『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【行かないで】
6年間、君を推し続けて。
自分自身も欺いて、
君を好きなことを隠していたの。
ねぇ、認めるよ。私君に恋してる。
それでも私は君に恋したまま
新しい恋をすることを決めたから。
最近ね?マッチングアプリを始めたの。
一昨日ぐらいからメッセージのやりとりをしていて
少しずつ前に進んでいるよ。
それでも、君のことはずっとずっと好きでいたいよ。
この先彼氏ができたとしても、
私が1番に愛してるは君だから。
君のことを愛してる私。
おねがい、どうかどこにも行かないで。
ずっとずっと君を好きで居させて。
この好きがなくりませんように。
どこにも行かせないよ。
私の恋は私が守るんだもん。
だけどね。私は幸せになりたいから。
2024.10.25 君の誕生日に祈りを込めて。
口をついて出た言葉。
それはどろりと解けて消えていった。
足枷になりたくなかった。
誰よりも君の幸せを願ってた。
なのに。
あ 寂しくなるんです
い 皆さん言われます
あ 気をつけてるんですけどね
い ですよね
あ 良い方法とか?
い 薬はあるんですけど…
あ 薬か…
い あ、シャンプーの仕方とか…
あ …
い …
『行かないで』
#行かないで
夢に満たされて。
あの子に会えた。
あの日。
寂しさと余韻が手のひらに残ってた。
連れてってくれるって
言ったじゃない
_行かないで
行かないで
母が失踪した。変な話だが、母親の失踪は慣れたものだった。ある日忽然と姿を消し、2.3年後に姿を現す。破天荒な女の人だった。
母は3年前に再び姿を消した。
家には父と兄と私で暮らしている。
お坊ちゃん育ちの昭和生まれの父親と、破天荒な阿波弁を流暢に話す母親はよく喧嘩をした。毎日喧嘩してよく飽きないもんだなと感心するが、お互いがヒートアップすると誰も止められないくらいバイオレンスな結果になる日もあった。お互いの心のキャパシティを超えたところで、母親は嵐の如く去り、現れ、また去っていくのだった。
母にとってこの家庭という小さな箱は窮屈で仕方なかったのだろうか。それとも、まだ経験していない母という生業は想像を絶するものだったのだろうか。
父と母は恋愛結婚であったが、どちらとも何かと闘っているような分かり合えない苦しさを側から感じていた。
母の出身地から遠く離れた嫁ぎ先で母は決して方言を譲らなかった。母と一緒に母の地元に帰った時、なんだか地元の方言を聞いてるとほっとする、と言った安堵の表情が忘れられない。その顔にいつもの眉間の皺はなかった。私は父と母の両者の味方であり、すなわちそれはどちらの味方でもなかった。ただこの家庭において、2人の娘であることだけが繋ぎ止める唯一の概念のような自覚を持っていた。そこにはなんの自我もない、ただ存在しているような欠落した人格と罪悪感があった。
母がいなくなっても平然でいられるのは、
そのうち帰ってくるだろうという過去の記録から推測するものと、定期的に送られてくるクレジットカードの明細があったからだ。生きているなら、それでよかった。
小さな頃は母がいなくなるのがとても寂しくて、1人泣く日もあったが、いつしか子供じみていて泣くのをやめた。母がいなくても私は泣かなくなった。だけど、いつでも母がいなくなると寂しさだけは消えなかった。
母が失踪してから、私は中学を卒業した。
高校に上がって、私は少しずつ大人になっていった。
育ちざかりで肥えた体はだんだんと平均値になり、
人並みに恋をして、人並みに勉強した。
母が知らない数年間の間で私は随分と変わった。
毎朝早起きをしてお弁当を作り、授業を受け、部活をして、帰宅する。そんな日々を淡々と送り、高校3年生の11月に母は何食わぬ顔で帰ってきた。
正確に言うと、帰ってきていた。私が学校から帰宅したところで、先に家にいたのである。
「あ、おかえり」
母が言った。
突然のことで驚いたが、ただいまと返した。
「お母さん、帰ってたんだ。久しぶり」
今まで何してたの?と純粋に聞こうと思ったところでやめた。もし聞きたくない内容だったら嫌だったからだ。母と会うのは3年ぶりだったがとりわけ気まずくもなかった。これが親子か。それか私の心が死んでいるのか。
キッチンテーブルで地方の情報雑誌を見ていた母が、不意に言った。
「お母さん、大学いっとったんよ」
「え、大学?どこの?」
「奈良の」
「へー。奈良いたんだ」
大学?!お前行くの2回目やろ!と言う予想外の話の展開に驚く気持ちと、大学行ってたのかよかった…という謎の安堵感に包まれた。資格取得のために大学に行ったそうだった。60代母の清らかなキャンパスライフを聴きながら、私は白湯を啜った。なんとなく恋愛の話が出なくてよかったなと思った。まぁ出るわけないか。ひとしきり話して満足した後、今度は私のターンになった。
