『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
落下
ーゴォォォー ビョゥゥゥー
耳元で風が唸るように吹いている。
ーいや、違う。鳴っているのだ。
ゆっくりと目を開ける。いつのまにか怖くて、閉じてしまったらしい。
「!!」
目に飛び込んできたのは、たくさんの四角いもの、街だ。
ー私なんだって空にいるの!?
地上からの高さがわからないが、とにかく高いことは確かだろう。いくら猫でも、この高さからの着地は難しい。
ーあぁ、そうだ。思い出した。
ご飯を食べて、うとうとしていたら、突然何かに捕まって、空へと連れ去られたのだ。きっとカラスの仕業だ。
その後は、激しく振り回されてよくわからない。カラス同士のいざこざだと思う。
ーそして、途中で落とされた・・・。
落下しているのに、頭の中は冷静で、今までのことを整理した。とにかく今はこの状況を何とかしなくては。
小さな体を懸命にひねり、落下する場所を少しでも変える。固いコンクリートより枝が茂った木の方が幾分かマシだ。緑の多い公園の大きな木に狙いをつける。
ーガサガサッ バキバキッ・・・ドスン
勢いそのままに、私は木に突っ込んでいった。
「うわぁっ空から猫が降ってきた!?」
間抜けな声があがったのはその直後、木の下で休んでいた男の上に私が落ちたからだ。
「こんなことってあるんだな〜。あっお前あちこち傷だらけじゃないか!大丈夫か?」
呑気なことを言いながら、男は私を持ち上げた。
「こりゃちょっと心配だな。よし怪我が治るまで面倒を見てやるか」
そのまま男は私を抱えて歩き出した。
男が空から降ってきた猫をそのまま飼う事になるのはもう少し先の話。
僕の人生は落花生だ。
落花生は落ちた花から実ができるだろう?
僕もそんな生き方さ。立場が、気持ちがどん底に落ちても一段、また一段と踏み出すことができる。
どれだけ落ちても足を持ち上げ生きている。
まさに“落下生”だ。
ほら、応援するかのように雫が降ってきた。
*落下*
どん底まで落ちて苦しんだ日々。
あなたのせい。
そして、しっかりしなかった自分のせい。
「落下」
"この先段差あり、落下注意"
わかりやすく表示あるのに落ちるって何!?
落下して、転んで、尻餅ついて…
あー!みっともない(涙)
そんな毎日だけど、
「ほら、こっち。俺の手に掴まって」
飽きずに見守ってくれる人がいる。
#落下
【落下】
最近はあんまり見ないけど
昔は落ちる夢をよく見た気がする
信じられないほど高い所から落ちたり
崖から落ちたり
自分から落ちに行ったりする夢を見てた
でも落ちる夢を見てる時
なんとも言えない感情が湧いてくる。
なんだろう。あれ
すごく気持ち良くて、優しい感じ
疲れなんか忘れられる気がする
でも落ちる夢はびっくりするから起きちゃって
びっくりする疲れが出てくる。
人生の中で高い所から落ちるって経験なんて
絶対出来ない。
あってもそこで人生は終わりだ
落ちてる間の感情なんて落ちる人にしか分からない
死なずに生きていれば分かるだろうけど
その時の気持ちなんて思い出せるはずがない
どんな感じなんだろう。
試すには、賭けるものが大きすぎるか、
誰かに聞くのも良くないだろう
なんで落ちたくなるんだろうか。
辛いことなんて一切ないはずなのに。
――――――――落ちてみたい感情、落ちる間の感情
【落下】
『ねぇねぇ、知ってる?お星様って、お月様とけんかすると、ぷいってなって地球に落っこちて来るんだってー』
繋がっている私の手ごと、星楽くんは無邪気にやっと星が見えかけてきた空に指を差す。
『おばあちゃんが言ってた。』
『…ふーん。』
誰から聞いた?!なんて反射的に言葉が出そうだった、あっぶねー。
