『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
2次元に恋をしてしまったら底で終わりじゃない。
始まりだ。
「推しグッズに〇万かけるとか終わってる」って言われても、私は私を大切にしたいから、思いを貫く。
みんなオタクって言うけど、そんな言葉では収まりきらない。私にはリアコという言葉は似合わない。
「好きな人は?」って言われたら、すぐに「いないよ」って言ってしまう。もし私が「推し!」とかって言っても、「ふざけないでよ笑」とかって茶化されるだけだから。
だから私は私を貫き通す。親、周りの人に反対されても、私は一生推し続ける。
【お題:行かないで 20241024】
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(´-ι_-`) 男なのか女なのか⋯
「行かないで……」
呪縛霊の少女が、名残惜しい手を虚空へ伸ばした。
先祖代々の墓、と書かれている。この墓場の前で、何十年も離れられないでいる。
彼女は、自分が何で死んだかすらわからない。
自分の容姿もわからない。
髪は、長かったような気がする。
三つ編みが好きだった気がする。
髪質を気にしていた時もあった。
背が小さいことがコンプレックスだった。
しかし、霊となった今、背が低いのは、本当は老婆の様相をしているかもしれないと予想した。
すでに背骨が曲がっていることがわからない年寄り。
身体は人間であるか。それもわからない。
人に聞こうにも、霊だから視えるはずもなく、視えたら視えたで怖がられるだけ。
不可視の存在に怯えるのが、人間の個性である。見えない空気を吸って、見えないものを吐き出している。
だから、少女は何時までも孤独。
会話はおろか、自分の声色を忘れているくらいだった。
つい先程言った声も、自分の声とは思えない。
とても、とても澄んだ色だった。
少女を捕らえる墓石も、時間に苔むしたようになっている。緑が多く、文字は文字化けしている。
周りの自然も、誰かに声を焼かれたように静かに見守っている。だから澄んでいるのだ。
それなのに……、目の前から通り過ぎようとしている男の人だけは違う。
彼は違った。
彼を除けば真の孤独だった。
彼は、理由は明かさないが、年に一回のペースでこの墓に来てくれる。汗の量を見るに、この墓は山頂にあるらしい。
いつも一人で来てくれる。
季節は秋。夏ではない
可能な限りだが、苔むした墓を洗ってくれている。
頑固な苔はさすがに無理だが、それでも半分以上は綺麗にしてくれる。
どうして、どうして?
と疑問を呈するが、それでも声は届かず、そして、また今度、と山を降りていく。
「行かないで……!」
と少女は、坂道を降りていく男に声を掛ける。
すると、彼は、ふいっと顔が動き、こちらを見た。
それで終わりだ。
秋風が彼の背中を撫で、それで歩いていく。
それだけで、少女は泣いてしまった。
来年は、ちゃんと来るのだろうか。心配になった。
『行かないで』
私の朝はいつも同じだ。
家族を起こし、身支度をさせ、朝食を並べて送り出す。
食器を洗ってかたし、ゴミを捨て、洗濯機を回し、その間に掃除をする。
郵便バイクのエンジン音に、外へ出てポストを覗く。ダイレクトメールの類をシュレッダーにかけ、必要なものは家族ごとに振り分けて置いておく。
こういった無数の日々の小さな労働は、やることリストとして組み上がっている。その項目に頭の中で線を引いて消してゆく。
それらは私の1日のすべてを支配している。
「あなた、誰?」
不機嫌そうな小さな子が、リビングの真ん中に突っ立って、こちらをきつく睨んでいた。
どこかで見たことがあるような。
「どこから来たの?」
黙って、ただ責めるように私を見ている。
嫌な感じだ。
見ているとモヤモヤしたものが、胸に溜まっていく気がする。
その子はスタスタと私の横を通り過ぎ、洗ったばかりの洗濯物を床に落とした。
それだけではない。仕舞った皿も、仕分けた郵便物も、片づけた部屋の物も、全部床にぶちまけて、地団駄を踏むように踏みつけている。
まるで、なにもかもが気に入らないとでも言うように。
「待って、行かないで」
踵を返したその子の、特徴ある走り方。
あれは私だ。
遠い昔の小さな私。
片づけが嫌いで、何か新しいことがやりたくて、蔑ろにされるのが許せなくて、もっと自分を見てくれと、全身で叫んでいた頃の。
行かないで
「行かないで…」
闇に向かって放たれた言葉
その言葉にかえってくるものはなかった
《行かないで》
保全させていただきます。
いつも読んでいいねを下さっている皆様にはいつも本当に感謝しております。
この場をお借りして、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
最近は書けておらず、本当に申し訳ありません。
落ち着いたらまた書いていきたいと思います。
その時は、どうぞよろしくお願いします。
『行かないで』、お金。
そう願いながらソシャゲに課金してガチャを回す時、人はどんな顔をすればいいのだろう。
さらに、なけなしの3000円を課金して10連ガチャをして目的のキャラが出なかった時、その感情をどのように表現すればいいのだろう。
「ぐあああっ! こんなクソゲー二度とやるか!!」
俺はダメ人間のテンプレートのようなことを言いながら自分の太ももをスパーンとはたきつけた。
「SSRの確率が3%でピックアップが50%なのに全部すりぬけてわかわからん弓使いが出るっておかしいだろ…! 運営に遠隔操作されているのか?」
陰謀を疑ってしまうくらいには絶望していた。
月末、切実に金欠だった。その中で、3000円は俺にとって大金だ。なんの意味もなさないまま泡と消えたが。
お金がないと心が荒む。
今の俺は飢えた虎のように凶暴だ。
だが、こんな感じでいいとも思う。なぜなら、金があれば俺はきっと際限なく調子にのるだろうから
行かないで、秋
ねえ、この間まで夏だったよ?
