『街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「街へ」
僕の住んでいた街は
大きな神社があった
古い、由緒ある神社
神社の近くの公園で
子どもの頃はよく遊んで
たまに幼なじみとケンカしてたなぁ
今ではもう
思い出すことが難しいけど
あぁ、戻りたいな
この戦地から
街へ
街へ
ベッドの上で目を覚ます
窓の外は少しだけ明るい
どうやら寝坊せずに済んだようだ
置きあがりベッドから降りる
床が氷のように冷たい
暖かな布団のなかに戻りたくなる誘惑に耐えながらキッチンへと向かう
寝室よりも一段と寒い
冷蔵庫を開け中を覗く
卵はあと3つ使いきってしまおう
ハムものせて
昨日の晩御飯の残りのスープとサラダをつけよう
パンは昨日買ってきたばかりだから十分にある
あの人はパンとコーヒーだけでいいとはいうが
用意さえしてしまえば食べてくれる
さてさっさと用意してあの人を起こしにいかないと
どうせ昨日も夜遅くまで作業してただろうから
ほっといたら昼過ぎまで寝ているだろう
それはダメだ
だって街に行こうと誘ってきたのはあの人なんだから
起きたら行こうかと言ってたが
起こすなとは言われていない
忙しいあの人が一日中一緒にいてくれるというのなら朝から出掛けたい
俺の可愛らしい我が儘をあの人はグチグチいいながらも聞いてくれるだろう
さあ、一日が始まる
今日はあの人と街へ一緒に出掛ける日だ
絶対にいい日になる
【おでかけ】
街で生まれて
街で生きてく
たぶんこれからも
街で生きてく
2023/01/28 今日のお題:街へ
皆さんが街と聞いてイメージするのは何でしょうか。
おしゃれな街?夜景がきれいな街?それとも....
朝起きる。
顔を洗う。
朝食をとる。
君が側に居てくれたらなって思う。
クローゼットを開ける。
お気に入りのブラウスとスカート。
燃えるような色の赤のリップを塗れば
『街へ行く私』が完成する。
お気に入りのブーツを履く。
紐を縛る。
ガチャリ、とドアを開ける。
そして誰も居ない家に、
「行ってきます。」
街へ行く私。
読んでくれてありがとうっっっ!
最近いいねが30超えたから嬉しい…!!
毎日好きな人に会えるって、とっても幸せだよね!
早く月曜日になれ....
っていうことで恋人が居なくなっても外の世界へ戦いに行く強い女性の朝を書いてみました!
またね!
この橋を渡れば、新生活が始まる。
背中に夕日を浴びながら、テクテクと歩いていく。
この川を渡ってみたくて、ひとつ手前の駅で降りた。
オレンジ色に反射しているビルディングたちを遠くに眺め、立ち止まった。
橋の真ん中辺りで、大きく息を吸い込む。
桜の香りと排気ガスの臭いが入り交じっていた。
息を吐き出しながら、顔がほころんだ。
再び歩き出す。
さっきよりも大きな歩幅で。
橋の終点には見えないバリアが張り巡らされている。
負けないように、気負わないように
僕は新しい街へと、一歩踏み出した。
#14 『街へ』
街へ出なくなって3年になる。
コロナで、失業したままだし、
以前のように映画やショッピング、友人とのランチをしなくなったので。
今は小さな町で、
スーパーと病院と美容院へ行くだけ
こんなまま人生が終わるのかなあと思ったりしてる。
街は、生きてる証だったのかもしれない
お題「街へ」
寒波と大雪でここ数日、自宅にこもっていた。
昨日あたりから、日差しが差し込み
路面の雪が溶けたので、図書館に本を返しに街に出かけた。
冬眠中の虫が土の中から這い出すみたいに、
ノロノロと着替え、化粧もどうせマスクだからと
簡略化し、車に乗り込んだ。
最近、ちゃんと生きてないなぁと運転しながら
ふと、思う。
返す本も結局、完読していなかった。
図書館に本を返し、再度、借りることもしなかった。
私は、読書家ではないけど図書館は、好きだ。
四年前に、オープンした真新しい図書館は、
広々として窓が大きくて明るくい。
どこでも読めるようにと、あちらこちらに椅子が配置され居心地が良い。
田舎町の外れに住む私は、
街に買い物に出るとマイ観光スポットと呼んで
必ずこの図書館に立ち寄っていた。
コロナで暫く、閉館を余儀なくされていたが