『そういえば僕をおなか空いたなぁ…。』
あぁそっか。
『綿菓子…的なのならあるよ。』
『綿菓子ってぬいぐるみのなかみのこと?』
え。
『ふわふわの白いのがあってねーおばあちゃんが綿あめだよって。』
……おいおいおばあさん…孫に何教えてるんすか。
『まぁ…ぬいぐるみは囓るんじゃないよ。
ほら、ここにたくさんあるから。』
手を伸ばして風に舞いそうなふわふわを千切る。
「落下」
私の手を掴もうとして
あなたが落ちなくてよかった
あなたの顔が今まで見たことない顔で
こんなさよならかと
走馬灯なんかなくて
ただあなただけを思いながら
ごめんね、ごめんなさい、ごめんなさい
あなたの目の前で
落ちてしまって
ごめんなさい
落下
落下は落下でも、落花生‥笑
子どもの頃千葉の叔母のところから
毎年落花生が送られてきた。
落花生農家の方には申し訳ないが、有り難みが少なかった。味も覚えていない。
今味わったら美味しいと思うかもしれない。
味覚も好みも変わるからね。
とりあえず落ちるところまで落ちる
そこからまた登ればいい
1人で登れないなら誰かの力を借りて登ればいい
ポジティブに生きていこう
落下
「ばっかじゃないの」
わざとね。
今日、階段から突き落とされた
今日、筆箱をわざと落とされた
今日、ズボンを落とされた
今日、上履きをゴミ箱に投げ落とされた
今日、感情を落とした
今日、アイツは地獄に落下した
昨日、僕は命を落とした
僕は1切れの紙を教室の自分の机に落とした
落下
落ちている。
只それだけだった。
怯えることもなく落ちている。
走馬灯もなく落ちている。
何故か落ちている。
自分が2本の足で立っていたはずの場所を見ながら落ちている。
ふと、何かの影が見えた。
人の形をした影。
何故だかこちらを見ながら、口元に弧を描いている。
成程な。
そういうことだったんだね。
落下
視界いっぱいに広がる星空が綺麗だ。
下から突き上げてくる風が、妙に心地良い。
一瞬で終わると思っていたのに
こんなにゆっくりと感じるなんて。
思考も妙にクリアで
余計なことばかり考えてしまう。
でも、今更何か考えてどうにかなるものでもない。
浮遊感に身を任せ、瞳を閉じる。
せめて、痛みは感じずに終わるといいな。
落下したい。
落下死はしたくないけど、とにかく何かから落ちたい。
落としてください、死なない程度に。
【落下】
落ちてく。
浮遊感。初めての感覚。
もう少し。あと少し。
私の人生、あと0.何秒?
落下
「ごめん、華菜(かな)のこと最初から好きじゃなかった。
そして考えられないくらい好きになった子がいるんだ。だからごめん別れてくれ。」
その言葉は私の気持ちをすごいスピードで落下するような衝撃をうけて、私の心に傷を残した。
あまりにも酷すぎではないか。私のことを好きにならないなら最初から振って欲しかった。
お前のことなんてこれっぽっちも好きじゃないって言って欲しかった。
もっと早く言ってくれれば傷も浅かったのに。
確かに思い返してみたら彼は私といる時あまり心の底から笑ってなかったような気がする。
惨めだな、、、あまりにも自分が惨めすぎる・・・・。
私を絶望の底まで落として言った彼は私の返事さえも聞かずに去ってしまった。
悲しかったけど、涙は出なかった。
ただ、ぼっーとして立っていると
「わー、酷い振り方。クソみたいなやつだったね。
最初から好きじゃなかったってじゃあ、最初から隣にいるなよってね。内野さんもかわいそー」
そんなふうに言ってきたのは今の出来事を見ていたのかクラスメートの北条 真(ほうじょう しん)だった。
はぁー、見られてたんだ。
しかも、それ全然慰めになってないし。
「今の見てたんですか?
