『蝶よ花よ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
蝶よ花よ
蝶、それは美しい大きな羽を持ち、優雅に空を舞う。一見、美しく自由で不滅にも見えるそれはとても儚い。
花、それは美しく鮮やかな花びらを持ち、人々を魅了する。だが、その姿はすぐに散り、地にかえる。
今日も私はその儚い命に魅了される。
蝶よ花よ
自分は大事なものはしまい込んで誰にも見せたくない派だ。大事に大事にしまい込んで、誰にも見つからないよう隠して自分だけが見れるようにしたい。だから自分は生き物を大切にできない。
昔、綺麗な蝶を捕まえた。逃がしたくなくて、大事にしたくてはこの中に閉じ込めた。花の代わりに砂糖水だって用意したし、毎日、様子を見てた。だけど3日もしないうちに衰弱して死んだ。その後も何度か同じことがあったけど、どれも3日ともたなかった。
自分は人を大事にする才能が無い。
だから人を好きになることは無いと思ってた。だけど、自分とは真逆なあの男が、あの赫赫と燃える男を閉じ込めたくて仕方がない。
好きだ。大切にしたい、幸せにしたい。
しかし、自分の愛し方では絶対に幸せにできない。だからあいつを見ないようにするしかない。手が届かないように遠く離れるしかない。
好きなんだ、大事にしたい、閉じ込めて自分だけが見ていたい、幸せにしたい、自分では幸せに出来ない。
だから自分は今日もあいつが嫌いな振りをする。
蝶よ花よ
何処までも羽ばたいていける蝶よ
青空の下、意気揚々と踊り舞う蝶よ
どうか私を、まだ見ぬ世界へ連れて行ってはくれませんか…?
風に揺られる可憐な花よ
色とりどりに世界を彩る花よ
どうしたら貴方に、この輝く世界を見せて差し上げることができますか…?
『蝶よ花よ』2023.08.08
両親はそれはそれはわたしをたいそう可愛がってくれた。
文字通り、蝶よ花よと育てられたのだ。
わたしはそんな両親が大好きだ。きらびやかな舞台上で、生きる両親が大好きだ。親に向ける愛もあるが、なにより「ファン」としての愛もある。
そんな素晴らしい両親を見て育ったわたしが、その道を志すのも自然の流れだった。
母と同じ音楽学校に入り、その劇団に入りたい。
中学一年の終わりに、わたしはそう宣言した。バレエも歌も幼少期からやってきたから、今からやってもじゅうぶん追いつける。
幼なじみも同じ道を志している。
熱意を持って語ると、両親は「ついに来たか」とばかりに顔を見合わせて、そしてこうわたしに聞いてきた。
「どっち?」
言わんとしてる事を察し、わたしは、
「ママと違うほう」
と答えた。するとママは雄叫びをあげガッツポーズをし、パパはあぁっと悲鳴をあげた。
「そっちかぁ」
「せやから、ずっと言ってきたやろ。私の勝ちやな」
知らないうちに、両親の間でなにか取り決めがあったらしい。パパサイドには幼なじみが、とフォローを入れると、パパは納得したようなしてないような複雑な顔をした。
私がなぜ、そっちを選んだのか。それは簡単だ。
愛する側の両親に、愛されてきたから。親愛云々というよりファン心理というやつである。
チヤホヤされたいわけじゃない。ただ、純然たる愛がほしいのだ。推しから。
蝶よ花よ
青いバタフライをよく見かける。
とっても綺麗な蝶々を。
その蝶々は、黄色い花に止まっている。
どうやら気に入っているようだ。
そう、あの日、あの時に、ステージで見た光景を。
とっても綺麗だったので、あの人は、そのとても綺麗な
蝶に恋をしましたとさ。
黄色い花と共に。
今も尚、あの人は蝶を忘れてはいないでしょう。
蝶よ花よ
降り立つ虚な夢
何もかもが曖昧
愛られたセラサイト
わたしという存在が花ひらく
#蝶よ花よ
蝶も花も「さく」
ただ「さく」の形が違う
人間も「さく」だろう
いや、むしろ
美しく「さく」を求めているだろう
蝶よ花よ
我々も君たちの様に
「さく」ことができるだら
どれほどよかったでしょう
私の友達は蝶よ花よと育てられた。
その子は「過保護すぎて嫌になる」と言う話を聞い
た。
獅子の子落としと育てられてきた私は、
「蝶よ花よと育てられてみたいな、」と思った。
その話を友達にすると友達は
「結局さどっちも無い物ねだりじゃん」と言われた 。
ー終わりー
「蝶よ花よ」
私は小さい時から花と蝶が好きだ。
どちらもたくさんの種類があって、
とっても可愛い。
ある日ね、蝶が私の巣に引っかかって食べられちゃった。
最初は足掻いて、もがいてたけど
途中からピタリとそれを辞めた。
これが諦めるってことなんだってその時に初めて実感したの。それと同時に命を諦めることの美しさを感じたわ。