「あんたは何しとったん」
「いや、なんも、普通」
自分の話をするのは昔から苦手なので、母の話に切り替えたい。
「それよりさぁ、お母さん資格とって何するの。1人で暮らしてくの?」
「いやぁ、まだ就職先とかは決まっとらんのやけどな、まぁいずれ1人になってもやっていける自信が欲しかったんよ。そうなったら、あんたら2人を連れてどこでも行けるけんなぁ」
連れてけるって、私来年大学いくよ。
東京行って一人暮らしするし。お母さんがいない間、私結構大人になっちゃったんだけど。
「わたし来年から東京いくよ。大学。地元にはもう帰らないと思う」
「ほうなんけ。そら、さみしいなぁ」
少し沈黙が流れた。寂しいなんて、私は母に言ったことがなかったのに、母は平然と言うのであった。
私が成長すれば、母も歳をとっていた。知らぬ間に母が60代になり、知らぬ間に時が過ぎたことを実感するのは苦しかった。私の人生はこれからのはずなのに、始まってすらいないような、すぐ終わりがあるような不安感が常に心に付き纏っていた。
母が帰ってきたと思ったら、今度は消えて無くなりそうな儚さを感じた。母のシワの増えた手をみると、私は悲しくなった。その経過をアハ体験でもできればよかったのに。「さみしい」の4文字が締め付ける心の苦しさを、母はきっと知らないのだと思った。母が玄関から去っていくたびに、私の心臓は細い糸できつくぎゅうっと締め付けられて、そこから上昇した感情がいつも涙となって昇華していた。
「私は、この家来年でていくけど、お兄ちゃんは家にいるしさ」
「うん」
「私は正月は帰るし」
「うん」
「お父さんも最近丸くなったしさ」
「うん」
「私が帰る時はさ、お母さんもおってよ家に」
「…うん」
母の罪悪感と、私の罪悪感。
どちらも、やるべきことをやっていない罪悪感。
母の業と娘の業。私たちは明らかに足りていない。
だから、私にとっての我儘は今の会話が限界だった。
オレンジ色のライトが私たちを包み込んでいる。
母がそこにいる事実だけが、私の心を溶かしていた。
2024.10.24 行かないで
行かないで
ねぇ。僕のこと忘れてしまったの?
もう必要ないの?
毎日君のことを見守ってるよ。
いつも君の背中を任せてもらってた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
しばらく関わりないけど
もう僕は必要無い?
最近よくその紺色のリュック背負ってるよね。
埃であんま良く目の前が見えないけど…。
僕は次いつ出番??
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あ、やあ!久しぶり
もしかしてついに僕の出番??
え、待って嘘だろ…
そんなことってある?
僕こんな形でさよならしたく無いよ。
こんな所に一人で…寂しいよ。
ランドセル。
自分の事はすぐ忘れるのに
貴方の言ったことは一言も忘れない
良い言葉も悪い言葉も残ったまま
生きづらい
最近私はアルバイトを始めた。内気な私は誰とも上手く話せず、ただ時間だけが過ぎ去っていく。
家に帰って「ただいま」って、何回言っただろう。
誰もいないのに、誰かいてくれてると期待してしまう。「ただいま」という度に自分が嫌になる。切なくなる。苦しくなる。
今日も、暗い部屋の中で一人ベッドに眠る。
「ガリガリ、ガリガリ」と、とても不快な音が聞こえて目が覚めた。時刻は…まだ一時を過ぎたあたりだ。私は音の聞こえる方へと耳を傾け、足音立てずにそっと移動した。窓の方だ。カーテンを開くとそこには、一匹の猫がいた。よく見ると、足を怪我している。
外は、台風の接近で雷雨になっていた。私は見捨てるわけにもいかず、野良ではありながらも家の中に入れてあげた。おつまみ用に取っておいたお魚を半分あげた。それからしばらくして夜が明け、猫はすっかり元気を取り戻したのか、窓を開けた途端に出ていった。
「行かないで。」私は何度もそう言った。
まだ薄暗い部屋の中で一人、ただ泣いた。泣くことしか出来なかった。
そんな風に、ご自分を責めないでください。
そんな風に、ひとり閉じこもろうと、誰の手も届かないところに行こうとしないでください。
そんな風に、楽しいこと、快いことから自ら離れて、悲しみと苦しみにまみれようとしないでください。
貴女はどれだけ、ご自分を傷つけたいのですか。
そんな風にしなくて、良いのです。
貴女は、貴女であること自体に、無上の価値があるのです。
行かないで
今よりもましな優しさに会えると見限って
行かないで、捨てたものじゃないは、その優しさきっと、振り向いてごらんなさい、あなたが踏んづけた優しさから綺麗な花が咲いているわ
優しさってそういうものよ、きっとその時は気づかないし、ひょっとしたらウザくって厳しくて鬱陶しくて仕方なかったり、時にはチクチク痛かったりするけど、そんな優しさを優しさと気づかないで踏んづけて、あなたは行くけどきっとその後には綺麗な花が咲いているの、あなたの花道。
