『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
行かないで
行かないで……
行かないで……
行かないでくれー
小銭よ
私は 喉が渇いてジュースが飲みたいんだよ
何故そこに転がるんだー
側溝と自販機の下
取りづらいよ……
ねぇ少しは私の気持ちに気づいた?
君が仲良しをとうざけてイライラ喧嘩をふっかけるから
君からのキスを私はとうざけて基本的イライラしてます。
されてみてどうですか?
嫌でしょ、
不安でしょ。
不満が溜まるでしょ。
でもね君が自分で選んだ道だからね
ホントは君に大学行かなで欲しいけど、
君の人生だから…。
だけど私と結婚してすぐに大学受験したい
受かったら大学に行くって聞いた時
ごめんね。私仕事は支えてあげられるけど
学生は勇気がない…。
学生を支えてあげられるほど寛大じゃない。
だって私は君の母親じゃないから
どっちか一つだから君が学校行く時は
私身を引くよお互いのために。
僕は高校卒業して800kmも離れた遠いところに就職が決まっていた。すぐに帰れる距離じゃない。
とても仲のいい家族で、両親や兄と離れるのは正直寂しい気持ちもあったけど、それ以上に都会に憧れて、一人暮らしという新生活に胸を躍らせた。
両親は「強く生きろよ!」「頑張りなさいよ!」と応援しくれていた。
出発当日見送りに来てくれた家族や友達から色々な言葉をかけもらった。頑張ろうと心に誓った。
そして最後に、朝から少し静かだった父から
「やっぱりここに残ってくれないか?」
人生で初めて見た父の涙。
今更言うなよ。
それから4年たった今でも忘れられない。
明日電話するか...
今年の年末は実家に帰ろう。
【行かないで】
行かないで
ねぇ お願い 行かないで 一人にしないで
そんな私の懇願を振り切って、あなたは部屋を出る
悪いな、俺はもう行かなきゃ
パタン、とドアの閉まる音がやけに大きく聞こえた
「っなんでっ…なんで帰っちゃうのよ!こんな量のデータ入力、一人で出来るワケないじゃないっ」
山と積まれた書類を睨み付ける。手は出さない、山崩れを起こされては敵わない。
ガチャリ、とドアが開く。
「言っとくが、締切日間違えて余裕ぶっこいてた、お前の自業自得だから」
顔を覗かせた同期に期待するも、声を掛ける間もなく、再びパタンとドアが閉まる。
「人でなしっ!」
お前はロクデナシだー、明日の朝、骨は拾ってやるわー
人気のない社内に同期の声が響き、完全に静まり返る。
右と左の膝の上
出かける気配に敏感な君たちは
そろって可愛い顔をして
すぐに帰るよ
そしたらぎゅっと抱きしめて
右と左の手の平で
幸せだなって確かめる
「行かないで」
「行かないで」
そう叫べたら良かったのだろう。
もっと幼い子供の頃に。
そう叫んで、他人の目など気にする事なく泣き喚いて、子供なりに〝譲れないもの〟があるのだと、思い知らせていれば良かった。
置いていかれること、意志を黙殺されること、背を向けられることが怖いのだと、力の限りに叫べば良かった。
「〝聞き分けのいい〟子供だったからな、私は」
そう言って、皮肉げに唇の端をつり上げる。
グラスにはまだ半分ほどワインが残っていたが、何故か飲む気にはなれなかった。
テーブルに置いた手に、ひやりとした手が重なる。
指をなぞる手の感触がくすぐったくて逃れると、手はまたすぐに追ってきた。
「言っていいよ」
「――」
「何が欲しいのか、何が怖いのか。全部私に教えて欲しい」
「·····もう子供じゃない」
「関係ないよ。私はもっと、あなたの事が知りたい」
「·····」
「なんだってしてあげるよ」
再び重なる手のひらに、わずかに力がこもる。
その強さが心地よいと感じてしまうほどに、絆されている自分が何だかおかしくて、私はさっきとは違う笑みが浮かぶのを抑えられなかった。
END
「行かないで」
「一緒にさ、アイドルになろうよ」
そう言ってくれた君は最高に可愛かった
取り柄のない私に
声をかけてくれて嬉しかった
君と一緒にいたくて
苦手なダンスも歌も練習したけど
君との差は埋められなかった
他グループに引き抜かれてった君は
もう画面越しでしか会えなくなった
ずっとそばにいて欲しかった
【いかないで】
行かないで
子供の頃から、そんな夢をよく見た。
何度も何度も何度も
そんな夢を見る内に、取り残される事に慣れた。
