『街の明かり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
街の明かり
地元は都会の方で夜中でも明るくて
歩けばすぐ買い物も食事もできる。
でもそんな街がそんなに好きになれなくて
田舎の方で暮らすことにした。
あれから長い時が経ったけど
夜の明かりが無い、こんな町が好きだ。
ちょっと不便な所も好き、
鳥の鳴き声がうるさいのも好き。
虫がうじゃうじゃ居るのにも慣れた。
美しい山々を眺める幸せ。
ドライブが楽しい。
一方タワマンに憧れる人も世の中沢山いるわけで、
人の価値観って面白いよね。
"街の明かり"
住宅街には今夜も沢山の明かりが点いている。
自身の職場兼住居の医院の明かりも、その中の一つ。
そして夜は、ハナのテンションが高い時間。
明かりが点き始めると、ハナの声が日中より少し大きくなる。
猫は夜行性だから、夜活動的になるのは遺伝子に刻まれている習性。それと、休みの日以外の日中は居室に缶詰状態なせいで体力が有り余っている。
夕食後に目一杯遊ばせているからか、夜中暴れ回らないのが救い。
ベランダで花火を待つ間、カメラで遊んでいた。
近くの建物を撮ろうとすると、ブレるブレる。
でも、その軌跡がなんかCGみたいできれいだったから、たくさん撮ったその写真たちもつい消さないでそのままにしておいている。(写真がすぐにいっぱいになってしまう理由。)
≪街の灯≫
病んでくるのは決まって夜の帳に包まれてから。
この街を見渡せる展望台を目指す。
小さな港町で何もないくせに…。
つまんない死んだ街だと思うのに。
灯で輝いたそこはまるで別世界で あまりに綺麗だから欲張りになってわざとメガネを外すと視界がボヤけてキラキラだけが増す。
この灯の数だけ人の人生があって生活がある…
来た道を下れば私もその小さな一員に戻るだけ。
でも見たいの。
1人じゃないってことを。
この目で。
あの灯で。
「やっぱり、ここが1番落ち着くなあ」
住宅街の一角にある小さな公園。
人もあまり来ないし、何より眺めがいい。イライラしている時に来ると、すごく落ち着ける。
昼は青空と米粒のような建物が綺麗で、夜は夜空に光る一等星と建物たちの光がまた幻想的だ。
でも……この明かりがなければ、私たちはどうやって生きていくのだろうか?
明かりは生きていくのに必要だし、私を照らすことも、私の道をも照らすことが出来る。
光がなかったら、人間は生きられない。
私が、光になれたら――
貴方を励ますような存在になれるだろうか。
お題 街の明かり
街の明かり
街の明かりが煌々としていると活気とともに安心感がある
うちの近所は街の明かりがぐっと減り、さらに家の周りは行き止まりの私道で街灯がほぼ無くなる
暗くて怖いかって?
いえいえ
それよりも見上げた空の星の輝きに心がホッとするのです
〈お題:街の明かり〉ー評価:駄作も駄作
雨が、降っている。
街灯が点滅している。
「そんなところで寝てるなよ。おい!」
私にとって、それは夢のような時間だった。
「こんな道端で寝てるなよ、おい」
全てが崩壊する。
見知った街並みが、赤褐色に染まる。
「聞いてるのか!おい!」
キィーンとした耳鳴りが徐々に高まっていく。
これはもう、助からない。
その直感だけが私の感ずる全てだった。
「返事をしろ!」
街が、知らない男の顔に成り代わって、その口が訳の分からないことを語っている。
「救急車はもう呼んだから、後は…後は!」
助からない。この男は、何をそんなに叫んでいるのか。私はこのまま、深い眠りへ、静寂を求める。
「頭を強打しているから、このまま動かさないで」
こんな風に時間を無駄にする男が憎らしい。
彼が複数人、いや、よく見たら何か違う。
「…現時刻から心肺停止を確認)
雨音が遠くて聞こえない。
耳鳴りが激しく鳴っている。
キィキィと頭蓋骨が軋む音だ。死の音だ。
死が目の前に迫ったのが分かる。
酷く寒くて、二度と戻れないと云う。
街灯の点滅が、街の明かりが脳裏に浮かぶ。
とても滲んだ赤褐色に私は縋った。
街の明かり
実家は田舎だから夜になると人通りが少なく、また民家と民家の間にも距離があるため、明かりはまばらだ。
そんな光景も悪くは無かったが、都会に出てきて何年かは実家には帰っていない。
電話は時折りするだけだ。
都会の街中は夜でも煌々としている。
むしろ、昼間の時より一際輝いているが、酔っ払いのサラリーマンの愚痴や、ホストクラブの勧誘の声など騒々しい。
眠らない街、東京とはよく言ったものだ。
初めて上京してきた時には、そのまばゆい光に圧倒された。
だが、孤独だ。
人は大勢いるというのに、どこまで行っても孤独を感じる。
終電を逃した。
走れば間に合うくらいだったが、走るのを拒否した。
何だか、ゆっくりしたい気分だった。
明日は土曜だ。
レイトショーもあれば、ネカフェもある。
一人居酒屋だって構わない。
信号や車のライト、店のネオンなどが段々と滲んで、水彩画のように写し出した。
(泣いているのか?)