何時かあなたが振り返る時、その花道が、あなたを癒してくれる。
そしてまた前を向いて歩いて行けるように背中を押してくれる、優しさとはそういうもの。
「信じて」と言う人は信じてはいけない
「優しくありたい」と言う人は優しさを求めているが、与えることは出来ない
「嘘なんかじゃない」と言う時は大抵嘘をついている。
そんな安っぽい言葉について行かないで、おばあちゃんの教え。
令和6年10月24日
心幸
去る者は追わぬ主義とか嘯いて
要は愛す才能が無いのさ
行かないで文句だけ言うのはやめようよ
選べないなら白票でいい
#行かないで
行かないで
行かないといけない場所から
帰らないといけない場所に帰る
そのうちの小さな電車の箱の中から外を眺めて、
電車より遅い遅い鳥が並走して飛んでいたのに
私は線路に沿って帰ってあの子は逸れて綺麗な海に行ったことが
心底、心底羨ましかった
人は共感してくれる人間ではなく共に地獄に堕ちてくれる人間を求めると言われたが
少なくとも私は理性より自尊心が高い状態で
あの子が羨ましくとも私は隔てるガラスを破りはしなかった
「おはよう」で起こさないようにって、そっと出ていかないで。キスでもハグでもして起こして。
玄関のロックがかかる音に私の「いってらっしゃい」が消された。
そんなふうに行かないでよ
行かないで
私はまだ行けないんだから、
勝手にひとりで行かないで
・2『行かないで』
色々とすっとばして結論から話してしまった。
「行くな、行かないでくれ」
友人は
ふっと小さく笑うと
「いつもみたいに見送ってくれると思ってたよ」と言った。
「まあ、心配してくれてありがとう」
【続く】
行かないで
ねぇ…嘘だよね…一人にしないで…
嫌だよ…会えなくなるなんて…
ずっと一緒だって、約束したのに…
あなたが居ないなんて、今の私には、耐えられそうに無いから…
お願い…何処にも行かないで、私の隣から、離れないで…
お題:行かないで
ごめん。君が思うより私ずっと弱いや。
笑おうって思ってたのに、
泣かないって決めてたのに、どっちも無理だった。
そっかぁ…、もう一緒に過ごせなくなるのか…
やだなぁ…、もう毎朝顔合わす事も、
一緒に寝る事も出来なくなるのか…
そう思ってたらさ、
どれだけ、当日は笑顔でいようって頑張っても、
泣かないでいようって思っても、無理だった
ごめんね
「私を置いていかないで。もっと一緒にいたい。
ねぇ…、お願いだから、行かないで。」なんて
わがままだよ、わがままだけど、
もっと思い出作りたかった。
でも…。
そっちで楽しく過ごせてるのなら、嬉しい。
もしそっちに行く時が来たら、
また、昔みたいに一緒に寝たり、遊んだり、
そっちでも、また思い出作ろう。
いつかはわかんないけど、
その時まで、先代達と待っててね
不意に、気づいてしまった。
かけがえのない親友が、隣で朗らかに笑っていたその時に。
ああ、これは夢なのだと。
だって、現実ではもう親友には会えはしないのだから。二人で過ごした最後の記憶は、今より何年も昔の、子供の頃の情景で止まっている。
でも、それでも良かった。
これが夢だとしても、また親友と楽しく過ごせるのなら、それで。
なのに、親友は急に表情を曇らせて、「気づいちゃったか」と寂しそうに呟く。
何が? と笑ってはぐらかそうとしても、声は出なくて。
口を開いても、喉に力を込めても、何も言葉を発せなくて。
だめだ。早く否定しないと。誤魔化さないと。嫌な予感に焦っても、状況は改善しないまま、親友は寂しげに笑うだけ。
ついにはこちらに背を向けて、明るい光の方へと歩き出してしまう。
いやだ、行かないで。まだここに居て。まだ一緒に居たい。話したい。笑いたい。まだ──
声が出ない。
急いで走り出したのに、一向に距離が縮まらない。
だんだん周囲の光が強くなって、親友の姿が、霞んでいく。
*
眩しい朝日が射していた。
ぼんやりとした思考のまま、辺りを見回す。見慣れた自分の部屋だ。春から借りている、安アパートの和室。昨日適当に引いたせいか、カーテンの間には隙間ができていて、そこから光が漏れていた。
寝心地の良くない煎餅布団の上で起き上がり、伸びをする。そうしていると不意に今まで見ていた夢を思い出して、ため息が出た。
なんで気づいてしまったんだろう。気づかなければ、ただの幸福な夢のままで終われたのに。
そうでなくても、もう少し天気が悪ければ。雨でも降ってくれていたら、陽の光に起こされることも無く、長い夢を見ていられたかもしれないのに。
もやもやとした気持ちを抱えたまま立ち上がる。
乱暴に開いたカーテンの先は、憎らしいほどの晴天だった。
∕『行かないで』
お腹やせのトレーニングしたくないなら全身痩せればいい、人間みんな腹筋はある。お肉で隠してるだけ。