これは夢。
現実の現実を夢に映し出した夢。
いつからか「行かないで」とは思わなくなった。
ああ、またここに取り残されるんだな…で目覚める夢。地球に取り残される夢。
あなたの後ろを追いかけた
『行かないで』と
さんざめく、都会で
1人残された私は、今日もまた生温くなった
コーヒーを啜る
「行かないで」なんて言ったことや言われた事なんてあったかな。忘れたな。
「行かないで」はないけど、「行かないではいられない」と思う事は日常的にはよくあるかも。
例1 先日、ヤドンのカレー皿が発売されたので、これはポケモンセンターに行かないではいられないと思って行ってみたけど早々に売り切れたらしく買えなかったので、代わりにヤドンのマスコットとピアスを買ってきたや〜ん。
例2 秋季キャンプが楽しみすぎる。参加メンバーはまだ発表されていないけど、噂では例年以上に楽しそうなので、行かないではいられない。というか、メンバーによっては思いっきり通わなくてはならない。色々と温存しておく必要がある。
明日のお昼はドラフトの反省会をしながらオムライスを食べる事になった。行かないではいられない。
ではまた。
【行かないで】
どうして私の手の届かないところに行ってしまうんだろう。仲の良かった友達。いつの間にか隣を見ればあの子はもう居なかった。大好きだった。あの子には何でも話せた。あの子がそばにいてくれればそれだけで良かった。なのに、私は自分からあの子の手を放してしまった。優しくて、可愛くて、性格もいい。あの子の周りにはいつも誰かが傍にいた。私はそれが嫌だった。私とだけ一緒にいて欲しくて、一度その手を放してしまえば、あの子はもう私のもとには戻ってこないのがわかっていたから。メイクやお洒落、付き合う友達も変わってく。あの子が大人の女性になっていく。私の知らないあの子を知る度、私の中に嫌な感情が生まれていく。もう一緒にはいられないんだ。もう手放さなきゃ。自分の感情にもあの子にも向き合うことをしなかった、臆病でどうしようもない私。
だけど、年齢を重ねて今なら少しはわかるんだ。
周りの女の子たちが少しずつ大人の女性になっていく、それについていくことができなかっのは私。勝手なのはあの子もそうであって欲しいと思ってしまったこと。ごめんね。
あの時言えなかった、素直に言えば良かった。
『私を置いて行かないで』
ふと「みんな行かないで」と
自分がそう言っている想像をする時がある
そうなる気がして怖い
どんな場面である?私は思いつく限りないな。あるかもしれないけどない。なので書くことがない。
「行かないで」
以前、TVの企画で紹介されていて気になっていた飲食店を探して、その記憶を頼りに現地へ向かっていた。
その店は、ホームページはおろか、地図アプリにも店名を表示させておらず、正確な場所が分からないのだ。見つけれた人だけが店に入れるのである。
TVで建物外観の映像は映っていたはずだが録画等はしておらず、店のある地区名だけメモしてあったのだ。
っと、どこからともなくいい香りが漂ってきている。もしかしてとその香りを追って1軒の家の前に辿り着いた。
普通の民家の様に見えるが、玄関ドアの上に【Cafe・家猫屋】と看板がかかっていた。
ここだ。とドアノブを回す。
入った先はすぐ小部屋になっており、壁に【ココは気まぐれなカフェです。次のドアを開ける前に下にある名簿に氏名の記入をお願いします。】と書かれていた。
なんか、注文の多い料理店って絵本があったなと思いながら名前を書き、次のドアを開ける。
そこからの記憶は、あまり覚えていない。
気が付いた時には財布の残金が残っておらず、服は毛だらけで、手にはチュールの空袋が握られていた。
この文章を読んでいる者が居るのならば、家猫屋には行かないでと警告しておこう。全財産を失うかもしれない。猫好きなら特にだ。
(行かないで)
注文の多い料理店オマージュと見せかけて、ただの猫カフェだった。
『行かないで』というテーマについて…
•去年から今年にかけて知ってる歌手や俳優などの有名人が空へ旅立ってしまってる。もうこれ以上知ってる人との別れをしたくないし空に行ってほしくない…
自分自身も同級生や親戚のおばさんが空へ旅立ってしまってる。寂しいし悲しいから別れたくない。みんな元気でいてほしい…今の自分自身の気持ち…
私の『行かないで』のテーマかな??
