霜月 朔(創作)

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花畑



俺は、向日葵畑が、
好きだった。

真夏の真っ青な空の元、
鮮やかな黄色が、
まるで小さな太陽の様に、
元気に輝いている。
そんな、花畑。

向日葵畑は、
未だ家族が側に居た頃の、
幸せだった想い出の欠片だ。

しかし。
家族を失ってからは、
俺には、花畑に行く気力なんて、
何処にも無かった。

だけど。
お前と出逢って、
漸く、思い出したんだ。
真夏の花畑。
向日葵の美しさを。

今度。
一緒に、向日葵畑に行かないか?
そして。出来たら、
お前の好きな、花が咲く花畑に、
俺を、連れて行ってくれないか?

9/17/2024, 5:06:35 PM