真空

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街へ

ベッドの上で目を覚ます
窓の外は少しだけ明るい
どうやら寝坊せずに済んだようだ
置きあがりベッドから降りる
床が氷のように冷たい
暖かな布団のなかに戻りたくなる誘惑に耐えながらキッチンへと向かう
寝室よりも一段と寒い
冷蔵庫を開け中を覗く
卵はあと3つ使いきってしまおう
ハムものせて
昨日の晩御飯の残りのスープとサラダをつけよう
パンは昨日買ってきたばかりだから十分にある
あの人はパンとコーヒーだけでいいとはいうが
用意さえしてしまえば食べてくれる
さてさっさと用意してあの人を起こしにいかないと
どうせ昨日も夜遅くまで作業してただろうから
ほっといたら昼過ぎまで寝ているだろう
それはダメだ
だって街に行こうと誘ってきたのはあの人なんだから
起きたら行こうかと言ってたが
起こすなとは言われていない
忙しいあの人が一日中一緒にいてくれるというのなら朝から出掛けたい
俺の可愛らしい我が儘をあの人はグチグチいいながらも聞いてくれるだろう
さあ、一日が始まる
今日はあの人と街へ一緒に出掛ける日だ
絶対にいい日になる

【おでかけ】

1/28/2023, 11:55:44 AM