私は蜘蛛。今日も眺めの良い屋根の端で花壇を眺めて、蝶を待ってるの。
私には「兄」がいた。
私には兄しかいなかった。父と母は、私が物心つく前に山火事で死んだらしく、二人の顔もまったく思い出せない。歳の離れた兄が、私の唯一の家族だった。
兄が私を叱ることはほとんどなく、いつも優しく温かく、惜しみない愛情で包み込んでくれた。
ふわりと頭を撫でてくれる、その大きな手が大好きだった。私の名前を呼んでくれる、穏やかな声が大好きだった。
二人でいられたら、それだけで幸せだった。
彼のことを、実の兄だと信じて疑わなかった。
自作小説『黒と鶴』より
テーマ「喋よ花よ」
喋よ。世界を知り我々を導く者よ。
どうか私を案内してくれないか。
私たちはどこへ向かうべきか。
何を信じ、何を探せばよいのか。
花よ。世界の記憶を司る者よ。
どうか私に見せてはくれないか。
私たちが産まれるまでのその記憶を。
世界の奇跡。真実の愛を。
彼らの生きる世界は言った。
正解などないのだと。
だから蝶は逃げるのだと。
だから花は絶えないのだと。
蝶よ花よ
一国の姫として、生を受けました。
優しいお父様とお母様。かっこいいお兄様に、仲良しの侍女たち。わたくしを守ってくれる人でいっぱいの宮殿で、まさに蝶よ花よと育てられました。これから先も、そうして幸せに暮らせると信じて疑わずに。
十五歳の誕生日を、少し過ぎたある日。
国王であらせられるお父様に、家族そろって呼ばれました。とても大切なお話があるのだとか。
「西の海を渡った帝国に、嫁いでくれないか」
家族が席に着くなり、わたくしに、お父様は仰ったのです。お父様はただ「帝国」と表現されましたが、そこは我が国を蔑み、憎しみ合い、幾度となく戦争を繰り返してきた国です。
「長く続いた戦争で両国共に疲弊し、和睦を結ぶことになったんだ。申し訳ない。どうか受け入れてくれ」
お父様は初めて、わたくしに頭を下げられました。
「私が不甲斐ないせいで…、すまない」
お兄様も、悲しそうに目を伏せられます。
「あなただけに辛い役目を押し付けて…。本当にごめんなさい」
お母様は、一粒の涙を流されました。
えぇ。無知なわたくしにだって分かります。帝国に一人嫁げば、わたくしを蔑み、憎む人たちでいっぱいでしょう。家族のように、わたくしを大切にしてくださる人などいないのです。
ですが、わたくしは一国の姫。
「分かりました、お父様。わたくし、帝国に嫁ぎます」
嫌だ、などと我儘を言っていい訳などないのです。
「皆様、そのようなお顔をしないでくださいませ。お嫁入りとは、幸せなことでしょう?」
涙が零れそうなのを堪え、微笑んで見せました。
蝶よ花よと育てていただいた子供時代は、これで終わりですね。
『蝶よ花よ』
命短し恋せよ乙女
花も恥じらう若葉の頃は
夢うたかたと過ぎて行く
ひらひらと飛ぶ蝶に花粉がついていることに気がつき追いかける私きづいたらきれいな花畑そこでピクニックでもしようかな?
明日同じ場所にいっただがそこはみんみんーみんみんーみー蒸し暑いそこは、きれいな蝉
アブラゼミだ
わたしは、ふるさとのことを思い出す「匂い」「風景」「音」を思いだしわたしは、くすりと笑い泣いた
帰りに亡き父のお墓に行き20年前の子供の頃を思い出した
母ちゃんににメールを送った
「おとー元気そうだったよー」
数分後
「そりゃーよかったよひと安心だ」
「何日後にかえってくるんか」
「あと3日後」
「楽しい思い出つくれたよ」
「私を鹿児島県にいかしてくれてありがとう」
みじかなひとに感謝
地域の人
警察官
本当に本当にありがとう
1ヶ月後
いつも通り大学にいっていたら
「ねぇねぇあそこのケーキ屋さんつぶれたらしいよ」
そこは、母ちゃんが営業しているテレビでも紹介された有名店なのになのに悲しすぎてすぐ実家に帰った
「なんで、どうしたの」
悲しそうにしてくちをひらいた
「実は、営業停止処分がでたの」
しかし来週でお店を閉めようとしていたんだ
母の言葉にわたしは、
私がつぐはずなのに
もういいでてく
わたしの大学最後の夏休みが終わった
「蝶よ花よ」 タルタル大統領より
みんなが彼女を見てる
みんな、彼女を中心に動いている
大切に大切にされてきたんだろう
ひねくれた心が毒づいているのをひた隠しにして
私は彼女を取り巻く一部となる
彼女はいつも何かに怯えているような目をしている。まるで、小動物のような感じだ。彼女とは同じクラスで実習での班も同じだ。しかし、この学校に入学してから数ヶ月経つけれど友人のような人と話している所を見たことがない。それは僕だけじゃなく他のクラスメイトもそう思っている。