最近、また出入りできるようになり
嬉しくて、いそいそとまた、通いだした。
私は、人間関係があまり上手じゃないから
人と関わらず、本を手に自由に一人時間を
つぶせる図書館は、ほっとする空間なのだ。
併設されたカフェで一人でワンコインランチも
ささやかな楽しみだ。
春になったら近場の桜の名所巡りしたいなぁなどと考えながら、街の図書館を後にした。
自宅に戻ると我が家の愛猫三匹がエアコンの効いた
暖かいリビングのソファと椅子を占領して
気持ちよさそうに昼寝していた。
あっ、そうか。
椅子をこの三匹にいつも占領されているから、
図書館の「どこでも椅子」が居心地良かったのか。
私の図書館好きは、これだった。
ちょっと苦笑。
でも猫のいる暮らしは、幸せ。
街に出かける時間も幸せ。
そろそろ、日常生活をちゃんとしなくちゃね。
出かけるのが好きで
出かけたくなるようなお店だったらいいなと思って、『おでかけ日和』っていう名前を付けた。売っていたのは、旬の野菜とパクチーとベトナム雑貨。
けど、当然ながらわたしが出かけたくなるような青空の日も店は開けなくてはいけないわけで。いわゆる“おでかけ日和“にわたしはどこにも出かけられないっていうことに、名前をつけたあとで氣付いた。
なんてこった。
店舗を構えるってのは、ずっとそこにいなくちゃいけないわけで、好きなときに好きなところへ行きたいわたしにとっては、自分を束縛する行為をやってしまってたんたんだと後に氣付きましたとさ。
街へ
当てもなく…ただ…
彷徨っているの
さむくて…さむくて…
ふあんで…ふあんで…
まわりは楽しそうな
笑い声が聞こえて…
わたしの心は
冷たく…かなしいの…
街から家路にうつむき
加減でトボトボと…
かなしい…
どうして…
みんなのように
たのしめないのだろう
惨めな気持ち
涙溢れて…
自分を責める…
そのうち…つかれて…
眠ってしまった
ありふれた
街角も
君と
待ち合わせの
約束をした
そのときから
わたしの
特別な場所
# 街へ (21)
『でかける』
自宅を出てまだ3分 シャンプーの香りが陽ざしに溶ける 公園通りですずめが笑う 痩せたケヤキがラジオ体操を始めると 世界は朝で包まれる わたしはそんな世界を歩いてく 毎日毎日同じようで違う包み紙のような日常を
私の夜は暗い
静まり返った闇の中で一人孤独にうずくまる
そんな私に手を差し伸べた少女がいた
「街へ行こう」
つぶやく少女の冷たい手を取り
一緒に歩く夜道の奥に
輝くたくさんの光が見えた
初めて知る夜の景色に私と少女は涙を流す
涙で濡れた景色はぼやけても
美しい街の輝きが消えることは決してなかった
街へ行こう。特に理由はないけれど。
街へ行こう。目的地もまだ決まってないけど。
人混みに揉まれて。
どこかの屋台から漂う匂いに浮き足立って。
買う予定はない服を延々眺めて。
普段は使わない凝った文房具なんかに興味を持っちゃったり。
そんな、何もない、でもかけがえのない時間を味わいたいから。
街へ行こう。
街へ行こう。
……その前にまずは、お布団から出よう。
『街へ』
僕は街に行くのが少し苦手だ
限界集落ともいえるような
山間の静かな田舎に住んでいるせいか
普段から人との接触が少ないこともあって
人混みの中に行くと人酔いしてしまって
気分が悪くなる
人波も上手く歩けない
すぐに疲れて帰りたくなる
結局 目的も果たせず
何しに行ったかわからない
そんなことがよくある
何もない不便な田舎で
たまに自転車でふらふらと
一人でスーパーに行くくらいが丁度いい
こんなだから出会いなんてあるはずない
わかっているが
若い頃のような街への憧れのようなものは
薄れてきているようだ
年齢に関係なく活動的な人もいるが
そこまでの行動力もなくなってきた
とはいえ
このままここで朽ち果てるのも
なんだかなぁ~とも思う
キラキラした夢や希望を胸に
街へと旅立つことに憧れを抱いてた
あの頃にもう一度戻れたら
アイツとの約束も果たせたのかな?
「今からでもまだ間に合うぞ。人生はこっからでも挽回できる」
今ここにアイツがいたら
笑ってそう言うかもしれない
ってか 本当はそう言って
背中を押して欲しいのか?