寒くなるの早いよ。
まだ栗ご飯食べてないよ?
焼き芋もモンブランもかぼちゃプリンもまだだよ?
長袖カットソー出したけど
秋用の軽めのジャケット、今年も着なかったね
断捨離本では1年着なかったら捨てろって…
でも、信じてる
日本は四季があるはずだって
だからたまにはゆっくりしていって
秋。
もうそっちに行って欲しくない
死なないで
よけい、?
ごめんね
ごめんね
それ以上何も言えないんだ
No.157『行かないで』
行かないで、なんてお前の幸せを願うなら言うべきじゃない。
そんなのは分かってる…分かっているんだ。
でも俺は良いやつじゃないし、優しいやつじゃない。
だから俺はお前を逃してやることなんてできないんだ。
ごめんなあ。
ちょっと、トイレに行きたいんだけど……。
膝の上、香箱座りで舟を漕ぐ君を見下ろす。
ゴロゴロと喉を鳴らして、時折前足で脹脛をモミモミしてくる愛くるしい君の為なら、もう少しだけ尿意を我慢出来る気がして。
寒そうに毛を立たせている君の背を一撫で二撫ですれば、目が覚めたのか前足をグイッと伸ばした。
あ、退いてくれるかな?
しかし、私の狭い膝の上で君は器用に丸まって本格的に眠る体勢となった。
テーマ「行かないで」
さようなら、私の光よ、愛した人よ
貴方はそう言って微笑んで
静かに私に背を向けた
さようなら、愛しい人。きっと、またいつか
そう返事をして、私も貴方に背を向ける
だけど彼と違って
私は歩き出すことができなかった
きっといつかなど、ないのだから
私たちはここで終わるのだから
私はただ、苦しみを吐き出すように
行かないでと声にした
届かない言葉に嗤い、涙を拭いた
もう立ち尽くしている時間はない
たとえどのような結末になろうと
最期は笑って、この悲劇を終えるのだ
新しい場所へ旅立つ君に
寂しいから行かないで、なんてとても言えない
いかないで、もう少し、そばにいてほしかったよ。君がいなくなったら、私はどう生きればいいの...
ねぇ、見捨てるの?今までさんざん好きだって言ってくれたのに。君だけを見るって言ってくれたのに。
あぁ、結局終わりなの?君の言ってたことは全部嘘だったんだ。なんの責任感もないその言葉で、人を期待させてどん底に落とすことになるとも知らずに。
わざとだったんだね、君の「好き」は。私を落とそうとしたんだ。私を依存させて、振るつもりだったんだ。いつから?最初から?え?
...でも、私はもう依存しちゃったよ。君の作戦とも知らずに。ねぇ、理不尽だよ。君は、私に惚れなかったの?ねぇ?
...じゃあ、もうしょうがないのかな。諦めるしかないのかな...いや、そんなことできない。私は諦めないって、愛が重いって一番分かってるのは君だよね。じゃあ、恨みっこなしだ。
...あぁ、終わったんだ。もう、何もかも............
