『花畑』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
花畑それは人それぞれ見える景色が違う世界
ある人には綺麗で飛び込んでみたいキラキラしてる場所
ある人には綺麗で眩しすぎてあんまり好きじゃない場所
ある人には興味がなくどうでもいい場所
色々ある場所だと思う
花畑は色々な種類もある
花の種類や行く人、ある場所
沢山あるとおもう
花畑それはみんなが何かを思う場所かのではと私は思う
「あの人、禿げてるし担当してもらいたくない」
40代半ばの女性上司は言った。
「禿げている事は関係ないのでは?」
つい余計なことを私は言ってしまう。
「私ルッキズムだから。見た目至上主義なの」
上司はルッキズムという言葉を、鼻高々に言った。
「…そうですか。そういう考えもありますね」
諦観と言葉を同時に飲み込む。
上司は確かに美容にとても力とお金をかけており、その労力は賞賛するものがある。「綺麗でいたい」と思うことは素晴らしいと私も思う。
けれど、それが本人の力ではどうしようもない部分で、その人を判断する指標となってしまうことには同意出来なかった。
髪の毛が無いくらいでそう思うなら、きっと上司は五体満足でない人間や何かしら欠如している人間に対してもそう思うのだろう。
私からすれば。
「あなたにかけているのは想像力です」
こういった時、言葉にならない言葉を、たくさんの花びらにして撒き散らす想像をする。
私の汚い感情と言葉も綺麗な物に変わってほしい。
毎日そう願っている。
題:花畑
暦の上では夏が終わったというのにまだまだ気温は高く湿気でべたつく日々の中、
少しだけ秋の匂いがしてきたのを感じる。
植物が生い茂り木漏れ日が道を照らす山道、
そこを進んだ先にあったのは辺り一面に広がる
赤の世界だった。
遠くの方でただひとつの白い花がゆらゆら揺れている。
そこの周りだけ少しだけ空気がひんやりしているような、いや汗のせいかもしれない。
まるで別の世界に来たような、そんな気分になる。
花畑
春はチューリップ
夏は向日葵
秋はコスモス
冬は雪野原
壊れてく世界に
残る四季の彩り
ここから見える景色は
とても美しい
詩(お題)
『花畑』
花畑が好きだと言うけれど
いろんな色が綺麗と言うけれど
ただよう香りに酔うけれど
花畑なんてどうでもいい
毎年、生きて、咲けばいい
見渡す限りの赤、白、黄色、橙、桃色、紫、黄緑。
私は、花畑に飛び込んだ!
花は弱い。
当然耐える力もなく、私は地面に叩きつけられる。
花の目線で花畑を見ると、意外と茶色い。花の匂いは嗅がないと来てくれないけど、土の匂いはいつの間にか目の前にいる。服に色が付く。赤、緑、そして茶。髪の毛に土が入り込む。頭皮に小石がめり込む。太陽が眩しい。背中を、腕を、這う感触。飛び起きて全身をはたく。つぶれてちぎれた植物がつくる私のドッペルゲンガーを見下して、ビルを目指して歩いた。
あーあ、魔法が使えたらいいのに。
【花畑】
小さい頃、家族でひまわり畑に行った
それはそれは大きくて私の身長をゆうに越していた
大きいひまわり
たくさんのミツバチ
快晴のおおぞら
視線の先には美味しそうに水を飲むお姉さん
とても美味しそうに上品に飲む人だった
滴る汗
白のワンピース
太陽光で光り輝くペットボトル
スラッとしたスタイル
あの女の人みたいになりたい
そう思った、ある真夏の日だった。
……
大人になった今でも
ひまわりを見るとあの頃の記憶を思い出す
家を出て、自転車で約三十分。緩やかな下り坂を降りていったとこにある、小さな植物園。
幼い頃から私にとって、そこは大切な場所だった。
…とはいえ、なにか大それた事情とか、素晴らしい青春とかがあった訳じゃない。むしろ逆だ。ここでは大層なことはなにも起こらなかった。
