『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「蝶よ花よ」
蝶よりも花よりも大切に育てられた
無垢で純粋で可愛い
君のお父さんに渡されたこの手を
絶対に離さないから
"僕の想いつく限りの愛で君を幸せにします"
蝶は、自分が蜜を吸うために、花に近づく。しかしそんな蝶のおかげで、受粉することができる。
蝶も、花のおかげでおいしい蜜が吸える。
助け合ってるね。と山の猫が言うと、「本当にそれは、助け合っていると言えるのかな?」と海の猫が言う。
だって、お互いがいるおかげで、関係は成り立ってるだろ?
いや、でもね、自分の利益しか考えていないじゃないか
それでも、片方が困ることがないじゃないか。それなら助け合いと言えるよ
利益を求めたら、「助ける」じゃないんじゃないのかな?
「助ける」だよ
そうなのかな
僕は、天才だから。
「𓏸𓏸なら何でも出来るわ!」
「𓏸𓏸、お前は天才なんだ」
僕は、秀才だから。
「……テスト、100点が当たり前よね?」
「97点か……今日は補習だ」
僕は、
「何でこの程度の事が出来ないの!」
「お前には失望したよ」
小学校と中学校は成績トップだった。先生からの評価も良くて、運動も勉強もできる。行事ではリーダーを務め、周りからも頼られる僕。
沢山甘やかされて生きてきた。テストで90点台を取れば、褒めてくれてゲームを買ってくれた。お手伝いをすれば、お小遣いが貰えた。
僕は高校生になった。少しレベルの高い高校に入った。勉強も部活も忙しくなって、家事も合わせてするとなると自由時間は0だった。削ることの出来る時間は睡眠時間くらいだ。
僕はおかしくなっていった。僕だけじゃない、親も周りも、僕は1人になっていく。ヒソヒソ、ひそひそ。聞こえてくる嫌な声。
「𓏸𓏸君とは友達になれないかな」
「分かる、何か噛み合わないよね」
「𓏸𓏸は優秀なの。もっと出来る子のはずなのよ」
「そうだな。俺達は間違ってないさ」
人から向けられる目が、視線が、感情が……怖い。深夜、家という名の檻から脱走して、山奥へひたすらに走る。ひたすらに、ただ奥を目指して。
意識が朦朧とする。寝不足と疲労が相まって、急に動き出した体に身体が追いついていない。視界が歪む。まだ、こんなところじゃあそこから逃げられない、まだ。
……不思議な花畑に出た。色鮮やかな1面の花げしきに、蝶が飛び回っている。ボロボロの体は、無意識に花のカーペットへ仰向けになって寝っ転がった。
ぽかぽか、ふわふわ。夢みたいな空間で僕は目を閉じる。
僕は、天才だった。
僕は、秀才だった。
僕は、
ぼくは、しあわせじゃなかった。
『蝶よ花よ』
俺の絵は美しくない、華がないのだ。
やはり才能が全てなのか
蝶よ花よ
その美しさを私の絵に分けてくれ
蝶よ花よ、我に力を与えたまえ。、、、そんな台詞は聞いたことがないが、探したらどこかにありそう。本当に○○よ、我に力を与えたまえって色々な種類がある。
神よ、我に力を与えたまえ。全ての精よ、我に力を与えたまえ。我の祖先よ、我に力を与えたまえ。そんなに力をもらって何をするんだという話だが、何らかの敵を倒すんでしょうなあ(割とテキトーで、すみません)。
そういえば先程の地震、怖かった(揺れてないけど)。ただ、南海トラフの大きな地震の範囲に入ってそうなので、不安ではある。今日、家族と話してみようか。本当に力を与えられるべきはそういう時ではないか。
まさか、蝶よ花よ、という題からこんな話になるとは思ってなかったが、本音を言うと、、、
「蝶よ花よ」って、何?!
日当たりの良い大きな窓が付いた明るい部屋と緑と甘い花の匂いがする広い温室。それが私に与えられた世界。私が欲しいとねだったものは大抵手に入れることができる。眩く宝石が付いた指輪、多くの召使い、涎が溢れるほど美味しい食事。誰もが私をもてはやす。まるでそれをすれば、私の機嫌がとれるとでも思っているようで。それが私をこの小さく狭い世界に閉じ込める免罪符にしているようで。私がどんなに願ってもここから出ることは叶はないというのに。今日も私は、上辺だけの愛情を一身に受けながら広い世界に焦がれている。
#蝶よ花よ
#7『蝶よ花よ』
~この世に舞い上がる~
蝶や花が、この世に舞い上がり、この世界を彩る。
シンプル街よりもカラフルな街の方が楽しい。
ポストだって誰が、赤色って言うのを決めたの?
ポストを紫にしたら、新鮮な感じがする。
決められた色なんてない!
どんなものも決められた人生なんてやだ!
