『落下』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
落下
卵が落ちそうになった。
案の定落下した。
少し見た後、
やっぱり元には戻らないので、
床掃除を始めた。
ふと唇が切れるたびに
貴方の柔らかい項の感触が過る
未だ残る貴方の面影と
じりじりと痛む傷口をつぎはぎで埋め尽くすように
小指でリップクリームを塗る
するりとこぼれ落ちるときの、臓器の浮遊感が心地よくて、もう這い上がることさえやめてしまった。それでも平等に空が掲げられていることを、嬉しくも悔しく思うよ。
いつからかは覚えていないけど
バンジージャンプを体験したいと思う様になった
高い所から飛び降りたい
とても高い所から
けれども命綱無しで飛ぶのは...
後始末する人が気の毒だ 申し訳ない
落下した後の自分の姿も酷いものだろう
美しくない それはまだ避けたい
バンジージャンプは私にとって
言うなれば仮想〇〇
スリルを味わいたいとか 度胸試しなどではない
ジャンプ台に立った時 足が竦むのか
あっさりと飛べるのか
その時の自分の感覚を知りたい
落ちていく間
自分が何を思うのかを知りたい
その時間を長く感じるのか短く感じるのか
それも知りたい
根拠などないのだけど
わたしの求める答えのヒントが
そこにあるような衝動にかられる
《 落 下 》
空に落下していく。
全てが落下していく。
自分も一緒に落下していく。
落下
落ちていく。
あの人の愛に、
私の求めていく欲に、
都合のいいことに、
色々なものの中に落ちた私は、二度と這い上がれない
気づかないままどんどん落ちて
いつのまにか抜け出せなくなっていた
落ちる 落ちる 落ちる
なんで?
そうだ、落とされたんだ
僕の好きな人に
この高さから落ちたら死ぬかな
でも、僕の最期の世界に
君がいるのは嬉しいな
「落下」
落ちても
その訳を悟らないまま
泣き続けるのは
愚か者のすること
あの日からずっとそう
落下
神に背いて
闇に堕ち
孤独な道を歩んだあの日々が
今の自分を生み出したのなら
落ちてみるのは間違いじゃない
というのは
人は生来
光に反応する遺伝子を持っている
そう思えてならないからだ
何度落ち込んでも
光に向き直る
そんな自信が
きみにはあるかい
#落下
「落下」
人生急落下中
もう上がること不可能
「落下」
ひらひら
ひらひら
桜の花が落ちてくる。
花びらじゃなくて形を保ったままの花だ。
まだ綺麗なそれを拾って眺める。
白のように見えて仄かにピンク色。
小さな公園にただ1本、生命を青春を春をこれでもかと謳歌している桜の下に私はいる。
「それスズメだよ。」
ふと後ろから声がした。
小脇に黄色いサッカーボールを抱えた少年が立っている。小学校低学年くらいだろうか。
「すごいな、よく知ってるね。」
私はそう言って物識りな少年を褒め称えた。
そういえば、頭上からチュンチュン囀りが絶え間なく聞こえる。スズメが花を落としてたのか…天上の花を下界の者に見せようと落としているのかな…そんな考えを少年が遮る。
「盗蜜って言ってね、スズメは桜の花の根元にある密を千切っては飲んでるんだ。」
「そうなの!?…桜の花ぼとぼと落ちてくるものね。スズメ遠慮なしに蜜を取っているみたい。」
「でも仕方がないんだ。スズメの餌になる虫が少ないから。人間が虫が居る場所に家や道路を建てるから…」
そう言って少年は下を向いた。野球帽のつばで影ができて顔が見えない。
「結局は人間のせい…上手くいかないものね…」
スズメが悪いわけじゃない。人間のせいとはわかっても私に何かできるわけじゃない。
上手くいかない世の中だ。
「でもね。いつか桜もスズメも人間も上手くいくようにするよ!」
顔を上げて少年が言った。
その顔は泣いてなどいなくて、決意に満ちた目だった。自分を未来を信じている目だった。
「おーい!サッカーしにきたぜー!」
公園が賑やかになった。
少年と同じくらいの男の子たちが公園にやってきた。
「うん!じゃあ、またね!」
少年は彼らに向かって走り出した。
「…上手くいくようにする…か。」
誰かが動かないと変わらない。
と、私は桜を見上げた。
『落花』
怖いけど、
落ちた後には
上がるだけ。
光を考えよう
落下
七夕なんか待たないで屋上から堕ちた天使ぼくの恋人
彗星が落ちる夜クッキー焼いて待ち焦がれるわ世界の終わり
君想う故に我あり月曜はジャンパー切り裂く風になりたい
短歌 落下
落下
花散る…瞬間
美しく儚い…
目に焼き付け
忘れられない…
胸が苦しくて
苦しくて…
涙の雫…
一層美しく
花散り乱れて…
溢れる涙…
あなたに堕ちる。
あなたのためなら何でもできる。
手の届かない貴方だからこそ、できることは全部したい、、!
お金、?、貢ぐさ。
無くなったって、借りればある
振り向いてくれなくたって、、
振り向いて貰えるように貢ぐんだ、、!
、、あれ、
いつから私は、、こんなにも落ちたの、、?
ぅぅぅ…私、どうしたんだっけ?
私…確か落下死したんじゃなかったけ?
何で生きてるの?
私は、辺りを見渡した。
辺りは、白い霧で覆われていた。
「どうしたの?」
霧で辺りはみえないが、後ろから硬くでも優しい声が聞こえてきた。
「誰ですか?」
私は、正直怖かった。
「あ、俺の姿、見えてない?」
「姿は、見えないです。」
正直に答えると、ふわっ…と優しい風が吹いたと思えば、霧が晴れた。
すると、天使の男の子が見えた。
「よ。〇〇。」
私の名前を呼んだ。
そこから、この天使とのドタバタ物語が始まった…
「俺は、レン。よろしく。」
『 落下 』
今はほとんどないけれど
眠りに落ちる瞬間に
ガタって身体が動くよね。
そんな時は、どこかから
落下してるんじゃないかな?
知らんけど。笑
『落下』
落下していく。落ちていく。
どこまでも、どこまでも、どこまでも、堕ちていく。
このままでは苦しくて、息ができなくて苦しくて、
嫌なんだ。
落ちるのは嫌なんだ。
でも、ただ一つだけ、落ちたい場所がある。
私はそこへ落ちていきたい。
そこへ落ちることを夢見ている。
いつか重力がひっくり返って、月か何かに引き寄せられて、私はそこへ落ちていく。
私は空へ落ちていく。
きっとそこでも息はできない。
苦しいことに変わりはない。
それでも空へ行けるなら、愛する空へ落ちれるのなら、この身がどうなろうと構わない。
青空だって夕焼けだって、星空だって構わない。
そこへ落ちて、そこへ溶けて、私は空になりたいの。
落下先は空が良いよね。