≪街の灯≫病んでくるのは決まって夜の帳に包まれてから。この街を見渡せる展望台を目指す。小さな港町で何もないくせに…。つまんない死んだ街だと思うのに。灯で輝いたそこはまるで別世界で あまりに綺麗だから欲張りになってわざとメガネを外すと視界がボヤけてキラキラだけが増す。この灯の数だけ人の人生があって生活がある…来た道を下れば私もその小さな一員に戻るだけ。でも見たいの。1人じゃないってことを。この目で。あの灯で。
7/8/2024, 12:36:45 PM