はい、ほんと惨めですよねーあんな振られ方したの私ぐらいかもです。」
考えれば考えるほど、自分が可哀想になって自嘲する。
「へー、泣かないんだね。あんな振られ方して泣かないなんて強いんだね。」
強くなんて全然ない。
「もう、悲しい通り越して涙なんて出ないんですよ。
ていうか、北条くんは何をしに来たんですか?
私のこと笑いにきただけですか?」
人が振られたの見てずっと笑ってるし、絶対この人性格悪い。
「う〜ん、違うかな。振られたならさ俺と付き合ってよ。失恋したら次の恋っていうじゃん?」
もうなんかどうでもよかった。
てか北条くんはそもそも私のこと好きなのか?
「北条くん、私のこと好きなんですか?」
そう聞くと北条くんは面白そうに笑って答える。
「うーん、好きなんじゃない?」
好きなんじゃないって。まぁいっか、彼氏に振られてずっとうじうじしてるよりは別に付き合ってみるか。
相手も私のこと同情で言ってくれて私のこと好きじゃないぽいし。
「分かりました。よろしくお願いします。」
「おー、意外とあっさりしてるねーじゃあ、よろしく。
かなちゃん?」
一瞬名前で呼ばれたことにドキッとしたけど、私は振られたその日に新しい彼氏ができた。
自分のことを好きでもない相手と付き合ったのは、ちょっとはこの絶望にある心を和らげたかったからなのかもしれない。
次の日
学校があっという間に終わって帰ろうと廊下を歩いている時だった。元カレの声が聞こえてきた。
「俺やっと華菜振れたわー
ずっとあんなやつ好きじゃなかったし、最初告白されてオッケーしたのは顔はタイプだったからだし〜
俺よく、1年も付き合えたわー」
何でだろうっ、振られた直後は全然涙なんて出なかったのにっ。
今更こんな胸が苦しいのは。
とうとう我慢できず声にだして泣きそうになった時、フアリと何かが被せられた。
「やっぱりあいつ、クソみたいな性格してるわー」
被せられた服の隙間から声のした方を向いてみると、北条くんがいた。
すごく怖い顔して元カレの方を見てる。
「すっきりするまで、泣いてしまったら誰も見てないんだし。」
そんなことを言われて涙が枯れるまで私は泣き続けた。
少したってようやく気持ちが落ち着いてきてから北条くんの方を見た。
北条くんは私から少し離れたところでスマホをいじっている。そんな背中に声をかけた。
「あの、ありがとう。ごめんね、ちょっとこの服濡れちゃった。洗って返すね?」
「あー、いいよ。その服あげるし。
もういいの?」
北条くんは私の顔を覗き込んで聞いてきた。
「うん。ちゃんと泣けて吹っ切れた。
あんなクソ野郎のことはもう忘れる。」
それに今は北条くんがいるし。
心の中でそう呟いた。
「あー、そう。
それより、俺達付き合ってるんだし、どっか出かけるか?」
もしかして、デート?!
ドキドキしながら行くと答えた。
次の日、デートに行った。
「んっ、迷子にならないように」
そう言って手を繋いでくたのも恥ずかしかったけど、嬉しかった。
「どこに行く?」
ジェットコースターとか乗りたいな〜
でも、お化け屋敷とかは絶対無理だ。怖いじゃん。
「うーん、まずはジェットコースター行ってみよう」
そう提案すると驚いた顔をして頷いてくれた。
「へー、意外。かなちゃん、そっち系いけるんだ。」
「うん、楽しいじゃん!ワクワクするし!」
私達はジェットコースターに無事乗れて楽しんだ後も色々なアトラクションに乗っていく。
「北条くんは?どっか行きたい場所ある?」
私の希望ばっかり聞いて付き合ってくれて北条くそんはやりたいことないかな?
「うーん、特にないけど強いて言うならあれいきたい。」
北条くんが指した先にあるのは・・・・。
おばけやしきぃぃぃ〜!!?