私は本当に諦めが悪い。愛が重い.........やっぱり、
#行かないで
久しぶりに会ったとき、左手に光る指輪を見つけた。
「実は、結婚したんだ。」
そっか、そんなの、おめでとうって言うしかないじゃん、笑
幸せになってほしい、心から願ってる。
「行かないで」って伝えられたらどんなに楽だったかな
行かないで
現状満足という言葉が嫌いなのは、あの子を見ていればわかった。新しい店、新しい場所、新しい遊びを探し回り、次は何をしようかと言って私を困らせた。私はなんでもよかった。あの子と馬鹿をやっているだけで満足だった。同じ店でも、同じ場所でも、あの子と楽しめるならそれでよかった。
「なにこれ?」
あの子が下駄箱の前で何かを読んでいた。覗き込むと、伝えたいことがあるから、という呼び出し。
「これは思い切ったね。勇気あるじゃん」
私は笑おうとしたが、喉が渇いていて上手くできなかった。差出人の名前は知っていた。あの子と波長が合うだろうことも。
「……行くの?」
「んー、どうしよう」
「あいつ、いい奴だよ」
これはある種の予定調和だった。現状満足を好む私と、現状満足を嫌うあの子の間にある何かが動き出しただけのことだ。それは地殻変動に伴う地震のように、遅かれ早かれやってくるものと理解していた。
「面白そうだし行ってみる」
「それがいいよ」
一人帰り道を歩きながら、伸びた前髪が鬱陶しくて仕方がなかった。
『行かないで』
視線の先で楽しそうに笑顔を浮かべるあいつがいる。
憎たらしい笑い声が脳に響く。思わず「うるさい」と怒鳴って、その笑顔を涙が滴る泣き顔にしてやりたい。
賑やかに動くその手足に力が入らなくなった姿を見てみたいと思う。
笑い声が大きくなる。頭が痛くなりそうだ。
はやく目の前から消えてくれ。
それが無理なら2度と会わないよう首を掻っ切ってくれ。
何がそんなに楽しいんだ。
なんでそんなに笑うんだ。
お前が手を離さないって言ったのに。
わぉーん♪今日も、待ってました!この時間!!
嬉しい♪嬉しい♪
いつも、この2人だけの時間、大好き!!今日も朝から、晴れて、キンモクセイのいい匂い!!やったぁ!!今日も、いつものコース!!でも、嬉しくって、ボクは走っちゃう!!えー!!
『行かないでー』
そっちは、ボクのお家だよー。
もう、帰っちゃうの??
明日も、ぜぇーたい!一緒に2人でキンモクセイの匂いを嗅ぎながら、走ろうねー!!楽しみにしてるよー♪
PS.ボクは大っきいゴールデンレトリバーのケンくんより。
お題『行かないで』
物陰から1人の黒髪の男子生徒が萌香達を見ていた。
男子生徒は萌香達に声をかけようか悩んでいる。
黒髪の男子生徒「どうしよう……どう声かけたらいいんだろう……」
すると男子生徒は背後に忍び寄った人物に肩を叩かれ
驚いて声を上げた。
黒髪の男子生徒「わあぁ!?」
黒髪の男子生徒の肩を叩いた男子生徒はきょとんとした顔をしたまま声をかける。
驚かした男子生徒「船星(ふなぼし)何もそこまで驚く事あらへんやろ。お前BBQで焼く野菜を取りに行ったきり戻って来うへんから、同じメンバーの奴ら先に肉だけ焼いて食べ始めてんで」
驚かした生徒、大神 天河(おおがみ てんが)に名前を呼ばれた黒髪の男子生徒、船星は萌香達をチラチラ見ながら謝った。
船星「ご、ごめん。急いで取りに行く」
大神「ちょい待ちぃ」
そう言って大神は船星の手首を掴んで、こそこそと内緒話を始めた。
大神「男やったら先にやることやってから野菜取りに行かな、あかんやろ!」
船星「やるって……何を?」
大神「ナンパやろ?湖畔におる女子に……ちゃうの?」
船星は何も言い返せない。
間違っているようで間違いではない、ただあの日あの女子生徒(萌香)が屋上から誰に向かって、叫んだのか知りたくて声を掛けようか迷っていた。
迷っていたら大神にナンパすると勘違いされてしまった。返す言葉を考えていたら、大神は僕を置いてあの女子生徒へ歩き出しているではないか。
僕は心の中で『まだ心の準備ができていないんだ。だからまだ行かないで!!』と叫んでいた。
行かないで
何でこんな雪の日に練習に誘っているの?
2人ダンスのペアだからって
毎日練習で
やっと雪が降って練習がなくなると思ったのに
何で2人っきりになるの
ねぇ
邪魔しないで
だめ
行かないで
僕のそばにいて