でも、だからこそというべきか…ここは、どんなときに来ても変わらず私を出迎え、ただ黙ってそこにいてくれた。
入園無料。さっと見ただけでも人が一人二人いる程度。休日だと近所の家族連れで少し賑わうものの、やはりいつも人は少ない。一人静かに歩きたい私には、ぴったりだ。
古めかしい鉄製の大きな門は、塗られていた白い塗装も剥がれかけ、錆も目立つ。手で触れると塗装がぽろぽろと剥がれて、触れた手も白く汚れた。
門をくぐって、正面にあるのは円形に窪んだ広場と、中心に鎮座する花時計だ。低い位置にある花時計は、ここにいるとよく見える。
右手にはこれまた古ぼけた小さな小屋がきれいに並んでいる。右から土産屋、雑貨屋、軽食屋…この植物園の、唯一の店だ。
私は軽食屋に立ち寄りドリンクを買って、それを片手に歩き出した。
ドリンクに軽く口をつけながら、植物園をぶらりと見て回る。爽やかな緑の香り。すぅっと息を吸い込んで、吐き出す。胸につかえてたものが落ちたような爽快感。ここにくると、いつもどこか現実感が薄れて日常から抜け出したような気分になる。気持ちも新たに、私はビニールハウスに足を向けた。
そのビニールハウスの中は、薔薇で埋め尽くされている。
世界のバラ、と書かれた看板には品種がどうとか見頃がどうとか書かれている。…が、まともに読んだことはない。今日もさっと目を向けると直ぐに薔薇に目を移した。
青々した緑の中にある赤やピンクの薔薇の花は見る人の目をグッと引き付ける。立派な大輪の薔薇を眺めながら、ビニールハウス内をゆっくりと歩いていく。すべての花を見終わる頃には、ハウス内を一周出来るつくりだ。
好きな品種の薔薇は時期外れで咲いてはいなかったのが少しだけ残念だったが、まぁそれでも薔薇の美しさに変わりはない。かの花が出す華やかな香りに胸をいっぱいにしながら、ゆっくりゆっくりと歩いていった。
ビニールハウスの外に出ると、涼しやな風がひゅうと吹いた。花に夢中になりいつもつい忘れてしまうのだが、ビニールハウスの温度は外より高い。いつの間にか火照っていた頰を風が優しく撫で、心地よい充実感に満たされる。
さて、と私は次に向かう場所を見やる。ここからでも見えるのは、一面に咲くコスモス畑だ。
実を言うと、この植物園に向かうのはあれが大半の理由だ。四季折々、違う姿を見せる花畑だが私はその中でもコスモスの咲くこの時期が一番好きだった。
小さい頃は身の丈以上あったコスモス畑も、今や見下ろせる。それこそ昔はこの花畑の中には妖精の暮らす町があるのだと誰に教えられるわけでもなく信じていたのを思い出し、懐かしさに笑みが浮かんだ。
コスモスは、好きだ。特に小学生の頃教科書に載っていた話にコスモスがでてきて以来、より好きなった。
その姿は可愛らしいだけでなく、私の過去を優しく掘り起こして撫でてくれるのだ。
ピンク、紫、赤…様々な色のコスモスに目をやりながらのんびり歩いて…とうとう、花畑の終わりにたどり着いてしまった。この瞬間は、いつもどうしようなく寂しくなる。
花畑を名残惜しく思いながら、背を向けて出口へと歩き出す。
またね、というように風が背中を押した。
きょうのおだい 『花畑』
花を踏んで、掻き分けて、
摘んでは、これじゃないと捨てて、
そんな風に僕は、君に似合う花を探している。
花畑
俺は、向日葵畑が、
好きだった。
真夏の真っ青な空の元、
鮮やかな黄色が、
まるで小さな太陽の様に、
元気に輝いている。
そんな、花畑。
向日葵畑は、
未だ家族が側に居た頃の、
幸せだった想い出の欠片だ。
しかし。
家族を失ってからは、
俺には、花畑に行く気力なんて、
何処にも無かった。
だけど。
お前と出逢って、
漸く、思い出したんだ。
真夏の花畑。
向日葵の美しさを。
今度。
一緒に、向日葵畑に行かないか?
そして。出来たら、
お前の好きな、花が咲く花畑に、
俺を、連れて行ってくれないか?