向日葵色のウマ
お題「蝶よ花よ」(雑記・途中投稿)
また小説向きのお題だなぁ。
汚い現実を知らずに育てられたって感じするけど、そのまま実社会に出たら苦労するんじゃないだろうか。
まで書いて放置していた。
まあ実社会に出ず、卒業して即結婚してエリートの専業主婦とかなら困らないかもしれないけど。
教師は社会を知らないってよく言われるよね。
机上の空論を振り翳してまかり通るのは数学だけですよ。
数学嫌いだけど、数学者に対する悪意はない。好きな小説家が数学者だもんで。ただ単に小学校教師を連続でハズレ引き続けたってだけで。
小学生なら確か百マス計算(難関大学に合格していた学生の共通点を探すと、同じ小学校でこれをやっていた事が判明)が流行ったし実際に成果も出ていたのに全くやらなかったし。
改善努力ができないんだよ。
実社会に出ず、で思い出したのが、真偽不明の2ちゃんまとめに出ていた話。
学校に一切通わず、ただスキンケアを万全にと言われて育った子(同人サークルで知り合ったらしい)
擦れていないからすごく性格の良い子で、すぐに結婚が決まったとか。
教育を受けさせるのは親の義務だけど、義務教育と同等の教育さえ受けていれば場所は学校ではなくて良いと思う。
……小説『アクセルワールド』は、西暦2039年が舞台なのにまだ学校なんて糞システムが残ってて主人公も幻滅していたけど。(舞台は東京都内の【私立】中学校)
あの世界で一番駄目なのは東京一極集中が加速しているところだと思う。……加速世界なだけに。
蝶よ花よ
「物置部屋片付けるから手伝って〜!」
「はーい」
これはある休日のことだった。
母に呼ばれ、物置を片付けていると
すこし埃の被ったアルバムが出てきた。
表紙には「1」とついている。
私が生まれたくらいの頃のものだろうか。
ページをめくり、写真を見る。
私と思われる赤ちゃんの写真。
日常から記念日までなんだか枚数が多い。
可愛がられているなあ、と
「2」のアルバムも見つけ写真を見る。
物心つくかつかないかの写真。
とても可愛い服に(センスいい)、
美味しそうな食べ物(お母さんの手作り)。
あちこちに写っているお気に入りのぬいぐるみ。
私は満面の笑み。
こうして見ると、
厳しい面もあったけどなんだかんだとても愛され、
蝶よ花よと甘やかされ育ったんだなと思う。
一人っ子だから
ずっと大切に育てられてきた
喋よ花よと言われてきたけど
あなたにとっての私は
きっと喋でも花でもない
あなたにとっての喋は
彼女だけ
《喋よ花よ》
#83
蝶よ花よ
美人は母親にいじめられるみたい
蝶よ花よと育てられるのはイケメンなんだってさ
私の靴先が指し示した少し先、
向こうの未来まで
大丈夫、ゆっくり歩こう。
なんて、今日は思えないほど
心が疲弊した。
蝶よ花よと呼びかける声は幽かに
この胸とみぞおちの間にあるのに
耳に栓をして、やらないと。
あぁ、今日も頑張って…やらないと。
このグラスにいっぱいになるまで
水を注いでください。
私のはずいぶん前から空っぽで
でも、そんなことは誰にも言えないでいるのです。
蝶よ花よ、鳥よ虫よ、生命よ星よ
いつでも優しい君たちの国に
いつか行けたら良いと思う
蝶よ花よ
蝶 胡蝶しのぶ
花 栗花落カナヲ
鬼滅の刃
蝶よ花よと育てられた私は
今は
汗水垂らして
命削って
土色した顔つきで働いて
害虫のように生きている
「躍るる“蝶よ花よ”今こそ妾に謳っておくれ」
埋もれていた厨二心をくすぐる、物凄く良い題。どんなに賢い人でも、夢を見ない人でも、一度くらい厨二らしい妄想をしたことはあるだろう。大嫌いなアイツを殺してみたり、大好きな彼と結婚してみたり、ヤクザを仲間にしてみたり。こうなりたいな…と願望を思うだけにしては、なかなか楽しい時間が過ごせる。
私は、正義のヒーローになったりするのも好きだけれど、綺麗なお姉さんと仲良くなることを想像する。ぜひみなさんも今、綺麗なお姉さんと脳内で会話してほしい。私の中の1人目のお姉さんはロングヘアで、さらさらで、仕事に疲れ切ってて、それを私がとことん癒す。2人目のお姉さんはほぼ異種の狐のお姉様で、尻尾がふわふわで、けれど声はふわふわではなくキリッとしてて、一人称が妾で…、、いや、こんなに語りすぎては、いけないね。
ここで何より言いたいのは、もちろん妄想するのはヒーローでも殺人犯でも構わないけれど、ここで一度、年上のお姉さんとお話しすることを考えてほしい。これはもう、とてつもなく癒される。そのまま、寝落ちれる。ここでいつものように感慨深いことを言う気にはなれない。なぜって、あんなに魅力的なお姉さんには、何にも敵わないのだから。
蝶にも花にも
なれないけれど
蝶にも花にも
心を寄せる
………蝶よ花よ
蝶よ花よと育てられれば
美しく育てたかもしれない
わたしは小さい頃から
ぽっちゃりで
デブよ痩せよと育てられ
自己肯定感が低く育った
今でも太っているけれど
私をおもんばかってくれない
肉親と距離をとったので
幸せだ
わたしは太ってても
わたしでいいんだと思えるようになった
これは進歩だ
「蝶よ花よ」とかけまして
「厳しい教育係が怒り心頭に発する」と解きます。
その心はどちらも「いとしがる(愛しがる/いと叱る)」でしょう。
※ いと = 非常に。大変。
※「蝶よ花よ」の意味は「子どもを非常にかわいがるさま」。
彼女は花を育てる事が好きだった。あの人の家へ行くと、いつも花壇の近くで花に声をかけながら水やりをしていた。そして、花の匂いに誘われた虫たちも、受粉を促してくれると彼女は大いに歓迎し可愛がっていた。そんなあの人の家へ行くといつもお茶とお菓子を出してくれるので、僕は学校終わりはいつもあの人の所へ行くのが楽しみだった。沢山の花に囲まれた彼女の遺体を見ながらそんなことを思い出す。ああどうか喋よ花よ彼女に届けて欲しい。伝え忘れていた感謝の言葉を。
蝶よ花よ
と育てられた男など存在しているはずもないので。
曖昧で大概でイノセントな感情をぶち撒けると、実際どっちも結構大変な生存競争してそうだなって。