『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「躍るる“蝶よ花よ”今こそ妾に謳っておくれ」
埋もれていた厨二心をくすぐる、物凄く良い題。どんなに賢い人でも、夢を見ない人でも、一度くらい厨二らしい妄想をしたことはあるだろう。大嫌いなアイツを殺してみたり、大好きな彼と結婚してみたり、ヤクザを仲間にしてみたり。こうなりたいな…と願望を思うだけにしては、なかなか楽しい時間が過ごせる。
私は、正義のヒーローになったりするのも好きだけれど、綺麗なお姉さんと仲良くなることを想像する。ぜひみなさんも今、綺麗なお姉さんと脳内で会話してほしい。私の中の1人目のお姉さんはロングヘアで、さらさらで、仕事に疲れ切ってて、それを私がとことん癒す。2人目のお姉さんはほぼ異種の狐のお姉様で、尻尾がふわふわで、けれど声はふわふわではなくキリッとしてて、一人称が妾で…、、いや、こんなに語りすぎては、いけないね。
ここで何より言いたいのは、もちろん妄想するのはヒーローでも殺人犯でも構わないけれど、ここで一度、年上のお姉さんとお話しすることを考えてほしい。これはもう、とてつもなく癒される。そのまま、寝落ちれる。ここでいつものように感慨深いことを言う気にはなれない。なぜって、あんなに魅力的なお姉さんには、何にも敵わないのだから。
蝶よ花よと育てられれば
美しく育てたかもしれない
わたしは小さい頃から
ぽっちゃりで
デブよ痩せよと育てられ
自己肯定感が低く育った
今でも太っているけれど
私をおもんばかってくれない
肉親と距離をとったので
幸せだ
わたしは太ってても
わたしでいいんだと思えるようになった
これは進歩だ
「蝶よ花よ」とかけまして
「厳しい教育係が怒り心頭に発する」と解きます。
その心はどちらも「いとしがる(愛しがる/いと叱る)」でしょう。
※ いと = 非常に。大変。
※「蝶よ花よ」の意味は「子どもを非常にかわいがるさま」。
彼女は花を育てる事が好きだった。あの人の家へ行くと、いつも花壇の近くで花に声をかけながら水やりをしていた。そして、花の匂いに誘われた虫たちも、受粉を促してくれると彼女は大いに歓迎し可愛がっていた。そんなあの人の家へ行くといつもお茶とお菓子を出してくれるので、僕は学校終わりはいつもあの人の所へ行くのが楽しみだった。沢山の花に囲まれた彼女の遺体を見ながらそんなことを思い出す。ああどうか喋よ花よ彼女に届けて欲しい。伝え忘れていた感謝の言葉を。
蝶よ花よ
と育てられた男など存在しているはずもないので。
曖昧で大概でイノセントな感情をぶち撒けると、実際どっちも結構大変な生存競争してそうだなって。
蝶よ花よ
暑い夏にも
蝶よ花よ
公園の
草むらに
なな🐶
2024年8月8日1910
テーマ:蝶よ花よ
転校を知った自分は精神状態が不安定になった
君の荷物が全てなくなっていた
もしかして転校…?
冗談のつもりで話していたのに
本当に転校してしまった
すごくきれいな君は私と仲良くしてくれていた
蝶のように華やかで、花が似合う君
また会えるよね
別れの言葉も告げられなかった
突然、君は姿を消した
蝶のように、花のように
魅力的になった君に
また会いたい
〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
これは私の実体験です
1番の親友だった人がその子の誕生日前日に転校しました。
また会えるって信じてるよ
2024/8/8
「蝶よ花よ」
あの子は私の憧れ、可愛くて勉強ができて。
それなのに性格も優しい。
ほんとに神様は、、、、
それに比べて私は、ざっモブだっ。
笑えるなぁ、、、
人生のライトアップはいつもあの子に向いている。
それでも、美しさを保ったまま自分のやりたいことをやっている。
まさに綺麗な蝶のよう。
私は、良くてそこら辺に生えている草のようだ。
はは、
私は、あの子の綺麗な蝶ようになりたい訳では無い。
私は、蝶の休憩できる。ほんの少しだけ綺麗な花になりたい。
おこがましいけれど、そうなりたい。
【蝶よ花よ】
春が来た。あたたかな春が。
草木は茂り、桜が散る。
私は鱗粉を散らしながら花畑を優雅に飛び回る
どこからか音がする。でもそれは音ではなく声だった
「蝶よ花よ私は花の妖精」
そうして僕の箱庭で育ててきたこの子を、君は拐うと言うんだね。
だったらもう容赦はしない。
蝶のように舞いあがれ
花のように咲きほこれ
人生は1度きりなのだから
なるようになるさ
ケ‐セラ‐セラ
《蝶よ花よ》
蝶よ 花よ 黄金よ 珠よ 錦よ 綺羅よ 星よ 月よ 玉子よ 雛よ 鶯よ 此の類稀なる生人形よ
蝶よ花よ
末っ子長女に生まれると、蝶よ花よと育てられるらしい。
お姫様とも聞いた事がある。
一度なってみたいものだ。
蝶よ
人々の想いを乗せて
飛んでいけ
花よ
人々の罪を背負って
散っていけ
蝶よ花よ
蝶よ花よ
美しく生きていけ
私も同じように
美しく咲き羽ばたけるように
蝶よ花よ
我が人生に一片の光を
月の無い夜に歩いたコンクリートと硝子の道は、淡く光る蝶が照らし、何百かの蝶でつくられた道は、一輪の花へと続く。
月の無い夜に歩いた何百かの蝶の道は、全ての光を飲み込んだまっくろい花へ続き、その花は私の心も飲み込んだ。
蝶よ花よ
我が心を永遠の闇へ
蝶よ花よ
蝶はきれい
花もきれい
なくなる時はきれいに散るように亡くなりたい
きれいに咲きたいな!