「晴ノっていっつも1人だよな〜。」
そう言葉にしたのは常磐。彼も同じ酪農科のクラスメイトだ。高校生でやっと数学の点数を2桁をとったという頭の悪い彼だが、場を明るくする力がある。
「確かに、ピザ会にも参加して無かったな。」
「あと、燻製の時も」
「彼女いつも寮の図書室に1人でいるわよ。」
やはり、僕だけじゃなく他の人もそう思っていた。ピザ会の時皆は自分から参加していたにも関わらず彼女1人だけは参加していなかった。燻製の時もA班の他にも沢山の人がいたのに同じ班のはずの彼女だけはいなかった。
「何か、俺達と関わろうとしないよな。」
誰もが思ったことを言った八軒君は1人で遠いとこで作業をしている彼女をみた。彼女はいつも1人で行う作業を積極的にしている。まるで、僕たちと関わらないように。
"喋よ花よ"
満月の夜、綺麗な月光に誘われる様に戸棚からフルートの入ったケースを取り出し外に出て月を見上げる。
「…。」
あまりの美しさに息を飲む。しばし見上げてケースの蓋を開けフルートを取り出す。月光に照らされ、昼間とはまた違う輝きを放っている。演奏する曲はこの前ニコに「今度はこの曲やって!」とリクエストされてフルートに編曲した曲。あの演奏会で味をしめたのか、凄くしつこく言ってきて大変だった。まぁ俺自身、曲をフルートの音域に編曲するのが楽しかったのと人前で演奏する事の楽しさを覚えてしまっていたので断る理由はなかったが──なんて言ってやる義理は無いし恥ずかしいので言いたくない──。
曲名は"全ての人の魂の詩"。まだまだ試作中で所々若干荒削りな所はあるが、月光に照らされた時自然とこの曲をやりたくなった。フルートに口を当て構える。そして音色を月に捧げる様に奏で始める。
最初の伴奏、運指が結構大変だがここを奏でるフルートの音色が好きで編曲そっちのけで演奏する事がしばしば。
そしてボーカルメインのメロディになる。常に高音域でロングトーンだから息継ぎが大変。原曲を聴いている時もそうだが、演奏していると周りの温度が少し下がった感覚になる。…別に、お、お化けが寄ってきたりしてる訳じゃ、ねぇ…よな…?急に怖くなって頭を振る様に体の向きを90°変えて演奏を続ける。薄らと目を開けると地面に1輪、月光に揺れながら咲いている。恐怖感が和らいだのか少し頬が綻んで月に向き直る。そしてこの曲で1番高音のロングトーン、いつも苦しいが難なく突破して綺麗な高音をキープしながら間奏へと音を繋げ奏でていく。
間奏での運指も中々に大変だがイントロとほぼ同じだからイントロと同じ感覚で音を繋げていき、再びメロディを奏でる。
大丈夫、もう怖くないから、さっきはありがとう。先程の花に向けて心の中で言いながら、メロディラインをなぞっていく。今度は月だけでなく、先程の花にも向けて奏でる。すると気の所為か、自然と音が伸びやかに高らかになった様に思った。Aメロと同じ様に演奏しているつもりなのに。不思議に思いながら、高音のロングトーンを繰り返していく。そして再び1番高音のロングトーンを、今度は気持ち高らかに奏でる。その後も高らかに1音1音、ラストまで繋いでいく。
「…ふぅ。」
フルートから口を離して一息吐く。再び月を見上げると、何となく最初に見た時より一際輝いて見えて、先程の花を見るとさっき見た時よりも美しく見えた。まるで月と花の喝采を浴びているようになり胸がいっぱいになった。
少し肌寒くなってきて少し身震いする。心の中でお礼を言いながら中に戻った。
次の日の朝、起き抜けに窓を開けると一匹の蝶が俺の顔の前を飛んで来て、何となく人差し指を向けるとその指に蝶が止まった。まるで月が使いを呼んで、昨日の演奏のお礼を伝えに来たみたいだ、なんて朝っぱらからファンタジーな妄想をしている自分を心の中で笑っていると、人差し指に止まっていた蝶がヒラヒラと飛んで行った。その優雅に空を舞う姿に顔が綻び、朝の支度をしようと窓から離れた。
蝶よ花よ
蝶や花は綺麗だと 大切にしたいと思うなら
その気持ちを周りの人間にも
少し向けてみたらいいと思う
「そこはとても美しいところなの
色とりどりのお花が咲いていてね
見たこともないお花もあるの
蝶々がひらひらと舞っていて
時が止まったようなの」
そんな世界を映し出している
君の心が美しいんだね
〜蝶よ花よ〜
元いた世界は
瞬間的に映像が見えたり
しばらく
その世界を眺めていたり
突然見えて
どこなのかとか
わからなかったりするけれど
そういう感じで
僕に繋がってくれる
蝶々達がいてたくさんの花が咲いていて
その中にたくさんの天使がいて
そんなイメージする
今日のテーマです。