自分でも不思議だった。
頬に伝わる涙は、暑さで少し生温かい。
祝日の月曜も入れれば三連休だ。
久しぶりに実家に帰ってみようと思った。
田舎の素朴な街の明かりを久しぶりに見たい。
「街の明かり」
街を照らす明かりは一見同じように見える。
でも、そこに込められる思いは違う。
家族で明るく団らんする明かり
自分の夢へと進むため夜中でも一室だけついている受験生の明かり
自分の道を見つけるため努力し続ける会社の明かり
それぞれの意味や気持ち、理想が詰まっている。
街の明かりはを見ていると、気持ちが落ち着く。明るくて、暖かくて、優しい。学校帰りで疲れた心が癒やされていく。明日も頑張ろう、そう思えるんだ。
#街の明かり…
街の明かりが今日は、やけに眩しく感じるのは、何故だろう…そう。それは、最初から分かってたはずの君との運命を目の当たりにしたから…今日、運命だと心から信じていたはずの君との恋が終わったんだ…あー…そう考えるだけで孤独だ…また一人になってしまった…悲しいけれど仕方が無い…そう、なんせ、これが僕の運命で人生なのだから…さぁて、またいつか始まる恋の為にまた自分磨き、頑張らなきゃな。とか言いながら、僕は過去にもう何度、自分磨きを繰り返して来ただろう…いっその事、もえ恋なんてしなければ…と考えた事もあったっけ…でも、それでも、僕は、何度だって、誰かに恋をするんだ…もう止まれないから…
昔東京に住んでいたとき、よく冷えた真冬の夜に、ベランダから眺める街の灯りが好きだった。昼間は他人の気配を気遣う余裕もなく暮らしていたが、夜に眺める街の灯りで、この街で暮らす大勢の人達の存在を思い出して、ふっと気持ちが温まった。
街はあんなに明るいのに、森に近い場所で暮らす私たちの村は月明りで過ごしている。
羨ましそうに街を眺める年少組は街で暮らせたら、とニコニコと笑いながら夢を語っている。
「おまえはどう思う?」
不意に訊ねてきた彼の意図が分からない私は内心首を傾げながら彼を見つめ返す。彼はバツが悪そうに視線を逸らした。
「おまえはいつか街に行くだろ」
「私が街に行くときは、葵くんも一緒だよ」
彼が息を呑む。静寂が流れる間もなく、アイアンクローをされた。なんで?!
「ハッ。なら、一生この森の中だな」
そう彼は嘲笑った。
夜の景色は自分を照らしてくれる。
どこにだって行ける。
またあの人の隣で笑い合えるまで歩き続ける。
例えそこが地獄だとしても──。
街の明かり
自室から見える遠くに光るきらきらした世界。
私は体が弱くって、郊外に住んでいる。
でも、体が弱くて良かったと思える。
上を見上げれば、星や月が煌めいていて、
視線を戻せば街の光が煌めいているから。
2024/7/8
ほんの少し
違った景色を観たいだけ
街の明かりが点く頃の
その瞬間を感じてたい
できるのならば
永遠に
街の灯りは
誰を照らすこともなく
輝いている
あんなにも輝いているのに
孤独だなんて
街の灯りがポッ!と点る時、
彼女の柔らかい笑みが浮かぶ。
彼女の笑みは
ボクの心に灯りがそっと灯る。
深夜の、高台にある公園が好きだった
ブランコを揺らしながら、街を見渡すの
勉強、読書、通話
眠れない人、眠りたくない人
街の明かりひとつひとつに、生活が詰まっているのね
お風呂の湯気や作り置きのカレーの香りも
夜風に漂う生活の一部なのね
私の部屋の明かりは、今は消えている
少しだけ、逃げていたいの
明かりのない部屋にも
眠れない人はきっといるのに
夜の闇に紛れてしまうから
私からも見えないの
見たくないものに蓋をするために
この公園にいるのかしら
ブランコの軋む音
誰も聞かないでいて
#街の明かり
街の明かり
暗く騒がしい
何処か他人事で
日中より距離がある
明かりと言うと
基本的には居酒屋かな
音と声
様々な感情で
気持ちが悪くなりがち
理性を手放したいのかも
それが快楽なのかもしれない
三大欲求
これがそうじゃない?
何処で忘れてしまいたい
行為に覚悟がなく
その結果を嘆くけど
改めない
離れない
忘れられなくて
もう二度と戻れない
我も忘れ
我を成す
我が身を持って
我でなくなる
誰にとっても自分って
貴重ではなくて邪魔なのかも
本来は生きてるだけで
精一杯で
考える余裕すらなく
周りがあるようにあるだけで
同じだけど違ってもいて
何も持たないまま
自分すら持たずに生きて死ぬ
これが人間だとしたら失うものはない
今日も疲れてる
復活してはいない
なんとなく諦めずに
日常をこなしてるだけかも
自分を自分で諦めない
その先、行き着けた場所に誰かがいる
ふと街の明かりを見るけど
集まりは道連れで
その途中なんだと思ったりした
私は基本的に通り過ぎるだけですね