「そう、ですか…」
私はその時に思い出した。
あまり女の人が男の一人暮らしの家にドカドカと入らないほうが良いってこと。
何されるか分からないから、両親には深い関係以外、気を付けろと言われている。
「榊さん。」
私がボーッと考え事をしていると、隣人さんは私の目の前にお茶を用意してくれていて、私と対面するように座っていた。
「鳥井さん…」
そして、テーブルの真ん中にあの白い箱が置かれていた。
「これ、俺からのプレゼントです。」
「えっ…」
怯える私と裏腹に、隣人さんは不気味な表情で微笑んでいる。
私は怖くて、逃げたくても逃げられなくて、喋ろうにも喋れない。
動こうにも動けない。
そんな私を見た隣人さんは私の直ぐ横に来て、私の手を取り、手のひらにプレゼントと言っていた白い箱を持たされた。
「怯えなくて良いんですよ。」
その瞬間に私の防衛本能が働いたのか、身体が勝手に隣人さんの家から出ていった。
白い箱を持たずに。
自分の中の世界しかいないのはどこのどいつよ
それはあなた方よ
それに決めつけもあなた方よ
秩序を作ってるのもね
昨日のお題の小説を投稿し損ねたので今日は昨日のお題【最初から全て決まっていた】で投稿します。
「僕は時たま思うよ。最初からすべて決まっていたら、なんで素晴らしいんだろうと」
彼はまっすぐ整った黒髪を、指先でちりちりいじりながらそう言った。静まり返った教室の中、聞こえるものは凡そ7時になりかける時計の針の音だけだ。差し込む夕日は彼の顔を半分橙に染め上げ、光を照り返した睫毛が薄灰色にひかる。
少年はそれを見惚れたように見つめ、しかしその目に感嘆も恍惚も浮かべることはない。目を向けるものが他にいないから、なんとはなしに、目の前の存在に目を向けただけであった。
「そなんだ」
「自身の選択には責任が伴うだろう。僕たちは一度一度それを背負っていかなければならない」
彼はずっと、笑顔を絶やすことはなかった。話と対照的なその態度は笑顔に反して不気味であって、それが少年に好印象に映ることはないだろうけれど、それでも笑っていた。
「だからその責任を全て、全ての人間のレールを作る作業員にでも被せられたら、と思うわけだ」
「そうかな」
少年はやはり何の内容も要していなかった。何の内容をも含むことなく、ただ、見せかけで頷いて見せた。
「仮に全て決まっているとして君は」
「うん」
少年は笑わないし、彼は笑っている。彼は全知のような顔をして、疑問を呈した。
「君はレールに乗っているのかな」
「うーん、」
少年は笑った。不思議なことだが、彼はそれを始めて見たかのような気分に襲われ——事実、少年は笑顔など浮かべたことがないことを知った。
「君が思うのなら」
その後に何か言葉が続くかと考えて、しかし少年はその続きを口にはしなかった。
君が思うのなら。君が思うのならどうなるのだろうか。その答えは決まりきっている。
君が思うのなら、レールに乗れる。レールに乗ったように、見せかけられる。
「じゃあ君は、最初から決められてないんじゃないか。それなら君は、全てのものが最初から全てを決められていたとしても、主導し、自由であるんじゃないか」
「まあつまり、そう言うことなんじゃないかなあ」
少年はまだ笑っていた。口元はゆったり弧を描いて、目はずっと彼を見つめていた。それは恐ろしいほどの静寂。風は吹きやみ、カーテンは静止し、入り日は固定され、秒針は動きを止め、笑みは形を変えず、彼は動けなかった。
「君は聡いね?」
動き出す。猛烈に。赤い布に向かう猛牛のように。人に迫る死のように。夕日が斜陽に表現を変え急速に墜落し、地球の裏を回ってから朝日となって差し込んで、そしてまた落日へと変わって、それがあまりにも速く、一瞬ほどで繰り返された。時計は針を1から12に戻してそして11に戻ってそしてそのまま反対へと回転する。秒針はゆっくり周り短針が異常に速く転回する。頬に風が強く叩きつけてくるくせに、カーテンは長閑に揺れてみせた。
しかし少年は依然笑っていた。
そして彼は動けなかった。何一つとして発することはできず、畏敬とも恐怖ともつかぬ感情が胸に満ちることだけが、彼に自身が正常に動作していることを知らせた。
「じゃあ、教えてあげるね」
紡ぐ言葉を聞くべきかわからなかったのだが、彼は察する。聞くしか道はないのだ。
「最初から全て決まっているし、全てはレールに乗っている。レールはたった一つの存在によって構成されて、君たちはそれを知ることはない」
「こんなことも、結局戯れに過ぎないんだから」
ぴたり、と。全てが突如として動きを止め——彼は気づく。それらが止まったのはちょうど、彼が最初の言葉を発する時の状態と同じであると。夕日は窓から差し込んで顔を照らし、カーテンは緩やかな風に揺られ、時計は凡そ7時になりかけていた。
そうして彼は目の前を向けて、その前に誰をもいないことを確認する。
そう、ここには最初から誰1人としていなかった。
彼はそう考える。一体何が彼の違和感を刺激するのだろうか?少し逡巡を経るが、何一つとして答えが出ないので、彼はカバンを手にして立ち上がった。
「……帰ろう」
彼はすでに答えの出てしまった問いを、しかしその答えを知らなくなった問いを投げた。
——最初から全て、決まっているのだろうか?