歳を重ねても
相変わらず僕は迷ってばかりだ
軽い気持ちで聞いてほしいんだけど、街って聞くと、まず「行きたくない」ってなる。都会とか、旅行とか、夢があって、キラキラしてるイメージだけど、そこまでポジティブに感じない。
でも、それは憧れでもある。でも行けなくてもいいや。そんなところ。
「街へ」
春は暖かく、山が包み込んで
夏は暑く、陽炎が揺れていて
秋は涼しく、紅に染め上げて
冬は寒く、一面銀世界で
いつも全てを受け入れてくれる、
僕の街へ今還ります。
ここは僕が生まれ育った街。
この街は20XX年に放送されたアニメの舞台で、よく聖地巡礼目的で観光客がやってくる。
確かにこの街は良い所がたくさんあると思う。
でも『そこまでか?』と思うときがある。
ある時聖地巡礼をしにきた1人の男性と出会った。
その男性は、そのアニメを見てから人生が変わったらしい。
そしてアニメのお陰で、この世界で1番良い街に出会ったという。
それがこの街だ。
僕自身、今まで過ごしてみてそんな風に思ったことなど1回も無い。
すると男性は言った。
「身近なものこそ良さを見つけにくいんだよ。自分はただの空き地だと思っていた場所は、子供たちからしたら、とても素敵な場所なのかもしれない。この街だってそうさ。君にとって何も無い普通の街に見えるかもしれないけど、僕にとってはこの街の全部が輝いて見えるんだよ」
僕はとりあえず頷いた。正直全く分からない。
「せっかくだから君に1つ、オススメのアニメでも紹介しようかな」
すると男性はリュックから複数のDVDを取り出した。
「いつもそんなに持ち歩いてるんですか?」
「いや今回だけだよ。聖地巡礼した時にアニメを見返せば、ここがあそこか!ってなって楽しんだよ」
「はい。これどうぞ」
男性は1つのDVDを僕に渡した。
「これは日常系のアニメで面白いよ。君くらいの年は結構ラブコメとか好きなんじゃない?」
確かに僕の学年は漫画やアニメでラブコメを読む男子もいる。
でも僕はあまり興味が無かった。
「僕あまり興味なくて……」
「何事も興味がないで終わらせちゃダメだよ。新しいものに出会えば出会うほど、人生は楽しくなるからね」
そしてその言葉を聞いてから5年が経った。
あの後アニメを見てドハマりした。まさかこれほど面白いとは。
そのアニメを見てから人生が変わった。
アニメを好きになって、今度はアニメの声優が好きになった。
そしてそのアニメの舞台の街も好きになった。
いつか仕事してお金貯めて絶対にあの街へ行く。それはいつしか将来の夢になっていた。
そして就職しお金を貯め、僕は無事に聖地巡礼をすることができた。
「ここがあのアニメの舞台か……」
今にも涙が溢れそうだ。
数年前あの1人の男性に出会ってからすべてが変わった。いや男性が変えてくれたんだ。
街を歩きながら今までの思い出を振り返っていると……
「お兄さん何かこの街に用でもあるの?」
1人の中学生が話しかけてきた。
「聖地巡礼をね」
「こんな街に?」
「君も好きなものがあるだろう?でも他の人はそれを良い評価をしないかもしれない。人によって価値観は変わるんだよ」
「ふーん」
「君もなにか好きなものから興味を広げてみな」
「例えばアニメが好きだったら、そのアニメの声優さん、アニメの舞台、なんならアニメーションとか色々興味を広げられる。興味がないで何もかも終わらせないで。自分の世界を広げればきっと楽しいよ」
この言葉は色んな人に届いてほしい。そういう願いを込めた言葉だった。
完結
きみのいない街へ出掛けます、
すべて整理して家を出ると
私の場所は本当にないんだなと寂しくて
胸を埋めていた物まですっぽりと
型を残してどこかへ消えちゃったみたい
そしてようやく、この時期の風の寒さを知りました
きみと違う街の人になります。
次に会うときは
きっと知らない人、
今日の夜行バスまで
きみを知っているこの街の私で
いつからだろう
あの街へ行かなくなったのは
一歩あの町へ踏み入れれば
みたくないもので溢れている
前までは平気で
あの街へ行っていたのに
大好きな街だったはずなのに
ある日
僕はあの街が大嫌いな場所になってしまった
ある日突然
君が消えてしまったあの街…
君との思い出がつまった街…
どうして僕をおいて
逝ってしまったんだろう…
あの街へ行きたいと思って私は必死に勉強しあの街に位置する大学に合格した。
―そして明日から一人暮らし。
一人暮らしならなんでもできる。
私のやりたかったこと。
高校では禁止だったバイト。
あらゆる可能性が私を待っている。
さあ、この一歩を踏み出そう。
あの街へ―
新しい、世界へ―
テーマ:街へ