた......私は元天使、悪魔祓いに似た方法ならあるよ」
「だから私は貴方の邪魔なんてしないわよ。それに貴方、もう天使ではないのでしょう?私が止める理由もないわ」
「.........」
「早く行かなくていいの?日が暮れちゃうわよ。ハロウィーンは一日きりなんだから」
そこまで言うと、レリーレは弓を下ろした。
「...私は他の所で狩ることにする......さよなら...」
そう言って羽を伸ばして飛んで行ってしまった。
「......ふぅ、中々面倒だったわねあの坊や。まぁいいわ。さて」
私は再び下に視線を戻す。そして
「楽しみだわ」
立ち上がり、空を見上げる。
さぁ、街へ行こう。
お題 「街へ」
出演 グラッツィ レリーレ
桃色の
シワなき身頃
ぽんと叩き
春コート街へ
あら雨じゃない
「街へ」