行かないで
私だけを見てほしい
隣でいさせて
いつまでも
まだできてないこといっぱいある。
もっとやりたいこといっぱいある。
なのにもう時間が無い。早すぎるよ。
寂しいよ、離れ離れになるのが怖いよ。
嫌だよ、私を置いて行かないで
「行かないで」
#1
「行かないで」
私にはこの言葉が言えなかった。あの時「行かないで」と言えていたら何か変わったのだろうか。
高2の春、保育園から中学校までずっと同じだった男の子と2人で桜まつりに行った。2人きりで遊びに行くのは2度目だった。遊びに行くきっかけは、相手が私に好意を抱いてくれていることを親友から聞いたこと。相手の好意を知った以上、その人のことを意識せずに生活するなど私にはほぼ不可能だった。2人きりで遊ぶことを提案したのは、2回とも私だった。恋愛経験ゼロの私は、何とかこのチャンスをモノにしたいと内心焦っていた。
桜まつりの別れ際、彼が「受験勉強に集中したいから受験が終わるまではもう遊ばないことにしよう」と言った。彼が国内でトップレベルの大学を目指していることは知っていたから、仕方がないことだと了解したものの、その頃には私も彼が好きだった。
その年の7月、彼の誕生日に私は彼に告白することにした。と言っても、受験が終わるまで彼には会えないし、誕生日に突然電話をかけるのも気が引けて、私はLINEで告白した。正直、完全に判断を間違えたと思う。LINEで告白だなんてありえない!と今の私なら言うだろう。完全な早とちりだった。私たちは東北に住んでいて、彼が目指している大学は東京だった。離れ離れになる前に、高校生のうちに付き合いたいという焦りが私の判断を誤らせた。私の突然の告白に、彼からは「今本気で〇〇大学目指してて、受験に集中したいからゴメン」とだけ返信が来た。
彼は第1志望こそ逃したものの、東京の超ハイレベルな大学に進学した。私は北海道の大学に行くつもりだったが、見事に落ちて名も知られていない地元の私大に進学した。彼とのLINEはあの時の彼からの返信に対して「そうだよね。私こそごめん急に」というもので止まっている。
彼の大学受験は本当に応援していたから、「東京行かないで」なんて私の口からは決して言えなかった。でも高2の春、桜まつりの別れ際、「まだ行かないで。もうちょっと一緒にいようよ」なんてことが言えていたのなら、もう少し長く彼と一緒にいられたのだろう。彼との別れはあまりにあっさりしたものだった。
友人や同僚が自分より人生の先に進んでいる気がして、
その度に置いていかないでと思ってしまう。
相手との距離が離れると自分が停滞しているかのように感じてしまうが、違う方向に進んでいるだけで自分も進んでいるのかも。
人生の万歩計が欲しいよドラえもーん
(行かないで)
私はもっぱら去る方の人間だなーと思います
――行かないで