ユートピアには花畑がある。
一面、カラフルな花が風に揺られている風景は圧巻で、その奥に権力者タワーがある。
でも、前はそんな光景じゃなかった。演奏者くんが来た時は花畑なんてなかった。
殺風景な明るい明るい何も無い広場。
そんなのはつまらないからって、頑張って花を育てた。時がないこの世界も、花だけは育ったり枯れたりするから、毎日欠かさず水をあげた。何故か毎日水をあげてれば枯れることはなかった。
最初は簡単だった。二本、三本しかない花に水をあげるのは楽だった。
でも、いつの間にか花畑になってしまった。ううん、自分で新しく植えたり、花からどうにか種とかとったり交配させたりして花を増やしたのだ。
今は一体何本あるんだろうか。殺風景だった広場を埋めつくしている花畑。あまりにも広かったここに花がビッシリ生えている。
水あげ作業が少しだけ憂鬱だけれども、花を枯らしたいわけじゃないから、端から水をあげていくことにしている。
時間はめちゃくちゃかかる。でも、欠かしたことはない。
演奏者くんがこの花畑を好きだって言ってくれたから。そして、迷い子たちもここを気に入ってくれることが多いから。
ボクが統治している場所はユートピアの一区画に過ぎないけれど、多分一番迷い子たちにとって過ごしやすい環境なんじゃないかと自負している。
だからその評価を維持するために頑張っている。
決して無駄じゃないはずのこの行為。ボクがもし権力者じゃなくなったら、きっと無くなってしまう気がして、小さなため息が口から漏れた。
「休日に行ってみたいところってある?」
「何処にあるかわからん、妄想の場所でもいいか?」
「何?月とか言うつもり?」
「そうじゃない。花畑だ。黄色い花が一面に咲く花畑に行ってみたい。でも日本の何処にあるのか知らないって事だ」
「あら、いいわね花畑。私もひまわりとか、黄色い花大好きよ」
「夏の日の、よく晴れた天気で、周りには一面黄色い花が咲いているんだ」
「いいわね」
「周りには誰もいない。静かな場所だ」
「そこにあなたは行きたいんだ」
「違う、お前と2人でいきたいんだ。それだけだな」
花畑
花畑の中で眠りたい
花と花の間から覗く太陽の光を
眩しく感じながらも暖かい光で眠くなる
そんな平和な生き方をしたい
昔、何とは無しに思い立ってバラ園に行ったことがある。まったく見頃とは関係ない時期だったので、こんな状態で大丈夫なのかと思ったが、見頃の時期の報道などを見ると余計な心配だったようだ。
悪口で、頭がお花畑か、という言い回しがあるが、その花畑も、ここぞという時にちがう魅せかたをするものかもしれないので余計な心配なのかもしれない。
花畑
何も考えなかった結果がこれか。
新しい仕事はそこそこ楽しい。
けど、楽しくない。
頭をいきなり使えばパンクもする。
よくわかんない。きっつい。
右隣に忙しそうな人がいるから逃げないけど、
脳内お花畑で、わたしって、本当に馬鹿かもしれない。
久しぶりに帰省した私は、
何となく近所を散歩してみることにした。
昔はよく色んな遊びをしたものだ、
と歩きながらその時のことを思い出していた。
川で魚を探したり、田んぼでカエルやオタマジャクシ
を捕まえたり、なんだかんだ活発だったな
と、休日はもっぱらスマホや外出になっている今の自分と比べてみる。
近所を走り回っていたあの頃からもう10年以上経っている。
なんだかんだ変わらないだろうと思っていた
予想とは裏腹にかつて遊んだ田んぼや広場が、
真新しい住宅街になっていて驚いた。
「あの広場、なくなっちゃったのか・・・」
ぼんやりながる先には駐車場、昔はこの広場で盆踊りや野球大会が繰り広げられていたのだ。
ちょっぴり切ない気持ちになりながらも、歩みを進める。
狭い路地の中、少し先には青と緑がみえる。
「確かここは・・・」
路地を出ると、シロツメクサの花畑が広がっていた。
春になると、よく花を詰んで冠や花束を作っていた。
「ここはあの時のまんまだな・・・」
あの時の記憶と違わない光景に、思わずほっとした。
花畑へ足を踏み入れる。
モンシロチョウが飛んでいる。
他にも、バッタやてんとう虫、
大人になった今では怖くて触れない昆虫たちも、
この時ばっかりは昔のように触れる気がした。
花畑ってどう思う?
あーその、昨日テレビで見てさ。
普通にきれいだったんだよね。
で、実は個人的に珍しいんだけど見にいきたくなったから、同行者を探してんの。
ね、だからといってはなんだけどさ
一緒に行こうよ。あなた花、好きでしょ?
……やっぱごめん。言い方変えるわ。
「初デート」、どうですかっていうお誘い。
ちなみに私はそれはもうあなたと一緒に行きたいです。むしろあなたがいいし、実は真っ先に来ました。
全然笑ってよ、本望でしかないから。
返事は…言うまでもなさそうな顔してんね。
わかるよ。好きだし。
「花畑」
私の頭は花畑
誰かと出会って
人生が変われるものと思っている
そうしているうちに
棺桶だわ
It was a sunny day today.
I think that flower parkwas veruly beautiful today
花畑といえば、昨年、栃木県足利市の
「あしかがフラワーパーク」に行った。
そこは日本屈指の藤の花の名所で、満開時には
優しい紫色の花が無数に咲く。
昼間も圧巻なのだが、夜のライトアップはまた格別で
光に照らされた藤の花そのものが輝いているような
この世のものとは思えないくらい
幻想的な風景が存在していた。
また、「花畑」とはいっても、花々の隙間に雑草が
ひょっこり生えている、なんて光景は
実際のところ日常茶飯事である。
しかし、あしかがフラワーパークは違った。
藤の花だけでなく、同時に見頃を迎える躑躅や
それらのアクセントとなる他の花まで
美の追究を一切怠っていなかった。
管理されている方々の努力が素人目にもはっきり認識できるのである。
当然、雑草も生えていない。
私はあれ以上の完成された「花畑」を見たことがない。
もし気になったのなら一度訪れてみることをお薦めする。
藤の花の見頃は5月だ。