北条くんには申し訳ないけど、無理だ。
「ごめん!無理、私お化け屋敷だけは無理なの!
他のところならなんでも付き合うからさ?別のところいこ?」
北条くんは意地悪に笑って言う。
「へ〜、苦手なんだ。でもせっかく来たんだし行こうよ?俺あれ入りたいな〜」
うっ、そんな目で見られると断りずらい。
行くのよ。華菜!覚悟を決めなさい!
自分を叱咤させて北条くんと一緒に中に入る。
その結果・・・・・
「ごわがっだーーーもう、一生行かない!」
なんと、私はお化け屋敷の中で腰を抜かして立てなくなったのだ。
そして、北条くんにおんぶされて出口に向かう始末だ。
「まさか、腰まで抜かすとはね・・・・・。」
誰かさんはクスクス笑って言う。
「バカーーー北条くんのバカー!だから行きたくないって言ったのに!」
「へー、そんなこと言っていんだ?
華菜ちゃん置いていくことも俺には出来るんだけどー?
あーあー、怖いだろうな、こんな暗い中1人って。
そして今華菜ちゃんは腰抜かしてなかったっけ?
あー、暗いなか1人でいるのかー可哀想に。」
私は身の危険を感じてすぐに謝る。
「ごめんなさい!北条様!置いていくのだけはおやめください!北条様におんぶされて幸せです!」
そう慌てて言うと、北条くんは意地悪に笑う。
「そーう?そこまで言うなら置いていくのやめようかな?」
その言葉にホッとした。
そんな風に話してようやく出口だ。
2人で過ごしているとあっという間に一日が過ぎていった。楽しかったな。
北条くんは最初は意地悪で性格悪いと思ったけど、ほんとはすごく優しい人だ。
最初は全然好きだなんて気持ちなかったのに今は北条くんに惹かれてる自分がいる。
でも、私がいくら北条くんのことを好きになったって、北条くんは私に同情して付き合ってくれてるだけだ。
勘違いしてはいけない。
そんな気持ちがあって、北条くんは彼氏だけど胸を張って言えない私がいた。
最近はますますそう考えて1人で落ち込む日が増えた。
好きになればなるほど、悲しい。
そんな気持ちが北条くんといる時にも態度に出ていたのか、北条くんに心配されてしまった。
「どうした?体調悪い?なんかあった?」
「ううん、何でもない。ごめんね。心配かけて。」
今私はちゃんと笑えているだろうか?
北条くんといたら気持ちが落ちたり上がったりして苦しい。でも、一緒にいたい。
そんな気持ちで日々生活をする。
そんなある日、移動教室で廊下を歩いている時。
「お前最近、内野と一緒にいるよな?
付き合ってるのか?」
ドキッとした。自分の名前が出てきて、そしてそこには、北条くんもいるみたいだった。
私は嫌な予感がしたけれど、北条くんが何て答えるのかが気になって耳を澄ます。
「いや、付き合ってねーよ。」
そんな言葉に頭が真っ白になる。
そして、いつかの記憶が蘇る。
『あんな奴最初から好きじゃなかったわー
顔がタイプだっただけ。
よく、1年も付き合えたわー』
元カレの時の記憶が。
なんで?なんで隠すの?やっぱり私とは同情で付き合ってくれてるだけだった?
だから私が彼女だって言うの恥ずかしかった?
考えるのが前の時より苦しくて辛くて、私はその場から離れた。
次の日
「華菜ちゃんー、どうした?元気なくない?
そして俺のこと避けてない?何で?
俺なんかした?」
っ!苦しい。北条くんの顔見ると昨日ことを思いだす。
私は北条くんの手を振り払って逃げる。
けれど、北条くんは追いかけて来た。
私が北条くんから逃げ切れる訳もなく、あっという間に捕まった。
「待ってて!!どうしたんだよ?急に!」
どうしてって!
「私がいると彼女だって、周りに思われるんじゃないの?嫌なんでしょ?だから一緒にいない方がいいでしょ?」
言ってしまった。
まだ振られる心の準備ができてないのに。
「なんで?俺達は付き合ってるだろ?
華菜ちゃんは俺の彼女でしょ?」
頭に血が昇った。
本当にそう思ってる?昨日のは本心でしょ?
「昨日私聞いてたんだよ?
私は北条くんの彼女じゃないんだよね?
周りにそう言ってたもんね?
そういえば、北条くんも私のこと最初から好きじゃなかったよね?同情で付き合ってくれたもんね?
だから今さら別れてなんて言えないから何も言わずにそばにいるんでしょ?」
早口でそういうと、
「バカっ!なんでそんなこと言うんだよ!
俺と元カレを一緒にするんじゃねーよ
確かに俺達は華菜ちゃんが前の彼氏に振られてから付き合い始めたけど、俺はずっと前から華菜ちゃんが好きだった。同情で付き合ってなんかない!」
そうだったんだ。じゃあ、何で・・・・?
「何で昨日は友達に付き合ってないって言ったの?」
そう聞いたら北条くんはばつの悪そうな顔をして話した。
「俺達が付き合ってることを周りが知ったら周りの女がお前を狙うだろ?だから言いたくなかったんだ。」
そうだったんだ。
じゃあ、北条くんは私のことほんとに好きだった?
良かった。
「ありがとう。私と出会ってくれて。」
完
読んでくれてありがとうございました。
降る雪は美しい。
街のイルミネーションも相まって、いつもの景色がキラキラして見える。
けれど、実際その中を通ると寒いだけで、建物の中から見たキラキラは感じられない。
そして、冷たいだけの水の塊は、地面に落ちて人に踏まれて黒く濁っていく。
それはまるで、自分の中の悪くて歪んだ感情が出てきた時のようだ。
【落下】
落ちて、落ちて、深い闇の底にどこまでも落ちていく。
感情が消えて、手足の先から自分という存在が消えていく感覚が分かる。
-あぁ…どこまで落ちるんだろう。
落ちた先には何があるのだろう。
ついに身体の感覚が消えて、思考が深い闇の中に飲まれて消えていく。
-いやだ…こわい…誰かたすけて
ハッと目を覚ますと、身体中に汗をかいていた。
窓から外を見ると深い闇が見えて夜が明けていないことがわかった。
-また、今日が始まる。
地獄のような世界に今日も放り出される。
現実でも夢の世界でも逃げ場がないなか、深い闇の底に落ちるために目を閉じる。
僕は身体に風を受けながらただただ落ちていく。
羽を持たない人間に抗う術はない。
落ちる___落ちる___どこまでも。
どのくらいたったのだろう、まだ僕は落下している。
ふとおかしなことに気づく、目の前が真っ暗で何も見えない。
それどころか自分が目を開けているのか閉じているのかさえ分からない。
僕が今分かるのは身体に強く纏わりつく風の感覚と、自分が落下しているという感覚だけだ。
どこまで落ちていくのだろう。
どこか他人事のようにそんなことを考えていると、ふと身体に纏わりついていた風が消えた。
ついに僕はもう何も感じられなくなった。
目の前は真っ黒、一切光を通さない暗黒。
音も聞こえない、手を動かそうにも動かし方も分からない。
思考が止まっていく。目ってなんだ?音?動かす?手?言葉?さは、らなた、らはに......僕
僕はまだ落下している。
ねえあたし、きっと落ちると思ったよ。
出会った瞬間からキラキラしてた。
だけどさぁ、落ちたらさぁ、きっとつらいよねえ。
だってどうみたってあのふたりは両想いで邪魔者はあたし。
邪魔しないであげてほしいの。
あたしはこの距離のまま。
これ以上はだめ。
大丈夫。
あたしきっとまた落ちるよ。
貴方じゃない誰かに。
#34 落下
恋は落ちるものだって誰が言ったのかしら!
怪我しちゃうじゃない
03 落下